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おはようございます、鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
視観やナレーションを通じて日々感じたことなどを語る声の日記です。日本の秋田県から毎朝更新しています。
食事の最後お茶碗にお湯を入れて飲む習慣
食事の最後、お茶碗にお湯を入れて飲む習慣って皆さんはありますか?
どうしてこの話になったかって言いますと、昨日はラジオの収録でABS秋田放送に行ってきたんです。
オンエアされるラジオの番組の中では、この話はしていないんですけれども、打ち合わせ中に、昔は食事の最後、お茶碗にお湯を入れて飲んでいたという話になって、
両親の世代はしてましたよね、ずいぶん前にしなくなりましたけど、という、そんな話題になったんです。
皆さんはどうですか?
そういえばと思い出してみると、私の両親もいつしかしなくなったんですが、
その時代で流行っていたものなのか、あるいは文化だったのか、
そして今時はマナー違反なのか、
これはマナーとしてありかなしかということで考えますと、
ありだけど、どこでもOKということではない、というのが正解のようです。
どういうことかって言いますと、前週のお坊さんの食事作法として、
お寺さんでは最後にお茶碗にお茶を注いで、
たくわんで茶碗をきれいに拭ってきれいにするというのがあるんだそうです。
お茶碗を拭ったたくわんは、もちろんポリポリ食べて食事終了、ということだそうですね。
そしてこの習慣は、前週の食事作法から来ているということで、茶道にも取り入れられているようです。
また、海石料理の正式な作法で言うと、現在でも最後に飯碗と汁碗にお湯を注いで、
香のものできれいにすすいで飲みきるということになっています。
ということから、
飯碗についた米粒をお湯できれいにして、そのお湯を飲み干すこと自体は不作法な食事ではないということなんです。
そして実は、古来からの作法で、実用性が高いことから一般に普及したと考えられているそうです。
実際に前週のお寺さんで修行体験のようなものに行きますと、
その際は精進料理をいただけるわけなんですが、この作法を教えられるそうです。
現代の食事マナー
ただいま、
などき一般的な外食のシーンを考えてみますと、外出先ではなかなかできない気がしますね。
どうしてそう思うのかって言いますと、食事マナーにも西洋のものが入ってきていますから、
例えばスープでもスプーンでいただきますよね。
食器に口をつけないですし、ズズズッと音を立ててはいただかないです。
口をつけてよしとされるのは、お吸い物やお味噌汁だけ。
汁碗だけと考えられます。
考えられますので、飯碗はなしということになりますもんね。
ということで、いつの間にかこの実用性に富んだ日本古来の作法、忘れられてしまったということなんでしょうけれど、
自宅での食事では復活するのもいいなと思いました。
なお、収録したラジオ番組の中では、この打ち合わせで出たこの話題は番組内ではお話ししていなくて、
番組内で使われた内容は左右の話題でした。
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ではでは、また明日もお会いしましょう。
鶴岡恵子でした。