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2024-03-04 07:37

【0640】眼光紙背に徹す

2024/03/04

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おはようございます。鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて、日々感じたことなどを語る声の日記です。 毎朝更新しています。注意力や理解力、観察力が鋭いことを、眼光紙背に徹す、と表現します。
眼光は、目の力、眼光鋭いというような時に使いますよね。 その眼光です。
支配は、1枚、2枚の紙の背中、つまり裏側です。 そこに徹する、と書きます。眼光支配に徹す。
書物に書かれていることを、紙の向こう側まで見通す、という、そんな意味から、読解力がとっても鋭いことを例えています。
例えば、契約書を取り交わす時は、隠された意図がないか、眼光支配に徹す必要がある、という使い方をします。
世の中で起きていることを、どんな仕組みで起きているんだろう、と、その裏側を考えていくと、自分のこととして捉えられるようになっていきます。
自分ごととなって初めて、できる限りの知恵を使って、創意工夫することができるようになります。
ニュースなんかを聞いて、何のことを言っているのかを捉えていく必要が、とっても大事なんだろうなぁって思います。
昨日も防災のお話をしたんですけれど、先月27日から千葉東方期で、群発的な地震活動が見られています。
このことについて、気象防災アドバイザーのスラックで話題になっていて、気象庁の方が解説してくださっていたので、それを今日はシェアをしたいと思います。
千葉東方沖は、もともと地震が多いエリアなんですが、1996年以降、地震活動が活発になった時期が、実に6回ありました。
それとほぼ同時期に、スロースリップという地殻変動が起きていたことがわかっているんです。
そして今回も、このスロースリップが起きているということなんです。
房総半島周辺では、南からフィリピン海プレートが、陸のプレートの下に沈み込んでいます。
今回、地震が起きているのは、このフィリピン海プレートと陸のプレートの境界付近なんですね。
一般的にプレート境界の歪みが解消すると、大きな地震になってしまうんですけれども、スロースリップは非常にゆっくり、少しずつ動くので、大きな揺れにはなりません。
千葉東方沖の地下のプレートの境界には、中規模の地震を引き起こす 固着域が 無数に存在しているんです。
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この中規模の地震は、マグニチュード4程度のことを 指しています。
この固着域は、普段はフィリピン海プレートの 沈み込みに ブレーキをかけて、踏ん張っているんです。
いわゆる固着しているんですね。
ですが、3年から4年の周期で、踏ん張りが効かなくなって、一斉にズズズっと動くことで、今回のような震度4クラスの地震が連発するような、群発型の地震活動を引き起こしているんです。
このように 固着域が 何をやらかしているのかを きちんと 考えることが この現象を 理解する ポイントになってきます。
眼光紙背に 徹す必要がある というわけです。
しかし これを 理解するだけではなくて、恐ろしいのは ここからだと 言っていました。
まもなく 震度5弱の地震が 発生する可能性が 大変濃厚だ という話です。
マグニチュード4の 固着域の周辺は 一回り 大きなマグニチュード5の 固着域が あります。
いわば 親分の 固着域が あります。
子分の 固着域が ズズズっと 10回ぐらい 動きます。
10回に 1回の割合で 親分の 固着域も ズンっと 動いてくる わけです。
さらに 恐ろしいことに 100回に 1回の割合で 親分の 親分も ふんばりきれなく なります。
それで さらに 大きな 地震を 起こしてきます。
マグニチュード6の 固着域が ふんばりきれなく なると 言うので これも 怖いことです。
さらに 1000回に 1回の マグニチュード7が 起こります。
10,000回に 1回は マグニチュード8が 起こってくる わけです。
マグニチュードは 地震の 規模を 示すもので マグニチュード1が ちがうと その規模は 30倍 ちがいます。
阪神淡路大震災が マグニチュード7.3でした。
能登半島地震が 7.6でした。
東日本大震災は 9.0でした。
千葉東北沖の 地震でいうと 「延宝の大津波」は マグニチュード8だったと 言われています。
東北沖に マグニチュード8クラスの 固着域が 潜んでいることも 考えられます。
今回か どうかは 分からないことです。
間もなく この延宝の固着域が 踏ん張りが 効かなくなって 大津波が発生すると 考えられている ということなんです。
これを聞いて 眼光紙背に 徹するならば
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野党半島の揺れで 地殻変動があったことで 日本海にある数多くの断層も 刺激を受けていますので
この今話題にした 千葉東北沖だけではなくて 揺れに備えるっていうことを どの地域でも考えていきましょう っていうことなんです。
簡単にできることとしては 家具を固定することだったり
寝室などでは高い場所にある 落ちやすいものを あらかじめ床に置いておくなんてことも これはすぐにできるんじゃないかなと思います。
政府の地震調査委員会も 当面の間は 活動が続くと見込んでいます。
陸地の下が震源になりますと 大きく揺れて 震度5弱程度の揺れになるということも 考えられていますので 十分な注意が必要だと話していました。
気象防災アドバイザーは 風水害の専門家の集まりなんですけれども
気象庁の担当者が 以前 地震や火山の部署にいたということで このことについても非常に丁寧に 私たちは学びましたし
続編の動画を次々と送ってくれます。
そしてまたおととい 私は東日本大震災の体験についてお話を聞いたので
今日は今起きている群髪地震についても シェアしたいなと思いました。
お伝えしたことの裏側まで ぜひ考えを巡らせて ご自身の生活に落とし込んでください。
この配信はアップルポッドキャスト 他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡慶子でした。
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