展開がここでカット急に変わるのも個人的には印象的でしたね。
平和だったところからね、急に奴隷狩りの出現によって一変するっていうね。
設定としてはそんな感じなんですけれども、描かれていることと話したいんですけど、
これは逃亡奴隷の話なので、この主人公の周りでもですね、黒人が殺されるシーンというのが結構描かれていて、結構インパクトがあります。
これは本を読んでいてもそうだし、映像でアマプラで見てもだいぶきついシーンがあるんですけど、
黒人というのが存在に扱われる黒人によって死をもたらされるというシーンは結構あって、なかなか黒人にとってつらい環境というのが描かれていますね。
死刑も結構残酷なやり方でされていて、逃亡して捕まると死刑になるんですけど、
他の奴隷たちにちょっと見せしめというか、それで残酷な死刑シーンというのが描かれていて、結構インパクトあったりしましたよね。
結構俺に触れてというか、後半多いんですけど、甲羅が結構自分と関わって死んでしまった人たちのことを思い出すシーンとかがあったりして、
なんかリストみたいなのを書いたりとかするんですけど、そのシーン結構辛かったなと思う。
主人公の少女が自分が逃亡を重ねてきて、家庭でいろんな黒人の方とか助けてくれた人たちとか、
白人も黒人を助けると黒人同様に死刑にされちゃったりするので、そういうのを思い出したりするシーンがあって結構辛いなと思いました。
なかなか感じることが多い小説なんですけど、一番は立場が違うことで全てが決まってしまう怖さがこの小説にはあって、
白人の中でもいろいろあると思うんですけど、黒人の中にもいろいろあって、奴隷黒人と自由黒人という表現が出てくるんですけど、
自由黒人というのは自分たちで、これも州によって全然感覚が違うんですけど、働いてお金を稼いで、そのお金をもとに自由を買うことができる州もあったりします。
それがそのハードルが低かったり州と高かったり州があったりするのかな。高いところはもう到底無理だっていう感じなんだけど。
黒人の中でも自由になる道が見えてる黒人と、実際自由になってる黒人と、一生奴隷のまま動くことができないっていう黒人もいて、
本当こう生まれた場所、隣の州だとこうだったのにっていうのがありながら、生まれた場所と環境が違うから決まってしまうっていう怖さがあって、
これはこの白人が黒人を支配するっていう大前提があるけれども、それはもうこれも白人にも言えることで、
この書説面白いのは、白人の感覚も結構会話も言える作りをしてて、奴隷狩りに関してはいろんなこの恨みとかがあったりとかするんで、
感情様々なんですけど、でも一般的な白人の方々ってここで書かれてるのってなんか悪意ないんですよね。
悪意なく黒人を支配しちゃってるとかあって、むしろなんか黒人を良くしようとしたりとかする黒人がもう白人よりは劣ってるのが当たり前だから、
この人たちを父の上げてあげなきゃいけないとか思ったりしてる州とかもあったり、この後ちょっと話すと思うんですけどあったりとかして、
この立場が違う人に対しての想像力の欠如みたいなのがすっごいあって、
まあこれはでもこの黒人問題じゃなくて、現代の日本でも起きてることだなと思ってまして、今世界中で起きてるいろんなこと断絶というか、
あいれないことの全部の共通点だなと思うんですけれども、ここが自分は読んでて怖かったですね。
たぶんその立場の違いって決定的に断絶が生まれるかなと思うんですね。
だから想像力の欠如っていうのは、たぶん想像しようとすることも想像できないというか、そういうことだと思うんで。
それが当たり前だと思ったら、空気のようにそういう風にしか考えられなくなってる感じですよね。だからそこはちょっと怖いなと思いました。
あとこう思うのはやっぱりこの19世紀アメリカにおいて黒人の立場の方々はなかなか声を上げられなかったなと思うんですけれども、
例えば今の現代ってSNSとか発達してるし、情報社会なので、なんかこういうことがあったら報道されて、見方ができやすい時代でもあるなと思ってるんですよ。
ブラックライブズマターとかそうだと思うんですけど、あれってやっぱり世界中でやめようよっていう運動が起きたりするじゃないですか。
この地下鉄道が描いてる時代ってそういうこともなかった時代だから、本当に追い詰められてる方々の見方が少ない時代を描いてるなと思っていて、
それがこの人たちを助けようみたいな人たちも現れたりする時に胸を打つ話だったなと思ってますね。
そういうのがちょっとここ描かれてる魅力かなとちょっと思います。
結構印象的なところだと、終盤に黒人リーダーたちの演説シーンがあるんですけども、
その中で一人我らという言葉を使って演説をしていて、この演説の本当最後の締めの言葉に差し掛かっているところなんですけど、
我らという言葉、我らはただ一種類の人々ではなく何種類もの人々の集まりだ。
たった一人の人間にこの偉大なる美しい人種を代弁することなどできるだろうか。
それもまた一つの人種ではなく、さまざまな人種、百万もの欲求と願いと希望と自分自身とその子孫に対して抱く者たちなのだということを言っているんですけども、
本当の黒人の立場の人が、そういう人種とかではなくて、もっと広く人としてくくって、
共生というかみんなで一緒に生きていくべきだろうと。
それってずっと言ってきたことかなと思うんですよね。
例えば20世紀であったり、現在もそうかもしれないですけど、
人種問題で騒がれているとか、人種問題が何かの火種になっている時でも、
でも人種ではなくて、もっと大きな括りで考えるのが大事なんじゃないかと。
すごいそういうメッセージ性というのもあって、
立場の違いが悲劇を生んでいる小説ではあるんですけど、
終盤に差し掛かってくるところのメッセージとか、グッてくるものとかありましたね。
そうですね。ここすごい良いですよね。この演じて。
このラストの一文すごい良いんで、これはぜひ読んでもらいたい名言ですね。
そうですね。
ちょっと長いんだけどね、ここね。
そうそう。2人いるんですよね、演説し合うんですが。
それぞれ確かに言っていることがわかるというか。
諦めようと言っている人と諦めないと言っている人みたいな感じですね。
そうですね。
アマプラのドラマの話なんですけど、これですね、だいぶ良かったんで、
長いんですけど、確かに10話近くあって、1つですね、1時間近くあるんで、
10時間くらいあるんですけど、映像化されてわかりやすかったんで良かったです。
ドラマは非常に綺麗で、結構忠実にドラマは作られているんですけど、
この小説の中にあったところをちょっと膨らませていたりとか、
あとこの小説で結構詳しく語られていたけど、
端折り方と言っていないんだけど、切り取り方とかがですね、
結構上手くて、すごい理解しやすい話になっていましたね。
さっきちょっと出た、みなさんが言ってた演説のシーンとかも、
これ小説読むと結構長いなと思ったんですけど、
良い感じに上手い部分だけセリフにしてて、
演説はですね、私ドラマの方がバンバンと入ってきました。内容的には。
小説読んでから見たっていうのがあるのかもしれないですけど、
結構人物描写がかなりしっかり描かれていて、
さっきの奴隷狩りのところとかは特にそうなんですけど、
しっかり描かれていて、感情移入がしやすかったですし、風景描写がですね、やたら綺麗。
ああ、確かに。
すごい美しい。魔の作り方もそうなんですけど、
あと人の表情の差し込み方とかすごく上手くて、
さすがアカデミー賞受賞監督だなという感じではありましたね。
いや、ドラマ結構、衆の描き方とかも面白くて、
ちょっと文明発達しているところは本当に未来都市っぽく、
ドラマでは作っていたりして。
確かに。
ちょっとSF要素が、たぶん原作よりドラマの方がSF要素は感じれるかなとは思いますね。
地下鉄道とかね。
そうですよね。地下鉄道そのものが結構インパクトのある映像にしてますもんね。
印象に残る映像の作り方をしているんで、
本当に一番最初に主人公のコーラと一緒に逃げる男性のシーザーっていう方がいるんですけど、
その二人が穴の中に落ちていくシーンで始まるじゃないですか。
あれすごい印象的でしたね。
順番、ドラマが好きか原作が好きかっていうところは悩ましいところ。
悩ましいですね。
私はどっちかっていうと、どうなのかな、原作だけに読んだ方が面白い気がするけど。
今回はそうですね、やっぱりいろんな物事の背景とか説明しているのは原作なんで、
読んでからドラマの方が面白いと思うし、
ストーリー自体そうですよね。
イメージするならドラマの方が好きの方が入ってきやすいかなと思いますし。
ちょっと好みかもしれないですね。
どうだろう、みなさんどう思ったかと思うんですけど、