クマの被害について
おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
視観やナレーションを通じて、日々感じたこと、学んだこと、それからちょっと嫌だなと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、
最終的に良かったねと思えるように、考え方のコツなどをシェアしています。 日本の秋田県から毎朝更新しています。
今日は、クマの被害についてお話をします。 秋田県は今年、クマの出没件数が全国最多ということで、
また先日、秋田県の三里町、角野建てのちょっと南の町なんですけど、そこで作業小屋にクマ3頭が居座ってしまって、一晩を越してしまいました。
そしてその後、3頭とも駆除されたというそのニュースを見て、秋田県や三里町にたくさんの抗議が入りました。
その数、合わせると数千とも言われています。 その後も、秋田だけじゃなくて、他の地域でもクマは出没しているんですけれども、
とりわけ秋田で出没しましたっていうニュースには、全国から注目を集めてしまいました。 それは良くも悪くもということなんですけど、
そしてこのことについて、10月13日の配信、497回の配信でお話をしているんですけれども、
秋田県として、このようなクマとどのように共に生きていくのかということについて、2020年にすでに歌っていて、
野生長寿管理共生ビジョンというものを出しています。 これは秋田県庁のホームページの中で公表しているものなので、どなたでも見ることができます。
詳しくはそちらで、ぜひご覧いただきたいと思います。 そしてその一読していただいた上で、いろんなご意見をいただければいいんじゃないかなというふうに思います。
クマの捕獲等数なんですが、年間1582頭というのが本年度の捕獲上限ということで、県の計画として定められています。
ただ、今月9日時点ですでに1030頭になってしまいまして、県が定めているこの上限に近づいてきています。
人身事故の件数はすでに46件53人に上っていまして、例年の3倍ほどになっています。
うちは住宅地ではありますけれども、住宅地で山なんかないぞっていう場所にもクマが今年はあちこちで見られていますから、これは油断ならないということで、
夜道を一人で歩くのは人が怖いと思ってたんですけど、今はクマが怖いので、一人で歩かずに車じゃない時には積極的にタクシーを使おうと、そんなふうに思っています。
さてその抗議の内容なんですけれど、なぜ山に帰さずに駆除したのだということのようです。
そしてそれは直接三里町とか秋田県に対して電話であったりメールであったり、いろんな抗議の仕方があるようですけれど、さらにはヤフーニュースに対するコメントであったり、
旧ツイッターのXであったり、そこでも両者の意見がいろいろ交わされている姿を見ました。
結局私の立場はどこまでも秋田県が出している野生鳥獣管理共生ビジョンにのっとった形で対応できればいいんじゃないかなっていうふうに思っています。
山には山のルールがあって、里には里のルールがあって、そこを破っていった時に牙を剥けばいいと思っています。
なので白黒でもなく、100ゼロでもないなっていうふうに思っているんですね。
ただこれは違うなっていうのは、駆除することに賛成という立場の方が、一度そのクマの生息域のところに住んでみたらいいじゃないか、
そうしたら気持ちがよくわかるでしょうと、そういう論調で書いている時があります。
私だったら、それを言うんだったら、山に返したらいいじゃないかということに対して、その山は保護すればいいじゃないか、山に返してあげればいいじゃないかというその方のお近くの山に放ってあげればいいんじゃないかなと思います。
こちらで保護して、そちらにお届けしますから、どうぞお近くの山に放ってあげてください。
そういうことであれば協力はできるんじゃないかなと思います。
こちらは別にそういうことをしたいわけではないので、輸送費等々はそちら持ちでどうぞと思います。
そう考えていくと、今お近くでクマの出没がない地域の方々も、もしかしたら今クマの被害が起きている地域のことをイメージできるんじゃないかなと思います。
秋田県知事が23日の定例記者会見で、本年度の捕獲上限の1582頭に現在近づいているということについて、その捕獲の在り方については人命優先だということで、緊急避難的には撃てる状況なら撃つのが一番であると、捕獲等数は後の問題であると、領友会が駆除できる状況を作っていきたいというふうに述べました。
クマの捕獲や対応策について
そして捕獲に関わるいろんな費用がありますけれども、それについても予算を計上することにしたということです。
来年以降はIT関連の有事企業にデータ分析を依頼することにしました。そしてクマの生息域であるとか、出没傾向に関する実態調査を進めるという考えも明らかにしています。
今までアナログでやってきて、運悪く出会ってしまった時に捕獲をするという、そういう対処方法的だったと思うんですけど、ITの力を借りてそれが見える化していった時に、もしかしたら少し捕獲等数が減らせるかもしれないですし、山のルール、里のルール、もっと住み分けできるのかもしれない、そういう未来を期待したいなと思いました。
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鶴岡恵子でした。