作品名:白雪姫
著者:グリム兄弟
訳:菊池寛
図書カード:https://www.aozora.gr.jp/cards/000009/card45340.html
青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html
ブンゴウサーチ for Kids:https://bungo-search.com/juvenile
BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
作者ページ: https://dova-s.jp/_mobile/_contents/author/profile060.html
DOVA - SYNDROME楽曲リンク: https://dova-s.jp/_mobile/bgm/play17520.html
7・15・23・31日更新予定
#青空文庫 #朗読 #podcast
著者:グリム兄弟
訳:菊池寛
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BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
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サマリー
女王様は鏡で白雪姫の美しさを認め、激しい嫉妬に駆られます。毒リンゴを使った罠によって白雪姫は命を落とし、七人の小人たちは悲しみに包まれています。
女王様の嫉妬
心のねじけた女王様は、家に帰って鏡の前に立って言いました。
鏡や鏡、壁にかかっている鏡よ、国中で誰が一番美しいか言っておくれ。
すると鏡は、前と同じように答えました。
女王様、ここではあなたが一番美しい。
けれども、いくつも山越した七人の小人のうちにいる白雪姫は、まだ千倍も美しい。
女王様は鏡がこう言ったのを聞いたとき、あまりの腹立ちに体中をブルブルと震わして悔しがりました。
白雪姫のやつ、どうしたって殺さないではおくものか。たとえ私の命がなくなってもそうしてやるのだ。
と、大きな声で言いました。
それからすぐ女王様は、まだ誰も入ったことのない離れた秘密の部屋に行って、そこで毒の上に毒を塗った一つのリンゴをこさえました。
そのリンゴは見かけはいかにも美しくて、白いところに赤みをもっていて、一目見ると誰でもかじりつきたくなるようにしてありました。
けれども、その一切れでも食べようものなら、それこそ立ちどころに死んでしまうという恐ろしいリンゴでした。
リンゴがすっかり出来上がりますと、顔を黒く塗って百姓のおかみさんの風をして、七つの山を越して七人の小人の家へ行きました。
そして、戸をトントンと叩きますと、白雪姫が窓から頭を出して、
七人の小人が行けないと言いましたから、私は誰も中に入れるわけにはいきません。
と言いました。
入らなくてもいいんですよ。
私はね、今リンゴを捨ててしまおうかと思っているところなので、おまえさんにも一つあげようかと思ってね。
と百姓の女は言いました。
いいえ、私はどんなものでも人からもらってはいけないのよ。
と白雪姫は断りました。
おまえさんは毒でも入っていると思いなさるのかね。
まあ、ごらんなさい。
この通り二つに切って半分は私が食べましょう。
よく売れた赤い方、おまえさんはおあがりなさい。
と言いました。
そのリンゴは大変上手にこしらえてありまして、赤い方の側だけに毒が入っていました。
白雪姫は百姓のおかみさんがさもうまそうに食べているのを見ますと、そのきれいなリンゴがほしくてたまらなくなりました。
それでついなんの気なしに手を出して、毒の入っている方の半分を受け取ってしまいました。
けれどもひとかじり口に入れるか入れないうちにばったりと倒れ、そのまま息が絶えてしまいました。
すると女王様はその様子を恐ろしい目つきで眺めて、さもうれしそうに大きな声で笑いながら、
雪のように白く、血のように赤く、黒炭のように黒いやつ、今度こそは小人たちだって助けることはできまい。
と言いました。
そして大急ぎで家に帰りますと、まず鏡のところに駆けつけて尋ねました。
鏡や鏡、壁にかかっている鏡よ、国中で誰が一番美しいか言っておくれ。
するととうとう鏡が答えました。
女王様、お国で一番あなたが美しい。
これで女王様の妬み深い心もやっと沈めることができて、本当に落ち着いた気持ちになりました。
白雪姫の悲劇
夕方になって小人たちは家に帰ってきましたが、さあ大変。
今度もまた白雪姫が地べたに転がって倒れているではありませんか。
びっくりして駆け寄ってみれば、もう姫の口からは息一つすらしていません。
かわいそうに死んでもう冷え切ってしまっているのでした。
小人たちはお姫様を高いところに運んで行って、何か毒になるものはありはしないかと探してみたり、
紐を解いたり、髪の毛をすいたり、水やお酒でよく洗ってみたりしましたが、何の役にも立ちませんでした。
みんなでかわいがっていた子供は、こうして本当に死んでしまって、再び生き返りませんでした。
07:18
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