1. そんない理科の時間
  2. 第490回 毒 byそんない理科の..
■オープニング・「毒展」に行ってきました・国宝展に行ってきたけど、お土産の話・挂甲の武人の修復 J-36697 サイト https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/search?q=J-36...
00:00
理科っぽい視点で、身の回りのことを見てみませんか?
そんない理科の時間B、第490回。
そんない理科の時間B、お送りいたしますのは、
よしやすと、
かおりと、
まさとです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は、毒の話をします。
毒。
はい。
ポイズンですね。
ポイズン。
えーとね、英語の毒は3種類ぐらいあって、
え?
ベノム、トキシン、
何?
ポイズン。
トキシン?
ベノムって?
あります。
ベノムは?
あるようです。
はい。
えーと、
そういうね、
あんちょこがないことを、
気軽に言わない。
え?
誰が言ったの?
それは、まさとさんですよ。
なんで言ったの?
いや、英語では、
ポイズンですねって言うから、
だから、ベノムとトキシンがあって、
っていう話をするんだけど、
じゃあ何が違うんですかってなるじゃないですか。
まあ、なるけどさ、
普通そこでさ、
ベノム、トキシンなんて出てこないでしょ。
えーとですね、
ドクテンっていうのに行ったんですよ。
ドクテン?
ドクナイン。
えーと、
毒を特集している展示会ね、
展覧会。
展。
国立科学博物館でやっている、
ドクテン。
あれ行きたい。
えーとね、
もうやっていてというか、
私行ったんですけど、
2月ぐらいまでじゃないかな?
2023年の2月19日までやってますね。
結構やってますね。
国立科学博物館。
なので、
11月ぐらいから始まったばっかり。
そうです、11月からですね。
ちなみに、
おすすめのお土産っていうのがやっぱり、
特集がありまして、
お土産?
何の毒が売ってんの?
えーとね、
まず、
これなんかすごい、
美薬?
いや、
毒饅頭を売ってます。
えー、
それは中に、
からしじゃなくて、
わさびが入ってる系?
普通にあんこですけど、
ただ、
紫芋の紫色のあんです。
毒々しい色ってことですね。
毒々しい色で、
そうそうそう、
なんだっけ、
ハロウィンの食家のご飯、
ハロウィンのメニューで、
紫芋とかを使ったやつを使って、
普通にだから、
芋料理を作るんだけど、
毒々しいんでしょ?
そう、
ハロウィンの料理になるっていうのを見たことがあるけど。
確かに!
ちなみに、
毒饅頭っていう、
ちゃんと梱包というか包装にくるまっていて、
毒の薬品が押してあります。
おー。
あとですね、
最近流行りの、
その薬品いつまで使えるのかな?
もう使えないよね、
その毒点が終わったら。
いや、
使えるんじゃないですか?
薬の入っている木箱とかに。
03:01
使うの?
いや、わかんないですけどね。
あとですね、
ぬいぐるみでいうと、
ツキヨタケのぬいぐるみっていうのと、
ベニテングダケのぬいぐるみっていうのがありまして、
ベニテングダケのぬいぐるみっていうのを、
結構持ってる人たくさんいました。
買うためのカゴに入ってるってこと?
というか、
すれ違う人が、
大きいビニール袋に入れて、
ベニテングダケの傘が、
しらっと見えてる。
ベニテングダケ。
普通にあるですね。
ぬいぐるみ。
茎があって、
おー、これかわいい。
傘がある。
これかわいい。
確かに、
これはいいね。
大きさは?
大きさは、
20センチぐらい。
高さが?
高さが20センチぐらい。
幅は?
幅はもう少し大きいんじゃないですか?
これはいい。
子供が手に持ってる感じのね。
2,640円税込みだそうです。
これ買いたいわ。
独店は行くつもりなので。
ぬいぐるみがなくなる前に行きましょう。
そうなの。
国宝店行ったらさ、
ぬいぐるみがほとんど売ってなくて。
人気ですね。
社交機道具の顔のぬいぐるみぐらいしかなかったですね。
あとは、
蛍光の武士のちっちゃいキーホルダーぬいぐるみは、
ワシャーッといたんだけど。
社交機はほぼいなくて。
社交機道具の原寸のやつというか。
買うか買わないかともかくとして、
見てみたいなと思ってたし。
社交機道具の、
たぶんちょっとちっちゃい半分ぐらいの、
ちっちゃいレプリカは申し込みはしてたよね。
そうですか。
受付のときに申し込めば、
買えるみたいなそういったのがあったけど、
さすがにそれはと思いながら。
あれ、言ったっけ?
うちに昔社交機道具いたのよ。
なんか聞いたことある気がしますね。
本物が?
そう。
焼き物が。
ただ、いらないねって言った記憶はあるんだけど、
それをどうしたかが記憶になるわけよ。
東北まで埋めに行ったりしてないんですか?
ここにいるって言って?
そうそう。掘り出したりして。
神の手ね。
神の手だ。
なんかね、どこ行ったかなと。
探しちゃいないんだけど、そのうちさもそうかなと。
私も国宝展は行ったんですけれども、
皆さんにおすすめしたいのは、
国宝展でたくさん集まってるのもいいですけど、
普段から東京国立博物館にはですね、
国宝をたくさん展示してあるので。
そうね。
今回私も行ったんですけど、
正直予習は全然していかなかったのね。
国宝って全ての時代じゃない?
06:02
全ての時代っていうか。
古代から。
古代からあります。
現在、最近の国宝はないか。
でも少なくとも、
いろんな時代があるし、
例えば絵画とかだっていろんな流派があるし、
それぞれの作品の中の一品、
天下一品っていうのが国宝になってるわけだから、
とんがってるわけじゃない。
とんがってるというか、
秀逸なものだけど、
その下にいろんなものが本当はあるはずだけど、
全部だからとんがってるとんがってるとんがってるとんがってるだから、
なんていうのかな、
チクチクチクチク刺されて、
ちょっとよくわかんなくて。
みんながみんな主張が激しいみたいな感じですね。
そうそうそうそう。
でも面白かったのが、
書物というか文字が書かれている紙をね、
それたちにすごくいい紙を使って、
金箔とかそういったものがそもそも紙につかれていて、
その上に書かれている、
いわゆるなんていうかな、
本とかの豪華版系のやつも残ってて、
それは確かに価値があるだろうと思うんだけど、
いかにもそこら辺の紙の裏側を使って、
とりあえず書き散らしてみましたっていうのもあって。
いやいやいや、書き散らかしてみましたって。
でもそんな感じじゃないの?
だって裏側使ってるのあったよね。
ありました。
裏には何とか。
リサイクル紙のやつがありました。
そうそうそうそう。
結構ですね。
そうだよね、今以上に紙ってすごく貴重じゃない?
そうですね。
それでも日本はふんだんに紙使ってますけどね。
それでもやっぱり貴重だからさ、
そうだよね、普通これするよねって、
たまたまそれが残っちゃったんだよねっていう感じのと、
字自体がすごく上手い下手は正直わからないけど、
きっと上手いんだろうなっていうきれいな字と、
この人字下手っていう人もいて、
通行手形的な書は正直きれいな字じゃないなと思いながら。
だから歴史的価値があって、
豪華なのと書いてある内容とかね、
その背景に価値があるものがあるから。
そうそうそうそう。
だから昔の人の生活の記録みたいなやつは、
字が汚くてもここになり得るわけですよ。
単なる逆人が書いたやつと、
きれいな字の人が書いたやつの違いがあって、
ちょっと見てて面白かったし、
あとちょっと個人的に思ったのは、
すっごくきれいに、特に作品になってるやつって、
枠線が引いてあるじゃない?
どゆこと?
枠が引いてあるじゃない?薄く。
09:00
書ですか?
書、書書書。
物によりですけどね。
さらさらさらって書いてあるのは引いてないんだけど、
漢文がぶわーっと並んでるような。
漢字が縦横並んでるやつはます目というか、
方眼識的というか、原稿用紙っぽい感じに。
あれって何でやって書いてるの?
あれはスってあるわけじゃないよね、
形線は。
物にもよりますけど、
形線は最初に書くんじゃないですか?
やっぱ誰か書いてるんだよね。
筆で。
でもきれいに書いてるじゃん。
定規はあったのか?
定規はあったんでしょうよ。
定規あったの。
ハサミってすごい昔からあるのね。
ハサミもありますよ。
東北の画像アーカイブっていうのがあって、
東北に所蔵されているものを画像として残そうっていうので、
例えば研究とかするタイミングで、
ぶわーっと写真を撮っているのね。
多分古代とかの写真を見ていたら、
ハサミがあったの。
ハサミだ!と思って。
それはあるんじゃないですかね。
古代にもハサミがあったんだ!と思って。
ありますよ、ずいぶん前から。
いわゆるナイフ的なものは当然昔からあっただろうし、
それをより簡便に2つの刃物を結局使って、
手で持てるっていうのは、
誰かが考えればバッと広がる技術だろうなと思ったけど、
それが古代の時代にあったっていうのが結構、
ガーンとショックというか、びっくりした。
よく見るとは言えないけど、古墳時代のやつは見ますよね。
そう、だから古墳時代にあるの?
それはメジャー?
わからないですけど、
私は古墳とかの展覧会とかにも行くことがあるので、
ハサミあるんだ!
展覧会に出ていると、
服装品としてハサミが一緒に入っているのを見ます。
あってもおかしくはないとは思うけど、
あるんだっていう、ちょっとびっくりして。
輪バサミの何?
そうね、輪バサミのまだ輪のところがデカい。
そうそう、ループのところが少し丸っこくなったやつね。
そう、デカい感じなんだけど、
でも、ハサミがあって。
もうちょっとこの話してていい?
まあまあ。
ぬいぐるみつながりで、さっきも話したけど、
蛍光の武人っていう、よく出ている武装した埴輪がいて、
今回、修復が終わって初お披露目みたいな、
そういう記念すべき回でもあるらしいんだけど、
12:02
そう言われると、小儀礼になってましたね。
ただ、修復っていうのが、
この武人、右手に剣を持っていて、
左手に弓を持っているんだけど、
その左手の弓が短いだか無かったかだったらしいのね。
それが、頭の横、側頭部のところに、
弓の跡がついているので、
少なくともここまで長さがあっただろうということで、
今回の展示では、弓が修復されて持っているのね。
なんだけど、その画像アーカイブの中には、
今回の修復された弓を持っている蛍光の武人の写真もあれば、
その前に撮られている弓を持っていない写真もあるのね。
いろんなタイミングで、多分いろんな写真を撮っているんだと思って、
今回、修復した写真は2019年に撮影しているのね。
それが修復のどの段階かは知らないけど、
少なくとも弓を持っている写真が2019年撮影日というのであるんだけど、
その前に2009年に撮影された同じ蛍光の武人がいるんだけど、
この子は弓を持っていないのね。
しかも、弓の修復するにあたって、
側頭部のところの跡を目安に作ったってことだから、
側頭部の拡大を見ると、弓を持っている子と弓を持っていない子の
同じような写真があるわけね。
多分企画で写真を撮っているから、前後左右って形で。
写真だから立体的なのは見づらいけど、
この跡が弓の跡だったんだろうっていう風に、
ちょっと画像で見ることができて、なかなか面白かった。
たまたま見つけたんだけど。
もし興味がある人は、東京国立博物館のサイトに行って、
画像検索をしなさいと。
東京国立博物館のサイトに行って、コレクションか。
コレクションってところから画像検索。
今回の蛍光の武人に関しては、考古学の考古っていう項目に行くと、
その時代の色んな写真がバーッと出てるんだけど、
その中に、一番新しいのは蛍光の武人っていう風に題名ついてるんだけど、
他に武人の埴輪とか、色んな言い方で登録されているので、
ちょっと一概には言えないんだけど、
武人とかで埴輪を検索してみると、
いくつか出てくるので、探してみると面白いかななんて思いました。
今探しました。烈品番号J-36697ですね。
15:03
烈品番号、これは共通なので、
蛍光の武人だけで5,6個写真集があるので、
バラバラの状態の写真とかもあって、結構ショックよ。
ショックっていうか、出土時に並べたのか、修復時に並べたのかわからないですけどね。
わからないけど、出来上がってる図しか見たことないけど、
バラバラの図見ると結構ショックよ。
このバラバラの図は修復のためじゃないかな、2018年に撮ってるんで。
本当だ。
じゃあ今回の修復にあたって、一度綺麗にバラバラにして写真を撮ったのかな。
じゃないですかね。
バラバラにした状態で、それも記録として写真撮ったんだろうけど、
結構ショックじゃない?2017年にもバラバラの写真だと。
そんなショックじゃないですよ。
だって、このバラバラの状態から、あそこまで戻ったっていうのもすごいよ。
すごいですね。
それなりに欠損もあるだろうし、埋めてるとは思うんだけど、
すごいよ、このバラバラ。本当にバラバラ。
確かに軽く感動は覚えますね。
でしょ?
すごいな。
ぜひ、あそこの展示のところにあったら面白かったのになと。
せっかくだから、どうせいい写真があるんだったら、
そこの展示のところにやってくれると、
こういうふうに写真アーカイブがありますっていうのがあれば、
そこを見るきっかけにもなるのにな、なんて思いました。
そうですね。
ということで、皆さんもあちこちの展覧会に行ってみたらいかがでしょうかというのと、
国宝展示に行けなくても、国宝が見られるところがたくさんあるので、
東京国立博物館の常設展とか、
国宝は900個以上あるので、
全国にあちこちに見に行くといいんじゃないかと思いますよ。
ただ、東京が一番多いんだよね。
国立博物館があるから。
まあ、そうですよね。
一番新しい国宝はもしかしたら、
明治の建物が国宝になっているかもしれませんね。
そうか、建物ね。建物は動かずらいからね。
そうですね。
基本的には。時々動くけど。
ということで、独展に戻ります。
独。
この話題を取り上げようと思ったのは、
独展に行きましたっていうのもそうなんですけど、
メールもいただいていまして、
まさとさんにそのメールの紹介をしていただきたいんですけども。
はよ。
ものみゆさんさんからのメールです。
はい。
私は農業に携わっているので、春から秋にかけて草花、他、生き物に触れることばかりです。
そこで常に気をつけているのが、それらの生き物にもたらされる独です。
夏に出会うことの多いマムシやヤマカガシ、ムカデ、ドクガなどが、
独を持つことは広く認知されていると思います。
しかし、そのように認知されていないネズミやイタチなどの野生生物や、
18:02
場合によっては猫や犬も噛まれれば人間の健康を害する恐れのあるとも聞きました。
フグの独は、独を持つ人でなどを食べることで生成されるので、養殖で独のない餌を与えれば、独のないフグが育つとも聞いたことがあります。
独を持つ、という、認知されていない生物の持つ菌は、いわゆる独ではないということなのでしょうか。
独は遺伝的に引き継がれる、もしくはその生物が捕食した生き物から生成したものに限定した定義なのでしょうか。
独、細菌、ウイルスなどを考えていたら訳がわからなくなってきました。
といただきました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
名前だけで好きなのが、猫ひっかき病っていうのがあるのね。
猫ひっかき病。
そう。たぶんこれ正式名称だよね。
知らないです。
違うのかな。
調べてみますね。
たぶん、えっと、猫ひっかき病。
英語でもシャットスクラッチディザイズ。
どっちが先だろう。日本語かな、英語かな。
どっちですかね。
ウイルスか、最近の感染症ではあるんだけど、詳細はよく知らないけど、名前はもう忘れないね。猫ひっかき病。
そうですね。
猫にひっかかれたのか。
そうですね。
手足口病に近いものありますね。
そうね、手足でも。
毒の話なんですけど、毒は定義が実は難しくて、いろんな化学物質、大体は化学物質で、生物に害を与える物質、全般なんですが、通常では毒とならないものも、取りすぎれば毒になります。
醤油1リットル飲むとかね。
砂糖も塩も、食べて口に入れるものは全部毒になりうるよね。
量によってなんですけど、実は塩では亡くなった方がいるんじゃないかな。
塩の大食い大会とかってやったところがあるらしくて、本当に亡くなっちゃった方がいる。
よく小説に出てくるのは、ちょっとずつ塩を多く与えて。
口血圧なんじゃない?
口血、だから直接というか。
そうです。慢性的なところでの、っていうのはありますけど、
毒点でいうと、通常では毒とならないものは除くっていう話があるのと、
もう一つ、ウイルスみたいなものは最近よく取り上げられるんですけど、ウイルス自体は毒ではないというのが一般的です。
ウイルスの存在そのものは別に、かもなく不可もなくって言い方は変だけど。
21:00
ウイルスはいろんな害の与え方があるんですけれども、
ウイルスの化学物質そのものが人に移って病気にはなるけど、
毒性を持った物質を出すことはほとんどないんですね。
いくつかはあるんですけど、基本的には細胞の中で増殖して細胞を壊すっていう、そこまで進んでやっと害を与えるので、
化学物質というよりは寄生生物の一つというか、なかなか難しいんですけど、
ウイルスは毒に含まれないことが多いです。
一方でウイルスが寄生することによって毒物を出すってことがありまして、
それは一応毒は毒なんですよね。
生成されたもの自体は毒だと。
そう、そういうのがあります。
で、ノロウイルスみたいなものについては、
お腹を壊したりするとか、戻すっていうのが症状として出ますよね。
だから、食中毒と言われるんですよ。ノロウイルス食中毒と呼ばれるんで。
確かに毒って入りますね。
そうなんです。
これはですね、ノロウイルスは何で毒になるかっていうのは、
人の腸で増殖して毒物を出すわけじゃなくて、
やはりそこで増殖して細胞を壊すことで、
嘔吐や下痢を起こすっていうことになっています。
なので、ノロウイルス食中毒であって、
口からウイルスが入って、腸管で増殖して、
腸管に刺激を与えて下痢や嘔吐をするっていうことになって、
そこでウイルスがまたばらまかれるっていうことが起きるので、
細菌性急性胃腸炎っていう症状になるんですけど、
なので、毒物を出すわけではありません。
一方で細菌の場合には、人体には有毒な物質を出して、
それが毒になるっていうことがあります。
という感じで、毒は範囲が微妙なんですけれども、
とりあえず化学物質が体の中に入って、
何かしらの不具合を起こすものは全部毒という話と、
普段からたくさん摂取していても大して毒にならないけど、
劇的にたくさん摂取すると毒になるようなものについては、
24:00
一応除くみたいな感じのところが毒という話で、
この後、本編では毒ってどんなふうに体に影響を与えるかというところから、
お話を始めていきたいと思います。
はい。
お願いします。
さて、毒の話ですけれども、
体に害を与えたら大体毒だよというふうにお話をしましたが、
一般的に毒っていうとホニャララ毒っていうのはですね、
神経毒とか血液毒とか細胞毒っていうふうに分けられるのが、
一般的に分かりやすい分類で、いろんな分類の仕方があるんで、
症状で分類するとか化学物質のグループで分類するとかもあるんですけど、
人間にとってどんなことが起きるかっていうので分ける、
またどこに作用するかっていうので分けるのが一つ分かりやすい分類で、
神経毒、血液毒、細胞毒っていう三つの種類があって、
それぞれやってることは違うんだけどみんな毒と呼ばれます。
例えば神経毒っていうのは神経がうまく働かなくなっちゃう。
そうすると麻痺や痙攣、あとは呼吸困難、
あとは脳に近いとか精神錯乱とかもあったりします。
あとは体のコントロールができなくなって、
息ができないとか心臓がいい感じで動かせないとかいうのがあったりします。
血液毒は血液や血管の成分が変質してしまうっていう話で、
赤血球が溶けちゃうというか破壊されるっていうパターンで溶結とか、
血を固まらせちゃう、あちこちに詰まるっていうのがありまして、
血液の中で血液が変質してしまう、または血液の中から血管を攻撃するようなものがあったり、
あとは細胞毒、細胞膜を破壊する、
または細胞がうまく機能できなくなるっていうのが引き金になって調子が悪くなるっていうやつです。
今日お伝えしたいことの一つ大きい話は、
生物の体は絶妙なバランスで動いているわけですよ。
27:00
信じられないぐらいいろいろ上手にコントロールされていて、
それが続いているからなんとか細々と生きながられているんだけれども、
そのバランスをどこかで崩してしまえばすぐに命に関わることになりますよっていうのが毒の話なわけですよね。
特に体中のどこか、体中のあちこちにいっぺんに被害が出ると神経とか血液とか、
あとはどこの細胞でも壊し始めちゃうとかすると大きな影響があって死に近くなる。
毒って言っても局所的な場合にはすぐに治ったり、
またはしばらく痛いとかがあっても命に別状はないことがありますけれども、
この神経毒、血液毒、細胞毒っていうのが体中に回ったりすると、
処置しようがなくて亡くなってしまうことがあるというのが毒の正体というか分類になっています。
一番有名なのはフグの毒、テトロドトキシン。
神経毒って言うよね。
呼吸困難だっけ?
このテトロドトキシンは解毒剤がないんじゃないかな?
ただ聞いたことがあるのは、毒が抜けるまでの時間さえ人工呼吸器とかにつないで呼吸が保てれば大丈夫っていう話は聞いたことがあるんだけど。
テトロドトキシンは細胞表面のイオンをやり取りするっていう口があるんですよ。
イオンチャネル。
あれがね、なんでチャンネルじゃなくてチャンネルなのかってところだよね。
別にそれは普通じゃないですか。ナトリウムイオンチャネルですね。
そう、だからチャンネルって言うじゃん。チャンネルじゃないの?
チャンネルじゃなくてチャンネルって言うんじゃないですか?
それはあまり不思議じゃないところ。
チャンネルじゃないですよ。
私的にはなんでチャンネルなんだろうと。
それは英語の方の水路とか元の語源の方もチャンネルって日本語でカタカナで書くような気がします。
そうなの?そこら辺はよくわかんないんだけど。
テレビのやつがチャンネルっていう風にカタカナで書かれたのが特殊なだけで、普通はチャンネルでいいんじゃないですかね。
そうなの?
それでいいと思いますよ。
知識?
わかんないですけど。
Nが2個並んでるから日本語はチャンでNが入ったけど、発音的にはチャンネルってこと?
そう。
そうっぽい気がしますね。
やだー。
30:01
うそー。
チャンネルです。
イオンチャネル。
ナトリウムイオンチャネルというのがあって、そこでナトリウムイオンが細胞の外と中を行ったり来たりするんですけれども、
これがうまくいかないと神経細胞が電気を伝えられない。
神経細胞は片方のところで信号を受けるとイオンがチャンネルからたくさん入ってきて、
イオンの濃度が変わってそれが伝わって信号を伝えるんですね。
なので、このナトリウムイオンチャネルというのが塞がれてしまうと神経が伝わらなくなってしまうので、
なので、あちこちの神経が動かなくなる。
食べると、まず口の中は粘膜なので直接物質が体の中に入ってくる場所なのね。
皮膚と違って。
なので、唇とか舌が痺れるというところから始まります。
指先に痺れが起こり、歩行がおぼつかなくなるというので、
まずは入ったすぐのところが痺れて、
指先とか神経が集中しているところが痺れる感じができて、
歩行がおぼつかなくなり頭痛や腹痛を伴うことがあるというのがあるんですけれども、
これは多分全体的に神経のコントロールが低くなって、
もう少し進むと運動が全体的にできなくなって、
身体の中でいろんなことが神経なんで、
コントロールする方と感受する方がバランスが取れなくなるので、
応答することが多くて、運動ができなくなって、
知覚がなくなって、喋れなくなって、息ができなくなって、血圧が下がって、
という感じで筋肉は疾患して、声は出せるが言葉にならないということが起こるようです。
この間、心臓が止まらずに生きていられれば、
つまり身体中に酸素がしっかり送れれば助かることもあるようなんですが、
なかなかたくさんこの毒を取ってしまうと、下毒は時間がかかるので、なかなか大変だそうです。
で、フグはね、なんでこの毒を持っていても大丈夫か。
どこからこの毒がやってくるかというと、
フグが好んで食べる海藻とそれを食べた小さい動物を食べてというのがあるので、
33:06
餌に毒がなければそのフグは毒を持ちません。
で、テトロードトキシンをたくさん含むものを好んで食べるという特性があります。
フグが。
フグはさっき言った細胞のナトリウムイオンチャネルにこのテトロードトキシンが近づいても、
それを防御するような仕組みがあるので、自分ではその毒に当たらないんです。
うわーずるい。
そう。なので、自分では当たらなくて済むんですけど、
じゃあなんでフグはこの毒を持つようになったのか。
なんでこの毒に当たらなくなったのかわかんないんですけど、
もちろん食われないっていうのもあるんですけど、食べてみないとわからないじゃないですか、フグに毒があるのは。
なんですけど、フグの中には皮膚からこの毒を放出する種類のものもいたりして、
なので魚が近づくと痺れるわけですから、逃げていっちゃうよね。
で、なんとテトロードトキシンの匂いがフグが好きなので、
フグが好きなのね。
なのでオスがこれで寄ってくるっていう効果も結果的にはあるんじゃないかというふうに考えられています。
そういう進化をたどったわけですね。
そういう進化をたどったんですね。
はあ。
そうなんです。
ということでですね、毒というのは神経がうまく働かないということで、
他の例えば蜂の毒とかハブとかヘビの毒みたいなものがいくつかありますけれども、
やっぱり化学物質がいろんなパターンがあって、
タンパク質なもの、要は体の中で作り出してっていうものとか、
合成することができる動物もいますし、植物が合成していて、植物には全然合成できない。
植物には全然毒じゃないんだけど、それを食べた動物に対しては毒になっているもの。
そうすると、それに耐性がある動物がそれを食べて、体の中に溜め込んでっていうのがあったり、
毒の作り方は多種多様なんです。
だから実は毒の話はですね、どっちだかるというか、いろんなことを言っていると、
こんな例もあるんですけど、
一筋縄じゃいかない感じですね。
一筋縄じゃいかないんですよね。
多量にとれば何でも毒だよっていうもともこもないことがありまして、
塩分だとか、下手すると水でさえ、何リットルもいっぺんに飲むと。
水中毒ってなんかあるよね。
あります、あります。
水中毒っていうのは何かあるんですかね。
36:01
そもそも言ったら酸素だって毒じゃない?
酸素はそもそも毒です。
酸素に耐えるためにいろんな工夫が体の中にされていて、
酸化防止、酸化防止って。
酸素は栄養でもあるけれども、他の物質と結びつき合っているから、
栄養の中に酸素が入っている。
栄養の中に酸素が入っているから、栄養の中に酸素が入っている。
栄養でもあるけれども、他の物質と結びつきやすいので、
酸素が多すぎると体の中の細胞にワーク影響があったりします。
生物に対しての毒だと、結構動物の毒も取り上げられがちですけれども、
植物にも結構毒があって、鳥かぶとみたいなのがすごく有名ですけれども、
植物も動物に食べられないように、また違う効能のために毒物質を作るんだけど、
たまたまそれが動物にとって毒だとかっていうのもあったりして、
なかなか毒がなぜあるかがわからないものも多いんですよ。
要は毒として作ったわけじゃないけど、たまたま毒っていうのもありますし。
人にとっては毒ってことですね。
逆を言えば、人は美味しく食べれるようなチョコレートがいい、犬はダメとかね、
だから体の中で消化できない、また吸収できなくて、お腹を壊してしまう。
お腹を壊すだけだったらいいけど、ある程度多量にとると、
栄養が取れないっていうところで死んでしまうっていうのがあったりするっていうのもあって、
どの動物には毒だけど、どの動物には毒じゃないみたいなところもたくさんあります。
私たちにとっては毒じゃないけど、虫にとっては毒っていうのが殺虫剤に使われたりとか、
かとり線香。
そうですね。ジョチューギクっていう菊を練り込んだ線香が初期のかとり線香だったり。
展示の中にかとり線香とか出てるんですけど、初期のかとり線香は普通の細い線香で、
継続時間が短いって書いてありました。
はい、聞いたことあります。
あとは煙も少ないんで、3本立てるっていう台があって、豆に交換しなきゃいけないんだけど、
それを太くて長くするのにぐるぐるぐるぐるって巻くのがポイントだったっていうね。
長くはぐるぐるだけど、あれが普通のおわかまりとかに使う線香の太さだったのが、
かとり線香の太さまで太くなったわけね。
そうですそうです。
私もうちの方では電気虫って言ってたんですけど、あれは虫でいうとギラガンになるのかな?
ちっちゃいトゲトゲがある、ほんとにちっちゃい芋虫がいて、触るとすごい痺れるんですけど、
39:02
それには触ったことがありますね。
あー毛虫みたいな、トゲのある芋虫みたいなやつですごいちっちゃいんですけど、
うちの方では電気虫って言っていて、
毒点に行って注意していただきたいことがあって、バカでかいハブの口、
2メートルくらいあるスズメバチ、1メートル以上あるイラガの幼虫っていうのが模型でありまして、
結構それが気持ち悪いんじゃないかっていう話もあって、
そういうのが苦手な方は覚悟していっていただきたいなと思います。
それはインパクトでかいですね。
インパクトでかいです。
昔、虫店っていうのを国立科学学部館でやっていて、
その時にもバカでかい虫いたんですけど、その時にもハチはいたりしましたけど、
その時はミツバチだったんですが、今回はスズメバチなんでちょっと怖いです。
前回のミツバチはどこ行ったろう?
ミツバチはどっか巡回してるんじゃないですか。
じゃあいつか一緒になるってこと?
わかんないですね。
で、あとキノコにも毒がたくさんあって、
特にキノコの毒はなぜあるかがあまりわかってない。
やっぱり食べられにくいっていうのはあるらしいんですが、
それだけじゃないんじゃないかというか、
だって毒がないキノコも結構あるんで、
毒のキノコは痙攣や腹痛、下痢ぐらいまであったらあれですけど、
細胞破壊で死んでしまうものとかもあるので、
知らないキノコは食べないかと。
キノコは本当に似たキノコも多いから、
素人の人は勝手に取って勝手に食べたりしないことはやめなさいと。
なんだっけ、どっかの国では海外ではキノコ鑑定士って人がいるらしいのね。
山とか行ってキノコを取って帰ってきたら、
そこら辺のスーパーとかにそういう人がいっぱいいるらしいんだけど、
そこに持って行ってその人がチェックしてくれるっていう。
有料か無料かはちょっと知らないんだけど、
チェックしてくれて大丈夫だよって言ったキノコは家に持って帰って食べれる。
っていうような、
キノコは買うんじゃなくてそこら辺に生えてるのを取る国に
そういう人がいるって話を聞いて、
これはいいなと。
今ね、全ての土地は誰かの土地だから勝手に生えてもらったら
全ての土地は誰かの土地だから勝手に入って取るっていうのも
いろいろそれでトラブルがなってはいるので。
あとは国が持っている公共の土地とかでも物は取って帰らないっていうのがポイントなので。
いろんな問題はあるけど、
そのくらいだから素人の人はどんなにそういうのが盛んって言い方は変だけど、
42:03
それでも素人の人はやってはいけないらしいね。
そうですね。
キノコは取らない、食べない。
毒はどこにあるかっていう話をすると、
植物に入っている、毒を持っている虫がいる、
爬虫類や両生類で毒を持っているものがいる、
あとは海の生物でも毒を持っているものがいる、
キノコやキンに毒がある、
鉱物、よくあるのはヒソとかね、
そういうものの中にも毒物になるというものがあって、
ヒソはほんの少しだったら体の中で使われるんですけれども、
たくさんになるとすぐに毒性が出てくるというのがあって、
特にこの鉱物系はほんの少しだったらほとんど影響がないけれども、
ちょっとずつ増えていくと慢性的に体調が悪くなります。
で、いっぺんに接種すると急性に体の調子が悪くなるというのもあって、
カトミウムが違うから。
自然のものだったらとりあえず何でも口に入れて平気だろうというふうには
皆さん思わないと思うけれども、
結構ね、今って人工物は体に悪いけど自然のものだったらいいみたいな、
なんとなくのイメージがあったりするじゃないですか、
自然だったら平気みたいな。
でも今まで言ってた全部自然なもので、
植物でもキノコでも積極的に身を守るために毒を作っているもの、
また他の動物を攻撃するまたは捕食するために
毒を使って動かなくしてっていうものがあったり、
あとは普段口にするものの中でもある物質が多くて
やっぱり鉱物系は地域によって口の中に入ってくる量が違うので、
場所によって地域的に出てくる病気が鉱物に由来しているものとかっていうのもあったり、
あとは毒キノコみたいなとか植物が生えているエリアで薄い毒が食べ物の中に入っていて、
その中に入ってくるものがあったり、
植物が生えているエリアで薄い毒が食べ物の中に入っていて、
特定の病気が多いという地域病の元になるのもあるようです。
そうか、地域病っていうといろんなものの可能性があるけど。
そうです。感染する菌とかそういったものやウイルスみたいなものが。
鉱物っていったってね、食べる食物に含まれている場合と、あとは水に溶けている場合があるわけですね。
そうなんですよ。水もあるんで。
井戸とか使っている場合はね。
だから、磯が多いエリアがあったり、日本は結構磯が多めなんですよ、確か。
お米に濃縮したりするんで、お米の中の磯量が多いんじゃないかな。
45:00
だから、磯に耐性が高いっていう話もあるぐらい。
あ、逆に。
ずっと食べてるからね。
ありえますね。
玄米の磯はあまり摂らないようにっていうのがあったと思いましたよ。
玄米の磯はあまり摂らないようにって言われたってさ。
玄米には磯が多めに入っているってことですか。
玄米は確か多いんですよね。
そうじゃ、玄米ばっかり食べるのは磯中毒になりやすいよってことね。
中毒になるかどうかわからないけど、磯を摂りすぎることがあるから気をつけてということ?
摂りすぎると影響があるぐらいのものがあって、
実際に農林水産省では国産米の無機磯の含有量実態調査というのをほぼ毎年やってるんじゃないかな。
1kgあたり玄米で0.14mgとかっていうのがあって、
だからこれもある程度まではほとんど影響がない。
ある程度以上だと定期的にというか、ずっと摂っていると影響がある。
で、磯ばっかり摂ればそれはすぐに死んでしまうというのがありまして、
農林水産省のところですけど、
磯は火山活動等の自然現象や産業活動に伴って環境中に放出され、
土壌や水といった環境中に広く存在しています。
このため様々な食品や飲料水は低濃度の磯を含んでいます。
また農産物の中では米が他の農産物よりも磯濃度が高いことが分かっています。
食物からの磯摂取に関しては内閣府食品安全委員会が
日本人が食物を通じて摂取する磯の状況に問題があるとは考えていない。
ただし一部の集団で多く無機磯を摂取する可能性があることから、
特定の食品に偏らずバランスの良い食生活を心がけましょうとなっています。
そこに行くわけね。
結局、妊婦の人はマグロを食べない方がいいとかね。
水銀が濃縮されているのかな。
似た話でというか、水の方の話で、
中国の方って鉱山を採るために色々と薬品、土壌汚染とかが大量にあった結果、
河岸の方に重金属が非常に多く紛れていて、
淡水魚とかを食べてしまうとそれがどんどん体に蓄積されて良くないっていうので、
問題になってましたね。
鉱物の毒の一種になります。
という感じで、自然にも毒があって気をつけなければいけないけれども、
怖がってばかりでもいられなくて、バランスの取れた食事と
毒がありそうなものに近づかないというところで、
多くの場合、毒からは逃れられると。
毒から逃れられるというか、毒の危険性というか、
中には石綿みたいな、それまで影響がないと思っていた鉱物だけれども、
48:05
健在としてたくさん肺に吸い込んだ人は、長期的には肺の病気になるというような
化学物質というか、鉱物とかってのもあったりして、
その中にもいろいろな物質が入っていたりして、
肺の病気になるというような化学物質というか、鉱物とかってのもあったりして、
何がいつどう毒性があるかというのは、分かっていない部分も結構あります。
これもう一筋の輪じゃいかない。
展示の後半はですね、人間が作った毒の話も毒点には出ていて、
特に消毒薬、有名なのはDDTという白い粉で、シラミアマラリアの駆除。
GHQが頭にかけてってやつね。
そうですね。シラミを取るみたいな話で。
やっぱりこれも量によるらしいんですけれども、
これも量によるらしいんですけれども、
毒性があってある程度以上接種すると体に悪いっていうものの、
人間が作った毒というのはいろいろあります。
展示の中ではね、すごく化学物質を作ることが悪いことのように考えられる一方で、
どっちだ、フーバーさんか。ドイツ人のフーバーさんという人がいて、
ケミカルの化学者なんですけど、化合物の化学者なんですけど、
空気中の窒素からアンモニアを作って、安く窒素肥料を作るというのに成功した人なんですよ。
ハーバーボッシュ法っていうそのハーバーさんなんですけど。
なんか聞いたことある。空気からパンを作るって言われるやつです。
この窒素肥料がなければ今の人口は支えられないんじゃないかと言われてるぐらい大発明で、
ノベル賞も受けてたのかな。
生きてるってこと?
戦後すぐぐらいかな。戦前か。
実はこの人はその同じ化学技術を使って人間を殺すための毒を作るというのもやっていまして。
おー。
そうなんですよ。だからこの化学物質っていうのはテクノロジーで人間に便利なものを作れるけれども、
人間に直接的に害のあるものというのも作る原因になっていて、
うまくコントロールしなければいけない。一方でじゃあ、
ハーバーボッシュ法がなければ今のようなみんなが食べられるような穀物が作れない。
十分な肥料を作れない。
栄養分のない農地に麦をまく、またはトウモロコシを作るとなったら、
51:03
やっぱりそういった肥料がないと育たないっていう中で、
化学物質を正しくというか、毒にならないように使うというのもすごくポイントだと思うし、
さっき正田さんも言ってましたけど、
何か化学物質、良いものを作るときに、
良くないものがたくさん環境中に出てしまう。
鉱山で何か掘り出すんだけど、
お金にならないようなものはそのまま川に流しちゃうとか、
水に溶かしちゃうとか、
そうするとこれまではほんの少ししか水に溶けていなかったものが、
山の中で水が流れているわけですから、
ほんの少ししか溶けていなかったものが、
急に濃度が増して、
川の中を直接水を飲むだけだったら平気だけど、
それがどんどん体に溜まっていくと、
最終的に毒になってしまうというようなものや、
他にもね、
意図せず毒になってしまうものでは、
紹介されていたのはマイクロプラスチックみたいなものが、
自然界ではなかなか分解されない、
数ミリ以下の大きさのプラスチックの粒っていうものが、
あちこちで濃縮されているわけですから、
プラスチックっていうものがあちこちで濃縮されて、
川の中に入ってくるというようなことが、
毒の新しいものとして紹介されていました。
多分ここまで聞いた方は、
整理とかされてねえじゃねえかって思ってるんじゃないかと思うんですけど、
まあ、一筋縄じゃいかないですからね。
メールでね、
どのように整理して考えたらいいかっていうのが悩みなわけですよ。
わけが分からなくなってきましたっていうのがあるんで、
実は繰り返しになりますけれども、
生物の体は絶妙なバランスで動いています。
どこかのバランスが崩れるだけで体調が悪くなります。
それは慢性的にじわじわと機能が落ちるものもあれば、
急性的に急に動かなくなる。
それも指の先に毒があって、
そこがしびれるだけかもしれないし、
もしかしたら体全体のしびれがあったり、
あとは心臓の筋肉が動かなくなったら死んでしまうとかね。
というので、いろんなものがあるんですけれども、
何でもかんでも過剰に摂取する。
または環境が大きく違えば毒になります。
一方で、毒と呼ばれているものも、
さっきも言った神経のね、
伝達を遅くするとか阻害するというものは、
ほんの少しだけ使うと麻酔に使えたりとかね。
便利に使えるというものもあるわけですよ。
そういったものをうまく付き合っていくしかなくて、
私たちは自然界の中で毒と付き合ってきたわけ。
変な話、その辺のね、
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その辺のね、生えている植物そのまま食べると苦いし、
苦いっていうのはだいたい毒性なものがあったり、
あとはわかりやすく言うと悪があるというか。
そういうものを我々は悪抜きしたりとか、
煮たりとか刻んだりとか、
キャッサバじゃなくて何芋だっけな。
お芋でもね、毒性のあるものが入っていて、
たくさん煮るとね、それが溶けていって、
摂取しなくて済むみたいなところで、
毒と戦いながら生きてきたという歴史もあるわけです。
うまく付き合っていくっていうのが大事であって、
毒をゼロにしようなんていうのはなかなか難しい。
一方で自分たちの体がすごく絶妙なバランスでできているので、
それのバランスを崩すものは全部毒だっていう風に、
毒とうまく付き合っていくような方法を考えるっていうのが、
いいことじゃないかと思います。
なんかね、この毒がありますっていうと、
じゃあ毒がないものはどれですかっていう風に、
二分法というか、白か黒かで分けたくなりますけれども、
ほとんどのものは薄いグレーから濃いグレーで、
濃いグレーなものでもほんの少しならさっきも言ったように、
薬になる、または役に立つように使えたりする。
ボツリヌス菌みたいなものがほんの少しでも致死量があるっていうのがある一方で、
使い方によっては一部の極部的な細胞を殺すのに使えるとかね。
しわ取りですよ。
とかっていうのはあったりするんですよね。
だから極部的に使うとかはあるんで。
神経毒で、
神経の働きを麻痺させる。
で、ボツリヌス菌は食中毒、本体だったら。
体中に回ると死んじゃうんだけど、ほんの少しだけを極部的に使うっていうのがあって。
なんだ、表情、表情じわ。
顔のしわですね。
顔のしわでも表情を作ることができる、
目尻のしわとか。
そういうものに注射をすると、
神経が麻痺して、
筋肉が収縮しなくなる。
筋肉を収縮しろって指令が来ても、
その指令が届かないから、
神経の働きによっては、
しわが寄らない。
なるほど。
すごいねって。
理屈では、神経毒を弱毒かもしくは、
ほんのちょっとしか作ってないのは知ってはいても、
それを初めて打った人怖いよね。
そうですよね。そう思います。
で、神経の働きによっては、
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ほんのちょっとしか作ってないのは知ってはいても、
それを初めて打った人怖いよね。
そうですよね。そう思います。
でも理屈では大丈夫だからって打ったら大丈夫だって、
今じゃむちゃくちゃすごいよね。
そうですね。
そんな感じで、
毒とうまく付き合っていくのが大事だなと思っているので、
最後にちょっと面白い話をするんですけれども、
警告色ってのがあります。
警告色って何?
自分が有毒の動物ですよというので、
黄色とか赤で水玉っぽいやつは毒があるっていう感じがありませんか。
あとは黄色と黒のシマシマとか。
鉢みたいなやつね。
逆に言えばすごい目立つよね。変な話。
普通自然の中だと。
逆なんですよ。
それは動物側がそういうのが来たら警戒するっていう神経が反応しやすいんです。
もちろんコントラストは高いよ。
白黒の方がコントラストは高いはずなんだけど、
黄色と黒の組み合わせはちょっと警戒しなきゃなとか。
赤と黄色を警戒しなきゃなって思うっていうのがありまして。
それとも本能的にってこと?
ある程度本能的に。
で、実はこれにベイツ型擬体というのがありまして、
ベイツ?
ベイツ型。
擬体ってあの似せるってやつ?
そうです。これはですね、自分は毒を持っていないんだけど、
毒を持っているものに似せて、さも危ないぞと。
これ毒があるやつに似てるけど、毒ないけど、毒ある風じゃねっていうのがベイツ型擬体っていうのがあります。
擬体って結構いろいろあるんじゃない?
何かに似てるっていうのはすごい山ほどあるけど、
その中で特に似せてる相手が毒を持っている場合はこのベイツ型ってこと?
2つありまして、ベイツ型擬体とミウラ型擬体となりまして、
ミウラ?
ミウラですね。ミウラじゃないです。
ミウラさんじゃないの?
ミウラさんじゃないです。
ベイツ型擬体は毒がないのに、毒があるように見せてる。
ミウラさんは?
ミウラ型擬体は似てるんだけど、同じように見るっていうのが難しいんだよな。
共通の捕食者を持つ動物、違う動物が似たようなデザインになるっていうやつですね。
1:00:00
警告色を同じにして、毒があるとか苦いとかっておいしくなかったりするんだけど、
種は違うんだけど似ている警告色に修練していくっていうのがミウラ型擬体で、
毒がないにもかかわらず、毒があるやつに似せていくのがベイツ型擬体っていうのがありまして、
というのがあってですね、なかなか進化の中でどうすれば食べられにくいかっていうのが、
自分で考えたわけではなくて、捕食者、食べる方の動物が遠慮すると生き残りやすい。
逆に食われると死んじゃうっていうのが繰り返される中で、
なんとなく警告色とか警告のパターンっていうのがどこかに修練してっていうのが起こっているっていうのがちょっと面白くて。
自然淘汰に生き残っていった、この柄だったからそこが特に警戒されて生き残っていったって感じですね。
そうそうそうそう。だから本当だったらスズメバチとミツバチはハチの種類が同じだけど、
一見して似たデザインになってなくてもいいわけじゃない。少なくとも色とかは。
なんだけど、黄色と黒のシマシマっていうところで。
とりあえずハチはね、ハチといえばって感じだけどね。
なんだけどアブはハチと似てるけど毒はない。噛まれると痒くなったりしますけどね。
いわゆるハチの毒とはちょっと違うわけですね。
しかもハチの毒は基本お尻から指すっていうこと?
ハチは両方ともだから。アブは針ないんで。という感じでですね。
この進化の中で毒がないのに毒がある風に見えるものが進化したっていうのが、毒点なんだけど毒がないものの展示としてありました。
毒柄みてんね。
毒柄ですね。そんな感じですね。色んな毒の話。
最後に日常の中の毒はどこにあるでしょうって言って、
リビングルームの中の毒がピックアップされてるんですけど、
もちろん食べ物の中にほんの少しの毒があるんですけれども、
ピックアップされていたのはアルコールですね。神経毒の一つ。
脳の働きを弱めるという特徴がありまして、
解毒作用を持っていない体質の人はあまり触れないようにしましょうというタイプですね。
よくアルコールにかぶれませんか?とか言って注射とかするときに言われますよね。
そうそう言われます。本当にアルコールを分解する、解毒する力がない人は、
アルコールの、アルコールの中に入っているアルコールを、
触っただけでもかぶれたり赤くなったりするので、気をつけなきゃいけないんですけど、
1:03:01
毒の一種ですと。ただ、毒ってやっぱり、私はね、ちょっと思ったのは、
脱線になるんですけど、すごく毒って意味が広い。
はい。
だから、美味しいものがあったとするじゃないですか。
そうすると皆さん、目の毒とか言うじゃないですか。
そうですよね。
でもそれは、毒じゃないよね。
あと、ああ、あの人大変なことがあって、気の毒だねって言って、
気の毒も毒だけど、毒じゃないよね。
そうですね。
でも、毒の概念はとても広くて、
そんなことをしたら体に毒よっていう、働きすぎも体に毒よって言って、
やっぱりこう、何かしらね、兵器の中に入っている、
今は科学的な分析だったり、
いろんな分類があるんで、
なんていうの、それは神経毒だよとか、それは血液毒だよみたいな話とか、
それはベイツ型擬態だから、実は毒がないんだよみたいな話があるけれども、
やはりこう、体の不調を訴えるような、
自分の身体の不調を訴えるような、
自分の身体の不調を訴えるような、
接種する量を下げるというような工夫を、
毒とお付き合いする中でしてきたし、
いろんな毒に対しては下毒してから食べるというような、
煮たり、焼いたり、水で晒したり、
悪抜きなんて、毒抜きなわけじゃないですか、ある意味。
苦いところを抜くわけですから。
っていうようなものを使ったとしても。
苦いところを抜くわけじゃないですか、ある意味。
苦いところを抜くわけじゃないですか、ある意味。
苦いところを抜くわけですから。
っていうようなものを使ったとしても。
苦いところを抜くというか、そういうものに対する、
人の防衛。
センサーが働いて、口からベッて出すわけですから。
だって、なんだっけ、
こんにゃくとかは、なめただけで口しびれちゃうんですよね。
こんにゃく芋だと。
そうなんですよ。
あれも、煮て悪を出すのと、
薬品というか、中和するやつと混ぜて、
毒をなくすんだけど、
そこまでやって、栄養もないものにするっていうのが、
この人間の苦労はどうなんだっていうのがあるんですけどね。
そうそう、本当にね。
なんで食べたの?作ったの?
もう、どうにかして食べたかったんだろうね。
お腹が空いたから。
そうなんです。人間はどうにかしていろんなものを食べていく生き物なんですよね。
ということで、今日は。
どうにかして食べてたら、何かできたと。
毒の話してきました。
栄養がないって分かったのは、そんなに昔じゃないよね。
昔はきっと栄養があると思ってたんだよね。
どうなんですかね。
栄養まで考えなかったんじゃないですか?
考えてないから、栄養があるって言い方が変だけど、
食べると良いと思ったわけでしょ?
良いというか、美味しいと思ったし、
1:06:02
好きで食べてたし、
空腹は少なくとも消化吸収されるまでは満腹感としては満たされるよね。
でもほら、あれは汁の味じゃない?汁の味と食感?
そうですよ。
プルルンっていう。
美味しいですね。
プルルン。
ということで、独店は2月19日まで国立科学博物館でやっています。
これは巡回はないのかな?
ないのかな?
いくつかの科学博物館の出し物は巡回もあったりするんですけれども、
ちょっとだけ今調べますね。
独店巡回。
独店、2023年3月18日から5月28日まで大阪市自然史博物館で独店は巡回あるようです。
大阪。
なので関西の方は来年になれば3月から5月まで、3月18日から5月28日ゴールデンウィークとか春休みの時にもやってると思うので、
そっちでも行けるんじゃないかと思っています。
はい。
ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
そんないりかの時間では皆様からのメッセージを募集しております。
メッセージの宛先はメールアドレス、
rika.jp
rika.jpまでお願いします。
またですね、webサイトそんない.comではこの番組のほかそんなことないっしょ、
そんない雑貨店などの番組も配信しております。
webサイトではずっと前の古い音源まで聞けますし、
皆様が多分普段使っているポッドキャストのアプリなどでは最新の100回分ぐらいが聞けるようになっていると思います。
またですね、audiobook.jp。
こちら有料になるんですけれども、こちらからも聞くことができて、
こちらではおまけの音声を入れていますので、
よろしければこちらで聞いてみてください。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
最後の最後ですけれども、500回に向けての企画案とかも募集しておりますので、
ぜひその辺も書き添えてですね、メールを送っていただけると嬉しいです。
はい。
はい、ということで、そんないりかの時間第490回、
お送りしましたのは、よしやすと、
かおりと、
まさとでした。
それでは次回の配信でまたお会いしましょう。さようなら。
また今度。
ごきげんよう。
01:09:09

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