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おはようございます。花火鑑賞師、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
ステージが変わる時
まもなく卒業シーズンです。2月も下旬に入りました。そして2月って28日までですからね、あっという間に3月やってきますよね。
卒業式はまさに今日のタイトル、ステージが変わる時です。学び屋との関係を卒業するという区切りがつきますと、次のステージが自然と見えてくるものです。
学生の時はそうやってわかりやすいんですけれども、社会人になってからはステージが変わるということが感じにくくなります。
人生ってよく、螺旋階段を登っているようなものと言われたりします。ぐるぐるぐるぐる回って、同じような景色が繰り返し見えているように感じる。
でも、実は少しずつ上に上に上がっている。これが螺旋階段です。
同じような景色が見えているので、ステージが上がっているかどうかって、やっぱり感じにくいんですよね。
例えば、新しい仕事にチャレンジしたりとか、新しい人に出会ったり、あるいは何気なく始めた趣味が思いのほかハマってしまったりとか、
ああなんだか今までと違う景色が見えるぞというのは、次のステージに進むサインなんです。
そういうことを意識しながら生活していると、ステージの変わり目が感じられるかもしれません。
ステージが変わる瞬間っていうのは、何かを手放した時にやってくることが多いような気もします。
例えば、長年使っていたものを思い切って捨てたりとか、まあ断捨離ってことですね。
それから、自分の中でのこだわりだったり、プライドを手放すことで、新しい選択肢や出会いが自然と舞い込んでくる。
そういう経験、多くの人があるんじゃないかと思うんです。
捨てるって聞きますと、なんかネガティブな印象もあるかもしれないんですが、
これは空間を作るイメージに近いと私は思っています。
今ある荷物を減らしますと、そこに新しい荷物を置けるスペースができます。
コップに入っている水を捨てると、また新しい水を入れることができるっていう感じです。
心も同じで、余計な感情や執着を手放すと、新しい発見やアイディアがスーッと入ってくるものだなって思います。
次の段に進むためにも、心に余裕を作る、スペースを作るっていうことが大切だろうなって思います。
螺旋階段を上っていて、いつの間にか遠くまで見えるようになったな、つまり高いところまで来たなって、いつの間にかという時もありますが、
何かスイッチをパンと押してカチッと切り替わったような感覚の時もあります。
カチッと切り替わるような感覚の時っていうのは、ああもうこの環境では学ぶことはやりきったんだなと思った瞬間だったり、
次にやりたいことを見つけたと、何かフツフツと情熱が湧いてくるような瞬間だったりとか、
ああこれまでの自分と違う一面があるかもしれないと気づく瞬間だったりとか、
新しい出発
そういう瞬間って、何か同じ景色のようでありでも違うっていう感覚になるんですよね。
こういうステージの変化っていうのは、何かが削ぎ落とされて身軽になったなっていう感覚も伴うものじゃないかなって思います。
時には人間関係も含めてなんですけど、今の自分に必要のないものがふと消えていくことがあるんだと思うんです。
今まで近くにいたものがなくなるっていうことについて、気持ちのいいことばかりではないですよね。
ちょっと寂しいなぁと思ったり、孤独を感じることがあったり、大切だと思っていたものをそうやって手放すって勇気が得ることだし、迷いもあるんですよね。
でもそのプロセスの先に、夜戦階段の1周も2周も3周も上からの景色が見えてくるんだったら、そっちを選びたいなって思います。
終わりっていうのは、次の始まりの合図でもあります。
それを前向きに捉えると心が軽くなって、さあ、じゃあ次は何をしようとワクワクできるものなんじゃないかなと思います。
そうやってぐるりと1周してきた景色を見渡すと、確かに前より高い場所に立っているんだなって実感できると思うんですね。
卒業するっていうことは、また新しいステージに出ていくっていうことでもあります。
自分は今どんな段階にいるんだろうって考えてみると、ステージの移り変わりをよりポジティブに受け止められるんじゃないかなって思います。
もし何かを手放す決断を迫られているようであれば、その先に訪れるかもしれない新しいステージをイメージしてみると、
螺旋階段の同じ景色に見えても、きっと前とは違う高さに立っているはずなんですよね。
なので案外ワクワクするような未来が待っているんじゃないかなとも思います。
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それではまた明日。