どうもみなさん、こんにちは。文学ラジオ空飛び猫たちです。この番組は、いろんな人に読んでもらいたい、いろんな人と語りたい文学作品を紹介しようコンセプトに、文学と猫が好きな二人がゆるーくトークするラジオ番組です。
お相手は、私小説が好きの貝野大地と、羊を巡るカフェのミエの二人でお送りします。
文学のプロではない二人ですが、公共と教とをつないで、お互いに好きな作品をそれぞれの視点で紹介していく番組です。
お互いの紹介に関しては、2021年最初の回で話しているので、そちらを聞きください。
また、このラジオへのご質問やリクエストメッセージを随時受け付けています。
番組概要欄にホームのリンクを貼ってますので、そちらからお寄せください。
ご質問などある程度いただけたら、お返事をする回をしたいと思いますので、気軽にお寄せいただけると嬉しいです。
今回はですね、「時砂の王」という作品を紹介したいと思っております。
今回はこれ、三枝さんのセレクトですね。
そうなんですよね。もう何年も純読のまま読んでいた本で、どこで最初知ったのか、ちょっときっかけが思い出せないんですけど、
すごいもう名作SFとして、紹介をおそらくされたことがあってですね。
で、頭の片隅に、すごいこれはすごいSF作品だっていうのが、もうなんかインプットされた状態で、
読みたいなと思いつつ時間が経ってしまっていたので、今回ラジオで何を紹介しようかなという時に、
ついに読んでみようかなと思ったというところですね。
私も作者の小川一吹さんは存在していて、「時砂の王」っていう小説もですね、
多分自分の読書会で1回は確実に紹介されてたので、めちゃくちゃ印象に残ってます。
で、面白そうだなと私も思っていたので、あ、なるほどという感じで、もう三枝さんから提案があってすぐ乗りましたね。
なんかね、あらすじの段階ですごいロマンクがあるというか、いいですよね。設定がめっちゃいいという。
間違いのない設定を置いてますもんね。
そうですよね。
で、読んでみたらもう完全に動演ため作品で、もう私なんか結構最近ちょっと仕事忙しかったんですけど、
まあ移動の合間とか読んでる時にもうグイグイ読んじゃったんで、結構こう仕事が忙しくてもですね、面白いから読めるような作品なんじゃないかなと思ってます。
確かにそれでめっちゃ思いましたね。
今回ね、同じ日に、定殿の夜にという作品もね、前回紹介したのも、この2つの作品を同じ時期に読んでたんですけど、
もうね、時砂の王は息抜きにめっちゃ最適な本で、そうですよね。
で、定殿の夜にはね、ちょっと読むときに、まあ余裕があるときにね、なんか読むのに適してるかなと思ったんですけど、
時砂の王は逆に忙しいときとかに、まあ本当にリフレッシュできる本ですよね。
うん。読みやすいし面白いしってとこで、本当にいい小説でしたね。
じゃあちょっと書名いきましょうか、みなさん。
うん。じゃあ今回紹介するのは小川一史さんが書いた時砂の王になります。
早川文庫から2007年に出版されています。
そういう歴史回編というのを行っていくという話になっていて、
設定としては山大国の時代ですね。
秘密子がいる時代の3世紀の日本と2600年頃の未来社会というのが交互に語られています。
歴史回編なのでちょっと時代設定は途中途中で変わったりはするんですけども。
そうですね。これ目次を見ると、目次っていうか、昭和もうAD248とかその時代になってるんですよね。
だから目次を見るだけで、結構飛ぶなぁみたいなのがわかるんで、それだけで結構ワクワクしますね。
そうですね。後半にBC8579っていう10万年前の。
そこまで行くっていう。
そうそう、10万年前って何なんだっていう。
あとはそうですよね、本当1943年とか2010年とか、結構ね、現在というところも小説の中には出てきていて、
そういうところも面白いんですよね。話としては、人類がETという謎の地球外生命体との戦いを繰り広げていくという、
そういう話になるんですけども、このちょっとETというのが、また後でも話出てくると思うんですけど、
なかなかすごい存在で、ただの生命体ではなくて、すごい入っていくというか、
もう人類の先を行くような存在で、このまま行くと滅ぼされて、人類は滅ぼされてしまうというので、歴史を遡って戦いを挑んでいくという、そういう話です。
その中で人類サイドの希望というか、それが主人公のオービルという男性になります。
これはETを阻止するために、未来社会が作った人工人間のようなもので、メッセンジャーと呼ばれています。
このメッセンジャーはオービルだけではなくて、他にもたくさんいるんですけど、そういうメッセンジャーたちが過去にタイムスリップしていって、歴史上の様々な時代でETと、
死闘を繰り広げるという、そういった展開になってきます。
小説の舞台である3世紀の日本、秘密子の時代にもオービルが現れて、化け物に襲われた、秘密子を助けると。
その化け物というのがETなんですけど、ここから物語が動き出すというところですね。
ちょっとまた後でも話すと思うんですけど、ETがですね、結構ヤバい存在で、この戦争がですね、この話のメインですけれども、本当に面白くて読み進めてしまいましたね。
今日はですね、この小説の魅力というところをいくつか本編に入る前に紹介していきたいと思うんですけども、
まず何が面白いっていうか、人類とETとのこのバトルがすごく手に汗握る展開で、これが面白い。
人類もETもこれどっちもなんですけど、タイムスリップして歴史改変をしていくっていう、これは時間速報理論というので小説では書かれてるんですけど、
そうですね。本当に最後の最後にやっぱりアレクサンドルが本当に大仕事をしたなっていうのが本当にあって。
ちょっとそこまでは言えないかな。
そうですね。
ちょっとやめときましょう。
最後は本当どうなるかは、読んでお楽しみにしてもらえたらなと思いますよね。
まあネタバレにはならない程度に言うと、結構かなりいい感じにこの話最後終わるので、かなり安心して読めるんじゃないかなと思います。
最後までは話さずここで止めておこうと思うので、ぜひ皆さん読んでいただけたらなと思いますので。
ここでちょっと感想とどんな人に読んでもらいたいか話して終わりにしたいと思います。
私の方から。
私自身これ結構忙しい時期に読んでたんですけど、そういう時に何か読みたいなっていう気持ちを抱くというか、
なかなか本好きだと忙しくて本は読めないという状況がストレスになると思うんですよ。
そういう時に読むのは結構おすすめですね。
かなりサクサク読めるし、面白いから結構ストレス発散にも単純になりますし、
あと移動中だけでも十分読める内容ですね。
話がそんなに複雑そうにちょっと聞こえたかもしれないですけど、そこまで読みにくさみたいなのはないので、
かなり細切れに読んでもだいぶ面白いと思います。楽しめると思います。
SFって言ってもですね、独特の設定の難しさや理解しなきゃいけない部分っていうのはあんまりないので、
かなり読みやすく、ライトで、そういう書を読みたいって人にもかなりおすすめですね。
ちょっとSFってだけで聞き嫌いしなくてもいいかなと思います。
登場人物が結構かっこいいんで、オービラもちろん。
ヒミコもいいし、さっき言ったアレクサンドルもめちゃめちゃいいんで、
推しキャラっていうのが出てくるんじゃないかなと思います。
少年漫画要素が結構強い作品だと思うので、
かなりそういうのが好きな人には楽しめるんじゃないかなと思います。
そうですね、単純に面白かったですし、
人類とETの戦いの話なんですけど、結構人間同士のいざこざとかも描かれていて、
そういったところも面白かったですし、
あとはオービル、主人公の心理面とかも、
すごく感情移入したくような描かれ方をしていて、
そういった点で、戦いの話なんですけども、
ドラマがあって良かったです。
あとはやっぱりETの存在が、悪の不条理という感じがして、
この存在感はすごく面白かったです。
純粋なSFというより、ファンタジー要素もあるので、
エンタメが好きな人は、設定もすごくロマンのある設定なので、
楽しめるんじゃないかなと思います。
さあ、今日はちょうどそんな感じで、ときすなの王をお送りしました。
じゃあちょっと次回予告して終わりたいと思います。