情報の段階と扱い方
おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
視観やナレーションを通じて日々感じたこと、学んだこと、それからちょっと嫌だなぁと思ったことも、視点を変えて前向きに物事を捉えたり、最終的に良かったねと思えるように考え方のコツなどをシェアしています。
日本の秋田県から毎朝更新しています。
今日は、伝える側としての情報の扱い方というお話をします。
ちょっと細かい話で、大学の講義みたいなお話になりそうなんですけれども、よろしければ最後までお聞きください。
この内容は、私が月に1回出かけて行っている美容ディーラーのところでお話をした講座の内容の一部なんですけれど、
情報って、日本語ではこの情報という一つしかないんですが、ひとたび英語に訳してみますと、情報を表す英語ってすごくたくさんあるんですね。
インフォメーション、これはそうでしょうけれども、例えば情報というかプロパティを見ようと思ったら、
愛というマークを見ると、その中にインフォメーション、たくさんの情報が入っているっていうスマホの使い方であるとか、パソコンの使い方でもおなじみだと思うんですね。
このインフォメーションの愛というのは、情報イコールインフォメーションと訳されることが多いからなんですが、その他に英単語としては、データ、これも情報です。
それから、knowledge、知識って訳しますけれども、まあそれも情報だったりします。
こんなふうに、日本語では情報って一つしかないんですけれども、それを英語に訳すと非常に細分化されるんですね。
じゃあ、日本語の大辞令では何て書いてあるかって言いますと、三つあります。
一つ目は、出来事などの内容、様子、またその知らせ。
二つ目、ある特定の目的について適切な判断を下したり、行動の意思決定をするために役立つ資料や知識。
三つ目、機械系や生態系に与えられる指令や信号。この三つが書かれてあるんですね。これが情報の意味だとしています。
じゃあ、この情報を分類してみましょうということで、お話をしますと、DIKWモデルというものがあります。
これは、広い意味での情報を解釈・分類する考え方の一つでして、こんなグラフを思い浮かべてください。
縦軸がつながり・連結性を表します。横軸が理解や学習度を表します。こんなグラフを思い浮かべてください。
じゃあ、一番つながりや理解・学習度が低いものは何かっていうと、データなんですよ。
そして、段々と段階が上がるにつれて、データの上がインフォメーション。グラフでいうと右上に上っていくような、そういうグラフを思い浮かべてほしいんですけど、
その領域というかね、グラフというか、領域を思い浮かべてほしいんですけど、データの右上にインフォメーション。
よりつながりとか連結性、理解度、学習度が高まった状態をデータよりもインフォメーションです。
そして、インフォメーションの上に、ナレッジ、知識、そしてその上に、ウィズダム、知恵というのがある。
これが下から読んでいくと、DIKWモデルということなんです。
もうちょっとこのDIKWを具体的にお話をしますと、下からデータは文字か数値かしたもの、事実の羅列ですよね。
例えば、あるものの値段であるとか、天気の話をすれば、何ミリ雨が降っているという、この数値のことです。
そして、それが1つ上に上がったインフォメーションということになると、その値段は高いとか安いとかという、そういう情報になります。
先ほどの数値のデータを、取捨選択して、整理をされたもの、原因と結果などの関係を表現したものがインフォメーションです。
さらにその上、ナレッジということになると、情報の蓄積解釈です。
あるものの値段がデータでした。そして、その値段は高いとか安いとかというのがインフォメーション。
ナレッジの段階になりますと、その値段は他と比べて高いのか安いのか、今ならお買い得なのかどうかという、データとかインフォメーションを接続して、
次に起こることを予測するパターンを構築していったものがナレッジです。
日本語にすると知識って訳したりしますけれども、情報の蓄積とか解釈とかするその段階です。
さらにその上、ウィズダム、知恵というと、さらに具現化、組織化したものという解釈でいいと思いますけれども、
他と比べて高いとか安いとか、今お買い得だとかそういうことを言いましたけど、さらにそれをどうやったら効率的に自分の生活の中に取り入れられるのかみたいな、そういうことにつながっていくと思います。
それが知識を高度に分析判断するようなウィズダムという段階です。
こういうふうに情報って分類してくるとすごくたくさんあるんですよね、段階が。
でも私たち日本人は全部が情報なので、私たちは勉強するとか情報を得たいとかっていうと、いろんな情報にあふれていて、どれを選んでいいかもう分からなくなってきたりするんですけど、
その情報はデータに留まっているものなのか、インフォメーションなのか、そしてそれをナレッジによって、ウィズダムによって私たちが得られているものなのかということを自分で意識してその情報を得ていくと、
全く情報の得方が違ってくるように思います。
伝える側の準備と情報活用
私たち人間はこの知恵を絞るっていうところが、いわゆる空気を読みながら考えを巡らすというところに当たりますので、AIでは難しい部分なんですよね。
今日お話しした内容は、昨日講座でお話しした内容ではあって、そして美容ディーラー向けにお話をしますと、
ただ単にデータ、この成分がこれくらい入っているからすごい製品なんですよって言っても、はてっていうことなんですよね。
それを情報を整理をしてちゃんと伝えられてこそ、顧客に役に立つ、力になれる営業パーソンであると言えるんじゃないか。
そんなお話をしたんですけれど、私に置き換えてみると、私は気象防災アドバイザーなんですけれど、
例えばこの地域に多いところで200ミリの雨が予想されますと言ったとしましょう。
これはデータなんですよね。これだけを伝えただけでは危険かどうかってわからないじゃないですか。
さらにインフォメーションの情報だとすれば、これはこの地域の過去30年間の記録を大きく上回ります。
これだとインフォメーションになりそうです。
さらに過去の最大値を上回るような大雨の際には、洪水災害とか土砂災害が起こる危険性が非常に高まりますよっていうお話をすると、
これはナレチに値するんじゃないかなと思います。
ナレチっていう段階をちゃんとお伝えすることで、
じゃあそれを聞き手が知恵を絞って、空気を読んで、じゃあ避難しようとか、じゃあこういう行動が必要だろうと、
そうやって情報を活用していく、生かしていくっていうことが、こういう循環がとても大事だなって思いました。
そういうことで、昨日は情報という言葉について深く深く掘り下げてお話をしてきました。
ちょっと今日は難しいお話になりましたけれど、私たち伝える側としては、こういう情報の段階があるんだっていうことと、
この段階のところまで私たちの方、伝える側として準備をして伝えていくっていうことがとても大事だなっていうふうに改めて思いましたので、シェアをしました。
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鶴岡恵子でした。