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2026-10-12 06:25

【1592】2026/10/12 名刺を持てるということ

2026/10/12

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おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 週末、気象予報士会東北支部の例会に参加しました。
このことについては、昨日もお話しした通りなんですが、例会に出るのは今回が初めてのことでした。
そこで心に残る出会いがありましたので、今日はそのことについてお話しします。
例会で隣の席に座ったのは、福島県郡山市からいらした方でした。現在70代の方です。
60歳で定年退職をして、気象予報士の試験に挑戦した方で、合格したのは7回目の試験だったそうです。
試験は年に2回行われますので、3年半ほどかけての合格ということです。
これは 珍しいことではなく、気象予報士試験は 何度も挑戦して、時間をかけて合格していく人が多い試験です。
なろうと思ったきっかけは 何ですかと聞いてみたら、こんな答えが返ってきました。
退職した時に自分には何もなくなると思ったと。何もなくなるというのはどういうことか。
それは名刺を持てなくなると思ったということだったんです。 その方と名刺交換をしたんですけれども、いただいた名刺には
日本気象予報士会東北支部気象予報士と書かれていました。 こうやって作る名刺があるということ。
作る作らないはいいんですけれども、作れるという状態であるということ。 名刺があるということは社会とつながることができているということなんだと。
そして思いもよらない人たちとつながることができたんだ。 チャレンジして本当に良かったって言ってました。
もともと気象とか天気とかに興味があったわけじゃなくて、こうやって名刺を持てるようになりたいっていう、それがきっかけだったって言うんですね。
こういう理由の方と初めて出会いました。 気象予報士と聞くとテレビとかラジオのお天気キャスターを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、
キャスターが全てではないです。 もっと言うとお天気キャスターは気象予報士じゃなくてもできるわけですよ。そこに資格はいらないんですね。
資格を持っている人が学校の先生であったりとか、電力会社にお勤めだったりとか、公務員の方だったりとか、消防士だったりとか、一般の会社員の方だったりするんですね。学生さんもいるかもしれません。
私のような立場の気象予報士もいるわけで、気象の仕事をしている人だけが気象予報士なのではないわけです。
こうやって例会に行くといろんな職業の人、いろんな年代の人に会えると。同じ気象予報士っていうことを通じていろんな仲間に会える、いろんな人と会える。これが本当にありがたいんだとその人は話していました。
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その方にとって秋田に来るのは3回目だって言ってたんですけれども、過去の2回は現職だった時代に出張できたって言ってました。
ですから退職してから気象予報士になって、秋田に来る機会が訪れたっていうことだったんです。
名刺を持てるということは社会とつながること。そう考えると名刺は何でもいいです。気象予報士は国家資格ですけれども、国家資格じゃなくてもかまわないと思うんです。
例えばダンスの会の名刺だったりとか、編み物の会に所属しているっていう名刺があったりして、自分のライフワークの中で人とつながれる場所を持つっていうこと、それは仕事じゃなくても趣味を通して人とつながる名刺があってもいいんじゃないかなって思います。
名刺を作れる状態の自分であるっていうこと、そこを目指すっていう、そういう生き方もあるんだなって思いました。とっても素敵なお話を聞きました。
もう一つの出会いのお話も紹介したいと思うんですが、先週の金曜日、10月9日は第66回の気象予報士試験合格発表の日でした。
その第1回目の試験が行われたのは平成6年、1994年のことです。
実はその制度が始まった最初の年度だけは、試験が年に3回行われていました。今は年に2回なんですけどね。
気象予報士試験には学科の試験と実技の試験があるんですけど、正式にこうは言ってないですが、学科って実技を受けるための足切り試験みたいなものなんですね。
学科に合格していないと、実技は採点すらしてもらえないんですね。
なので、まずは学科が一時試験みたいなもので、そこを通過しなきゃいけないんですが、そして学科合格しますと、向こう1年間は学科の試験を受けなくてもいいんです。
あと実技だけを受ければよくなるんですね。
ところが、0回で出会ったその方は、学科は1回目で合格したと。その後、実技、実技、実技、3回目で受かったんですとおっしゃいました。
年に2回の試験では、学科合格後、次の次までに実技を突破しないと、学科試験が振り出しに戻るはずなのに、実技3回?どういうことだと思ったら、まさにその年に3回の試験があった、初年度に受けた方だったんです。
気象予報士には登録番号があって、私は12,000番台なんですね。今、気象予報士は13,000人ぐらいになっているんですけれども、私は12,000番台なんです。
その方は、なんと1,000番台だって言うんです。本当に初期の方だったんですよ。そういう方にお会いしたのは初めてのことでした。
こうやってつながるっていうのは、本当に人生を豊かにすることだなって思いました。
郡山の方が言っていたように、本当に私もチャレンジしてよかったし、チャレンジした先にこうやって新しいまた出会いがあるっていうこと、これは一歩何かに踏み出すっていう、それは大きな価値があることだなって思います。
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この配信はアップルポッドキャスト、ほか各種プラットフォームでお届けしています。リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。合わせてご覧ください。
それでは、また明日。
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