胡蝶蘭のお祝いの意味
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
参議院選挙が終わりました。
当選された方々の事務所には、たくさんの胡蝶蘭が届けられていますよね。
私の友人が、そうやってたくさんの胡蝶蘭がトラックに積まれている様子を写真に収めて送ってくれました。
胡蝶蘭って、よくお祝いの時に送られますよね。
開庭祝いだったり、就任祝い、当選祝いなどで、ずらーっと胡蝶蘭が並ぶ姿は、目にしたことがある方多いんじゃないでしょうか。
実際に蘭を売っているお花屋さんのサイトを見ますと、
選挙の当選祝いや就任祝いでは、3本立ち、5本立ち、10本立ちなど、大きいお花の注文を多くいただいております。
という風に書いてありました。
一番高いのはどんな蘭なのかなと思って調べてみましたら、横幅なんと2メートル90センチ。高さ2メートル25センチ。相当大きいですよね。
いや、これ全部蘭なのかっていうような写真でしたけれど、この超特大の蘭は一体いくらなのかというと、150万円以上でした。
胡蝶蘭の花のイメージは、可憐とか繊細というような印象とは少し違いますので、どうしてこれほどまでに重宝されるのかなってふと思いました。
胡蝶蘭が重宝される理由、まずは長持ちするからだろうと。これは単純に思います。もちろんそれもあるようです。
環境が整っていれば1ヶ月以上咲き続けるということもありますから、繁栄が続くという意味合いにつながるんですね。
まずはこの長持ちするということが一つです。
そして二つ目は胡蝶蘭の花言葉です。
幸せが飛んでくるというのが花言葉です。
あの胡蝶蘭の花の形が、ちょうちょが羽ばたいているように見えるということから、幸せを運んでくる花ということで、お祝いの場面によく使われるようになりました。
そして最後もう一つ大きなポイントが、土を使わないということだそうです。
胡蝶蘭は水ごけという清潔な素材で育てられていますので、飲食店とか医療機関、美容室なんかで、土を持ち込めない場所にも飾りやすいということなんですね。
あとは香りも控えめなので周りに影響を与えにくかったり、見た目だけじゃなくて場の空気を乱さないという、そんなお花でもあるんですね。
なるほど、いろんな意味でお祝いには適しているということがわかります。
葬儀における胡蝶蘭
ただ一方で胡蝶蘭は葬儀の場面でもよく贈られます。
私は葬儀司会もしていますが、実際に式場で白い胡蝶蘭が教科としてずらっと並ぶ光景を見ること、これは珍しくありません。
あれ、胡蝶蘭ってお祝いの花じゃなかったかなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、葬儀に使われる理由もちゃんとあります。
胡蝶蘭のもう一つの花言葉が永遠の愛なんですね。
これからもずっとあなたを思い続けますという気持ちを込めて、亡くなられた方への敬意だったり感謝の印として贈られるというわけですね。
それに白い花っていうのは仏教の世界でも無垢とか浄化を象徴しますし、香りが強すぎないので清らかな佇まいがあります。
格式も高くて、公伝とは別に会社から教科として贈られるということも多いんですね。
しかも長く咲き続けるという、こういう点は初七日だったり四十九日まで飾られるということもある教科として非常に実用的でもあるんですね。
というわけで胡蝶蘭、お祝いの花という印象が強いかもしれませんけれども、いろんな場面で共通しているのは長く続く思いを静かにそして丁寧に伝える花というところなんですね。
そんな役割があるのが胡蝶蘭だと思います。
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それではまた明日。
