2024-08-09 48:50

【特別編】女たちの十字軍~ヨーロッパ中世を変えた女の躍動~【RADIO Kitsch #科学系ポッドキャストの日】

今回は #科学系ポッドキャストの日 に参加しています!8月のテーマは「女性の活躍」ということで、中世ヨーロッパに活躍した女性たちについて紹介しました。13世紀のフランス王ルイ9世の妃マルグリット・ド・プロヴァンスやイスラーム史上唯一の女帝シャジャル・アッ=ドゥッル(アル=ドゥッル)の2人をフィーチャーしました。その裏テーマとして、女性の地位は直線的な上昇をしてきたのかという問いについても扱っていました。みなさんにジェンダー史の一端に触れてもらう機会になれば嬉しいです!

#科学系ポッドキャストの日 については下記のリンクから詳細をご覧ください。計20以上の番組が「女性の活躍」でお話ししてるのでぜひチェックしてみてください!

https://note.com/scientalk/n/nb6c5308978e5?sub_rt=share_pb



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【今回の内容】

地位の変遷/古代/中世/女たちの十字軍/マルグリット・ド・プロヴァンス/シャジャル・アッ=ドゥッル/近世・近代/まとめ/他の番組も聞いてみてね



【参考文献】

尾野照治「ドイツ中世の女性教育と理想的女性像」『ドイツ文學研究』第41巻(1996)、1-39頁

小西瑞恵「中世都市の女性とジェンダー」『大阪樟蔭女子大学学芸学部論集』第47号(2010)、45-55頁

富永智津子「【女性】十字軍時代の女性たち(富永智津子)」『比較ジェンダー史研究会』〈https://ch-gender.jp/wp/?page_id=2242 〉(2024年8月7日閲覧)

福本秀子『ヨーロッパ中世を変えた女たち』NHK出版、2004年

三成美保「【概説】キリスト教とセクシュアリティ(三成美保)」『比較ジェンダー史研究会』〈https://ch-gender.jp/wp/?page_id=1799 〉(2024年8月7日閲覧)

三成美保「【女性】ビザンツ皇女アンナ・コムネナ(1083-1153/54)(三成美保)」『比較ジェンダー史研究会』〈https://ch-gender.jp/wp/?page_id=6574 〉(2024年8月7日閲覧)

三成美保「【年表】イスラーム世界(600~1550)」『比較ジェンダー史研究会』〈https://ch-gender.jp/wp/?page_id=2818 〉(2024年8月7日閲覧)

渡部悦子『古代ヨーロッパにおける女性の地位』「千里金蘭大学紀要」第4巻(2007)、15-19頁

渡部悦子『ヨーロッパ中世における女性の地位 : キリスト教について』「千里金蘭大学紀要」第5巻(2008)、15-23頁

Wikipedia「シャジャル・アッ=ドゥッル」〈https://ja.wikipedia.org/wiki/シャジャル・アッ=ドゥッル 〉(2024年8月7日閲覧)

Wikipedia「Margaret of Provence」〈https://en.wikipedia.org/wiki/Margaret_of_Provence 〉(2024年8月7日閲覧)



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■三嬉雪蘭(STUDIO Kitsch)

武蔵大学人文学部ヨーロッパ史専攻。好きな科目は世界史。

実は専攻はジェンダー研究ではないのだが、好きすぎるがあまりラジオを始めてしまった。



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おはようございます。STUDIO KITSCHの三木裕蘭です。
今回は、【RADIO KITSCH特別編】ということで、【科学系ポッドキャストの日】という企画に参加しています。
【科学系ポッドキャストの日】、少しだけ説明をしますと、毎月毎月同じ一つのテーマがありまして、そのテーマについて複数の番組が喋ってエピソードを作るという内容の企画です。
そして、今月はサイエンマニアがホストで、今月のテーマ【女性の活躍】ということで、この【RADIO KITSCH】も含め20番組以上が全員ですね、【女性の活躍】というテーマでお話をしています。
なので、この【RADIO KITSCH】のエピソード、今回僕も【女性の活躍】について話すんですが、他の番組も喋っているので、ぜひこの番組を見た後、他の番組のエピソードを見てみると、またさらに面白いんじゃないかなと思います。
そしてですね、【RADIO KITSCH】科学系ポッドキャストの日に参加するのは今回が初めてなんですが、他の番組さんと被ってしまっては申し訳ないしつまらないだろうなと思って、やっぱり近現代ぐらいの女性が扱われるのが多いかなと。
さらには、科学系ポッドキャストの日と言っているぐらいですから、どうしてもサイエンス系の分野の女性が扱われるのかなと思いまして、逆張りに逆張りを重ねた結果ですね、本日のテーマ発表しますが、【女たちの十字軍】です。
科学系という名に反するばかりのテーマを持ってきました。いわゆる中性ですね。今回扱うのは13世紀です。13世紀のヨーロッパで起こった十字軍。この十字軍を女性の視点から見てみようというものです。
そして、ただ十字軍で活躍した女性たちをフィーチャーするだけでなく、女性の権力、権利、地位、その変遷を今回裏テーマという感じで見ていきたいと思います。
メインとしては十字軍を扱います。ですが、本当に捉えたいのは女性の地位のどんな感じで変遷してきたのか、上がってきたのかということを見ていきたいと思います。それでは行きましょうか。
さあ、というわけで実際本編に入っていくわけですが、もう一回本日のテーマをおさらいします。今回見ていくのは【女たちの十字軍】ということで、十字軍の中で活躍した女性を見ていきます。
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けどもですね、それを見るだけでも面白いっちゃ面白いんですが、一緒に見ていきたいのはもっと深掘ってですね、女性の地位の変遷、権力の変遷と言い換えてもいいかもしれないですけど、女性の地位、権力、これはどういう感じで推移してきたのか、これを見ていきたいと思います。
で、僕、調べる前はなんとなくのイメージですよ。なんか一時関数的に女性の地位が古代から現代までガーって上がってきたのかなって思ってたんですよ。けど実際は違かったんですよね。もっと複雑なグラフの形をしています。
なので今回は古代、中世、近世、近代、現代というふうに女性の地位がどんぐらいでこう変遷していったのかっていうのを見ていきたいと思います。で、先に言っておきますが、一時関数的ないわゆる直線的な上昇はしていないです。じゃあどういうふうに変わってきたのか、これを見ていきたいと思います。
じゃあまず内容に入っていくんですが、今回扱うのはヨーロッパです。十字軍を見ていくので、なんとなくイメージわかりますかね、古代ヨーロッパ。古代ヨーロッパといっても文明があったところを扱うので、ローマ、ギリシャは特にそうなんですが、オリエントあたりも一応古代ヨーロッパに含まれて扱われたりするんですよね。
で、古代ヨーロッパに関しては女性の地位がどうだったかっていうのは正直わかんないです。しかしですね、当時の法律とか残ってたりするので、そこら辺で男女がどれだけ差がついているかぐらいはわかるんですよね。
じゃあ法律どんな感じのことが書かれているかっていうと、なんか不倫とか浮気に関する法律とか罰則がめちゃめちゃ書かれてるんですよね。で、それを見る限り基本的に男性の方が有利かなといった感じですね。女性の方が罰則厳しいです。
いわゆる低層感とかそういう感じですよね。男性の浮気と女性の浮気で刑の重さが違ったりしますね。妻側の浮気っていうのは厳しい処罰を課している、そんな社会が多いです。
けどもですね、めかけとか売春とかは古代のどの社会にもありました。あとこれはチップスなんですが、美の女神アフロディーテっているじゃないですか。アフロディーテって途中で2人に分かれてですね、一方はですね純愛のアフロディーテと一方はですね、性愛のアフロディーテ。
だから売春とかそこら辺を司るアフロディーテと純粋な恋愛、恋を司るアフロディーテってのが分かれてたりして、だからこういうとこからわかる通り浮気とか売春とかは普通にあったし当たり前と捉えられていた。そんな感じだと思います。
あんまり深くは掘り下げないんですが、アビロニアとかだと妻が浮気をすると、その妻とその浮気相手全員水に沈めたりするんですよね。で、他の系でも水に沈めたりするんですよ。なんでですかね。ユーフラテスとチグリスの間にできた文明は水が好きなんですかね。わからないですけど。
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エジプトも見れるんですけど、エジプトも浮気ダメなんですよね。で、エジプトの場合浮気をするとワニに食われるっていう。なんかエジプトワニ好きですよね。エジプト死んだ後の裁判も罪がある魂はワニに食われますからね。何度かわかんないですけど。
ただまとめとして言えるのは、基本的に男性の方が地位高いです。地位というか権力が高いし、女性の方が罰則が厳しかったりするので、一応男性優位の社会ではあるんですが、そんなに女性に地位がないか権力がないかって言われたら、そうでもないなという感じですね。
っていうのが古代のヨーロッパです。次中世いきますね。中世に入ってくると、一つこの古代の比較的自由な倫理観、いわゆる売春とかめかけとかが当たり前にあった、そういう古代の社会から中世に変わると一つ大きな変化があったんですよ。
それがキリスト教ですね。このキリスト教の導入によって、もう皆さん詳しい方は詳しいと思うんですけど、この男女の規範のベースが作られるんですよ。で、基本的にこの男女規範の中では女は男より下です。生まれながらね。生まれながらにして女は男より下で、さらに男性に従属的な存在としての女性っていうこういう位置づけがされるわけですね。
理由は何点かあるらしいんですけど、これは聖書の中の物語が遊園しているそうで、そもそも女性っていうのは男性から作られたと。女は男から作られたと。アダムの肋骨からイヴが出てくるので、このアダムっていうのが男性一般のモデル。イヴっていうのが女性一般のモデルっていう風に変わっていくので、そういう意味でも男の下に女がいる。
さらに言うと神が人間を作ったんです。で、人間ってのは男のことですね。つまり神が男を作ってその男から女が生まれたので、この3段階で比喩られるキーがあるわけですよ。神男女っていう。こういう構造になってそうですね。
あと聖書の中でイヴが神に従わず男を誘惑するんですよね。これが罪だと言われていて原罪の一つになってるんですよ。原罪っていうのはキリスト教の中の概念の生まれながらにして持っている罪。そういう罪の概念の中に含まれていくわけです。
っていうのがキリスト教が作った男女規範なんですが、ここから僕の推測なんですが、なんでこういう教えがあってそれが浸透していったのかっていうのは、普通に考えたらこれがシンプルにただただ浸透していくとは考えづらいんですね。
考えられる推測としては、当時の社会っていうのが男性支配的な社会だった。だからこそこういう教えが生き残ったんじゃないかっていう新カロン的な解釈になりますけど、多分いろんな考え方あったと思うんですよ。
こういう男が上女が下っていうこういうキリスト教的な考え方もあれば、多分別の考え方とか民間宗教とか絶対あったはずなんですよね。
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けどそのいろんな当時の社会が特にヨーロッパ社会が男性が支配者にある形の支配形式をとっていた国とか地域とか文化圏が多かったからこそこういうキリスト教的な男女規範っていうのはそことのマッチが良かったんじゃないかなと相性が良かったんじゃないかなと思います。
だからこういうふうに生き残ったんじゃないかなと考えれますね。ちなみにヨーロッパの中世の後期ぐらいになるとキリスト教っていわゆる上の上層市民たちと下層市民たちその両方に浸透してるんですけど、いわゆる支配者層と一般市民たちで中世の初期ぐらいだとまだ下層市民一般の人たちにキリスト教ってあんま浸透してないんですよ。
誰が信じてたのかっていうと上の人たちなんですよ。いわゆる支配者層、貴族層、貴族権益の人たちが信仰していたのがキリスト教だったので、おそらく男性支配的な社会が故にこういう考えを採択していったんじゃないかなというふうに考えられるかなと思います。
このようにですね、すごく男女差別的でさらに男性優位的な考えがここでこの中世で生まれたことになります。
けど実態に関して言うと中世ヨーロッパってそんなに女が下男が上になってたかというと、そうでもなくて女性が経済権を握っていたり、女性が進化を持っていたり部下を持っていたり、領地を持っている女領主とかがいたりとか、あとは時代と地域によっては投票権を持ってる女性とか普通にいたんですよ。
で、こういう人たちはハズレ地かもしれないですけど、このキリスト教的な男女規範ががっつり浸透してそれが世俗の社会運営システムと紐づけられているんだったら、こういったハズレ地的な女性は出てこないと思うんですよね。
それこそ投票権を持った人たちとか領地を持った領主としての女性とかそういう人たちは絶対に出てこないと思うので、社会思想としてはキリスト教的なすごく厳格な男女規範はあったんだけど実態にまでは浸透してないみたいな感じで存在していたのがこの男女規範だったんじゃないかなと思います。
で、こういう規範って近世近代で現代の1960年70年ぐらいまで残ってるんですよね。けど中世ぐらいだとまだあんまり実態に即した考えではなかったのかなと思います。ただ欠片としては存在するって感じです。
で、ちょっと先のことを話すと、この欠片たちが集約されてもう厳格な男女規範、いわゆる紳士淑女みたいな概念。家の中の女、家の外の男とか公の男、私的としての女っていういわゆる紳士淑女思想。
レディース&ジェントルメンぐらいのやつ。あれが出来上がるのが近代なので、で、この出来上がるやつはこれまで言ってきた古代ヨーロッパの男女規範とか中世ヨーロッパの男女規範、いわゆるキリスト教的な男女規範とか古代の定層観の概念とかそういうのが合わさって合わさって合わさって集約された結果ものすごく厳格なレディース&ジェントルメン紳士淑女的な概念が出来上がってそれが実態に即されるので、
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大事なこととしては古代にも中世にもちょっと厳しめな男女規範っていうのはあったんだけど、それは実態にまでは即してなくて、女性の地位っていうのは男性よりは低いんだけども結構自由な状態、結構権利がある状態っていう感じです。
ただ厳格な男女規範は欠片として存在して、それは近代にまで残っていくっていう感じですね。
というのが前提の説明でした。ということで次から本題ですね。女たちの十字軍見ていきたいと思います。
さあ今回の本題に入っていきたいと思います。女たちの十字軍です。十字軍っていう名前を聞いたことある人は多いんじゃないかなと思います。
改めて説明しますと、ヨーロッパの特に地中海の周辺で起こったヨーロッパの勢力、フランスとかイギリスとかドイツとか対イスラーム勢力、中東とかアフリカとか特にエジプトとかあそこら辺にいたイスラーム勢力との戦いが十字軍です。
今回見ていくのは十字軍何回か行われているんですが、中でも第7回十字軍と言われるところ。わかる人はわかると思います。
でもあの今回歴史を知らない人のためにもめちゃめちゃ簡単にわかりやすく説明しますので、安心して聞いてもらえればなと思います。
今回は第7回十字軍という13世紀に起こった十字軍ですね。ここに同行していたマルグリット・ド・プロバンスというフランス王の王妃、このマルグリットについて見ていきたいと思います。
マルグリットについて簡単に説明すると、まずフランス国王ルイ9世、当時のフランス国王ルイ9世の王妃です。
ルイ9世の妻です。マルグリットはジェンダー史とかの界隈ではすごく有名な人なんですけど、なんで有名かというと軍事面での判断力がめちゃめちゃいい、素晴らしい判断力を持っているというふうに評価されているんですよ。
さっき紹介したようにですね、13世紀に起こった十字軍、これは夫のフランス王ルイ9世が行った十字軍です。
で、そのルイ9世の十字軍についていったのがこのマルグリットですね。
さあそのルイ9世の十字軍、どんなふうにやったかという簡単に説明すると、まずルイ9世フランスの人ですね、フランスからエジプトに行きます。
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当時エジプトを支配していたのは、アイユー部長というイスラム勢力でした。
このイスラム勢力と戦うのがこの十字軍なんです。
で、このイスラム勢力、アイユー部長、これは当時のイスラム界におけるトップオブトップの一番勢いのある一番強い国です。
なんでかというとメッカとメリナを持っているんですよ、アイユー部は。
メッカとメリナはイスラム界における聖地ですね。
だから歴代いろんなイスラム王朝が勃興していたんですが、メッカとメリナを持っているイスラム王朝が一番強いです。
どの時代においても。
この時代の13世紀の有力なイスラム王朝はアイユー部長だったんです。
そんなアイユー部長が治めるエジプトに侵軍したのがこのフランス王ルイ9世の十字軍です。
そしてそこにマルグリットは同行します。
で、このルイ9世の軍隊なんですが、フランスからエジプトのカイロの北側ぐらいまで行くんですね。
連れて行ったのがイタリアの商人とか、あとは医者とかだいたい同行させるんですけど。
ちなみになんでイタリアの商人を連れて行くかっていうと、当時の地中海、海賊がめちゃめちゃいたんですよ。
で、この地中海で攻撃するにはこの海賊たちに襲われても十分な戦艦を持ってないと地中海で攻撃とか貿易ができないんですね。
なので地中海で貿易している人たちっていうのはだいたい戦艦みたいなものを持ってるんですよ。
当時のヨーロッパで一番強い船持ってたのはこの地中海の貿易人たちでした。
だから今でいうところの黒猫大和がトラックじゃなくて戦闘機に乗って配達してくるみたいなもんですよね。
アマゾンが戦車に乗って配達してくるみたいな、そんな感じです。
なんでかっていうと盗賊がたくさんいるからですね。
じゃあこの貿易、誰がやってたのかっていうとこれはイタリアの商人たちだったんですよ。
そういう理由もあってイタリア商人ってめちゃめちゃ強い艦隊を持っていたので、
フランス自体で船を用意したり海軍を用意したりするよりも、
このイタリア商人たちを雇ってというかお願いして引き連れて十字軍を行うっていうのが地中海を渡るには一番良かったんですね。
このルイ9世の時の十字軍も最初の第1回第2回の十字軍もそうなんですけど、結構いろんな人が参加してるんですよ。
本当にもう家もない、寄り所もない、犯罪者みたいなすごい下の仮装の人から、
あとは国王とかそれこそ諸公とか公爵さんとかいろんな人が参加してるんですね。
イタリアの商人たちも第1回ぐらいからどんどん参加していって、
ちなみにこの国王とか公爵とかイタリア商人とかそれぞれ目的が違うんですよ。
この十字軍ってよく捉えられる捉え方としてはヨーロッパのキリスト教勢力バーサス中東アフリカのイスラーム勢力、
このキリスト対イスラームの対立構造でよく言われることがあるんですけど、
僕はそう思ったんですけど実態は違くってどっちかっていうとヨーロッパの国王たちっていうのは自分の支配してる領域がアフリカとかにも中東とかにも欲しいから進軍しているし、
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イタリアの商人たちっていうのは新たなる公益路を広げたいっていうので参加してるんですよ。
特に十字軍の後半になってくると宗教的な意味合いってほとんどないんですよ。
第1回は強かったんですけどね。特にこの場合の第7回十字軍とかの時は本当に宗教色が弱くて本当なんか実利的な目的に基づいて動いてます。
この場合もイタリア商人来てくれたんですけど、どっちかっていうと公益路を広げたりっていう商業上の目的でついてきてくれたっていう理由がでかいですね。
でもフランスを累積生成してからはウィンウィンなんですよね。艦隊が手に入るし、商人としては公益路を広げられるかもしれないから、ウィンウィンの関係ではあるんですね。
そんな感じでイタリア商人とか医者とか連れて行ってたんですけど、この時の医者はちなみに女の人なんですよ。
愛って言うならば上位ですね。しかも結構優秀なキャリアの医者を連れてきてて、ダイモンミチコみたいな人を連れてきてた。そんな感じです。これも当時は珍しかったんですけどね。
さあこんなわけでルイ・キュウセイ十字軍でエジプトまで行きます。そこのエジプトに計6年滞在するんですね。
マルグリッドも同行してきているのでマルグリッドもルイ・キュウセイも計6年います。現地で3人出産してるんですよ。子供産んでるんですね。
ある種の特殊な引っ越しみたいな感じで捉えていた方が結構実態に即していると思います。
さあそんなこんなで計6年このエジプトにいることになったマルグリッドとルイ・キュウセイですが、その第7回十字軍も結構後半にかかってきた時ですね。
ダミエッタという都市にマルグリッドとルイ・キュウセイいました。ダミエッタっていうのはカイロのちょうど北側の方にある港町です。
ここに滞在していて十字軍側つまりルイ・キュウセイの軍隊側ヨーロッパ側はすごく劣勢だったんですね。
だからこの北側のダミエッタまで追いやられてたんですよ。でさらにですよここでルイ・キュウセイ敵のイスラム軍に捕まっちゃって捕虜になるんですよ。
国王不在になります。でさらにイスラム軍どんどんどんどん新軍来てきてダミエッタのすぐ近くまで迫ってきたんです。
でさらにですよマルグリッドお腹に赤ちゃんいるんですよ。ちなみに出産の3日前ですこれ。
やばくないですか。で状況としてはこのダミエッタの都市の周りにはもうイスラム軍がすぐ近くまですぐそばまで迫ってきてます。
十字軍はもう劣勢です。で港の方ではイタリア商人が艦隊を構えていてくれたので港だけは守れてたんですけど商人もう帰ろうとして出港の準備始めてたんですよ。
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なんでかというとさっきも言ったようにイタリア商人は商業上の目的生きているのであの人たち死んじゃったらお金持ち帰れないので絶対に死にたくないし絶対にイタリアに帰りたいんですよ。
だから帰ろうとしてるんですよねイスラム商人は。っていうめちゃめちゃピンチな状況にマルグリッド置かれます。
でここでダミエッタを手放してヨーロッパに戻るフランスに戻るってやってしまうと累急性を取り戻す手段がなくなります。
マルグリッドだけがフランスに戻ってもフランス王国どうなっちゃうかわかんないんですよ。国王不在の状態になりますから。
となるとなんとしてもフランスに帰る前に国王累急性を連れて帰らなければならないんですけど放浪になってるんです。
でイタリア商人は出港の準備して艦隊で帰ろうとしてるんですよ。でちなみにマルグリッドは出産の3日前なんですよ。
なんとかこうイタリア商人を説得するんですね。で艦隊の船長たちを集めて言った言葉があるんですよマルグリッドが。
この町を見捨てないでください。ここを失えば王を助ける手段をもう失います。せめてこの赤子を哀れと思い私が立ち上がるまで出発を見合わせてください。
こう懇願するんですね。けどさっき言ったようにただの商人ですから艦隊とはいえ死んだらお金持ち帰れないそういう考えですから。
なかなか渋ったそうなんですけどマルグリッド国のお金を使ってですね町中の食べ物を買い占めてきてそれを配布するから頼むからここに残ってくれって物を使ってお願いして結果的にイタリア商人は残ることを決意するんですね。
そしてその後ですねなんとか耐えてイスラム側との交渉に持ち込みます。でこのダミエッタ返還を条件にフォローとなっていた王様ルイ9世を戻してもらう。
解放してもらうっていう風に何とか持ち込みます。で結果的にマルグリッドもルイ9世も生きてフランスに帰ることができました。
っていうお話なんですけどちょっと小ネタ的な話になりますけど町中の食料を買う時もダミエッタを返還してフォローとなっているルイ9世を解放してもらうといった時もマルグリッドは国家のお財布使ってるんですよね。
だから国庫からお金持ってきてるわけですよ。だからお財布を王妃が握っていることにですねイスラム側にめちゃめちゃ驚かれたっていう話が書いてありましたね。
だって勝手に使ってるわけですから。まあそれほどこの王妃に決済に関する権限があったのかもしくは決済フローがめちゃくちゃになってるベンチャー企業みたいな状態だったのかどっちかですね。
十字軍自体は負けたんですが生きて2人とも帰ることができたのでギリギリハッピーエンドというか絶えぐらい状態です。ギリ絶えたみたいな感じなんですけどですよ。
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ルイ9世が負債になった十字軍をマルグリッドが指揮していなければ十字軍の軍隊も国王も生きて帰れなかっただろうしその後のフランス王朝がどうなってたかは本当にわかんないです。
っていうぐらいこの時のマルグリット結構重要な判断を決めてるんですよね。しかもそれは的確に判断していってさらに交渉とかもうまくやってるので軍事力の指揮力もそうだし判断力もとてもあると思います。やっぱり賢いですマルグリット。というのがマルグリットでした。
けどですね実はですよこの第7回十字軍でルイ9世はエジプトに行きました。でエジプトを支配していたのはアイユ部長でした。つまりアイユ部長と戦ってたんですがこの十字軍が劣勢になっているときつまりダミエッタまで追い詰められるルイ9世が捕虜になったときアイユ部長の皇帝サリーフっていう皇帝なんですけどこのサリーフ皇帝
その時はもうすでに死んでいたんですよ。じゃあ誰がイスラーム軍このアイユ部長のイスラーム軍を指揮してさらにルイ9世を捕虜にしたのか
これはその皇帝の後継とかでも皇帝の息子とかでもなく
その亡くなった皇帝サリーフの妻にして後のイスラーム界唯一の女帝シャシャルアッドゥールっていう女性のリーダーだったんです。つまりこのダミエッタでの戦いっていうのは
フランス王妃にして脅威的な統率力を持ったマルグリットドプロバンスバーサスイスラーム界唯一の女帝シャシャルアッドゥールっていうこの中世ヨーロッパにおいてはかなり珍しい女対女のドリームマッチで起こってたんですよここ実は
国王がいなくなった軍隊を女性のリーダーが頑張って率いてイスラーム側と何とか和平を結ぶことができたっていう物語じゃなくてこのフランス国王を捕虜にしたのもこれ実は女性のリーダーシャシャルアッドゥールだったっていう
ということでこの話少し時代を巻き戻してシャシャルアッドゥール側から見ていきたいと思います
さあということで第7回十字軍のもう一人の主人公シャシャルアッドゥールについて見ていきたいと思います
この人はですねさっき紹介したアイユ部長当時一番強かったイスラーム王朝アイユ部長の第7代皇帝サリーフの妻です
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でこのアイユ部長が滅んだ後次にエジプトに成立するマムルーク朝の初代皇帝つまり女帝ですね
でしかもイスラーム界唯一の女帝なのでイスラームの歴史の中で女性の皇帝が出てくるのはこのシャシャルだけなんですよ結構すごいと思います
しかも女性の王とかで言うとヨーロッパとかだとたまに出てくるんですけどイスラームはこのシャシャルしかいないので極めて珍しい例だと思います
じゃあそんなシャシャルこの十字軍の裏っ側で何をしていたのか見ていきたいと思います
時代は遡ってですねまだルイ9世が生きている時ルイ9世率いるフランスの十字軍バーサスアイユ部率いるイスラーム軍ですね
この戦いがちょうど起こっている最中皇帝サリーフが急死しちゃうんですよ
なので臨時的でもいいのでとりあえずこの場を仕切ってくれるリーダーを決めなきゃいけないんですけど
サリーフの息子もちろんいるんですけどちょうどイラクに遠征に行ってる途中だったんですよ
だからエジプトにいなかったんですよね出張中だったんですよ息子がなので残されたのはシャシャルだけだったんです
このシャシャルという女がここで式を取ることになりますシャシャルについて少し説明をすると奴隷身分出身ですね
なので元々奴隷ですでイスラームにおける奴隷って少しヨーロッパとか西洋の奴隷とは少し違っていて奴隷身分出身と言いましたがいわゆるハレム出身ですね
イスラーム界におけるオークですでオークに入るには奴隷じゃないと入れないので皇天の奴隷になってオークに入ります
で皇帝の貴族として抜擢されて奴隷身分から解放されてサリーフの妻になっています
でイスラームにおける奴隷をちょっとだけ簡単に説明するとヨーロッパの奴隷とは違うっていうふうに言ったんですけど何が違うかっていうと奴隷なのに政治家になれたり軍隊になれたりそれこそ貴族になりたりするんですよ
だから奴隷っていう身分が下かと言われたらそうじゃないんですよね
例えば内閣総理大臣とかは奴隷だったりするんですよね皇天の奴隷なんですよね
で軍隊とかも奴隷です皇天の奴隷です
でハレムオークの中にいる人たちも全員奴隷ですね
だから結構変わった社会システムなんですよね
そんな奴隷身分出身のシャジャルですけど
言い伝えによるとですねすごく賢くて知性のある人だったっていうふうに言われてるんですね
そんなシャジャルが皇帝が死んだ後この当時イスラーム最強国アイユー部長の式を取ることになります
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ということで十字軍と戦っているサナカ皇帝が死にます
でシャジャルがリーダーになります
でシャジャルまずどうしたか皇帝の死を隠蔽します
皇帝はただの病気になりました病欠なんで私がやりますって言ってシャジャルが代わりに式を取ります
政治面に関してはシャジャルが普通に取り行って
軍事面に関しては皇帝を装って指示を出して統率していくんですね
でなんで皇帝の死を隠蔽したかっていうと
もちろんその当時戦っている最中だったアイユー部軍を動揺させないためっていうこともあっただろうし
この十字軍戦ってたアイユー部長側の軍隊っていうのはアイユー部長の軍隊ではないんですよ
さっき説明したようにイスラームにおける軍隊っていうのは皇帝直属の奴隷の軍隊なんですね
だから国の軍隊じゃなくて皇帝の軍隊なんですよ
だから原理的なことを言うと皇帝の命令に従わなくていいんですよね国軍じゃないので
ということもあってシャジャルはですね皇帝の死を隠蔽し
その皇帝になり代わって軍隊を指揮していくというふうにやります
そしてですねこのシャジャルのやり方規律ルールを持って軍を指揮していきます
で結構これがこうそうしたんですよ
で順調に十字軍を圧迫していくことに成功し
ルイ9世を捉えることに成功します
このルイ9世を捕虜にしたのは妃シャジャルだったんですよね
そしてその後ルイ9世の釈放がありましたね
ルイ9世の釈放とかダミエッタの返還とかここの交渉まできっちりこなします
でこの時シャジャル35歳なんですよ
わかる人はわかると思うんですけど中国で女性で実権を握って
中国王朝史上唯一の女帝といえば武則天という人がいるんですけど
その武則天が実権を握り始めたの35歳ぐらいなので
だいたい同じぐらい年齢でこのイスラームでも中国でも
女の人がリーダーになって実権を握るっていうことが起こってるんですね
ちょっと面白いですね
さあそしてですねちょっと巻き戻すんですけど
ルイ9世は捕虜にした捕まえた後ですね
軍隊にですねシャジャル持ち上げられてそのまま軍隊が政権掌握するんですよ
なのでここでIU部長っていうのが終わって軍事政権が爆誕するんですね
でその軍事政権の頂きには女帝シャジャルアトゥールがつきます
つまりはですよこれがルイ9世を捕虜にした後にシャジャルが女帝になっているので
33:04
マルグリッドがこのルイ9世を解放して釈放してみたいな感じで交渉していた相手って
IU部長じゃなくてこの女帝シャジャル率いる新王朝だったんですよ
だから本当にこの女対女のマジで珍しい
こんなこと滅多にないよっていうぐらいのドリームマッチがここで起こってたんですよね
これはねびっくりしますよ本当に面白いと思います
なのでシャジャルアトゥールがめちゃめちゃ歴史に名を残した人だと思います
唯一の女帝だからっていうのもあるんですけど
女帝になった彼にはそれなりの理由がありますよねやっぱり
皇帝が死んで自分がこの当時最強国IU部を指揮したとしても
こんぐらいまで指揮してさらには十字軍に完全勝利することもできるのでめちゃめちゃ強いと思います
このシャジャルはですね十字軍が来ていたのを完全に追い返しましたよね
さらにお金とかも十字軍側からもらっているので釈放金だったかな
確かそんなのでお金もらってるのでガッポガッポ儲けたし国も安泰にするしということで
めちゃめちゃ優秀な結果を残したのがこの女帝シャジャルでした
でさっき言ったようにIU部長っていうのが滅亡して
新しく女帝シャジャルをトップに置いた軍事政権っていうのがエジプトにできたんですが
やっぱりこのできた後その後すぐに他の周りの別のイスラーム王朝から反感を買ったり
それは女性が帝位についているからっていうことでいろいろ文句を言われて
別のイスラーム王朝からうちから男子を送るからいないんだったら男子を送るから
マジで政権変えてくれって言われたりして結構いろいろ言われるんですよ
でその結果シャジャル帝位に追い込まれてたった3ヶ月しか皇帝をやらなかったんですね
皇帝の座から退いた後政治の敵を殺したりして何とか復権しようとするんですけど
結局それも裏目に出ちゃって最後暗殺されてシャジャル永遠にという形で天国に行ってしまいます
やっぱりイスラーム界における女帝っていうのはどうしても前代未聞だったんですよね
ヨーロッパだったらまだokだったかもしれないです
中世ヨーロッパにおいて女性のリーダー王様っていうのは少ないんですけど
近世とかになると次の時代ですね近世になるとエリザベス1世とか
あとはスペインのイサベル女王が出てきたりはするので
イスラームにはまだ女帝は早かったのかもしれないですね
だからシャジャルって本当バグみたいな存在でこんな人出てくるはずないんですよ
だってもともとハレム出身の奴隷ですよ
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なのにこんなにできちゃうのは本当にハズレ地中のハズレ地だと思います
とんでもなく優秀ですねシャジャル
というのがこの第7回十字軍の裏で起こっていたシャジャルアットゥールという女帝の物語でした
さあ話をまとめに入ろうかと思いますが
今回のメインテーマ女たちの十字軍ということで
女性の活躍という視点から十字軍を見てみるという回でした
けどですね裏テーマありましたね
女性の地位の変遷です
ということでさっきまで見ていたのは古代を見て中世を見終わりました
この後女性の地位がどうなっていくかなんですが
これまで言ってきたことを説明すると
古代において基本的に女性の権力とか地位っていうのは男性より低かったです
けども結構自由でした
ただ浮気とか不倫に関しては女性の方が罪が重かったりするんですが
そんなに厳しくもないし権力も別にめちゃめちゃ低いというわけではなかったんですよね
で中世に入ってキリスト教の概念が持ち込まれます
で厳格な男女規範が成立します
神の下の男男の下の女っていうこのヒエラルキーですね
これが成立していくんですが
投票権を持った女性とか女性なんだけど領地を持っていたり
進化を持っていたり経済に対して力を持っている権力を持った女性もいたので
必ずしもそのキリスト教的な男女規範が実態まで即していたかっていうと
そうじゃないなという感じです
なので社会思想と実態とでちょっと乖離があるんですね
そういった状態でした
なのでああいうマルグリットとか出てくるのも
まあ至極当たり前な現象だなというふうに感じますね
けど厳格な男女規範男の下の女みたいな考え方はかけらとして残っていますね
社会思想としては残存しているといった感じです
そして時代は次近世に入ります
古代中世でその間にルネサンスを得て近世に入ります
近世有名なこと起こった有名なことでいうと
宗教改革とか大航海時代とかそういうのが起こった時代です
この時代に関してもキリスト教が完全に浸透しているので
社会思想としての男女規範が残り続けています
けどやっぱり女性のリーダーとか女性の女王が普通に登場してくるんですよ
さっき言ったようにエリザベス一世イギリスのエリザベス一世とかスペインのイサベル女王とかが出てきます
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エリザベスは有名かもしれないけどイサベル女王は何で有名かというと
コロンブスに資金提供したのはこのイサベル女王ですね
というように女性のリーダー普通に出てきます
中世よりかはどんどん厳しくなってきます男女規範
けどまだ耐えてるかなって感じです
けどいろんな厳しい男女規範っていうのの思想がポコポコ社会に散らばっていくっていうのが近世です
そして次近代に入ります近代何の時代かっていうと啓蒙主義の時代です
18世紀とかですねこの啓蒙主義の時代に
完璧にめちゃめちゃ厳しい男女二元論というのが成立していくんですよね
男性の特性理性とか強さとかたくましさとかっていうのが論じられて
女性には感情とか弱さとか受動とか定説愛とか美しさとかも
女性の特性とみなされていきます
でさらに性に対してめちゃめちゃ緩かった古代ありましたよね
けどこの近代啓蒙主義の時代においては男性の愛のない性衝動に関しては
okってされるんですけど女性にはこの性衝動がないって思われてたんですよね
女性には性欲がなく愛だけがあるこういう風な考え方が生まれます
多分これって僕らが想像する昔のジェンダー規範って多分こんな感じだと思うんですよ
でちょうどこれができたのが近代啓蒙期つまり18世紀啓蒙主義の時代に
この紳士淑女の概念が生まれます男女二元論が生まれていくんですね
理性とか強さとか勤勉さの男性反対に低宿とか従順とかそういった女性っていうのが
市民の美徳ってされるようになるんですよね
なのでこれまでの社会って確かに厳しいジェンダー規範男女の規範とか
女性の方が下で男の人が上っていう考え方って確かに出てきてはいたじゃないですか
けども実態にそれが反映してるかと言われたらそこまでだなと
ただそういう考えが散らばってる社会に散らばっているっていうだけの状況だったんですよね
けどそういった考えたちが残りに残って蓄積され蓄積され
この啓蒙主義の近代18世紀にこれがどんどんどんどん集約してその集約して結合された結果
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この男女二元論がこの近代に成立するんです
そしてその後ですね現代まで入りますが徐々に徐々にジェンダー平等に回復していって
だいたいこれが抜けるの1970年ぐらいにはちょっと抜けてきたかなぐらいまで
ぐわーっと上がっていくわけです
というのが女性の地位の変遷といったところですね
なので最初にお伝えしたように女性の地位の変遷って
一時関数的に直線的に昔から今まで今を100として昔は0だとすると
100から0までぐわーっと直線的な上昇そういった変化をしてきたんじゃなくて
なんとなく昔は緩かった古代ぐらいはすごい緩かったで中世もまだ緩かったそんなに厳しくない
近世もまだ厳しくないっていうぐらいでちょっとこうゆらゆらゆらゆらゆらゆら
若干年々厳しくなってるかなぐらいだったこの女性の地位が近代になってぐわーっと落ちるんですよ
地位が落ちるというかいわゆる家の中の女の概念はこの近代に成立し
厳しい真摯縮小の概念ができるのでぐわーっと下がるんですよ近代に
でそこから現代に至るまででどんどんどんどんどんどんどんどんどんどん
ここは指数関数的に回復していくといった感じです
この回復を手助けしたのはもちろんフェミニズムとかの影響がやっぱりでかいです
今回フェミニズムは扱ってないんですがフェミニズムを見てみると
やっぱりこの流れがどんどんどんどん分かってくるかなと思います
さあということで女性の地位の変遷を見ていくという裏テーマのもと
メインテーマとしては女たちの十字軍マルグリットとプロバンスのあまりにもレベチな
軍事の指揮能力判断力そして交渉力そしてイスラーム界唯一の女王シャジャルアップル
この急にイスラーム王朝当時の最強国任されたのに何とかやりのけちゃった人
しかもその2人が2人とも女の人この女vs女のドリームマッチこれを見ていきました
ということで女性の地位の変遷を見ていくと言ったので
もっと気になった方は今回取り上げなかった古代の女性とか近世近代現代の女性
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それこそフェミニズムとかを見てみるとまたまた違った面白みがあると思います
でなんとなく言ってたことが分かってくるよなとかになるかもしれないし
全然違うじゃんって思うかもしれないのでそしたらSNSでつぶやくなり
お便りフォームに送るなりしてもらえたら嬉しいです
このラジオキッチュ科学系ポッドキャストの非特別編の感想とかも
Xでつぶやいてもらったりあとはこのエピソードの概要欄にあるお便りフォームとかに
なんか一言でも送ってくれると嬉しいですということで
今回最初に申し上げたようにラジオキッチュ科学系ポッドキャストの非特別編となっております
計20以上の番組がですね女性の活躍というテーマでお話しされています
なので僕の話を聞いた後に別のポッドキャストを見てみるとまた違った面白みがあるし
なんか全然違うこと言ってるって思ったり
あとはやっぱ複数の女性を見ていくほどなんか分かったりすることがあるかもしれないので
ぜひ他の番組さんのエピソードを聞いてくれたら
僕も嬉しいです
20番組あるんですけど全員女性の活躍じゃないですか
僕の大好物のテーマなんですよ
まあそれは素敵なジェンダーローマダブラジオっていうポッドキャストやってるわけですから
大好物中の大好物のテーマなので
これ終わったら僕必ず見るんで
皆さんもぜひ周回して見てもらえれば面白いと思います
他の番組さんのエピソード見終わった後にまた僕のエピソードとかに戻ってきてもらうと見方違うかもしれませんね
ということで本日のラジオキッチュ特別編これで終わりになります
ぜひ他の番組さんのエピソードも聞きに行ってください
ということでありがとうございましたスタジオキッチュの水木裕蘭でした
改めましておはようございますスタジオキッチュの水木裕蘭です
スタジオキッチュよりお知らせです
現在スタジオキッチュでは新しいメンバーを募集しています
スタジオキッチュはアカデミック領域に蓄積されたジェンダー研究の知見を社会に開放し
誰もがジェンダー研究という学問にアクセスできる社会を実現するというミッションのもと活動しております
このポッドキャストもスタジオキッチュによって運営されています
ですが現在人手不足のため大変苦しいというか忙しいという状況になっております
なのでこのポッドキャストを聞いたりまたはホームページを見たりして私たちと同じ思いを持っていただける方がいらっしゃいましたら
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ぜひスタジオキッチュに参加して一緒に活動できたらいいなと思っております
もちろんですが経験知識職業は問いません
ということで詳しい情報はスタジオキッチュの公式Xの固定ポストに貼ってあります
このエピソードの概要欄にもリンクを貼っておきますのでそちらからご確認ください
応募期間は8月の17日土曜日までです
ちょっと悩んでるなっていう方は今のうちにカレンダーの予定登録していることをお勧めします
今少しでも気持ちが動いたそこのあなたのご応募を心よりお待ちしております
以上スタジオキッチュの水木裕蘭でした
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