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2024-04-08 04:55

【0675】プロが絶対に言わない「続きまして」

2024/04/08

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おはようございます。鶴岡慶子です。 この配信では花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。 日本の秋田県から毎朝更新しています。
今日はNGワードについてのお話です。 昨日は葬儀司会を担当しました。
宗派は創価学会の友人葬という形だったので、その場合創価学会の会員が進行することがあって、昨日がその形だったんです。
じゃあ私は何をしたのかと言いますと、 式直前のプロフィール紹介をしました。
それは私が遺族に取材をして文章に落とし込んで、式の直前に亡くなった方の紹介をしたということなんですが、その後は会場の端っこにハケました。
こんな風に全部学会員の方が進行する場合もありますし、 あるいは弔電の紹介だけはプロがやってくださいって言われることもありますし、
逆もまたありますね。会員の方が弔電だけは学会員がやりますということもありました。
いろんな場合があるんですけれども、もちろんプロが全部やることの方が多いです。 ただ昨日は全ての進行を学会員の方がされたので、私はプロフィールを紹介した後は会場の後ろの方で最後まで見届けました。
昨日進行された方は大変慣れていらっしゃる方なので、以前にも私この方が司会進行されていることを見たことがあります。
昨日、ただこの中でプロが絶対に言わない言葉を言っていたんですね。いわゆるNGワードということです。
結局慣れていてお上手なんですけれども、そこがプロとの違いかなとも思いました。
そこで今日は、葬儀における意味言葉、NGワードについてちょっとだけおさらいしてみようかなと思いました。
昨日その方が使った言葉は、続きましてという言葉です。 司会進行するときにはとても便利な言葉なんですが、葬儀では使いません。
なぜかというと、不幸が続くことを連想させる言葉なんですね。 これは避けるべきなんです。
弔辞が例えばお一人であれば、接続詞なしで弔辞を賜ります〇〇様とアナウンスをします。
二人目の弔辞であれば、同じく弔辞〇〇様と言います。 続きまして〇〇様とは言いません。
他には、再び、次に、引き続きなども同じ理由で使いませんので、言い換えるとすれば、改めてとか新たに、今後とも、これからもというように言い換えます。
不幸が重なることを連想させる重ね言葉にも注意が必要です。
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重ね重ね、いろいろ、たびたび、次々、どんどん、くれぐれも、近々。 まだまだたくさんありますよね。
あ、このまだまだ、もう葬儀ではNGです。 言い換えを一部紹介しますと、
いろいろ教えてもらったは、多くのことを教えてもらったと言い換えます。 たびたびお目になったは、よくお見えになった。
くれぐれもご自愛くださいは、どうぞご自愛ください。 というように忌み言葉を避けて言い換えます。
他にも細かく見ていくとたくさんあるんですけれど、不幸が続くことを連想させる言葉、
不幸が重なることを連想させる重ね言葉、これには注意したいところです。 なお、意味言葉、重ね言葉が出てきても、最近は気にせずに厳しいことを言う人も
減ってきているとは思います。 でも、だからといってその場を作るものとして、それを蔑ろには決してできないですし、
その場にいる人が一人でもその言葉に対してあれ?と思う人が出たら、それはやっぱりNGワードなんだと思います。
そこを追求しながらやるのがプロの仕事と言えると思いますし、そこはこれからも大事に私はしていきたいなと思います。
当たり前に使っている言葉の中にも忌み言葉や重ね言葉っていうのはあります。 一つ一つ覚える必要はもちろん皆さんないんですけれども、
その場にあった言葉を使っていくっていうことは、これからも大事にしたいものだなって思います。 この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。 鶴岡慶子でした。
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