えっとですね、兵庫県の板見市というところでですね、
ブックランドフレンズという本屋さんをされております。
店長の昆布店長こと川田秀人さんです。
ちょっと川田秀人さんってね、言われることあります?
あんまないですね。
あんまないですよね。
昆布さんでいいですか?
それでもちろん。
ですよね。
調子くるんで。
本屋で昆布さん言うたらもうこれだけで実は有名なんで。
いや本当ですよね。
知る人と知る。
そうですね。
最近でも本当にYouTubeとかいろんな媒体があるので、
非常に多くの方が昆布店長のところに来られるようになったかと思いますが、
増えてますか?
増えてますね。新規の方が。
いやYouTubeだってあれすごい回数回ってたじゃないですか。
30万回以上。
あれは私の力じゃないんで。
でもそれだけ多くの方がね、こういう本屋さんがあるんだっていうこと。
そうですね、それ嬉しいですね。
ですよね。
初めて聞いてらっしゃる方からしてみれば、
本屋さんってどこも一緒じゃないのって思う。
普通はそう思いますよね。
でも昆布店長のお店ってどんな本屋さんなんですか?
もう町の普通の本屋さんですね、小さな。
JR伊丹駅からすぐですね。
JR伊丹駅からすぐです。
町の普通の本屋さん。
昔ながらの。
確かに。
だけど?
だけどですよ。
そうですね。
一応うちに来るお客様は、私と何か会話をして本を選んでいくという方が多いです。
だって全国からお客さん来られるんですね。
本当に本当に多くの方の人生を聞いてこられて。
聞いてきました。
そんなことまで聞いていいの?っていうことまで皆さんおっしゃりますね。
あらま。
それに合わせた本を選ぶということなんですけど。
最初からそういうことされてたんですか?
最初はね、やっぱり始まりは本を売ってただけですよ。
普通に普通の本屋さん。
普通の本屋でしたよね。売れそうな本を狙って。
なるべくそういう流行りの本とか新刊をたくさん仕入れて、なるべくたくさん売るみたいな。
だけど。
何かきっかけあったんですか?
そうですね。ずっと業界的には右下がりな業界でしたし。
大型書店がやっぱりラッシュで出来上がったり、あるいはもうネットが普及された時に。
そうですよね。
どこの本屋でもやってることをやってたんではやっぱり続かないっていう。
これはもう絶対あったんで。
ただ頭で考えて、じゃあ何がいいっていうのは全然自分でわからなかったんですよ。
困り果てて私がやっぱり本に頼ったんですね。
いろいろ本を読み、初めはやっぱりビジネス書家で読んだんですけど、
それではラッチ開かない。人の答えでは追いつかないってことです。
新しいことを考えたいんですけども、
これはやっぱり机に座ってボーッと考えてても出てこない。
やっぱり物語を読んだんですね。
ストーリーもの。
そうですね。
するとビジネス書では得られない、やる気とか勇気とか、根拠のない自信みたいなのが湧いてくるという経験をしたんですよ。
中からエネルギーが湧き上がる。
もしカウツーボン、ビジネス書とかだと、こうやりなさいっていうことを頭に入れると思うんです。
その時は良いことを知ったってね。
確かに。このやり方やったらこうなれるんか、みたいなね。
思って、じゃあやろうって思うけど、そんなに続かないし、
他の人はどうかわかんないけど、僕はそれで結果が出なかった。
むしろ、できなかったっていう経験を積むことの方が多くなって、
やってみたけども、みたいな。
自分に対してのマイナスイメージみたいな。
それが増えていくだけだったんですね。
物語を読むと、自分よりも大変な境遇の主人公がいたり、
例えば家がないとか、親がいないとか、命取られそうとかね。
そこから這い上がっていく姿を見ると、俺なんかまだまだって。
体もあるし、家もあるしと。ご飯も食べてるし、みたいなね。
そういうので勇気をもらって、明日頑張ろう、みたいな。
ある時、何やろう、この根拠のない本からもらう力。
わかんないけども、私その時にこれが本の力だなと思ったんですよ。
なんか感じるものがあるんですよね。
あります。
ビジネス書でそのおに知識が入ってくるのとは違う。
違う。自分から出てくるもの。
これを使った方が前に進むんじゃないかと思って、
自分で実践してみたら、やっぱりそうだったんだよ。
なるほど。
昆布さんは、すべて実践の上からおっしゃってますね。
そうなんですよ。
ほんとに。なんか面白い顔した、今。苦そうな顔したそうなんですよ。
始め、読んでも読んでも、全然結果が出ないことっていう、そういう時期があったんで。
それが何でかっていうのを自分でもわからなかった。
だんだん自信が失われていくんですよね。
結局、挙句の果て、人に言われたことをやりすぎて、
一体私は何をしたいねんっていうことが見失ってたんですよ。
なるほど。
自分軸っていうのがなくなって。
振り回されてるもんね。
そうそう。あれもダメ、これも続かないとかね。
一旦全部やめて、自分はどうしたいのかっていう、ここだけに集中した。
でもね、遊びでやってるわけじゃないじゃないですか。
書店経営っていうものがありますので、やっぱりいいと呼ばれるものは、まずちょっとやって結果出るかなって。
思ってやります。
でもそれもやってやってやった結果、結局自分はどうしたいねんっていうところに。
立ち戻った。
なるほどな。だから皆さんが昆布さんのところに、本だけじゃない何かを求めて大勢来られるんですかね。
ですかね。
そうですね。
確かに。
いくつか質問をして、その人の興味を探りますね。
カウンセラーさんや。
完全にね。
コーチングの人でもあるしみたいだね。
そしたら先生を辞めたけど、やっぱり子供は好きで、子供に関わることをしたいっていうことが見えてきたりとか。
会話をする中で。
そうですね。
これ、いったんその質問を入れないと、安易にその、例えばさ、人生、この先のプランの立て方みたいな本はいっぱいあるじゃないですか。
それを出しただけでは使えないんですよね。
それはまあ外側のやり方みたいなんだけど。
じゃあ果たして私はどうなんかっていう。
心の奥深いところにあるものを気づかないと、たぶん改善しないので。
そこまで聞いて、あなたの一冊はこれいかがですかって提案してくれる本屋さんってないですよね。
ないでしょ。
ないよね。
ないから来るんやん、全国から。
せやんな。
わざわざ行ったんやで。
これ今ここまで聞いていらっしゃる方で、どこ、もう行きたいねんけどなってる人いると思います。
もう行って。
お願い。
ほんまやね。
自分ではやっぱり気づかないですよね。起きた事象、問題が起きたら、それを解決しようとするけども、本当はもっと違うところに原因があるよっていう。
問題のように見える事象ばっかり見てたら。
それを追いかけるんで、だから同じことがずっと続くんですよね。
本質ちょっとずれてることに気づかないことも多いですね。
と言って、私はいきなりそこを探るわけにはいかないので、やっぱり自己開示したいかどうかっていうのもあるので。
言ってもいいという方は、僕もそこまで入りますけども。
だから皆さん、昆布ちゃんにいっぱいしゃべっちゃうんちゃう?
ついついね。
普通こんな、墓場まで持って行きますみたいなことを、多分もう相当。
しゃべるんだ。
もう俺、聞いていいの?って思うこともあるから。
きっとほんまそうやと思います。
来るよ、これどんどんまた。ラジオで言うたら。
どんなんやろうね。でもね、昆布さんと話ししてたら、やっぱり力がこっちもほどけるんですかね。
私にはわかんないんですけども。
私はそんな特別な気の利いた言葉も言えないし、ただ聞くっていうことは割と徹底してます。
ですよね。
本人はしゃべってると、多分自分に気づくと思うんですよね。
これが多分大事だと思うんです。自分を知るっていうこと。
私は大体第三者なので、皆さん利害関係ないのでね。
普段自分の家族とか会社とか仲間では言えないことが私には言える。
逆に思い切って言えるみたいな。
でもね、第三者だから言うってみんなに言えるわけ違うのか。
言える人と言われへん人と。
昆布店長のこの雰囲気とか、なんかあるんですよね。
話すだけでね、ちょっと気持ち楽になるじゃないですか。
なります、なります。
そういう効果で皆さんね、きっと喜んでられる。
私何回昆布ちゃんのとこ行ったか、この20年の間で。
そのような流れでね、またこの一冊を選んでいただいた時に、
それがちゃんとその人のハートに染み渡っていくんですよ。
面白いのがね、これ僕も昆布さんのとこで行って、
これいいなと思って、昆布さんの一言いただいて、
じゃあやっぱりこれ買おうと思って買ったやつって、
僕結構いっぱい買うんですけど、全然横に向いてるんですよ。
もう本屋来た時自分で言ってるからね。
読まへんねんけどって言ってるから。
積んどかへんねんけどって言ってるけど。
年間にね、2,3冊ぐらいしか本って実は、何十冊って書くのに読めないんですけど。
でもね、昆布さんがいいよって言ってくれた本ってね、手元になくなるんですよ。
なんででしょう。
これ本当にいいから、次の誰かにバトンを渡したくなる。
読んでて、あの人みたいな。
で、その人にこれやってみてって言って、
昆布さんのとこで買った本は全部なくなっていく。
それは理想ですね、私としたら。
すごいわ。だって繋がっていってるもん。
必要な人のところに。すごいね。
そんな本屋ですよ、皆さん。
あのね、今音声媒体とか、
もう本当に昔と比べると紙媒体しかなかった時代とは大きく変わっている。
その中で、やっぱり本が絶対なくならないと思うんですよね。
選択肢は増えたけどね。
昆布店長から、やっぱり基本中の、基本かもしれないですけどね、本の良さってどんなとこかなって。
本の良さですか。
そうですね、今はよくオーディブルで聞く人とかね。
ありますよね。
情報を得るだけならそれでもいいと思うんですけども、
これね、ただその人の特性があるんです。
耳から重視とか、視覚重視とか、特性があるので一概に言えないんですね。
紙がいいっていうことは言い切れないんですけど。
割と語感を使って読む方が情緒的なものを感じれますよね。
ページをめくったり。
これはちょっと、誰が言ったか覚えてないんですけども、
研究された方がいて、多分アメリカの方だと思うんですけども、
紙の本で読む時とタブレットで読む時の使うのが違うっておっしゃってるんですよ。
あ、同じ文字を読んでも、紙とタブレットで違う。
使ってる部分が違うっておっしゃった方がいるんですよね。
深いな、これ。
だから感じ方もきっと違うと思います。
きっとそうでしょうね。
ただ合わないからね、青い方を選んでもらったらいい。
そしたら、また耳から入るっていうのもまた違うわけですよね。
本部店長が作成された、本を読むだけで終わるんじゃなくて、
どのフレーズが心に残ったかとか、
自分の中で何をどう行動に移していこうと思ったかみたいなのを書き留めるノートがあるじゃないですか。
読書ノートがありますね。
あれすごく読んで終わりだけじゃなくて、書くというワンクッション?
自分との対話みたいなものもあるなって思うんですけど、
あれを作られた思いってどんなところからだったんですかね。
ぜひ知っていただけたら嬉しいなと思いますけど。
そもそも自分が本屋を経営していてですね、思うようにいかないわけですよ。
もがいくので、さっき言ったように本に頼るんですけども、せっかく読んでね。
覚えてないって時間の無駄じゃないですか。
確かにね。
どこかには入ってないけどね。
あるよね。
あるあるある。
私はミッションがありました。店を続けるっていう。
このために初めは本を読んでいましたので。
だからそれは効率が悪すぎる。
じゃあどうやったら残るのかって言ったら、やっぱり書くことから始まりますよね。
書くんです。書くことから始まるんですけども、本に書いている言葉を移すっていうのが第一段階ですよ。
まずは移す。
いい言葉をね。
心に残ったとか。
だけどこれだけで満足してても、そのノートが出来上がるだけで。
そうですね。名言集みたいな。
そうですよね。本の縮小版みたいな感じですね。
これはあんまり意味ないなってことに気づいたんですよね。
一体何の行動をするのっていうところですよね。
本に書いている教えをそのままやるのもいいんですけど、私はそのノートに自分の中から出てくる感情とか、ひらめいたこととか、やりたいこととか、それを書くようにしたんですよ。
するとそちらの方が自分発信なので、やるモチベーションが全然違うんですね。
なるほど。
ただし本で言っていることではない、著者が言っていることではないので、あっているかどうか分からないんですよ、自分のアイディアが。
でもそれにかけるしか新しいものは作れないと私は思ったんです。