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2024-10-20 06:27

【0870】2024/10/20 それは本当にずるいのか #ことば

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おはようございます。花火鑑賞師、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している、声のお日記です。今日も最後までお付き合いください。 まずは、おめでたいニュースから。
秋田県には、木の内音楽賞という民間の音楽賞があります。 今回で46回目を数えて、これまで本年度を含めて154人、30団体が受賞しています。
その木の内音楽賞を、このほどメゾソプラノの斉藤琴美さんが受賞しました。おめでとうございます。 他に団体はアトリオン少年少女合唱団が受賞しました。
受賞式は12月1日に行われるそうです。 斉藤琴美さんは、クイーンワークスのインタビュー記事にも登場していただきました。
リンクを概要欄に貼っておきますので、まだ読んでいない方はこの機会にぜひ見てみてください。 ちょっと前の記事なんです。2021年の記事だったと思います。
さて、この木の内音楽賞受賞の新聞記事によりますと、斉藤琴美さんは県内のオペラ公演に多数出演。
2023、2024年はリサイタルを開催。 学校の合唱指導や介護施設で歌うボランティア活動にも積極的に取り組んだとあります。
そう、今年はそのリサイタルも私見に行きました。 お弟子さんの三浦弘介くんとのリサイタルだったんですよね。
この配信の中でもお話をしています。 738回、今年の6月10日の配信です。
空気が変わる瞬間を見た。 この配信の中でその時の感想をお話ししていますので、合わせて聞いていただきますと斉藤琴美さんの素敵が伝わると思います。
さて、今日の本題なんですが、ずるいという言葉についてです。 昨日読んだ本の中でこういうのがありました。
小君はいいよね。親がちゃんとした人で愛されてて。 進学も一人暮らしも許してもらえて。好き勝手やりたいことやれて。
私よりずっとずっと恵まれている。 ずるいよ。どうして私ばっかり。
これに対して、なんだよそれ。 なんで俺が責められなきゃならないんだよ。
お前の親がダメなのは俺のせいじゃないだろう。と言ってしまう。 この男の子が帰り道、これから洗濯機を回さなきゃいけないなとか、
レポート終末間に合うかなとか、バイトのシフト考えなきゃとか、いろんなことを考えるんですね。
そしてさっき言ってしまったことに対して情けなくて涙が出る。みたいな、そういう内容だったんです。
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読みながら、なんだかスッキリしないなぁと思っていたら、ちゃんとその本のレビューに同じ気持ちの人がいました。
まめちゃんという方なんですけど。 人のことを羨んでずるいっていうやつ大嫌い。
車買ったんだ。ずるい。 彼氏できたんだ。ずるい。
東京の大学に行くんだ。ずるい。 みんな努力して手に入れているのに何がずるいねん。
こうやって書いてあったんです。そうそうそういうことなんですよね。
ちょっと前の話になって、しかも身内の恥を言うようですが、
我が家の新築祝いの時、おじやおばが集まってくれたんですね。
私は幼かったのでその時の様子ってあまり覚えてないんですけれども、
おじやおば、つまり私の親の兄弟が集まっていたってことですね。
その中の一組の夫婦がお祝いには来てくれたんですけれども、
早々にずるいと気分を害して、帰ると言って飛び出しちゃった。
そんなおじさんがいたんです。
そのおじさんおばさんにもちゃんと一戸建てのお家があるので、
何にずるいと感じたのか、定かではありませんから、
一体何が起こったのか、冷静に見つめることが大事かなとも思っているんですけどね。
例えば、こっちが失礼なことをしちゃったのかとかですね。
私はその場にいたのかいないのか、いずれ覚えてはいないことなんですけれども、
そういう行動をとるということ自体がもう考えにくいなと思って、
私がその立場だったとしても、もしうらやんだり嫉妬するという感情が芽生えたとして、
ずるいと言って帰るかなっていうと、それは大人の対応ではないですよね。
私の周りにはあんまりそういう人いないなと思ってて、
人の喜びを自分の喜びとして心からおめでとうって言ってくれる友達が、
私には本当にたくさんいるんですね。
例えば、今回受賞した斉藤琴美さんも、その歌や表現って一日にしてなったものではありませんし、
インタビュー記事の中にもあるんですけれども、声が出なくなって悩んだ時期も斉藤琴美さんにはあるんです。
もちろん細かいことってたくさんあって、悩んでいたこともあったでしょうし、
大変なこともたくさんあったと思うんですけれども、それを一つ一つ乗り越えてきての今回の受賞だと思うんですよ。
だから心からのおめでとうなんですよね。
じっともずるいってことじゃないなって思うんです。
物事の表面とか、完成形しか見えない、見られないっていう人は、もしかしたら成功体験が少ないのかもしれないなって、
何かを努力してやり遂げた経験が圧倒的に少ないんじゃないかなと思うんです。
それで誰かのせい、社会のせい、環境のせいっていう風になってしまうのかなとも思います。
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そういう考え方をしてしまうと、自分と比較してよりキラキラしている人はずるいという結論になるのかなとも思います。
みんな努力して手に入れているのに何がずるいねん。
ほんとこれです。
この配信はアップルポッドキャストを他各種プラットフォームでお届けしています。
ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。
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