これでもラジオでありますね、触れたこと。
ちょっとあれだよね、何かで触れたよね。
ホワイトデーの時から。
日本の小説と組み合わせて紹介したことあったね。ちょっと去年の3月ぐらい、1年ぐらい前の放送を聞いてもらえれば、ちょっと触れてるんで、ぜひそこもあわせて聞いてもらいたいんですけど、
こちらもですね、事件を起こして逃げ続けるっていう話で、この逃亡っていうのはね、犯罪を起こして逃亡する話っていうのは、この孤独と異動っていうのがセットになってて、
すごいいいなっていう、なんか自分そこに惹かれちゃうんですよね。
わかりますね。僕もこの作品は、ザリガニの鳴くところというのを、去年ラジオで紹介した作品なんですけども、そちらもミステリーで、結構主人公のどっちも女性なんですけども、その境遇ですね、孤独なところであったり、追われる立場というところであったり、
境遇が似てるなって、ザリガニの鳴くところと重なるところっていうのを感じましたね。
私もザリガニの鳴くところを思い出しました。
はい。そうですね、どっちも読んでるとね、ここは絶対似てるなって思うところは感じられるかなと思いますんで。
ではですね、ちょっと次に作者についてなんですけども、このリサラッツさんは1970年カリフォルニア生まれで、もともと脚本家志望だったんですけども、
小説としては2007年に長編試作、スペルマンファイルズ、放題では文外不出、探偵家族の事件ファイルという作品が出版されて、
これがベストスライドになって、そこからいろんな本を出されているという方になります。
ではですね、あらすじをウェブサイトから読みたいと思います。
階段から落ちて、自己死した夫の死体を見た瞬間、私の逃亡生活が始まった。
滅人になりすまして第二の人生をスタートしたはずが、たちまち正体不明の追手に襲われる。
窮地を救ってくれたはずの女バーテンのブルーも、私の人生の歯車をさらに喰らわせていく。
次々と名前を変え、外見を変えて、逃亡する私とは一体誰。
なぜ何から逃げ続けるのか、すべてのピースが一つにつながる驚愕のクライマックスまで一気読み必須という作品です。
そうですね、もう本当、一気読みが必須な作品でございます。
ちょっとどういう話か、もうちょっとお伝えしますと、これ何度も出ている通り、逃亡小説でございます。
ひたすら逃げ続けるエンタメに振り切った小説だなと思いました。
実はこれ、章の名前が人名になっていて、第1章がターニャ・デュボイスっていう主人公の名前だったので、
これどうなってんだろうなと思ったら、もう2章がですね、新しい彼女の名前なので、
あ、これはそうか、次々と主人公の名前が変わっていくんだなっていうのがすぐわかる小説です。
実際にですね、彼女は名前を変えないと逃げ続けるのが難しいという状況になっていくのが、この小説の本当に面白いところです。
本当にさっきのあらすじでも、私とは一体誰というところで、語りは1人称で私なんですけども、
その正体不明で、本当にもう第1章から謎が多すぎて、結構読み始めた時になんだこれはって思うような小説で、
それからだんだん話がね、そこから展開されていくという形なんですけども、
あと面白いなと思ったのが、これは役者解説に書いてあったんですけども、
主人公が逃亡を続けながら、さっきの名前の話がそうですけども、
自分探し、アイデンティティの追求というのでいくので、ミステリーというジャンルなんですけども、
そのアイデンティティの追求とかですね、そういった点がやっぱり興味深いものにしている特徴なのかなというふうに書かれていて、
これは一概に不可能なエンタメと言えない点かなとは思いましたね。
でもやっぱりこの逃げ続けて孤独になるとですね、自分を見つめるっていう話はもう逃亡小説には結構多いので、
私はその辺も好きですね。
じゃあちょっとストーリーラインをですね、私の方からもう少し説明したいと思います。
この話なんですけど、さっきあらすじであった通り、
まず主人公の夫が死ぬところから始まります。
まず一文がですね、夫が階段の下で倒れていたというところが始まるので、
なかなか斬新な始まり方をするなというところなんですけれども。
しかもですね、この主人公の夫が死んだというのに、
悠長にバーボンを飲み始めるというところからちょっと描かれていて、
もちろんこれは気持ちを落ち着けるためなんですけれども、
結構ここからすでに衝撃度が高い、1ページ目からですね、結構衝撃度が高い小説になっています。
この夫は階段から落ちて自己死したらしいんですけれども、
それもこの主人公の視点では、もう死んでしまった後から描かれるので、
一輪章で語られるんですけれども、
そもそもこれを信じていいのかどうかというのがちょっと揺さぶられますね。
というのも彼女は警察に連絡しないんですよ。
警察に連絡しないで逃げることを決めるんですね。
なんでここで正直に警察に行かないのかというのも疑問が残りますし、
建前としてはちょっと詮索されるのが嫌いだからとかそういうこと言うんですけど、
いやいや逃げる方がもう手間だろうとか思ったりするんですけど、
彼女は統合生活に入ります。
その直後ですね、彼女は過去のあるツテを使って、
違う女性の身分証明書を手に入れて、別人になりすすまして生きていきます。
この辺りからですね、もうすでに彼女には何か暗い過去があるということが分かってきます。
移動してたどり着いたある町で、
入った町の女性バンテナのブルーにあっさりとですね、
彼女が偽の身分証を使っていることを見抜かれてしまいます。
だけどこの時同時にですね、彼女を狙う追手が迫ってきました。
ブルーと一緒にいるところを拉致されてしまい、車で連れ去られるんですけれども、
その道中、揉み合って逃げることに成功するんですが、
最終的にその揉み合いの中で、ブルーがその追手を殺してしまいます。
追われていることが分かったので、彼女はブルーの家に匿ってもらいます。
ただブルーにもですね、どうやら暗い過去があり、
ある日彼女が帰宅すると、ブルーはブルーを追ってやってきた元夫の男性を殺したという状況に直面します。
この夫の死体を2人は死体遺棄するという流れになります。
その後ですね、2人はどうやって生きていくかということを考えて、
ブルーの方からお互いの身分証明書を交換して逃げないかということを提案されます。
ブルーからすると、彼女のIDは、身分証明書は傷がついていないと。
彼女からしてみれば、ブルーの身分証明書は夫を殺してしまった女だけれども、
他の人から見れば全く違う人物に見えるから、
違う人物として言い逃れができるんじゃないかという話が出てきて、
なかなか結構無理があるなと思いながらも、
彼女はですね、このブルーの提案に同意するしかない状況になっていきます。
結果、ブルーとしてこの後彼女は生きて逃げ続けます。
ここまでがですね、最初の3分の1くらいの内容なんですけども、
このすでに結構いろいろはしょってるんですけど、いろんな事件が起きていて、
なかなか結構すごい展開を見せています。
この後もいろんな話がどんどん展開していって、
ラストではですね、この主人公の過去や秘密が明らかになり、
終わっていくという話になっています。
あと、話の合間合間、ショーの終わりぐらいのところに、
ライアンとジョーという2人のメールのやり取りが挟み込まれていて、
これも明らかにこの主人公の過去に関わる内容で、
これも物語に絡んでくるようになるという流れになっていますね。
言えるのはこれぐらいかなっていう。
そうですね。3分の1ぐらいしかちょっと説明できないですよね。
そうですね。3分の1ぐらいしかちょっと説明できないですよね。
この後ちょっとネタバレがひどすぎるから、
ちょっと話せないかなと思うんですけど。
でもここだけ聞いてもらっただけでも十分この話が
すごい展開を見せるというのはわかってもらえるかなと思います。
主人公とこのブルーという女性が、
お互いに身分証明書を交換しちゃうなんて。
面白いよね、展開がね。
ここからはちょっと主人公のことに触れたり、
展開のことに触れていきたいと思います。
まず主人公の女性なんですけど、
なんていうかマジでタフで、
何でも利用してやろうとしている感じが、
ちょっと浅ましさも見え隠れするんですけど、
個人的には結構かっこいいなと思いました。
逃亡しながら彼女はどんどんたくましくなっていって、
強くなっていくような感じがあります。
結構やばいっていうかどうしようもなさそうな設定なのに、
結構この主人公ですね、正義感とか良心が結構強くて、
人の心配をしたり、
追われている立場なので、他の犯罪を見つけてしまった時に、
告発できないんですけど、
自分が警察に行けないんで、
でも犯罪を企てる人物と遭遇した時に、
何とかしようとしたりする姿とか見れて、
結構人間見あふれる主人公だなと思いました。