1. Re:Normal Radio
  2. #16 普通は知らない大学教員の..
2026-01-12 42:29

#16 普通は知らない大学教員の世界

==========今回のお話==========

大学教員であるけいが、「大学の先生とはどれくらいレアキャラなのか」「大学の先生ってどんな人が多いのか」など、みんなが知らない世界について当事者として語っています。

普通に過ごしていてもなかなか知り合いになる機会がない事がよくわかる内容になっています。


【書き起こしをご覧になりたい方はLISTENから】

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サマリー

このエピソードでは、大学教員のレアキャラとしての実態や、40代で若手と見なされる特異な世界を探求しています。博士号取得者の限られた数と、それを背景にした大学教員の就職難についてデータを通じて分析しています。また、大学教員の世界における教員の年齢や性別の偏り、外の世界を知らないという特徴に焦点を当てています。さらに、大学教員が社会経験を持つことの重要性や、教員同士の交流の面白さについても触れています。大学教員の研究や授業の実態について語り、自身の専門分野に関する知識が学生にどのように役立つのかという観点から考察が行われています。言語学を通じて得られる発見や研究の意義、社会貢献についての問いかけを通じて、大学教育の魅力が明らかにされます。大学教員の世界は一般社会とは異なり、博士号を持つ大学教員は外の世界を知らないまま進むことが多く、その専門性は深いものです。

大学教員のレアキャラ
Re Normal Radio、パーソナリティーのけいです。
パーソナリティーのしんぺーです。(声真似)
この番組では、周りからちょっと普通じゃないよね、と言われがちな言語学研究者で大学教員のけいと、
車椅子ユーザーで元上場企業の管理職しんぺーの二人が、世の中にあふれる普通という言葉にツッコミを入れながら、
本当にこれって普通なの?と問い直し、解体して楽しんでいく雑談ラジオです。よろしくお願いします。
はい、もうお気づきかと思いますが、今日はしんぺーくんがいません。
お正月休みと言いますか、お引越し休みと言いますか、ちょっとお引越しがあって忙しいということなので、
今日はちょっと特別編ということで、私一人でお送りします。
どういうテーマで話そうかなというふうに思ったんですけど、
しんぺーにどんな内容にするっていうふうに聞いたら、
マツコの知らない世界みたいなやつをやれと。
で、ちょっと彼から来たメッセージをそのまま読み上げると、
研究者自体がやっぱ普通じゃないから、それを客観的に見たときの説明をしてもらいたいと嬉しいと。
で、やっぱりつかみきれない。大学教員ってどういうやつなのかというのはつかみきれてないし、
けいちゃんなら一般社会人立場での話もできるだろうということですね。
多分ラジオの中でも何回かお話ししたと思うんですけど、
博士課程の在籍中に民間企業で仕事をしたという経験もあったので、
どっちの立場でも話しできるんじゃないというようなことを、
しんぺー君がご所望ということでございますので、
そんな話をしてみたいなと思います。
またアカデミックとかアカデミアで働いている人と絡んでみたいとか、
企業に勤めている意識が非常に高い人たちっていうのは割といると思うので、
そういった人たちのことを考えると、
大学教員ってこんなんだぜっていうのを知ってみたいということだと思うんですね。
なのでちょっとそんなテーマで今日はお送りしたいと思います。
ということで、皆さんの知らない大学の世界。
僕らにとって見れば普通なんだけど、
普通は知らない大学の世界みたいなテーマで今日はお送りしようかなと思います。
だいたい3つぐらいトピックを喋ってみようかなと思います。
まず一つ目、大学教員は結構レアキャラなのかもしれないというのですね。
皆さんにお話しようかなと思います。
大学教員って多分、大学に行ったことある人はコミュニケーションを取ったことあるかもしれないけど、
例えば専門学校だったり、高校出てすぐに就職をしたっていう人からしたら、
あまり触れることがないんですけど、
そもそも大学教員って結構レアキャラなのかなっていうのをですね、
ちょっと数字でお話しようかなと思います。
まず大学に今進む人って、大学全入時代って言ったりとか、かなり増えてるわけですよね。
多くの人が大学に行って、それから社会人になるっていう傾向が強くなってきてるんですけど、
だいたい1年間で大学生になる人っていうのが、
だいたい63万人とか64万人とか、
2025年度のデータではそれぐらいというふうに言われています。
一方で、今大学教員になるには博士号を取っていることが基本的な最低条件みたいになっています。
ただ、現在大学教員やっている人の中には博士号を持っていなくて、
修士号だけ取って教えているっていう人もいます。
分野によって修士を取るのは非常に簡単だけれども、
ごめんなさい、修士を取るのも非常に難しくて、
さらに博士ってなると本当に難しいっていう分野とかもあったりしたので、
今より取りにくかった時代があったそうなんですね。
なので修士号しか持ってないよっていう教員もいるんですが、
今から大学教員になるよってなった場合には、
かなり博士号を持っていないと厳しいですね。
それが、さっき63万人に対して博士号取得者っていうのがだいたい1.5万人なんですよ。
言ってしまえば2.3%。
ほぼ全入時代なんで、人口に対して2.3%の人が博士号を取っているっていうことになるんですね。
これ聞いても結構少ない。100人いたら2人いるかいないかみたいなところなんですけど、
ここからさらに大学教員になれる人っていうのが、どれぐらいの割合なのかっていうお話ですね。
今1.5万人の博士号取得者、博士たちがいます。
その中で大学の職に就ける人が何%なのかというお話なんですが、
津田先生、津田2015っていう論文が一時期ツイッターに出てて、
うおーっと思ったんですけど、タイトルがですね、
博士号取得者の大学教員ポスト採用率というテーマでやっています。
つまり博士課程を終えて何%が大学教員になれるのかっていうお話なんですね。
これが結構年代別に見ていくと全然違うというお話をしています。
ここで紹介されていたデータなんですけど、
1988年度では博士課程、博士号を取った人の約31%が大学教員になっています。
なので3割か。
なので割といるっていうふうに思うかもしれないんですが、
そもそも大学の博士号を取っている人っていうのが少ないっていうような状況。
2.3%のうちの30%なので、
つまり1%未満ですね。
大学に進んだうちの1%未満しかなっついてないっていうのはこの時点でもわかるんだけれども、
2009年度ではですね、
2009年度ではなんと博士号を取っている人、
いわゆる博士と呼ばれる人たちのうちの7%しか大学教員になれていない。
要はフルタイムの大学教員にはなっていないということがデータとして出てきています。
あとはですね、実質的に4%程度にとどまるというような記述もあるんですが、
分野別に見るとまたさらにちょっとおおおっていう話なんですが、
人文科学系で見ると博士号取得者の17人に1人、
つまり6%ですね。
理学、工学、農学などの理系分野ですと20人に1人程度なんだそうです。
ということで、今の現況もっと低くなっているかもしれないんですよ。
さらに言うと正規の大学職員というものを募集していなくて、
特任教員というふうな期限付きの採用というものも進んでいるので、
本当の実質のところはもっと少ないのかなと思うんですが、
現時点その論文の中で書かれていたものによるとですね、
大学教員になれるのが文系は約7%、理系は約5%と推計されています。
どうですか?
2.3%のうちの5%です。
大学に進んだうちの2.3%で絞られた中の5%程度しか大学教員になれていないということなんですね。
だから結構レアキャラなんだなっていうのがわかってもらえたら、
40代の大学教員
大学教員もちょっと面白いかなと思うんですけど、
なかなかないですよね。
他の分野、例えばお医者さんになれる人の割合が少ないかなとか、
お笑い芸人になれる人って少ないかなとかっていろいろ思うと思うんですけど、
なかなか修士課程とか大学院に進学するぞってなった時に、
僕は大学教員っていうものを目指してみようかなっていうふうに思ったんですけど、
意外と今慣れていることに本当に感謝しないといけないなって思うぐらい数が少ないんだなっていうことを感じています。
結婚するとかそういうことを考えた時に、
僕自分自身の職業のことをお笑い芸人とかロックバンドっていうのはミュージシャンを目指している人と同じようなもんなんだろうなっていうのはその時点でも結構うすうす感じてたんですけど、
こうやって実際のデータにされちゃうと本当に結構少ないんだなっていうことがやっぱりわかりますね。
幸いにも僕の同期、大学院の同期の人たちはほぼほぼみんな大学の職位につけてるんですけど、
一個上の先輩とか見てみると結局すごく優秀な人でも全然アカデミアを離れて民間企業に勤めたりとか、
違う職位に就いたりっていうことをしてるんですよね。
っていうことを考えるとなかなか今の自分の立場とかっていうものに感謝していきたいなと思います。
結婚もよく自分の奥さんが大学教員目指そうとしている人と結婚してくれたなというふうに思いますし、
今後もしかしたら今から大学教員と結婚したいなんていう奇特な人がいるかもしれませんけど、
大学教員になった人を見つける方が賢明かもしれません。
こんな感じです。
まず一つのテーマですね。
大学教員っていうのは結構レアキャラかもよというお話でございました。
じゃあ次いきますか。
ある意味狭き門というのか、なかなかポストが少ないっていうこともあるんですけど、
そんなレアキャラの大学教員の実態なんですが、次のテーマいきます。
大学教員は40歳でも若手として扱ってもらえる。
一人でやるのマジでつらいなこれ。
ということで大学教員って40代でも若手と言われます。
ちなみに今僕も科学研究費というものに申請を出してももちろん通るかどうかわからないんですが、
大学教員ってですね本当に30歳でいたら30代で大学教員になったら結構レアキャラ、
40代でも若手っていうようなすごく本当に変わった社会というか分野なんですね。
ちなみに普通の企業の人だったりすると65歳まで定年があって雇用の延長とかすると70歳まで働けるとかそういったところがあると思うんですけど、
スポーツ選手とかと比べてみようかなと思ってちょっといろいろ調べてきたんですが、
プロ野球選手の場合にはだいたい平均引退年齢が27歳から26歳ということだそうです。
早いですね。
サッカー選手Jリーグもだいたい26歳ぐらいで引退。平均してるとね。
なった人の全員がずっとこう数みたいに残ってプレーできるわけではないので、
全体の平均値をとると26歳ぐらい。
オリンピック選手で29.9。
これはいろんな競技が含まれるので29.9ということになるかなと思います。
ボクシングだと23歳だそうです。
今井上尚弥選手がいろいろな4団体統一のバンタム級チャンピオンになったりとかそういうことをやってますけど、
それでももう今30歳を超えてきても多分キャリアの終盤って言われるんですよね。
つまり30代を前にプロスポーツ選手としてのキャリアが終わるような分野もあれば、
大学教員は40歳で初めてほやほやみたいなね。
すごい分野ですよね。
これなかなか結構感じてない人もいるんじゃないのかなと思うんですよ。
大学教員の就職難
多分大学教員のイメージを絵に描いてくださいとかって言ったら、
多分皆さん描くのっておじさんあるいはおじいさんをイメージすると思うんですけど、それで合ってるんですよね。
結局プロトティピカルな大学教員というのは結構年を召しているっていう。
今おじいちゃんって言ったけど多分男性教員の方が多いっていうのが現状ですね。
今だからいろんな大学の応募してるポストとかを見ることが自分もあるんですけど、
そうするといいポスト出たじゃん。
例えば言語学のポストを募集してますとかっていう風に出て見てみようと思っていくと、
女性採用、女性限定採用とかになってたりして、
今までのバランスを見るとやっぱり男性の比率の方が非常に高いから、
女性の比率を増やしたいということで女性を採用しますという風に名言している応募が出ていたりとか、
あとは同一能力とか同一業績、同じ程度の能力とか業績だったら女性を優先して採用しますみたいな応募が結構ちらほら出ています。
そんな世界ですね。
ちなみに他に調べたやつ言っておくと、
テニス選手だと大体35歳で引退、大相撲だと大体32歳で引退、
競馬だと大体40歳で引退するっていうような世界ですね。
競馬とかボートレースは割と比較的長く活躍できるので、競馬は40歳だしボートレースは平均46歳ということになっています。
結構レアキャラでいて、
そして普通の民間企業だと今の僕自身37歳なんですけど、
そうするとちょうど油が乗ってきて中間管理職になったりとか、
次を目指していくみたいな立場にあるような人間なんですよ。
だから言ってしまうと多分今の年収とかっていうものを考えた時には、
もしかしたら民間企業に勤めている人たちの方が上かもしれないなとは思います。
そんな世界ですね。
実際本当に博士号を取り終えるのが何歳かということにもよるんですけど、
大学ストレートに終えたら19、20、22、23になる年で多分大学を出るわけですよね。
終始号を2年で取れば23、24の年、25になる年とかになるのかな。
24、5になると。
そこから大体博士課程っていうのが最短で3年とかで取れるのかな。
なのでめちゃくちゃ早くて20代後半で取れるんですよ。
でもストレートに行く人っていうのはその分野にもよるんですけど結構少なくて、
僕の場合だと33だったかな。
ぐらいで博士号を取得したということになるんですね。
なのでそこからようやく大学教員になれるチャンスがあって、
就活っていうような形になっていくんですね。
多くの場合は。
ただ僕の場合は32とかの時にさっき言った任期付きの教員というものになりました。
35、36の年に今のフルタイムの職に就けたっていう感じです。
だからこの大学に来ても結構若手教員っていう立場になっています。
そんな界隈が大学教員ですよっていうお話です。
社会経験とその影響
さてどうでしょう。
本当だったらそうなのとかってね。
いつものしんぺーが聞いてくれるような。
そうなんだ。
それってけいちゃん、みたいな感じで聞いてくれるんで。
その相方がいないのでなかなかしゃべりづらいんですが、
今2つまでトピックを進めてまいりました。
今回のその内容なんですけど、
これあくまで今まではちょっとデータによるものなので、
当たり障りのない話をしているんですけど、
数字で見ても結構大学教員って結構不思議な存在なのかなっていうのを見ても思いますよね。
ここからはですね、あくまで私個人の見解をお話ししようかなと思うんで、
所属組織を代表する内容ではありませんのでそこだけご留意ください。
では3つ目ですね。
このテーマはですね、ちょっと次回を込めて言いたいなと思うんですが、
大学教員は思ったより外の世界を知らない。
自戒を込めて。
ということでね、自らを今しめるつもりでも言ってるんですけど、
大学教員って非常に結構特殊な環境で生まれて、
特殊な環境でその生涯を閉じるっていう生き物なんですよね。
つまりどういうことかっていうと、
大学院に行く人っていうのはつまり4年間大学の学部で勉強して、
その後修士後、修士課程に進むっていうことなので、
みんなが社会に出るタイミングでさらに大学に居座るっていう選択を取ってるんですよ。
修士終わって就職する人もいます。
もちろん修士終わって民間企業を受けるっていう子たちもいっぱいいます。
僕の今教えている大学院生とか英語を教えてるんですけど、
その中にはですね、やっぱりもう修士終えたら民間企業に就職しますっていう風に言ってる学生も結構いるので、
そういった人も結構多いというのが実情なんですね。
なんだけど、大学教員になる人っていうのはそこからさらに博士課程っていうのに進みます。
そこから3年とか5年とか、もっと長く時間をかけて取る人もいるんですけど、
そこから3年から6、7年かけて博士課程っていうものをですね、こなして博士論文っていうものを書いて、
博士号を取得していくわけですね。
数パーセントっていう競争を経て大学教員になるわけなんですよ。
考えると、社会人にみんなが22とか23とか出てたり、修士号終えて24号で出る人もいれば、
大学院ずっと残って、さらにそこで大学教員になるっていうことは、この人たちはですね、大学の外を全然知らないんですよね。
要は、いわゆる民間企業における社会人としての基本動作とか、
そういったものっていうのをほとんど知らないで、社会人、社会でお仕事をしてお金をいただくっていう立場になってるんですね。
だから、ものすごく言葉を選びながらしゃべってるつもりなんですけど、
ここだけは言ってしまうと、下手したら世間知らずって言われてしまうような人もいるっていうことなんですよね。
それが本当に大学教員の結構不思議なところで、そうなんですよね。
例えば、名刺交換の動作とか、名刺交換をする動作とかって、社会人と最初の研修とかそういうので教えてもらえたりだとか、
あとはなんとなく会社で働きながら、周りの人とのインタラクションっていうのかな、やりとりとかそういったものを学ぶんですが、
大学教員ってそれをあんまりしないんですよね。
しかも、大学の学会における基本動作みたいなものは一応先生によっては教えてくれたりくれなかったりするとは思うんだけど、
基本的には自分で身につけるようなものなんですよ。
そこは本当に大学教員ってめちゃくちゃ不思議な状況にあります。
僕自身はじゃあどうなのよっていうお話なんですけど、やっぱり自分自身もだいぶ世間知らずなんだろうなっていうふうに思って生きています。
それは本当に自戒を込めてってお話したんですけど、やっぱり社会人、普通の民間企業で仕事をしている人とかに比べるときっと多くのことを知らないんだろうなっていうのは思いますね。
一方で自分の今の強みっていうんですかね、自分自身の面白さだなって自分が今自己肯定できている部分としては、民間企業で働いた経験があるっていうのがすごく生きてきているなっていうふうに思います。
例えばExcelだったりWordだったり、民間企業で使うソフトウェアってもちろん大学でも使うんですけど、
それの使い勝手が分かっている。
民間企業で求められるスキルって結構大学教員の中には持ってない人とかもいたりするんですね。
面白い話をすると非常勤の人にそういったExcelだったりWordだったりの使い方を教えたりすることもあれば、
自分自身の組織の中で普段データの扱いをやっている中でExcelこうやってやったらいいですよみたいな感じでやったりすることがあるんですよ。
本当に民間企業のレベルのスキルを持って大学教員になったらその時点で結構アドバンテージありです。
今から大学教員になりたいという方は一回民間企業で仕事をするっていうのは本当にメリットがあるんじゃないのかなと思いますね。
本当にデジタルリテラシーっていうのも高い人はめちゃくちゃいます。
何でもできる、むしろWordとかExcelじゃできないようなことを別のソフトウェア使って実現するみたいなこともそういうこともできる人もいますけど、
分野によっては全くそういうのを使わないっていう人もいるので、本当にパソコンの扱いに慣れてない人みたいな教員とかそういう生き物が生息してるんですね大学には。
大学教員の興味深さ
なのでそんな感じでございます。
すごく大学教員とか大学の先生ってすごい下手したら立派だとか、ある意味権威になるじゃないですか。
いろいろな権威主義と言ったら変ですけど、権威によるバイアスって結構みんなかかるんですよね。
例えばスタンフォード大学の教員によるとこうだとかって言うとそれすごく信じたくなるんだけど、
あの大学の超有名な大学の先生が言ってるなら間違いないんじゃないとかって思うかもしれないんですが、
意外とそういう人たちって外の世界知らないで物を言ってたりするので、
ちょっとそこはね自分自身気をつけたいですし、
もしこれを聞いててえーって思った人いたらその大学の先生が言ってるから正しいんだみたいな観念って多分なくなると思うんですよね。
そういって物を疑うわけではないんですが、そういったものの考え方っていうのは結構大事だなと思います。
なぜかというと大学教員は本当に大学の外の世界を知らないで生きてきているからですね。
ただですね、今こんなテーマでお話はしてますけど、
これぜひ逆の話、今度は本当の反対の話。
世間知らずとか社会を知らないっていうふうに思うかもしれないんですけど、
大学教員は4つ目のテーマですかねこれね。
話せば話すほど面白いです。
これちょっともし大学生とか今から大学で勉強しようと思っている人が聞いていたらぜひ参考にしてみてほしいなと思うんですけど、
大学教員って本当に話せば話すとめちゃくちゃ面白いんですよ。
僕も仕事、今の職場である飲み会とかがすごく好きで、
本当に僕自身が今所属しているところだと文学をやってる人とか科学史っていうものをやってる人とか、
理系で福祉工学をやってるっていう先生もいたりするんですね。
そういった先生たちの話をすると全然自分の知らない世界の話をしてくれるんで面白いんですよ。
じゃあこの面白さって大学の先生ってどこで表現してるかっていうと、あまり表現しないことなんですよね。
大学教員の研究と授業
どういうことかというと、僕自身は今言語学っていう研究分野の研究者として駆け出したばっかりみたいなところがあるんですけど、
今自分が持っている授業って英語だけなんですよ。
英語の授業の中で言語学の知識を使って授業したりとか、こういうの知っておくと発音よくなるよっていう話とかすごくするんですけど、
まあ自分の持っている知識とか自分の専門性の話をすることっていうのは本当にそういう機会はないんですよね。
で、たぶんその基本的なその例えば1、2年生向けの授業だとか、
複数名、20人、30人とかもしくは100人とかが受けるような授業で話している内容って、
その分野のめちゃめちゃ基本的な概論だったりとか、そういうことが多いわけですよね。
ってなるとその先生が本当にこう自分の興味を持って研究している内容とかはほとんど触れないことが多いんですね。
というのが研究って本当にものすごく細分化、細かく細かく分けていて、その中で自分が一番面白いと思ったトピックだけ話すから、
話すっていうかそれについて研究しているのが研究者がやっていることなので、
大学の授業で扱うことってほんとゼミとかは別なんですけど、
一般的な授業で話している内容って本当に入り口の入り口なんですよ。
言ってしまえば。
僕も今回このラジオをしんぺーとやるっていうことになって、
言語学ってどういうものっていうふうな話を本当にしたんですけど、
あれ入り口にも入ってないですからね、たぶんね。
なので大学教員という結構世にも珍しい生き物を見つけたらわーって捕まえて、
ニーブラって言ってもらってもいいんですけど、わーっと捕まえてですね、
どんなことを研究しているのって一言聞いてみてください。
もうそしたら本当に止まらない止まらない、ずっとその話をするみたいな人もいると思います。
これは人によります。その人の性格にもよるのであれなんですけど、
大学教員って見つけたらその専門分野について聞いてみると本当に面白い話してくれる人たちですので、
研究の意義と社会貢献
是非ね、もし周りにいたらですね、
お近くの大学教員にその人の専門性とか何が面白いのっていうのを聞いてみてください。
ただこれ言われると僕も質問に急するんですけど、
それで何の役に立つのって言われるとうってなったりします。
でもそれってね、話聞いててその研究が一体何の役に立つのって聞くのってちょっと実はもったいないことだと思うんですよね。
人の役に立ちたいって気持ち僕もあるんですけど、
自分がやっている形容詞とか言葉の研究ってどう社会貢献したらいいんだろうっていうのは本当常々思うわけですよ。
でもそれでも研究のテーマ、いわゆるリサーチクエスチョンって言って、
これは一体どういうことなのだろうみたいな、
例えば僕が一番最初にやった研究だと、
やばいってなんでポジティブな意味に変化したんだろうとかなんですよね。
っていう質問を解いたからとて、
何か社会にいいことあるかというと、
いいことはないかもしれない。
だけど一つでも二つでも今まで答えが与えられてなかったものに答えを導き出していくという営みをやっているわけなんですよね。
それって結構人間の本質に近いものがあると僕自身は思っているんですね。
分かんないものがあったらそれを知りたいのが結構人間の差がっていうのかな、
人間の本質だと思うんですけど、
それを繰り返しやってるんですよね。
それに対して意味があるのって言ってしまうっていうのはちょっともったいないかもしれないです。
この前、言語学で最近ちょっと注目を集めている動物言語学者っていうね、
動物のシジュウカラの言葉の中には文法があるよっていう風に研究している鈴木先生という方が、
鈴木俊孝先生っていう研究者の方がいるんですが、
この人は東京大学の先生やってますけど、シジュウカラの今まで聞いたことのない鳴き声みたいなのを聞いたらしいんですよ。
そしたら蛇がいるときだけしか出さない鳴き方があるみたいなのとかね、
それを本当にこうわざと他の鳥がシジュウカラじゃない他の鳥が餌をついばんでいるところでシャーシャーみたいな音を出すと、
他の鳥もそのシジュウカラの鳴き声っていうものを知ってるんですって。
そうするとその他の鳥たちはやばい、蛇だと思ってパーっていなくなる。
そしたらシジュウカラそこで置かれている餌をおいしそうについばむみたいなことがあるらしく、
動物の持つ言語能力っていうものを今研究している先生がいるんですが、
その先生も一体これって何に役に立つんだろうかって言われたら、
それはわからないけどわからないことに対して突き進んでいくっていう姿勢もですし、
実際この研究は非常に世界的にも評価されているんですけど、
言ってしまえばどう役に立つかわからない。
でももしかしたら動物の気持ちとか動物が話している内容がわかるかもしれないってなるとちょっと興味湧きません?
例えばもしかしたら犬の気持ちとか猫の気持ち、皆さんが飼っている動物の気持ちがわかるかもしれないんですよね。
それってものすごく面白いことだと思います。
だから何て言うんだろうな、その研究者がそれぞれやっている内容にちょっとリスペクトを持った上でお話ししてもらえるといいかなと思います。
あとはどう社会貢献するのかっていうのもきっと研究者の人たちみんな考えていると思います。
僕もやっぱり常々考えていると思うので、何かしらの形で社会貢献したいなとは思っているので、
ダイレクトに社会貢献については聞かないでください。
方言と学問の意義
ただもちろん研究分野によっては本当にダイレクトに人の役に立つものを生み出す研究分野というものもあります。
実際僕が今教えている学生たちは工学系の学生さんたちなので、より効率のいい車を作りたいとか、そのためのマテリアル、素材を作りたいという学生がいます。
僕は英語を教えているんですけど、その子たちがキラキラ見えてしょうがないんですよね。
本当に自分の子供の頃からの夢を社会に役に立つという形で今後も学んでいこうとしている。
その姿が素晴らしいなと思って結構感動することが多いんですけど、言ってしまえば僕は言語学という言葉に関する研究をやっていて、今英語を教えているから、
自分が今社会貢献をしているとしたらば、今後社会貢献する子たちを育てているというふうに思うことにしました。
言語学が人の命を救う研究、もちろんあると思うんですよ。
もちろんあります。そういう事例もいろいろありますけど、それって結構考えると難しいなと思うんですけど、
今はそういう人、後進を育てるという部分で頑張っているつもりでございます。
というと言語学って社会貢献一つもしてないじゃんって思うかもしれないので、
ちょっと一個怒られちゃうかもしれないので、同業者に一つ言っておくと、
311、東北で大きな地震があって津波の被害があってってなった時に、
そこがきっかけで生まれたものが一つあるんですね。
というのが、方言辞典というものを国立国語研究所と東北大学の方言センターだったかな、が作ったんですけど、
なんでそんなものが生まれたかというとですね、
医療ボランティアとかで、ある地方で災害が起きました。
多くの医療従事者が必要になりましたってなった時にボランティアが行くわけですよ。
で、現地の医療従事者であれば直面しない問題が方言なんですね。
で、じゃあそれがどうなったかっていうと、
例えば東北の方言で胸がハカハカするって言ってわかります?
あとは目がいずいとか。
わかんないですよね、たぶんねこれね。
で、胸がハカハカするっていうのは動機がする、ドキドキするみたいなそんな意味です。
目がいずいっていうのは目に異物感があって、なんか気持ちが悪いとか痛いとか、
そんな感じの意味合いになるんですよ。
で、その方言を知らないと、向こうの人にとってみればそうやって表現するのが当たり前だから、
そうやって痛みとか自分の症状を訴えるんだけど、
それを医療従事者が理解できないと対応できないわけですよね。
なんでその患者さんの状況をわかることができないと。
なんで診断にも時間がかかってしまうし、
もしかしたら誤った診断を下してしまうかもしれないという状況が発生したわけです。
で、そうなった時に、
じゃあ方言の辞典っていうものが必要だとか、
方言とか、あとは方言におけるオノマトペの辞典みたいなものが必要だっていう風になって、
要はその方言の辞書っていうのかな、
方言オノマトペ辞典だったのかな、
実際311の後に作られたのはだったかと思うんですけど、
そういったもので社会貢献している分野でもあります。
なので決して言語学が世界の社会の役に立たないというわけではありません。
もうちょっと言うと、
今皆さんが使っているChatGPTだって、
いろいろな言語学の一つの分野ですけど、
自然言語処理とか、計算言語学っていう部分で貢献してたりするので、
決して言語学は無駄な学問なんかじゃありませんよ。
あともう言ってしまうと、
結構著名なインフルエンサーと言っていいのか、芸能人と言っていいのか、
ご意見番みたいな人が、
例えば高校で勉強することなんて社会の何の役にも立たないとか、
大学で勉強すること社会の何の役にも立たないとかって言ったりする人はいると思いますけど、
僕はそういう人たちに対してはですね、
真っ向から反対していきたいと思っています。
なんでかっていうと、
それは本当に、
反知性主義って言ったらいいのかな、
学問とか学術知識を身につけることの意義そのものを否定しているわけなんですけど、
どう役に立つか分からないから、
勉強しておいた方が僕はいいかなと思っています。
そんなことを考えている大学教員でございますとだけ述べておきますかね。
今回どんな人が聞いているかちょっと僕もその全体像っていうものを把握してないんですけど、
もし仮に大学生が聞いてたら、
今皆さんが受講している先生の専門部にぜひ聞いてみてください。
お話ししてみてください。
もうね機器として多分自分の分野のお話をしてくれると思うので、
そんな生き物ですよということをお伝えしておきましょう。
さてといろいろねお話ししてきましたが、
意外と時間持つもんですね。
大学教員の特徴
ちょっととりあえず4つぐらいテーマあれば話せるかなと思って、
20分30分話せればいいかなと思ったらもうあっという間の40分でございます。
今日ちょっとお話しした内容をサクッと復習しておくと、
めっちゃ大学教員っぽいやんこれ。
大学教員って結構レアキャラかもしれません。
大学に進んだうちの2.3%が博士号を取得し、
そのうちの7%から5%ぐらいが大学教員になっているというお話でございました。
その大学教員は40歳でも若手として扱ってもらえるという、
すごく不思議な、一般的な社会からすればすごく不思議な生き方をしていると。
さらに言うと大学教員の場合、大学の外の世界を全く知らないまま大学教員になって、
ある意味社会人となってリタイアしていくというような人もいます。
なので本当に思ったより外の世界を知らない人も多いような世界ですね。
ただ一方でやっぱりその専門性というのですかね、
その教員それぞれが持っている専門性というのは本当に深いものがあると思います。
僕自身深いかどうかちょっとうってなりますけど。
一応それ曲がりなりにもちゃんと博士号を取得したので、
その分野ではある程度詳しい方だと思うんですが、
専門性というのは本当に面白い部分があるので話せば話すほど面白いです。
そんな感じで今日はちょっとですね、皆さんが知らない大学の世界と、
普通は知らない大学の世界とでも言っておきましょうか。
そんなタイトルというかテーマでお送りしました。
質問とコメントの受付
しんぺーさん、こんな感じでよろしいでしょうか。
あとコメントね、ぜひいただけたら嬉しいです。
現職の大学教員がお答えしますので、もちろん個人の見解でしかないですけれども、
僕でよければ答えられる範囲には答えますので、
何か気になることとか知りたいことがあればぜひコメントしてください。
ということで今回はこの辺で置いとまさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
42:29

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