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2020-01-06 24:51

ep.54 日本社会とヨーロッパ社会の違い

日本で公開されなかった映画「おそれおののいて」というフランス映画からみる、日本社会とヨーロッパ社会の違いを語りました。
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こんにちは、パリのアパルトマンからお届けします、フリーランスのSAKIです。
このラジオでは、私SAKIがパリ生活やビジネス、読書で学んだことを、毎朝10分配信しています。
絶賛、お正月期間ということで、フランスなのにお正月期間ということにして、もちを食べている日々です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
まあ、ということにしてって言ったのは、フランスはお正月期間っていうのは実質なくてですね、普通に日々が過ぎていくんですよ。
2日ぐらいから、ほとんど通常営業。
で、1日はやってたり、やってなかったりするお店がちらほらある感じなんですけど、
お正月って感じで家族で集まって、なんかおせち食べたり、団らんしたり、みたいな文化はなくてですね、それと同じような意味合いを持つのはクリスマスなんですよね。
だから、カウントダウンが終わって、お正月になったら結構、しれっと始まる感じなんですよ。
そのお正月の時だけ、都合よく日本スタイルにして、で正月をしてるんですけども。
ガレットデロアっていうケーキみたいなのを食べるのは1月6日ぐらいとか、そういうちょっと年明けイベント的なものはあるんですけども、なんかしれっと始まる感じなんですよね。
そうそう、あの、一個もうちょっとしたらのお知らせが、このパリのアパルトマンからの私のラジオをyoutubeでも流すことにしました。
で、ちょっとお正月だったんで作業してなかったんですけど、この音声で流してるのをyoutubeで、同じように音だけで今まで収録してきたものからまず出していくんですけども、
はい、今ちょっとそのスタッフさんをちょっと提携して絶賛作ってもらってる途中なんですけど、いい感じにできそうなんで、はい、もうすぐお知らせすると思います。
はい、なんかやっぱりそのね、外注化というのを前までもやってたんですけども、いろんなものをやっぱりね、その自分が苦手なものを外注化するっていうのはすごく大事だなって思いました。
はい、私が思ってる以上のものがあの出来上がってきたんで、おおっと思いながら、はい、今ちょっと微調整しているとこなんで、うん、あのー、はい、チャンネル、まぁyoutubeでも聞けるっていうことで、はい、そろそろやろうかなって思ってます。
はい、まぁあのyoutubeって動画の、なんて言うんですか、ツールですけども、とりあえずは音声でやって、はい、あのー、動画はね、まぁやろっかなー、どうしよっかなーって思ってるんですけど、私があのー、なんて言うんですかね、カメラ前に出れるビジュアルをしてる日が少ないんで、
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うん、あのー、すなわち家でこうリラックススタイルの服とか、顔、化粧の時が多いんで、ちょっとね、まぁ頻度そんなに多くないと思うんですけど、なんかやろっかなーっては思ってます。はい、まぁそんな感じで若干お知らせをしつつ、今日のラジオのテーマに移りたいと思います。
今日のラジオのテーマはですね、ヨーロッパ社会から見る日本社会ということについてお話ししたいと思います。
このテーマでお話ししたいと思ったきっかけがあってですね、さっき一個の映画を見たんですよ。その映画はフランス映画なんですけども、日本語訳で言ったら、おそれをののいてっていう映画なんですね。ご存知の方いらっしゃるのかな。
結構前の映画で2003年ぐらいに出て、しかも日本で公式に配給されなかったから、もしかしたら知らない方、もしかしたらというか多分知らない方の方が多いと思うんですけど、ヨーロッパ圏ではすごい人気になった映画なんですよ。
どういう映画かって言ったら、5歳まで日本で育ったベルギー人が就職の年になって、念願でね、念願で日本に就職したんですよ。大企業の商社に就職したんですね。
結構勉強頑張って、日本語とフランス語と英語かな、語学ができるから通訳っていうポジションで1年間契約して大企業に行ったんですね。
で、その人は日本で働くことがすごいちっちゃい時からの夢で、5歳まで日本に住んでたから、ちょっと日本の心があるみたいな、日本で生まれて、神戸かな、神戸で5歳ぐらいまで育ったから、日本に戻りたいな、働きたいなって憧れがすごいあったから頑張って就職したんですね。
そこで、パワハラに会って、めためたにやられるっていう話なんですけども、そこで書かれてるのは、パワハラもそうなんですけど、日本の社会がどんな感じなのかっていう、会社の体制とかがどんな感じなのかっていうのが描かれてて、
で、なんかフランスでは、それ、事実に基づいた小説として、まずナオキ賞ぐらいのフランスの小説の賞を取ったんですよ。アカデミーフランセス文学大賞っていうのを取って、で映画になったんですけど、いろんな国で翻訳されて、世界中ではめっちゃ人気なんですね。
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でも、あの日本の、言ってしまったら、その日本の会社の体制を批判してるような内容だから、日本では配給されてないし、多分日本であんまりよく思われてないから、そんなにこうバーっと知らないと思うんですね。
で、なんか、まあ書かれてるのは、そのまずあらすじから言って、でその中で、いろんなことがあるんですけども、私が特に印象に残ったこと2つあるので、それをちょっと話したいと思います。
で、まずあらすじなんですけども、そのベルギー、ベルギー人の女の子なんですね。女の子がやっと会社に入って、賞者に入って、私は今日から日本企業で働くんだ、みたいな感じで、意気揚々とやってきたんですね。
で、1日目が始まりました。で、早速その通訳の仕事を任されて、その内容は、この会社の人が、海外の会社のジョンソンさんだったかな、ジョンソンさんにゴルフの接待の返事を心よくお受けしますっていうのを返事の手紙を書いてくれと、フランス語で書いてくれっていうふうに言われて、
それをこう書いたんですけど、なんかまずその時に、なんかジョンソンさんへゴルフの招待があったから、イエスって返事をしてくれ、みたいな感じで指示されたんですね。
で、そのベルゲージンの人は、主人公は、ジョンソンさんは誰か知らなかったから聞いたんですよ。どんな人ですか、どんな、その招待された社長とはどんな間柄ですかっていうふうに聞いたんですけど、その指示してきた上司はですね、なんかふんって感じでその質問を無視してデスクに戻ったんですね。
そんなくだらないこと質問するなっていう意味だと思うんですけど、自分で考えろみたいな感じで、その質問には答えず席についたんですよ。
なんで、その主人公は、まずは親しみがありつつ敬語の文章でイエスの返事、喜んでゴルフに行きましょうみたいなお返事を書いて、その手紙を上司に書きましたって提出したんですけど、ダメやり直しって言われてビリビリって手紙を破られるんですよね。
で、主人公はどこが行けなかったんですかって聞きたかったんですけど、なんかそのさっきの間柄はどうですかみたいな感じで、質問をさせない態度だったんですよね。
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だから何が間違ってるのかとかどうすればいいかっていう指示をなしにとりあえずやり直せって言われて、さっきのはちょっとカジュアルすぎたかな、関係性がわかんないからね、もうちょっと一歩賢かった敬語で書き直して、また提出したんですね。
そしたらまたその上司が手紙の内容を見て、ビリビリって破って、やり直しみたいな感じで言って、でまたやり直しになるんですよ。でも何が間違ってるかわからない。
けど質問はしてはいけない、くだらない質問はしてはいけないみたいな感じだったから、一生懸命考えてもう10通ぐらい書くんですけど、毎回毎回破られて、やり直せって、フランス語はダレコモンセって言われて、でやり直させられるんですよね。
で、まずそのどうして、どういう内容で書いたらいいかっていう指示がないっていうことと、あとやり直しの時に、なんかとりあえずその指示に従ってやらないといけないけど、何が間違ってるかとかを言ってくれないから、とにかくこう書かないといけないみたいな感じだったんですよね。
で、まあそれをやって、なんか無能って判断されたんですね。上司に使えねえ通訳だなって思われて、でその次にもう通訳の仕事は任されなかったんですね、その映画場では。で次に頼まれたのはお茶組とコピーだったんですよ。
そう、だからあの通訳で来て結構あの勉強をして、でいろんなその教養とか知識とか身につけてきたんですけど、やった仕事はお茶組とコピー、書類のコピーだったんですよね。
で、この映画は事実に基づいて、ほぼ基づいて書かれている小説なんですね。でその人は、もともとの女の人、主人公の人は外交官の娘として生まれて、だからまあ日本に最初来てたんですけど、
なんでその結構いい教育を受けて、知識とか教養とかもつけて、でそこからベルギーに戻ってまあ勉強したから、すごくこう教養が高い人なんですよ。だからそのお茶組をしたりとかコピーをさせられるっていうのがなんか結構屈辱な感じで、
でまあそれちょっと前の、あの今のあの日本じゃないとは思うんですけど、あの2003年に出た映画なんで、ちょっと20年ぐらい、時代は古いんですけども、まあそういうこう感じやって、なんかすごくこう主人公は嫌だったんですね。
でそこからお茶組とかをした時に、その人はまあ事件を起こしちゃったんですよ。でもともと、まあこの人のうちに作家になる、なりますし、まあ外交官の娘っていうことで、まあいろいろ教育を受けてきて、結構こうなんて言うんでしょうね、あの自発性がある方なんですよ。
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だからその決まった仕事を指示通りに、しかもお茶組とコピーをするっていう通訳とはかけ離れてるっていう仕事がもう耐えられなかったから、なんか仕事の中で楽しみを見出そうとして、こうお茶組する時とかも、なんか一言添えたり、どうぞなんとかさん、どうぞなんとかさん、みたいな感じでこうやってたんですけど、
なんかある時、大きな大事な会議のお茶組行ってこいって言われて、でお茶を渡してた時に、こうどうぞどうぞって日本語をまあ喋れるんでね、言いながらお茶を渡したんですけど、こうそしたらなんか社長がすごい怒ってですね、その会議に出た社長が怒って、どうして日本語なんか喋ったんだ、みたいな。
重要な取引なのに、日本語がわかる外国人がそこに入ってると思ったら、信用を失うじゃないか、みたいな感じで罵倒されて、今日からお前は日本語わからないってことにしろ、みたいな感じですごい罵倒されるんですよ。
でも日本語わかるからそんなことできませんって言うんですけど、いいからわからないようにしろ、みたいな感じで、その日から日本語も喋れなくなるんですよね。
だから日本企業に来て日本語使って仕事するっていうのが夢だったのに、日本語がわからない外国人の不利をしないといけないっていうことで、またそれも結構主人公的には怒りな感じだったんですよ。
お着衣もできなくなって、次に人前に出ない経理の仕事を任されたんですけど、経理の仕事も結構その人はできなくて、通訳の仕事と全然違うからできなくて、どんどんどんどんできないレッテルを張られて、最終的に1年間のうちの7ヶ月はトイレ掃除やったらしいですね、その人は。
で、どこまでがはっきり真実かは、これ実際小説だからわからないんですけど、この主人公の人、アメリーノートンさんって言うんですけど、この方の別の記事とかを読んだら、トイレ掃除させられたことも事実であるって言ってたんで、7ヶ月かどうかわかんないんですけど、そういう仕事もさせられたらしいんですよね。
そんな感じで、主人公はどんどん正気を失っていくんですよね。
そんな感じのあらすじなんですよ、ざっくり言うと。
で、これは批判も賛否両論なんですけど、この映画の中で、私は2つ気になるポイントがあったんですよ。
それによって、結構その日本社会とフランス社会、またはその文化が違うなっていうのを感じたんですよ。
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それを1個ずつちょっと話ししようと思うんですけども。
1個は、その主人公が理不尽なことをされてね、バンって立ち上がって、何々さんと話し合うみたいな感じで言うんですけど、ちょっと味方みたいな日本人の人も中にはいるんですね。
すごいその人はいい人なんですけど、実際話し合いとかしても無駄だよみたいな感じで言うんですよ。
でも主人公は話し合いなしに解決はしないって言うんですね。
で、それが結構印象的というか、フランスに住んでる私からして、こういうふうに思うだろうな、このヨーロッパ圏の人はって思ったんですね。
実際その映画の中で何回もその人は抗議しようと思って、主人公がね、上司に話し合いをするんですけど、
でもなんか命令は命令だみたいな、話し合いっていうよりかは、もう何て言うんですかね、その権力で意見を丸め込められるっていう話し合いの仕方だったんですよ。
話し合いじゃないんですけど実際。
だから話し合いって、定義的には意見を言って、相手も意見を言って、もし賛成だと思ったら、それは賛成ですどうしてかというとって理由を言って、
反論であっても、まず受け入れます、でも私は違う意見があります、これはこうですって言って、理由を言いながら話していくのが話し合いだと思うんですけど、
その映画の中で描かれてた話し方っていうのは、このアメリンのお父さん、主人公の方が抗議して、でその上司の方が、いいからやれとか、命令は命令だとか、
なんかあなたは立場がわかってるのか、みたいな、っていう言い方だったんですよ。
だからなんか日本語喋らないようにしてって言われて、で抗議したんですね。
でもなんかそんな脳が、日本語わかるからそんなことできませんよ、みたいな感じで言われて、でなんかいいからとりあえずやってみてくれ、みたいな感じで言われるんですけど、だから話し合いじゃなくて、なんか押し込めみたいな感じの話し方なんですね。
で、だんだんだんだんその主人公は悟っていくんですよ。話しても話しても話し合いにならないっていう、権力でねじ伏せられて、その意見に対して理由を言われることなく、こう、支持されるという経験を何回もして、なんかだんだんだんちょっとあの頭がおかしくなっていってしまうんですけど、
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でもその時に主人公が言った、その話し合いなしに解決しない、そのフランス語で言ってて、
それがすごい印象的で、めっちゃヨーロピアの人これ言うやろうなって感じでやったんですよ。
で、これなんか、一回こうふと引いて考えてみて、自分が日本にいる時にこの映画を見たらどう思うやろうなっていうことと、今自分がこの映画を見てこう思ってるやろうなってことが同じかどうかを自分の心の中で照らし合わせてみたんですよ。
正確には難しいんですけど、そしたら多分、フランスに来たことない時だったら、なんかこの人、空気読まずになんか上司に反抗して、そりゃいじめられるやろうなみたいな感想も持ったかもしれないなって思ったんですよ。
で、なんか謝らずに言い訳ばっかりして、なんかその人にも原因があるんじゃないかとか思いそうだな自分って思ったんですよね。
でもやっぱ今このヨーロッパで数年暮らしてみて、この映画がヨーロピアンにすごい受け入れられていることを見て、なんかこう思うだろうなっていうふうにやっぱり思うんですよ。
なんか話し合いのやり方が違うから、やっぱそのまずなんて言うんでしょうね、教育が違うじゃないですか。
そう、フランスってその話し合いのための教育がめちゃくちゃあるんですよね。
だからテストとかでも記述の欄がほとんどだったりするんで、自分の意見を書かないといけないじゃないですか。
1から4を選びなさいとかマーク回答とかそういう感じではなくて、ほぼ記述みたいな。
その論理の記述の仕方でだいたい点数がつくっていうような教育形式だったりとか、高校の義務教育に哲学の授業入ってたりするんですよね。
だからその自分の意見を持って話し合うっていうことが基本にありますし、
それがまあ人権だからディスカッションができないっていうことは、
なんか人としてちょっと尊厳をそがれる感じだなっていうのはすごく今だったらわかるので、
こんな発言、話し合いなしに解決しないっていうことはすごい印象に残ったというか、言うだろうなっていうのは感じました。
2つ目の特に気になったポイントとしては、
その主人公がよく言われるんですよ。空気読めよとかとりあえず従えよっていう風に言われるんですよ。
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で、なんかその一番言われたところが、直属の上司に女の上司の人がいるんですけど、
その上司の人は29歳の女の人で、そこに来るまでにめちゃくちゃ努力を重ねてきてやっとそのポジションに立てたらしいんですね。
まずなんか本当にそのお茶組みとかコピーとか掃除とかを何回も何年も何年もやって、
やっと女性で初めての管理職のポジションっていうのについた人なんですね。
で、その人が、なんかそのアメリさんがね、主人公の一回なんかそのすごいタブ書から引き抜かれようとしたシーンがあったんですけど、
それをこう、なんか影から食い止めたんですよ。
そのアメリさんが昇進しないように。密告みたいなのをしたんですけど、
それはその彼女の心の心情としては、同じぐらいしんどい思いをしないといけない。
だからアメリさんは来て数ヶ月で昇進しようとしそうになったんですけど、
私は何年も何年もしんどい思いをしてここまで来たから、
あなたも同じぐらいしんどい思いとか、長く時間を重ねないといけないっていうことで、
なんか引き戻されたんですよね。
で、これ結構あるなって思ったんですよ。
自分と同じぐらいしんどい思いをしないと成功してはいけないみたいな、なんかありますよね。
で、それなんか結構こう、良くないなっていうのをすごい思って、
で、なんか飛び急みたいなのはあんまりしちゃいけないみたいな空気がそこにはあってですね。
なんでなんかそのアメリさんはまたそれが意味わからなかったんですよ。
能力がある人は先に行けばいいし、
で、適材適所っていう感じで、いい部署、魅力が発揮できる場所があったら移ればいいし、みたいな感じに思ってたんですけど、
結構その年功序列というか、同じぐらいのしんどい思いをしないと自分の場所まで到達するなみたいな、
私も我慢したから、あなたも我慢してっていうような考えが結構蔓延してたから、
それあるなって思ったんですよね。
だからなんかその2つの点がすごい皮肉的に描かれてたんですけども、
結構気になるポイントだなっていうふうに私は思いました。
日本で配給されてないかちょっとどこで見れるかわかりませんけども、
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ネットで探したらあるかもしれないですね。
皆さんもよかったら見てみてください。
107分ぐらいの短い映画ですね。
で、言語はフランス語が元々の言葉、オリジナルなんですけど、
日本語で字幕書かれてるやつとかもあるんで、
そうですね、はい、見れると思います。
今日はそろそろこの辺でお開きということで、また次回お会いしましょう。
それでは皆さん今日も素敵な一日をお過ごしください。
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