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2021-08-20 07:05

正しくあらねばという気持ちが邪魔をする

正しくあらねばという気持ちが邪魔をする
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皆さんこんにちは、パリのアパルトマンからお届けします。フリーランスのSAKIです。このラジオは、私SAKIがパリ生活やビジネス、独占で学んだことを配信しています。
皆さんお元気でしょうか。前回のポッドキャッシュで話した通りですね、私は日本に着いて、今ホテルで強制隔離をしているところなんですけど、
結構、大変みたいなことを聞いてたので、ちょっと覚悟してたんですけど、本当にスタッフの方とかのおかげで、すごい快適に過ごせててですね、
延長とか無理なのかな、みたいな。そんな感じです。
で、同じ場所に出れないっていうのが、同じ場所にいて出れないっていうのが、結構きついみたいなことを聞いてて、
私はフジコフジオの短編小説のノスタルジーっていう話あるんですけど、そのイメージでいたんですよ。
で、それはどういう話かって言ったら、簡単に言ったら、自分が生まれ育った故郷に久しぶりに帰って、
でも、変な人と思われて、ドグに閉じ込められるんですよ。
で、そこから一生出してもらえないっていう話なんですけど、
まあでも、その人は望んでそこに入って、どっかに行くか、自分のその故郷のドグに入って一生過ごすかどっちかみたいなこと言われて、
進んで入っていって、故郷を懐かしみながら、一生そこで暮らすみたいな話なんですけど、
まあ辛いじゃないですか、結構。
まあそういう、それはなんて言うんでしょうね、なんか、もちろんそこまでじゃないですけど、
ちょっとそういうのを思い出すぐらいの感じだったんですよ。
めっちゃ久しぶりに日本に帰ってきたのに、出れなくて、ホテルの部屋にいて廊下にも出れないみたいな感じだから、結構きついんかなって思ってたんですけど、
今のところすごく、なんでしょうね、帰ってきてた、言っていいかちょっとわかんないですけど、
本当になんか、オーガナイズがすごくて、もうスタッフの人とかがね、ご飯も運んできてくれるし、
そう、なんか綺麗な部屋にいさせてもらって、飲み物もね、毎食についてくるから、
飲みきれなくてすごい溜まるぐらいいっぱい運ばれてきて、っていう感じで、はい、えっと、過ごしております。
で、まあの、そうそう、あ、でもね、なんか面白いのが、その廊下とかでもすっごい監視されてて、廊下に出たら多分怒られるんですよね、そう。
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で、なんかお弁当を取るときに、まあ、あの、ドアを開けながら廊下には足をつけずに、弁当だけ取って引っ込まないといけない、みたいな感じなんですけど、
そう、廊下の端っこから見てるんですよ、人が。そう、そんな感じで、はい、過ごしてます。
で、まあ部屋でね、本とか、まあ本読んだりとか色々してるんですけど、その村上さんのところっていうのを読んでて、
面白くてね、ちょっとその、それ関連の話をしたいなと思うんですけど、
まあ、あの村上はるきが読者からの質問に答えていくみたいな本なんですよ、村上さんのところって本でね。
で、まあ面白いところが、その読者からのいろんな相談があるんですけど、その村上はるきは、
あの、読者からの期待する答えに答えを答えようとは全然じゃなくて、それが面白いんですよね。
なんか、例えば、その結構真剣なね、相談とかで、なんか、あの、夫婦間での問題がこうこうこうこうで、みたいな、
あの村上さんだったらどう思いますか、みたいな相談とかがあったら、
まず、そんなこと僕に相談しないでください、みたいな感じで答えるんですよ。
あの、夫婦の問題ですから知りません、みたいな感じで答えてて、
で、まあその後にその、話したいことを話してるみたいな感じなんですけど、
なんか、最初読んだ時に、あの、ちょっとこう読み始める時はね、なんかイラってしたんですよ、若干。
なんか、全然読者のお悩みに答えてないや、みたいな。
で、なんか自分がちょっとその、ん?って思ってたりとか、そのイラっとしてることに気づいて、
で、なんでそんな気持ちになるんやろうって思いながらも、読んでたら、
あの、まあ相談には正しく答えないといけないっていう、多分自分の考えみたいなのがあって、
うん、それがその本を読むことを、本を楽しく読むことを妨げてるなって思って、
うん、まあ一個気づきあったんですよね。
で、まあ仕事とかだったら、なんか、なんだろうな、その、相談に、
うーん、正しくと言いますか、うん、あの、何か役に立つようなね、返事をしないと、みたいな感じで、
多分、あの、私は思ってるんでしょうけど、まあこの、エンタメというかね、
あの、面白い読み物として本を読んでるのに、あの、正しくあらねはならないっていう考えが、
邪魔して楽しめてないっていうことに気づいて、
そっで、あの、途中ぐらいで発揮したんですよ。
最初はなんか、うーん、なんかこれあんまりやな、みたいな感じで思ってたんですけど、
でもなんか、なんか面白いみたいな、でもなん、なんでこんな気持ちになるんやろうと思ってたら、
まあそういうこう、正しくあらねばみたいな気持ちが、
うん、あの、まあ邪魔をしてて、で、それに気づいてからめっちゃもろくなったんですよ、本が。
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そう、で、あの、まあ村上春樹って、あの、まあ好きな人、もちろん全員、全部の作家がそうですけど、
好きな人、そうじゃない人いますけど、私結構好きで、うん、そう、で、まあそっからこうすごい面白く読んでるんですけど、
うーん、だからなんかこういうふうに、なんだろうな、なんか仕事とかでその生産性を高めたりするのってすっごい大事だと思うんですけど、
あの、ずっと生産性を高めてたら、なんか薄まる感じがするんですよね、うん、
なんか人としてみたいな、そう、だから本読んだりとか、うん、あの、なんか休みを取ったりとか、なんか友達と、なんでしょうね、しょうもないおしゃべりをしたりみたいな、
こともバランスとしてはすっごいやっぱり必要だなっていうふうに感じたので、今日はそれをシェアしました。
それでは皆さん今日はこの辺で、そろそろ日焼けということで、また次回のポッドキャスでお会いしましょう。
それでは。
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