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2023-02-24 06:40

【0266】2023/02/24 春になると活動したくなる理由

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2023/02/24

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おはようございます、鶴岡慶子です。
この配信では、視観やナレーションを通じて日々感じたことなどをお話ししています。
日本の秋田県から発信しています。
天気図を見ますと、以前、冬型の気圧配置は続いているんです。
縦島の東圧線、割と混んでいます。風が強い状態です。
そして、西高東低、西側に高気圧があって、東側に低気圧があるという配置。
これは、冬型の気圧配置と呼ばれるものなんですが、
その高気圧の位置が、ロシアにあったものが中国の方に南下してくるんですね。
南下してきた高気圧が、そのまま西に進みますと、形がなんだかおにぎりみたいなんです。
このおにぎりみたいになってくると、ああ、春だなっていう感じがします。
ぜひ、その高気圧の形にも注目してみてください。
気温は、このところ高い状態が続いています。
降るものが雪じゃなくて、雨だったりするんですね。
昨日の夜は、雷が鳴って、雨が降ってましたね。結構大きな音で雨が降ったりしていたので、
雪どけが進むなーとぼんやり思いながら、その音を聞いていました。
昨日のニュースでも、川津桜がもう満開だというので、
いよいよ人事異動が始まるなーとか、卒業式があったり、入学準備があったり、
引っ越しがあったり、そんなふうに人が動く時期というのがやってくるんだなーとぼんやり思ったりしました。
人が動くということと、気温が高くなるということ、このことについて少しお話をしますと、
気象予報士の勉強って、まあまあ物理なんです。
いろんな物理量が出てくるんですけど、その基本となるのが気温、温度ということなんですが、
この温度という物理量が出てくるんです。
物理量の定義が面白いなって私は思ったんです
じゃあどうやって定義をされているかっていうと
空気とか水を構成している原子とか分子の運動エネルギーのことなんです
温度ってエネルギーなんです
なので原子とか分子がどれだけ激しく動いているか
このエネルギーがいわゆる温度だっていう
こういうことなんですね
つまり温度が高ければ高いほど原子とか分子がものすごく激しく動くことができると
逆に温度が低いと原子や分子の動きというのは鈍くなるんです
物理で使うときの温度は摂氏難度ではなく絶対温度というものを使います
これ以上低い温度はないという絶対冷度というものがあります
摂氏でいうとマイナス273.15度これが絶対冷度です
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これよりも低い温度は存在しません
絶対冷度というのは全く動かない
その状態を絶対冷度というんです
冷たいからとかそういうことではないんですね
動かないからなんです
一方で高い温度はどこまでも高い温度が
存在します
いやいやどこまでも高い温度があるんだったら
どこまでも低い温度があるんじゃないかって思ってたんですね
これ以上低い温度がないっていうことが不思議でしょうがなかったんです
性能のいい冷蔵庫を使って物を冷やすと
どこまでもどこまでも冷えるんじゃないかってそう思うんですが
冷やすっていうことは原子とか分子の動きを鈍くすることなんですよね
ですから冷やせば冷やすほど原子とか分子の動きは鈍くなっていって
やがて運動は止まってしまいます
止まってしまうとそれはエネルギーがゼロということです
ゼロよりも低いものはないので
その止まった状態が底辺ということになります
その底辺をたまたま摂氏の温度で測ってみると
氷点下273.15度ということなんです
温度って言うと私たちは
日常生活の中で暑いとか冷たいっていう風に
皮膚の感覚で表現をしますし
暑いのが得意寒いのはいやと言ったりします
ただ物理の世界では原子や分子の運動エネルギーのこと
と言うんですが
そうなると私たちの生活している感覚と
ちょっと違うのかなと思うこともありました
ただ3月を迎えようとしているこの時期
気温が少なくなってしまうと
気象予報士上がってきますと
なんだか動きたくなるんですよね
外に出かけたくなるんですよね
これって私たちを作っている細胞が
その細胞レベルで活動しようとしている
運動エネルギーが発動しているっていう風に
思えるようになりました
気象予報士の勉強をするときに
この熱力学という分野で
まずつまずく人がものすごく多いんです
ただ温度の定義をするときに
温度の定義をこんな風に表現していたら
なんだミクロの世界とマクロの世界が結びついたぞって
すっごく嬉しくなって
そこから物理の勉強もやっていけそうだなと思えるようになったんです
気温が上がってきて活動したくなるのは
私たち人間の細胞レベルで運動エネルギーが発動しているからなんだって
思えるんですね
こうやってつながる瞬間があったことが
私は幸せになってきました
幸せなことでしたし
春を迎えるこの時期になると
この温度の定義のことを思い出すんです
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何か目の前に起こったことで
よくわからないなと思ったときには
ミクロで見ているものをマクロで捉える
マクロで見ているものをミクロで刺さっていく
そうやって両者がつながったところで
自分の中にスーッと
わかってくることがあるような気がします
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鶴岡慶子でした
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