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DogsorCaravanプレゼンツ、Run the World
大会に参加し続けることで、次世代、次の世代につながるので
ホットキャスト番組、Run the Worldへようこそ。
お相手は、DogsorCaravanを運営している、Koichi Iwasaです。
今回は、今年2019年のマウンテンランニング世界選手権に、日本代表として出場された、宮内富次夫さんがゲストです。
今年は、11月15、17日の日程で、アルゼンチンのビジャラ・アンゴス・トゥーラで開催されました。
日本では、まだ競技としてのマウンテンランニングの存在を知る人も少ないと思うのですが、
宮内さんは、2013年から毎年このマウンテンランニング世界選手権に出場しています。
今回は、アルゼンチンにいらっしゃる宮内さんに、マウンテンランニングとはどんな競技なのか、
どんな思いで取り組んでいるのか、お話を聞きました。
宮内富次夫さんです。
今週末に行われた、WMRA、マウンテンランニングチャンピオンシップということで、
マウンテンランニング世界選手権がアルゼンチンで開催されて、宮内さん、今回日本から代表として参加されたということです。
おつかれさまでした。
ありがとうございます。
宮内さんが出場されたのが、13キロでしたっけ、14キロ。
一応交渉15キロになってるんですけど、
14キロぐらいだねと。
手元のデータだと累積が754メートルのコースだと。
ダウンですね。
いかがでしたか、レースを終えられて、今回7回目のマウンテンランニング世界選手権。
そうですね、僕は2013年から世界選手権には出てまして、
ワールドカップもずっと前線を追ってるんですけども、
今回のレースは初めての南米開催。
結構僕だけじゃなくて、非常にみんな苦労していて、
公式の日程でいうと、水曜日に3カ国到着。
前日が開会式だったり、いろいろな会議があって、
水木が公式の下見の日なんですね。各自で行ってきてねっていう話なんですけど。
で、金曜日に、最近はクラシックという言い方をしてます。
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その10から15キロぐらいのレース。
で、土曜日が、今日は42キロのマラソンのぐらいの距離をロングディスタンスという言い方をしてるんですけども。
で、明日各国帰りますというのが公式スケジュールなんですね。
ちょっと前置きが長くなったんですけど、なんでかっていうと、
この公式スケジュールを通りに行こうとしたら、
アルゼンチンの航空会社だったり、いくつかの場所でストライキがあって、
僕もレースの前日の夜に到着して、ついてその足で開会式出て、
そのまま翌日レースを迎えるみたいな状態だったので、正直何の準備もできなかったのはあります。
で、ちょうど僕らの金曜日はものすごい悪天候で、
夜中からずっと雨風が音を立ててみたいな感じで、
で、下はかなりドロドロでした。
で、今回のコースは基本的にシングルトラックが多くて、
くねくねしてるので、お互いの距離感だったりとか、追い越しが難しい。
で、一度遅れるとそのままズルズルっていうような感じで苦労しました。
あとはコースの特徴として一番特筆というところで言うと、
川を渡るんですね。本当に腰までつかれるぐらいの川を。
ただその四つあるうちの一つは、その前日からの雨で増水してたので、
急遽ひもと壊れてた橋を直して、そこを順番に渡るみたいな感じで、
イレギュラーなことがいろいろあったんですけども、
そういう意味ではレース前からいろいろ今までで一番思い通りにいかなかった、
そういう不甲斐ないというか、悔しい思いが一番、
頭の中にもまだまだいっぱいっていう感じです。
日本から見るとアルテンチ、南米は世界で最も、
日本から一番遠い、地球上で一番遠い20時間とか、そんな感じですよね。
僕はスケジュールの関係でヨーロッパ周りだったんですけど、
やっぱり直接上野サイレス、アルテンチには行けないので、
日本からだと最低でもふたがかりのつもりです。
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地理的には、私もあまり知識がない、いわゆるパタゴニアと呼ばれる、
アルテンチによって地理にまたがる山岳エリアの中だということなんですけれども、
私も写真とかでしか見てないんですけど、
雪が降っていたりしたり、前日とかですか、
そういうようなコンディションでもあったということなんですが、
自然環境がかなり厳しいという印象ですか。
コースの山もかなり厳しい山という感じなんですか。
42キロの方は、いわゆる設計みたいなところで架け下ったりとか、
ピークだったりとかいう場面があるんですけど、
昨日の場合は1ピークだけなので、山頂手前を巻くようにして降りてきたので、
残念ながらいわゆるパタゴニアの景色は天気もあって、一切楽しめなかった。
マウンテンランニングのレースって、私自分で実際に目の前で見に行ったことがあまりなくて、
写真とかでしか見たことがないんですけど、年々そういう傾向ってあるんですか。
比較的走りやすい林道みたいな都市もあれば、
かなり山のシングルトラックの多いコースというような写真が多い都市もあったりして、
やっぱり都市によってかなりコースの個性というか、だいぶ違う感じなんですか。
マウンテンランニングの特徴として、
クラシックという最近の種目の説明にもあるんですけど、
良くも悪くもオールドスタイルなんですよね。
乱パン乱シャツ絡みで走るんですよ、僕らは。
昔からマラソンをやっているような人たちのこのままの格好で競技をしていて、
そういう意味で言うと、レギュレーションで言えばどちらかというと、
むしろ持つことがNGだったりするんですね。
そのシェルだったりジェルだったり、条件をいかに公平にしていくかみたいな、
例えばラックを工夫するとか、
そういうのとは昔懐かしスタイルの精神を守っているというか、
どっちが言い悪いじゃなくて、
カルチャー的なものが名残として残っている気がします。
トレイランニングという言葉が使われるようになる。
もっと前、80年代からマウンテンランニングは世界選手権が始まっていますよね。
ですからトレイランニング、日本でより知っている人が多いトレイランニングとか、
スカイランニングとかというよりも、もっと前からヨーロッパあるいはアメリカでは
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マウンテンランニングという競技があったということで、
それは陸上の延長線上にあった競技という理解でいいんですかね。
陸上競技の、例えばトラックの記録会みたいなのがありますよね。
それをそのままで山でやっているようなイメージです。
宮井さんはそこに、日本の人がまだマウンテンランニングという言葉を知る人が少ない中で
目をつけたというか、こういうのがあるんだという、
それに惹かれて世界にワールドカップを含めて出るようにされているわけですよね。
その辺は宮井さんの中ではそこに惹かれるものがあったということなんですか。
そうですね。僕としては身一つで走るっていうのはシンプルで分かりやすいと思いますし、
別にお互いにわざとはやらないけど、例えば陸上の中距離とかだと、
良いポジションで周回するために、変な話、集団で走るからと付き合いみたいなことが起こるわけですよ。
その不可抗力だったりみたいな部分で、
例えば僕らでも走っていても、やっぱり遅いと疲れるし、
けど、それを僕らはお互いにレースをしているから、
少なくとも僕は思わないんですよ。競技中はお互い様なので。
レースが終わったらお互いにアトプされるわけで一切ないですし、
ただこれだけ切り取ってしまうと、多分日本のいわゆるトレイルランニングにおいて
どう付き合いを容認するかみたいな誤解を招けるんじゃないかなっていう部分があるので、
マウンテンランニングを日本にどう浸透させるかっていうのはすごく悩んでいて、
ずっと連盟だったり、いろんなところと常に接点を持ったり、
大会に参加し続けることで次世代、次の世代に繋がるので、
そういう意味もあって、僕自身は好きだからやる。
けど本格的にやりたいって思った時に、全く手探りの状態で始める必要がないように
今こういう活動を続けています。
フロントランナーというか、パイオニアとしての自分の役割を認じていらっしゃるということなのかなと思いますけれども、
一方で、さっき宮井さんもおっしゃったように、
ワールドマウンテンランニングアソシエーションの方は、
少し気候改革というか、去年から新しい会長、
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ジョナサン・ワイヤットという非常に有名なレジェンドのリーナースリーダーです。
彼が会長になって、
2021年の再来年にはトレイルランニング、マウンテンランニング、世界選手権という形で、
多分規模もそれだけ大きくというか、
よりたくさんの人が注目するようなイベントにしていこうという意思の表れなのかなというふうに思うんですけれども、
マウンテンランニングって変わりつつあるっていうことなんですよ。
コースとか競技そのものについても何か、あるいは集まってきている選手についても変化、
とかって今年の大会に出てみて感じることはありましたか?
競技としては、去年から1カ国1レースにして、なるべくワールドカップに参画する国を増やそうとしたりですとか、
そういうマウンテンランニングの認知度を上げるような取り組みがあります。
あとはルール上の問題があるので、距離だったり衣装交差だったりというのがあるので、
何でもありではないですけれども、やっぱり自然相手なので、
そういう意味では柔軟にいろんなオーガナイザーと話をしてますし、
こういう言い方をするとあれなんですけど、なんで僕がこういう言い方をするかというと、
おととしからアスリートコミッションといって、12人の選手会ができたんですね。
それも新体制の計画の一つで、僕もそれに入っていて、
マウンテンランニングのルールをどうしたらいいかとか、
ウジたちが話す議題も僕らの意見を踏まえて議論されるので、
ワールドカップのレースの招致についてとか、
そういうことについてもいろいろ意見を求められるんですね。
なので、広く該当するような大会だったり、
ものがあれば取り込んでいって、世界に広めていきたいという意識を、
ジョナさんとても話しやすい、フレンドリーなので、
理事だけじゃなくて、選手会もちろん選手、いろんな人たちに親しまれるので、
正直この2年で、僕の場合はずっと競技に参画したりしているので、
雰囲気だったり、いい方向に何か起こるんじゃないかなというのは感じています。
アスリートにとってはよりエキサイティングな方向というか、注目度が高まり、
もっとたくさんのマウンテンライニングのことをご存じないような方も、
これから選手として、あるいは観戦する側として注目していくような競技に向かって変わりつつある。
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皆さん個人の活動というか、レース、あるいはご自身のプロデュース大会やられている大会とか、
いろいろあると思うんですけど、何かご紹介いただけるものとかありますか?
2020年のジュニアのトレイルランのシリーズのスケジュールが大まかに決まったので、
そちらをまた盛り上げていくのと、あとは、僕の拠点は図志なんですけれども、
定期的にトレイルの整備をして地域の人たちにトレイルランを知ってもらい、
応援してもらえるようにしているので、ぜひともそういった活動にも参加していただけたらとても嬉しいです。
このリンクの方で紹介しておきたいと思いますので、どうぞ皆さんもよろしくお願いいたします。
というわけで、皆さんすいません、ちょうど日本とアルゼンチン12時間の時間差ということで、
こちらは朝ですけど、そちらは夜ということでお時間いただいてお話を伺いました。
皆さんありがとうございました。
とんでもないです。特にありがとうございました。
アルゼンチンにいらっしゃる宮城富次夫さんとのインタビューを聞いただきました。
トレイルランニングという言葉の方が知られている日本では、
競技としてのマウンテンランニングは、距離の短いトレイルランニングという説明の方が分かりやすいように思います。
ただ、歴史を遡ればトレイルランニングという言葉が生まれる前から、
マウンテンランニングという競技は存在していて、独自のカルチャーもあるわけですね。
宮城さんはそうしたマウンテンランニングの存在を日本に伝えていくためにも、
世界選手権への参加を続けているということでした。
今年の世界選手権には、トレイルランニングで活躍するトップ選手も上位に入って活躍していましたので、
2つの競技は、もっと近い存在になっていくのではないかと思いました。
ランザワールド、お相手は岩坂大輔でした。