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おはようございます。鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
視界やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。日本の秋田県から毎朝更新しています。
気象防災アドバイザーの役割と育成研修
今日は、気象防災アドバイザーとは、というお話をします。
私は去年1年間、気象庁の育成研修を受けて、気象防災アドバイザーになりました。
去年の音声配信を紐解いていくと、どういうものなのかということは、その配信を聞いていただいてわかることではあるんですが、
簡単に言うと、地方気象台と各自治体をつなぐ役割の人です。
専門は風水害で、風水害のひとたび災害が起きますと、避難情報を出すのは自治体なんですね。
そして、天気予測を出すのは気象台なんです。
その気象台が出している気象情報に対して、
それを翻訳する形で自治体に下ろしていく。
そして、各自治体の首長に対して、避難情報をこういうふうに出すべきだ、このタイミングで出すべきだ、というアドバイスをする人なんです。
気象防災アドバイザーの内訳は、主に気象庁のOBOGなんです。
そこに気象予報士もちょっと混ぜてもらっているという感じです。
なので、気象庁の職員でなければ、気象予報士である必要があるんです。
ということで、
気象予報士の上位資格でもありますし、
また、こんなふうに首長にアドバイスをすることができるっていう、
いわば権限を与えられたような重い資格でもあります。
気象防災アドバイザーは、気象庁のOBOGが5、60人いらっしゃるはずです。
去年の育成研修で60人増えましたので、気象予報士の方が数が多くなったんですが、
気象予報士が100人から120人ぐらいかなと思います。
さらに今年、同じ規模だとすると、
50人ぐらい育てているはずなので、200人を超えてくるっていう内訳になると思うんですが、
気象予報士に初めて門戸が開かれたのは6年前で、
それっきり募集はずっとしてなかったんです。
それが去年、久しぶりに、5年ぶりに気象予報士にも門戸が開かれるというので、
私も申し込みました。
申し込みが300人ぐらいで、実際に講座を受けたのは60人だったので、
かなり書類審査で絞られた感じはありますよね。
こんなふうに絞られたことを後から私は知ったので、
本当に選ばれたこと自体がもう奇跡だったんだなって思います。
気象庁が気象予報士に対して門戸を開くのは、また5年後かもしれないと思っていたんですが、
今年も門戸を開いてくれています。
いよいよ育成研修のフェーズが実地研修に移ってきたみたいなんです。
実地研修は何をするかというと、気象防災に関するプレゼンをするんです。
それが市民の皆様向けであるっていうのが1回、
もう1回が自治体の職員に対して、この2回プレゼンするんですけれど、
それまで行ってきた研修を理解するっていうことと、
プレゼン資料の作り方であるとか、あと伝える力であるとか、
いろんなことが試されるのがこの実地研修だったなと思います。
知名度向上のためのSNS活用
そして、いよいよこの実地研修のフェーズに入ってきたっていうのが、
なぜ分かっているかっていうと、
SNSです。
それを見て、ああ、この方も気象防災アドバイザーになっていくんだ。
今、育成研修を受けているんだっていうことが分かったんです。
気象予報士の資格は、天気の予測を独自にしてもいいですよっていう資格なんですよね。
何も画面で天気予報を喋る仕事ではないんですよ。
ただ、喋る仕事をしている方は有名人なので、
そんな有名な方が気象防災アドバイザーになってくれたら、
気象防災アドバイザー、
という、この知名度が上がっていくなと思って、
しかも、この気象防災アドバイザーって何?っていうことが、
皆さんが分かっていただけるようになったら、
もっといいなと思って、
今年も気象予報士向けの募集があってよかったなって思います。
実地研修はまだ1回目のフェーズのようなので、
2回目終わるまで、まだまだ大変な日々を過ごすでしょうけれども、
本当に辛かったんですよ、この日々は。
でも、その時に作った資料、
とか、すべてこの後もずっと使えるんですよね。
なので、終わってからは、やってよかったっていうふうに思います。
現在、育成研修を受けている方、何人ぐらいいらっしゃるか分からないんですが、
ぜひ3月まで乗り切っていただいて、
気象防災アドバイザーの全体の底上げを、
ぜひ一緒にしていきたいなと思います。
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では、また明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。