2026/04/02
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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日は、長く続いたサービスの終了から、時代の変化を感じたというお話です。 電話番号案内、いわゆる104が、昨年度いっぱいでサービスを終了することになりました。
まだあったのかと感じた方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。 私自身も最後に使ったのは、もう四半世紀ほど前なのかもしれません。
東京でスターバックス有楽町庭の電話番号を教えてくださいと問い合わせたのが最後だったようにも思います。
当時は、今のようにスマートフォンも地図アプリもありませんから、電話番号を調べるという行為は、人に聞くということだったんです。
104にかけると、オペレーターの方が対応して、お調べいたしますと言って、少し時間を置いてから番号を案内してくれました。
そしてその番号に電話をかけて、お店の方に道を尋ねるわけですね。 今ここにいて、こういうものが見えていますと言ってね。
そうやって目的地にたどり着いていました。 この電話番号案内サービスは日本で電話交換が始まった1890年に遡るとされています。
ですからおよそ136年にわたって、人と人とをつなぐ役割を担ってきました。 電話がまだ特別な存在だった時代、番号を知ること自体が一つの技術だったわけですね。
そこに必ず人の手があったわけです。 それが今は電話番号も場所も行き方もすべて検索に変わりました。
検索するという言葉は、今考えているよっていう時に今検索中なんていう お茶目な表現も生みました。
人に聞くというところから自分で調べるに変わっていきました。 情報の取り方そのものが大きく変わったんですね。
そこに情報格差というのも生まれていったように思います。
104の終了は一つのサービスの終わりであるということと同時に、社会のインフラが人からデータに完全に移り変わったことを示しているようにも感じました。
便利になった一方で人の声を通して情報を得る機会は確実に減ったと思います。
この方だったし、クレジットカードを切り替えるタイミングがあったんですけど、それも人を一切返さないんですね。
まず対応してくれるのはAIです。 本人確認が取れたらその先はどんどんどんどん進んでいくんですけれども、非常に無機質です。
一方で私自身が一つ解約したいサービスがあって、なかなか電話がつながらなかったんですね。
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でもここはWebじゃなくて電話だけで対応だったんです。
解約はなかなかできないようになっていて、電話がつながるまで半月ぐらい経ちました。
でもつながってみたら人間と話すと話がとても早いわけです。
こういう場合はどうなんですか、ああいう場合はどうなんですかって質問できるんですね。
なかなかつながらなくて嫌だなと思ってたんですけれども、人とつながるっていいもんだなぁと思い返したところでした。
電話番号案内の104っていうこのサービスは時代の変わるギリギリまでやってくれてたんだなって思いました。
これで思い出すのは映画三丁目の夕日です。
東京タワーが建っていきますので昭和30年代だと思うんですけど、徐々に冷蔵庫が普及していくんですよ、各家庭に。
そうすると街で売っていた豆腐屋さんだったか氷屋さんだったかが寂しい顔をするんです。
そのシーンを思い出しました。
確かな時代の前進があるわけですよね。そこにはちょっと寂しさもあるんですけれども、その役目を終えていくものもあるっていうことですね。
この電話番号案内サービスもそうです。136年続いた仕組みだったんですが、そこには私たちが何かを調べるという時にその先には人がいたわけですね。
でも今はその向こう側に人の姿はありません。
技術は進んで、私たちの手間は減ってきました。
でもその分偶然の会話だったりやりとりも減ってきているなというふうにも思います。
役目を終えたものにまずは感謝をしながら次の時代を見つめていきたいと思います。
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それではまた明日。
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