953.「もっさり服」の流行はいつまで続く?作る側と買う側の事情から読み解く
2026-11-04 19:12

953.「もっさり服」の流行はいつまで続く?作る側と買う側の事情から読み解く

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最近SNSで話題になっている、40〜50代の「バッチリ決めた服」への違和感。

おしゃれで素敵なのに、なんだか今っぽくない……。


一方で、今どきのゆったりした服には「もっさりして見えて、どうも馴染めない」という声もよく聞きます。


「次はタイトな服が来る」と言われてから、もう5年ほど。それでも終わらないこの流行、これまでのトレンドの周期と比べても明らかに長いんです。


今回は、アパレルメーカーで企画職をしていた経験をもとに、作る側と買う側、両方の事情からその理由を解説します。



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▼今回お話ししていること

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・おしゃれな40〜50代の服が「今っぽくない」と言われるのはなぜ?

・アパレルメーカーがもっさり服を売り続けたい理由とは?

・この5年ほどで、若い世代のお金の使い方はどう変わった?

・K-POPの動画が、みんなの服装に与えた影響とは?

・この流行はいつまで続く? これからの服の選び方は?


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最近の流行のこと、「そもそもトレンドって何?」といった疑問など、お気軽にどうぞ。

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▼パーソナリティ

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久野梨沙(ひさの・りさ)


パーソナルスタイリスト/公認心理師

株式会社フォースタイル代表。一般社団法人日本服装心理学協会代表理事。

跡見学園女子大学兼任講師。


ファッションと心理学の両面から、20年にわたり人の装いと変化を支援。

感想

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なんか最近また、にわかに、世代間の服装の違いみたいなのが結構SNSを中心に話題になってて、それを見たお客様からいろいろ質問をいただくことも増えてきたんですけど、どういう話かっていうと、そのアラフォー
40代とか50代の女性に対して、若者が思ったことで、
結構40、50代の女性って職場にも割とバッチリオシャレを決めてきて、すごい素敵だとは思うんだけど、でも違和感を感じる。なんか今っぽくないよね、みたいな。
なんでだろうって考えたら、その40、50代の女性がバッチリ決めた時の服装っていうのが、今のトレンドの服とは全然違うんだということに気づいたみたいな話で、だからやっぱり、いくらオシャレでも、決め決めの服
をしてしまうと、今っぽく見えないから、やっぱり違和感があるよね。
っていう話なんですよね。確かに最近の流行って、シルエットがゆったりしていて、あんまり体のラインを強調するような服ではないんですけども、それに対して40、50代の人たちにとっての、
若い頃から慣れ親しんだオシャレな服っていうのは、どこかきちんとした感じがあったり、シルエットにメリハリがあったり、細いところはちゃんと細くするみたいなメリハリがあったりするので、それと比較してしまう
と、やっぱり今っぽくないっていうことになっちゃう。
で、結構表現として、今のトレンドの服はもっさりしてる。もたついてるみたいな表現をすることが、される方が多いんですけど、あえてそういうもっさい服を着るのが、確かに今流行なんだよねみたいな話で、やっぱり
どうもそれに馴染めないみたいな、40、50代のお客様からのお悩みも多いし、
あれ着なきゃいけないんですかね、みたいなお悩みも多いし、やっぱり若い世代からするとそれを着たいっていう話、お相談も多いわけですよ。
なので、まずはちょっと今日は、なんでこういう服がそもそも流行してるのか。これがまず、特に40、50代にとっては、なんでみんなあんな服着てんのっていうのが結構疑問だと思うので、ちょっとその辺の話を、せっ
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かく私がお話しするので、元アパレルメーカーですから、その経験からその業界側の事情と、あと消費者側の変化、その両方を結構見れる立場なので、
その辺からちょっと考えてみたいなと思います。次の自分に着替えるラジオ、本日で953回目の配信でございます。この番組では、服を着替えるように自分も丸ごとアップデート。ファッションと心理学の力で、あ
なたの次の一歩を軽やかに後押しします。お相手はパーソナルスタイリストで、婚姻心理師の日産のりさです。本日もどうぞよろしくお願いいたします。
さあ、収録している今日は祝日ということで、週の真ん中にポンって祝日あることって減ってきたので、なんか調子狂いますねって感じなんですけど、最近私はもう結構子供も大きくなってきて、勝手に遊んでくれるよう
になったので、ようやく子供前の感じに本格的に戻りつつあるなっていう感じで、あんまり曜日関係なく、休みたいときは休むし、
仕事があるやするしっていう感じになってきてますけどね、なんかポンって休みだとね、旅行も行けないしね、どう過ごしてますか皆さんね。
ちょっと休んで、ええ気がしないればそれでいいですかねっていう感じですけどね、もうあとはね、これ超えたら本当年末までノンストップって感じですからね、早いですよねという感じですけれども、さあさあ今日のテー
マ、なんでこんなにもっさり服が売れているのか、もうわかりやすくもっさり服って言っちゃいますけど、なんでこんなにもっさり服が流行っているのかですよ。
これねやっぱりね業界側の事情から考えるとね、まあわかんなくもないなっていう話なんですよね。っていうのは、もっさり服って、私がアパレルメーカーだったとすると、どうしてもっさり服を売り続けたいかっていう
明確な理由が一個思い当たるんですよ。
これね、在庫管理の観点では、まあもっさり服流行り続けてて欲しいなって私だったら思うなって感じなんですよね。何かっていうと、まあもっさり服、もっさり服言い過ぎだけど、オーバーシルエットなわけですよ。つ
まりトップスもボトムスも両方をワンサイズ展開で済むことがとても増えたんですよね。
まあ大人服って、トップスはね、結構フリーサイズとかMサイズ、1サイズ展開っていうケースが多かったですけど、4,50代の大人の皆さん、ちょっと昔を思い出してほしいんですけど、ボトムってもうちょっとサイズ
あったと思いません?
S、M、L、7号、9号、11号みたいに、いわゆるイレギュラーサイズって呼ばれる小さいサイズ専門とか大きいサイズ専門みたいな店に行かなくても、普通に店頭行っただけで、S、M、Lっていう展開がほぼすべての
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ワンピースとボトムはあったことを覚えてますか?
でも今は結構ボトムもフリーサイズなんで、このワンサイズですっていうこと、ワンピースなんか特に増えたと思うんです。これ何かっていうと、そのサイズの展開数が多ければ多いほど、やっぱり販売側にとっては効率
悪くなるんですよ。売れ残りのリスクが高まるんです。
これ私何で痛感したかって、私実はアパレルメーカーから社会人スタートしてるんですけど、一番初め、キャリアのスタートは子ども服の商品企画から私スタートしてるんですね。大学卒業して。
子ども服って難しいよって入社したときに言われて、何かって言ったら、サイズが大人服の比較にならないぐらい多いんです。
まず、私が着た子ども服は、オンワードの組曲っていうブランドの子ども服だったんですけど、まずベビー服って呼ばれる服は、70センチ、80センチ、90センチ、100センチの4サイズ展開なんです。
その上にトドラサイズっていう小学生向けのくくりがあって、そこは110センチ、120センチ、130センチ、140センチとさらに4サイズ。
その上にスクールサイズっていうのがあって、これが大体小学校、高学年から中学校ぐらいまでが、150、60、作る場合70までってなると全部で11サイズあるんですよ。
もちろんね、デザインによって、これは赤ちゃんと小学生は着るけど、さすがに中学生は着ないよねってものは、ベビーサイズからトドラサイズまでの8サイズ展開とかね。
これはちょっとトドラからスクールまで作ろうっていうことで、そっちの7サイズ展開とかっていう感じで、もちろん一気通貫で70から170まで作るデザインっていうのはそうそうないんですけど、それでも11サイズ
あるわけですよ。
なんならシンセージ服っていうのも作ってたので、それはもっとちっちゃいサイズがあるんです。そっちはほぼほぼギフト需要のね、シンセージのギフトパッケージぐらいでしたけど、私の時はね。
でその、例えばトドラだけでも、なんだ、110、120、4サイズあると、1サイズで済めば、その在庫をね、回し合ってもいいわけだし、それしかないからみんなそれを買うんですけど、やっぱり子供服はそういうわ
けにいかないから。
そうすると消化率っていうんですけど、何パーセント売れたかっていう話なんですけど、子供服ってこんだけサイズがあるので、消化率65パーから70パーいけばもう大成功なんですよ。逆に言うと30パーセントぐらい
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はどんなにサイズごとに
需要を予測して生産したとしても、やっぱり残っちゃうんですよね。そうするとその分がロスになるので、売れ残った分、これぐらい売れ残るっていう計算をして、価格をつけていかなきゃいけない。赤字にならないよね、
というわけなんですけど、大人服はこれがせいぜいあっても3サイズなのでだいぶ効率よく消化していけるんですよね。
それだけでも子供服ってすごく難しいよって言われてたんです。だからサイズって少なければ少ないほど効率よく販売していけるので、利益率に直結するから、やっぱりメーカーとしてはできるだけサイズの数は減らしたい
ってなると、ほっさり振ってる服が売れていて、1サイズで済むのであればこれはおんのじっていうことになるわけで、やっぱりそうそうそこから動きたくないっていうのはあるんじゃないかなって思うんですよね。
プラス、少子高齢化じゃないですか、40代50代の構成率が増えている、シェアが増えているから、その世代ってましてやそんなに身体を見せたくないっていうのもあるから、そういう意味ではゆったりした服っていう
需要もそこそこあるということで、それを作る。
作り続ける。そうすると若い人はそれしかないから買うっていう感じのこういう循環もあるんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
プラス、やっぱり消費者側の変化もすごいあるなと思っていて、私がいろんな、特に若い世代のお客さんとか、私大学で講師も授業も持ってるんで、そういう大学生と話したり、大学生から提出されるレポートを見たりして
も感じることとしては、
やっぱり若い世代って服よりも自分の体にお金をかけた方がコスパがいいっていう考えにすごいシフトしてるんですよね、ここ5年ぐらいで。
これはね、いろいろやっぱりアパレルの片隅にいるものとしてはちょっといろいろ考えさせられるところがあるんですけど、その服に投資する、いい服を買って自分を着飾るよりも、
自分の体を絞ったり、なんなら美容整形したりして、自分というものにお金をかけてアップデートした方がコスパがいいと思わせてしまったアパレル業界の構造みたいなのがあったんじゃないかなとは思うんですよ。
やっぱり服はどんどん買ってもらいたいから、流行っていうサイクルを作って、次はこれが流行る、これが流行るってアピールしなきゃいけないんだけど、新しいのこれですよとかね、その魅力をアピールすることが逆に流
行って変わっちゃうんだ、これ買ってもまた半年後にはもうそれは遅れてるよって言うんじゃないのみたいな不信感を生んでしまったりっていうことがあったんじゃないかなって。
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だからもうちょっと違うアピールの仕方をしなきゃいけなかったんじゃないかなっていうのはちょっと私自身も反省としてはあって、逆に体は絞ってボディメイクしたら自分がキープさえすればずっとそれは保てるし、安い
服を着ても自分の素材が良ければよく見えるよねみたいな、だからどっちに投資した方が効率がいいかっていうと体じゃない、自分自身じゃないっていうね。
そういう好風調が強まってきて、逆に自分という素材の良さをもっさりした服によって逆に強調する。こんなもっさりした服を着ても美しい自分みたいな、いう方に行っちゃったっていうのはまず一つあると思うんです
よね。
プラス、大きな要因としてもう1つあるのは、Kポップのアーティストたちのダンスプラクティス動画っていうのがすごい身にするようになって、あとは空港ファッションと呼ばれるようなね、移動の時のファッションとか
がYouTubeだったりTikTokだったりですごく身にするようになる。
要はこれまでは憧れる存在の服って雑誌でポーズを撮っている姿、雑誌っていう媒体がメインだったときはそのポーズを撮っている姿しか目にしなかったし、テレビとかの時もテレビのドラマであったりバラエティであった
り、ちゃんとスタイリングされたきちんとしたある種お出かけ着的なものしか目にしなかったんだけど、
YouTubeとかTikTokが流行って動画数が爆発的に増えることで、裏側を見せるコンテンツが増えた。裏側までバチバチのタイトな服は着ないわけで、ましてやダンスの練習をするときにはすごく動きやすい服
を着るわけだから、それを目にすることによって憧れの人の目にする瞬間が、
ゆるい服を着ている瞬間もすごくよく目にするようになった。ファン心理としては、表側よりも裏側の方がより見たいという気持ちが強いから、そういう動画をたくさん見ると、ゆるい服が自分も着たくなるっていう変化も
だいぶあると思うんです。
だから、うちのサロンなんか中目黒にすごい近いんで、中目黒なんか歩いてる人みんなダンスの練習帰りですかっていう格好ばっかりなんですよね。ダンスの練習、ダンスしてない人もダンス着みたいな格好、練習着みたい
な格好をしてるっていうのはその辺にあるんじゃないかなと。
なので、そういうメーカー事情と消費者側の変化が合体して、今のようなオッサリ服がずっと流行ってる。もう過去のトレンド周期から言うと、明らかにこのリラックス服の流行の周期って長すぎるんですよね。
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もうタイトな服が入るようになる、もうスキニーパンツが入るようになると言われてからもう5年ぐらい経っちゃってるので、それはやっぱりこういうこれまでないメーカーと消費者と双方の変化っていうのがあるん
じゃないかなというふうに思うんですよね。
だから流行ってどうやって作られるのってよく聞くんですけど、もちろんメーカー側がある程度意識的に作っていく部分もありますが、それだけではないし、消費者側の気持ちの変化もあるし、その双方が結構複雑に絡み合
った結果、こんなふうに流行とか街に並ぶ服っていうのが変わってくるんですよね。
ただ、そういう流行を左右するファクターっていうのが何かっていうのを知っておけば、見方が変わってくるし、ある程度未来予測もできる。今の話でいうと、やっぱり人口動態っていうのは変わらない。ここから5年後
に急に若者の方が高齢者より増えるってことはないわけなので、そういう意味ではこの流行まだまだ続くかもねっていう予測はできるわけですよね。
そうすると、今後長く着れる服はどういうものを買えばいいかとか、逆に何らかの事情でそういうゆったりした服を着られない人、仕事の事情とかね、そういう人はちょっと売ってる服が少ないかもなみたいなことを前提に
買い物を計画したり考えたりすることができるようになるので、だいぶ洋服の買い方とかおしゃれの仕方っていうのが変わってくるので、
この流行の背景みたいなのにちょっと目を向けていただけるとまた面白いんじゃないかなっていうふうに思います。で、ファッションに関係するお仕事をするならなおさら、例えば自分でブランド立ち上げるにしても、
最近は古着を自分でちょっと仕入れて売りたいみたいな人も増えてきてますけど、そういう仕事を目指すにも。
あとはもちろん、パーソナルスタイリストとかイメージコンサルタントみたいなファッションアドバイスをするにしても、絶対に必要な知識になってくるので、私が運営している4スタイルパーソナルスタイルスクール
では、こういう過去のファッションの歴史と絡めながら流行の仕組みを知って、今の流行を解き明かしていくみたいなことも体系的にお伝えしていきます。
そうすると、ファッション感覚だけじゃなくて、こういう理論も含めて計画的に考えていくことができますので、ぜひそのあたりも興味がある方は、ぜひ概要欄からスクールのご案内を見ていただければ嬉しいな
と思います。
また、公式LINEに登録していただけると、そういう情報もどんどんお伝えしていきますので、ぜひ登録してみてください。
ということで、今回は、なんでこんなにモッサリ服がずっと流行っているのか。アパレル側、そして消費者側の事情を絡めて、私の考えをお伝えしてみました。
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これで、私は流行なんて気にしないで、基本的には大人だし、自分に似合う服を着てオシャレに見せるわって思った方もいると思うんです。やっぱり私モッサリ服は好きじゃないなとかね。
でも、実は似合う服を着ていれば、モッサリ服じゃない真逆の服でも素敵に見えるかっていうと、そうじゃないことがある。
トレンドは変わってしまうから、こう受け入れたくないなと思う気持ち、トレンドに振り回されたくないなと思う気持ちもわかるんですが、
でも、トレンドを全無視してしまうとどうしても素敵に見えないという理由があるんですよね。
次回はその辺りのお話をしていきたいと思っておりますので、楽しみにお待ちください。
また最近の流行とか、そもそもトレンドとはみたいなこととかの質問とか疑問もお待ちしております。
番組概要欄のマシュマロから、あるいはスポーティファイ等々のコメント欄からもお気軽にお寄せください。
ということでまた次回の配信でお会いしましょう。バイバイ。
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