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はい、ということでね、本日は昨日いただいた、マシュマロからいただいたご質問に対する回答会の後編でございます。
どういうご質問だったかと言いますと、読みますね。
よく雑誌に着回しコーデ1ヶ月のページがあります。あれが私にはコーデ乱れ打ちにしか見えず、どう参考にすればいいのかが分かりません。
注目すべきポイントなど先生の解説をお伺いできたら嬉しいです、という質問をマシュマロからいただきまして、
昨日の前編では、そもそも着回しって何なの?ということで、1つのアイテムを少しでもたくさんのコーディネートに使えるようになることだよ、というお話。
着回しという、1つのアイテムをいろんなコーディネートに使うということが結構難しいんだよ、というお話。
それを踏まえた上で、雑誌の着回しコーディネート1ヶ月で得られる情報というか知識、スキルというのは大きく2つあって、
1つはどういう洋服、どういうアイテムであれば着回ししやすいのか、というアイテム選択という観点からの知識。
そしてもう1つが、そのアイテムをどういうふうに着こなすと、例えば前を開けるとか、袖をバクり上げるとか、裾をバクり上げるとか、
どういうアレンジをすると違った雰囲気で着こなせるのか、という着こなし知識、この2つが手に入るんだよ、ということを前編ではまずお話しました。
今日この後編では、具体的に質問者さん、おったりの前半に書いてあったんですけれども、
視覚からの情報処理が苦手なタイプで、というのが書いてあったので、
そういう方が、そもそもファッション紙が苦手でどう読んでいいかわからないという方が、
この着回し1週間コーデっていう企画を参考にするにはどうしたらいいかという具体的な方法を、
今日はお伝えしていきたいと思います。それではスタートです。
はい、ということで始まりました。本日が118回目の配信でございます。
オシャレの呪いを解くラジオでございます。
この番組では、あなたに巻きつくファッションへの思い込み、イコールオシャレの呪いをバサバサと解いていきます。
服装進展学をベースにオシャレをもっと楽しみ、自分を変えるコツをお届けしています。
お相手はパーソナルスタリストで、日本服装進展学協会代表理事の久野梨沙でございます。
今日もよろしくお願いいたします。
はい、ということで、なかなか厚みのあるご質問をいただいて、機器として前編後編に分けて配信をしております。
後編でございますね、着回し。
この質問者さんが送ってくださったように、私、前の第何回目か忘れちゃったんですけど、何回かこの話してると思うんですけど、
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このポッドキャストで、そもそもオシャレがあまり苦労せず、昔からなんとなく得意だよっていう人は、目から入ってくる情報、視覚ですよね。
視力の視に、感覚の感覚、感覚の覚か、の視覚からの情報処理が得意なタイプなんだよ。
でもそうではない人、例えば言語情報の処理が得意だよ、みたいな人は、多分こういうポッドキャスト、ラジオとかは好きだったり、本読んだりするのが好きだったりするんだけど、なかなか写真とか、それこそ洋服を現物でパッと見せられただけでは、
それをどう処理してるのかよくわかんない、パッと思い浮かばないって方が多いんだよって話をしたことがあると思うんですね。
その質問者さんはね、それを覚えてくださって、だから自分はファッション雑誌の載ってる写真を見ただけで、ちょっとピンとこないんだっていうふうに多分思われたんだろうなと思うんですね。
そういう人が、着回しコーディネート企画を見るとどう感じるかっていうと、単にたくさんのコーディネートがずらっと並んでるんでしか見えないと。
そこからどういう情報を読み解けばいいのかっていうことですよね、要はね。
で、このね、視覚優位な人ですらですよ、やっぱりこの着回し1週間コーデ企画っていうのを楽しむためには、
まずそのコーデの扉ページ、一番初めのページに、今回この企画で着回すアイテムはこちら、みたいな感じでアイテム一覧が載ってるはずなんですよ。
どうでしょう、大抵合計で10点前後のケースが多いんじゃないかと思うんですけど、
このね、10点を頭の中に保持しておいたまま読める人は楽しいの。
わかります?で、これ保持しておけない人は、ぺらぺらその扉ページ見ながら行かなきゃいけないんですよ。
あ、これはこうなったんだ。あ、今度はこれとこれが組み合わさってるんだ、みたいな。
あ、AとDが組み合わさってる、みたいなね、なんか見ながら行かなきゃいけないから、読めなくはないけど、すんなりとの理解はいかないよね。
で、なかなかこの見た洋服の見た目、ビジュアルを頭の中に一時保存しておくって、結構難しいことなんですよ、やっぱり。
これがさ、私、前にも話したことあるかもしれないけど、アヴァレル業界入ったばっかりの時に、
すでに何年も働いている先輩方と、自分の頭の中に保持しておける洋服のビジュアル情報のストック量と引き出すスピードの違いに驚いたことがあって、
なんか私、マーチャンダイザーっていう企画職で初めから入ったんですよ。
なので、すごい歴戦の方々ばっかりで、先輩方ばっかりでね。
で、商品会議とかしてても、もうついていけないんですよ。
みんな商品台帳とかって言うんですけど、今シーズン出した商品のA型って言ってね、デザイン画と、あとは商品番号とか価格とかが載った台帳があるんですけど、
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それ見ずに品番スラスラ言って、OP1134のワンピースなんだけどさ、あれがさ、KT1156のニットと合うじゃない?みたいな話をずっとしてるんですよ。
で、私はそれをOPとかに台帳巡って、あ、これか。でも、A型から今度、実際の商品思い浮かばないわけですよ。
えっ、これどういう商品?絵だけ書かれてもみたいな。写真貼ってくれないかな?みたいな。
で、また違う。あ、KTとか言って。本当につけなかったんだけど、すごいんですよ。1年後、同じペースで会話できるようになるの。
で、これファッションに限らず、やっぱり特定の物事を覚えて引き出すのって、脳の中の回路が出来上がっていくなんて難しいんですよね。
特訓すれば誰でもできるようになるんだけど、なかなか難しいことなんですよ、本来ね。だからできなくても当たり前。
何て言うのかな?例えて言うと、動体視力みたいなもんですよ。なんかほら、野球選手とかさ、すごく早く飛んでくる球をカッと捉えてパチンと打つじゃないですか。
あれ難しいですよね、実際ね。私バッティングセンターなんか行っても1本も当たらない自信ありますもんね。
だから動体視力みたいなもんなので、やっぱり複数のアイテムを同時に頭に入れたまま、それを記憶したまま、
あ、これはあれとあれ組み合わせたのねって思いながら見るのって難しいんですね。
だから初めのうちはね、これをお勧めしたい。定点観察。
つまり出てくるアイテム全部覚えなくてもいいから、1つのアイテムにだけ注目して、1週間後で見てもらいたいんですよ。
例えばどのアイテムに注目するかっていうと、まず扉ページに載ってる今回使うアイテムはこちらの中から、
あ、これ可愛いなって自分が感じるアイテムとか、もしくはあ、これ似たの持ってるっていうアイテムとか、
そういったもの1点に注目して、それだけ覚えるなら多分やりやすいはずなんですね。
で、それを覚えるときに言語が強い人はまず自分で1回言語化する。
これはベージュの裾が少しすぼまったパンツだな、メンだな、みたいな感じでまず言語化する。
で、それに注目しながらページをめくっていくと、あ、1つ目のコーディネートにはそのパンツは使われてなかったけど、
あ、2つ目に載ってる。あ、なるほど。こういうふうにシャツを組み合わせると綺麗になるんだな。
次は4つ目に載ってるぞ。あ、今度はパーカーを合わせると、お、こんなふうにカジュアルにも着られるんだ。
っていうふうに1つのアイテムだけに注目してみていくと、あれでもこのパンツに注目したけど、
1週間のうち2回しか出てこなかったな、みたいなことも気づいたりして、あ、じゃあそんなにどうだろう、使い勝手良くないのかなとかね。
あとは、あ、このスカートすごい似たと思ってたけど、注目してみてみたら4回も出てきて、
綺麗めなカットスポットの組み合わせはやったことあったけど、あ、こんなふうにフード付きのパーカーとも組み合わせれるんだ、みたいな。
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自分がやったことない組み合わせに気づけたりとかね、するんですよ。
なので、そういうふうに1つのアイテムに注目してみると、その乱れ打ちに見えていた、何にも意味を持たない写真の羅列に見えていたその企画が、
多分、途端に意味を持って立ち上がって見えてくるというか、自分にとっての意味合いが見えてくると思うんですね。
なので、そういうふうに全部をいっぺんに理解しようとせず、まず定点で1つのアイテムに着目して見ていくっていうところ、ちょっとこれをぜひ試してみていただければと思います。
ぜひ試して何か気づいたこととか、なんかこう理解の仕方とか感じ方に変化があったら、ぜひぜひまた教えていただけると嬉しいです。
ご質問ありがとうございました。
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それではまた次回の配信でお会いしましょう。おやすみなさい。