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しばらくマシュマロやRadiotalkのお便り機能でいただいていたご質問に、ちょっと回答できていませんでしたので、
今日からまた順に回答していきたいと思います。結構溜まってしまっていて、だいぶ前に送ったけど、まだ回答が来ないという方は申し訳ありません。
今日から徐々に回答していきますので、楽しみにお待ちいただければと思います。
今日の方はラジオネームを書いていないので、質問者さんということで読んでいきます。
一部、私が使用していない診断手法について触れている部分がありますので、そちらは割愛して読みます。
初めまして、私は発達障害のASDとADHDのある男性です。パーソナルカラーは黄み・くすみが強い方です。顔は曲線の強いアダルトタイプです。
こだわりが強いのと短期記憶が弱いので、コーディネートに時間がかかり、完成しないと外出を諦めることもあります。
考える要素が多いと混乱するので、色をチャコールグレーとベージュ、ネイビーとブラウンのパターンに絞るなど、あまり考えずに着られるワードローブを完成させようとしています。
しかし、店舗に行ったり膨大な情報があふれるネットショップでは、考えるのに疲れてなかなかアイテムが増えません。
一旦全体像を把握しないと理解できないため、Excelで表を作ったりしています。
例えば、季節ごとに必要なアイテムと色の一覧表を作ったり、あるブランドのジャケットのシルエット、モデルごとの特徴をまとめたり、表は完成しますが、仕様ばかり考えては疲れてしまって結局前進しない状態です。
学生の頃は、古着を中心に感覚で選んでいたので、服を着るのが楽しかったですし、TPOに合う服装かどうかは怪しかったですが、理論を知らずとも自然とオシャレで似合う服を選べていました。
何か前進するアドバイスがあれば教えていただきたいです。
ということで、ありがとうございます。
今日はこの悩みに回答していきたいと思います。
それではスタートです。
はい、スタートしました。
オシャレなロールトークラジオ、本日で215回目の配信でございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールオシャレの呪いをバサバサと解いていきます。
服装心理学をベースにオシャレを持って楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタイリストで、日本服装心理学協会代表理事の久野梨彩でございます。
今日はよろしくお願いいたします。
ということで、発達障害といってもいろんな種類があるんですけれども、
その中でASDとADHD傾向があるという男性からのお悩みを取り上げさせていただきました。
ASDとADHD、発達障害というのはだいぶ最近認知が進んだので、聞いたことがある方、
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なんとなくイメージつかめる方が多いと思うんですけれども、
その後に続くASDとADHD、こちらはまだ知らないという方も多いかもしれませんので、
一応補足としてお伝えしておきますと、ASDというのは自閉スペクトラム症のことですね。
そしてADHDというのは注意欠陥多動性障害と呼ばれることが多いものになりますね。
実はですね、私も一応心理職としても活動していまして、そのプロフィールを読んだからなのか、
こういった発達障害の傾向がある方とか診断を受けたお客様が、
パーソナルスタイリングの個人のお客様にすごく多いんですよ。
心理職ということを謳っているからかなと思いきや、
私のプロフィールがよくわからない状態でも来ていただけることが多くて、
よく言っていただけるのは、私の説明の仕方が非常にそういう方たちにとって分かりやすいということはよく言われまして、
なので、すごくブログよく読んでましたとか、このポッドキャストすごい聞いててという形で申し込んでくださる方が本当に多いんですよね。
企業当初から結構いらっしゃいます。
なので、そういう方たちのファッションへのアドバイスをしてきた経験は、
多分他のスターディストさんよりもかなり多いんじゃないかとは思ってはいます。
ただ、一口にやっぱり発達障害って言っても、その経験からも思うんですけど、個人差がすごく大きいんですよ。
同じような診断名で診断を受けた方の中でも、やっぱり個人差がすごく大きいので、
あんまりその診断名でひとっくりにするのは良くないなというのはすごく感じているんですね。
なので、今回もお悩みを読んで、想像できる範囲でのお答えになるので、
ちょっとその辺はご理解いただければなと思うんですけども。
ただ、私がその説明で心がけていることで、そういう方たちに分かりやすいと言っていただけるのは、
やっぱりその曖昧なことを言わないっていうのがすごい大事だと思っていて、
その文脈を読ませるとか、言葉の中にいろんな意味を含ませるってことを私はあまりしないんです、もともと。
でも結局それって別に発達障害に限らず、人間全般のコミュニケーションに大事なことなんじゃないかと思っていて、
誤解をお互いにし合わないためにもね。
なので、今日もそういう話し方をしていければいいなと思っていますし、
こういう診断を受けていなくても、同じようなことで、もちろん程度の違いはあるけど、
同じようなことを悩んでいる方って結構いらっしゃると思うので、
そういう方にも参考にしていただければなと思っています。
まず、特にASDの傾向がある方というのは、やっぱりこだわりが強くなりがちというのはよく言われていることだと思います。
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この質問者さんもこだわりが出てしまったということなんですけども、
こだわりもいつもいつでも全般のものにこだわりが出てしまうわけじゃなくって、
特定の対象に対してすごく強いこだわりが出てしまう。
この程度がやはり他の人に比べてかなり強くなってしまうというのがASDの方の特徴だと認識しています。
なので、この質問者さんももともとは学生の時は自然に理論を知らなくても、
なんとなく感覚で選べたってことなので、学生の時はこの服ジャンルに関してこだわりが出てなかった。
ですが、何かのきっかけでここにこだわりが出ちゃったっていうことだと思うんですよ。
たぶんこだわりが出てからここに書かれているようなカラー診断とか体型に関する診断とか受けられたんじゃないかと。
そのことによって余計にこだわりが強まってしまったんじゃないかなという気はしています。
まずこのこだわりをなくすというのはご自身ではかなり難しいことだろうと思います。
まず一つ目の解決に向けてのアイディアとしては、まずそのこだわりを持ったままできることを考えたいなと思うんですね。
まず一つはこだわりがある状態でさらに選択肢が多いと、
そのこだわりが発揮されてしまって膨大な中からぴったりくるものをいつまでも探し続けてしまうという行動になる。
これが現状の疲れてしまう原因だと思うので、
まずはその洋服を選ぶ範囲を絞る、情報を絞るということがお勧めです。
今現在でも着る色を絞るといった形で、絞り込みというのはご自身でも工夫されてやっていると思いますが、
まだまだ絞った方がいいと思います。
なので具体的には、買うブランド、お店を決めてしまう。
現状は店舗に行ったりネットショップで考えたりということで、
おそらくブランドまで決め込んでないんじゃないかと思うんですけども、
これ決めちゃった方がいいんじゃないかなと思うんですよ。
疲れてしまうぐらいなら。
なのでこれまで購入することが多かったお店という決め方でいいと思うんですが、
もう絞ってしまう。
おそらくネットショップだと一つのブランドでも店舗より置いてある品数が多いんですね。
なので多分店舗の方が物理的に、店頭の面積の物理的に置ける数量が限られているので、
かなり数量がネットショップに比べても絞れるはずなんですよ。
なのでこのお店っていうのを一つ決めてしまった方がいいんじゃないかなという気がします。
その上でそこで店頭に行って、そこでその場で見られるものの中から決める。
こういうことで時間、見る時間と検索するものを狭めるということで、
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もう少し混乱しない状態に導けないかなというのはいかがでしょうかね。
あとはその色を2パターンの組み合わせに絞っているっていうことなんですけど、
それでもその組み合わせの洋服を買うだけで、
組み合わせはずっと考えてるんだと思うんですけども、
やっぱり着回しを考えるっていうのはなかなか、実はみんな簡単に着回し着回しって言いますけど、
すごく難易度高いことなんですよ。
それは認識していただきたいんですよね。
自分だからできないんだって思わないでほしいんですよ。
難しいものです本来。
スクールで私が一生懸命教えるぐらい難しいことなので、難しくて当然なんですよ。
なので着回ししようと思わない方がいいと思います。
もう組み合わせで買う。
でその通りに着る。
何パターンか選択しても洗い替えがなくて困らない程度に何パターンか揃えるっていう風にして、
決め込んでしまった方が毎朝の悩みも減るんじゃないかというふうに思います。
でもう一つの方向性としては、
その一方でこだわりを徐々になくしていく。
これは時間がかかるとは思うんですけれども、
ASDの方の中にも取り組んでいかれる方はいらっしゃるようですので、
それを徐々になくしていって、もともとあまりこだわらずに服を感覚で楽しめていた時代に、
戻れるのが本来はベストなんじゃないかなという気もするんですがどうでしょうかね。
もし質問者さんがそれに同意してくださるようであれば、
どこかにこだわりが出たきっかけがあったはずなので、
そのきっかけをちょっと思い出してみていただきたいんですね。
例えば誰かから服に関してネガティブなことを言われた。
似合っていないよとか、もうちょっとオシャレに気を付けた方がいいよと言われたのであれば、
そうではなくて褒めてくれるような人を探して、褒められるという成功体験を積むということですね。
そういうことを通じて、ちょっとずつ元のこだわりがなかった頃に戻れないか。
これは長期的な目線で並行して取り組んでみてはいかがでしょうかね。
ぜひぜひやってみて、またご感想などを聞かせていただければ、
また追加のアドバイスできるかもしれません。
ご感想メッセージもお待ちしています。
また楽しめるといいですよね、洋服ね。
お便りありがとうございました。
こんな感じでまだまだ皆さんからのお便り、
これからバシバシ春に向けて回答していきたいと思いますので、
お送りください。
お悩み、ご質問、お話のお題でも結構ですね。
テーマ、話してもらいたいテーマ、何でも結構ですので、
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それではまた次回の配信でお会いしましょう。
おやすみなさい。