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2024-01-07 04:44

【0583】2024/01/07 真の無知とは、知識の欠如ではなく、学習の拒絶である

サマリー

マシューサイドさんは、『失敗の科学』という本を紹介しています。彼は失敗の構造を解説し、失敗を成功に生かすコツを伝えています。

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おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
司会やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る、声の日記です。日本の秋田県から毎朝更新しています。
失敗の構造と成功への学習
今日は、マシューサイドの失敗の科学という本の紹介です。
ご存知の方も多いかもしれませんね。22カ国で刊行された世界的ベストセラーで、世界中多くの方に読まれている本でもあります。
医療業界であるとか、航空業界、グローバル企業など、失敗の構造を解説した上で、失敗を成功に生かすコツを解説している、そんな本です。
新しいことにチャレンジすれば、失敗はつきものというものですよね。
最初から100点は取れませんし、失敗は成功のもととも言います。
でも私たちって、できればミスはしたくないですし、ミスによって周りから責められて、自分が傷つくんじゃないかなというふうに恐れたりします。
大きな事故が起きたりしますと、周囲はパニックになって、犯人探しが始まって、その人の不注意だとか、能力不足だとか、怠慢だとか、そうやって炎上していくこともあります。
ますますミスが起きる。
ミスが許されない環境になっていって、失敗をごまかしてしまうということが起こってきちゃいます。
チャレンジすることをやめたり、知恵を絞ることをやめたりして、そうやってますますチャレンジから遠ざかってしまいます。
逆にこれが例えば会社だったとして、ある組織だったとして、もし失敗は学習のチャンスと捉える空気感だったり、環境が根付いていますと、
避難するよりもまず、何が起こったのかを、
詳しく調査しようというふうになりますし、適切な調査をすれば、それは貴重な学習のチャンスにつながっていきます。
失敗からそうやって学んでいきますと、組織の進化につながっていきますし、万が一ミスを犯してしまっても不当に避難されない組織文化が育っていきますと、重要な情報をお互いに報告し合えるようにもなっていきます。
失敗は失敗として終わらせるんじゃなくて、
失敗をデータの山と捉えて、原因を分析して対策していくことで、そうやって失敗を減らしていく。
それが成長していくこと、成功につながっていくことって言うんですね。
小さな改善とマージナルゲイン
じゃあどうやっていけばいいのか、その戦略としては、この本の中では、小さな改善、マージナルゲインという言葉を使っていました。
ミスをしても傷が小さくて済むように、小さな目標に分解していきながらチャレンジ。
その仕組みを作るって書いてありました。
それを続けていくうちに、失敗に対する免疫ができていって、より多くのことを学ぶ機会が増えていきます。
次に生かされていくという流れになっていくって言うんですね。
そして今日のタイトルにつながっていくんですが、
真の無知とは知識の欠如ではなく、学習の拒絶である。
これを言ったのは哲学者のカール・ポパーで、
この本の中で紹介されている言葉でもあります。
知らないことよりも、学ぶのをやめてしまうことの方が、私たち自身を退化させるっていうことなんですね。
毎日1%の小さな改善、マージナルゲインを続けていくと、
1.01の365乗という計算になりますから、
理論上は1年後になんと38倍の、
結果を得られるということになります。
成功は1日にしてなりませんし、一発ホームランじゃないんだなっていうふうにも思いました。
そう思ったら、日々のエラーをデータとして、
試行錯誤を繰り返しながら改善していくことって、
大きな変化を得られるんだなっていう、そんな気がします。
失敗から学ぶ考え方とか、仕組み、システムの作り方とか、
これは個人にも組織にも当てはまることだと思います。
マシューサイド、失敗の科学。
文字も小さくて、分厚い本ではあるんですが、
事例がたくさん載っていて、読みやすい本だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
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この本知ってるとか知らないとかでもいいです。
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では、また明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。
04:44

コメント

amazonで見たらすごい高評価ですね! 地元の図書館にも蔵書があったので、マークしました 多分、先日の日本航空と海保の事故にもつながる内容なのでしょうね 昨日は小保方晴子さんの「あの日」を読みました とても心が痛くなりました 鶴岡さんは読まれたことはありますか?

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