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- こんにちは。
- こんにちは。
- あのー、6月の結婚記念日って聞くと、やっぱりジューンブライドっていうロマンチックの響きがありますよね。
- えー、6畳の赤レンガ倉庫とか、中華街でのディナーとか、まさに王道で憧れますよね。
- そうそう。でも、今回送ってくださった方が提供してくれたメモの全本を深掘りしていくと、なんと、福島県のスパリゾートハワイアンズに行き先が変更されているんです。
- いやー、ロマンチックな港町から屋内プールへの極端なシフトチェンジですよね。でも、これ単なる妥協じゃなくて、極めて利にかなった生存戦略なんですよ。
- 生存戦略ですか?
- えー、日本の6月って、降水確率80%の梅雨じゃないですか。天候に左右される全天候型ドームっていうだけで、リスクヘッジとして完璧なんです。
- あー、なるほどー。しかも、送ってくださった方は、人間毒を控えて絶賛ダイエット中だったんですよね。
- はい。その状況で、中華街に行くのはちょっと苦情ですよね。
- 資料にもありましたけど、中華街でカロリー制限するなんて、映画館に行って映画を見ずに帰るようなものですからね。これ、めたくて秀逸な例えで笑っちゃいました。
- 本当にその通りです。それに加えて、6月のキャンペーンで入場料が2470円と、なんと40%オフだったんですよ。
- えー、そんなに安いんですか?
- そうなんです。高速道路で1時間というアクセスの良さも手伝って、コストパフォーマンスは最高潮に達していますね。
- なるほど。そして私がここで一番声を大にして言いたいのが、帰りの運転を奥様が引き受けてくれたおかげで、なんとビールが飲めるっていう点です。
- あー、そこですか。
- いや、結婚生活において愛情と同じくらい、運転してくれる人の存在って絶対的に大事ですよ。これ本当に力強く力説したいです。
- 確かにそうですね。予算も天候もクリアして、おまけにビールまで飲めるとなれば、まさにガッツポーズものです。
- えー、ですよね。でも資料をさらに読み進めていくと、ただ南国リソートを満喫に行ったわけじゃないってことがわかってくるんです。
- えー、ここからが裏の目的ですね。
- そうなんです。実はポプテピピクっていう、ちょっと昭和のバラエティ番組みたいなカオスなアニメとのコラボイベントが開催されていたんですよ。
- 過去にも、彼女をお借りしますとか、竜がごとくとか、かなり尖った作品とコラボしていますよね。事実上、ハワイアンズがオタクの聖地と化しているんです。
- そうそう。でも南国のリゾート施設とネットミーム全開の深夜アニメって、水と油くらい全然合わなくないですか?なぜこんな振り切ったコラボをしているんでしょう?
- そこがリゾート経営の面白いところなんです。梅雨の換算期にどう集客するかを考えたとき、普通の家族連れじゃなくて、あえて推し活をする熱狂的な層をターゲットにしたんですよ。
- あー、なるほど。全く別の目的を持った人たちよ。
- はい。昭和レトロなファミリー向けリゾートとカオスな新アニメっていう強烈なギャップが、SNSで瞬時に拡散される企画材になるんですよ。
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- いやー、単なる迷走じゃなくて緻密な計算だったんですね。とはいえ、フラダンスの横にアニメキャラのパネルが立っている空間ってやっぱり異質すぎませんか?
- まあ、そう見えますよね。でも視点を変えると、実はそこまで不自然でもないんです。
- えっ、そうなんですか?
- 常盤ハワイアンセンターと呼ばれていた時代から、この場所は多種多様なエンタメを飲み込んできた歴史があるんですよ。豪華な歌手のステージはもちろんですが、
- はいはい。
- 暑い室内で着ぐるみを着た特撮ヒーローショーなんかも定番でしたからね。
- 室内が暑いのに着ぐるみですか?ヒーローの最大の敵は湿温だったってことですね?
- ええ、まさに。それに、ビーファイター兜の水着会とか、映画トラック野郎のロケ地としても有名なんです。
- ああ、トラック野郎で桃次郎がヤシの実にタチションするシーンですね。今じゃ絶対放送アウトですけど。
- そうなんです。つまり昔からハワイアンズは単なるプールではなくて、あらゆるサブカルチャーの受け皿として機能してきたある種の歴史的建造物なんですよ。
- 面白いですね。周りのお客さんが純粋にプールとかスライダーを楽しんでいる中、
一人だけここでビーファイターが戦ったんだとか、ここに桃次郎がいたんだって違う世界を見つめているわけじゃないですか。
- ええ。
- 同じ空間なのに見えている景色が違うっていうこの視点のズレがオタク特有の楽しみ方で最高ですよね。
- まさにそうですね。天候不良というネガティブな要素を逆手にとって、実用性とお酒、そして探求心を同時に満たした見事な計画でした。
- 本当に。メモの最後に、夫婦で楽しく過ごせればそれが一番ってありましたけど、本当にその通りだと思います。
- ええ。素晴らしい締めくくりでしたね。
- 送ってくださった方にぜひ聞いてみたいんですが、有名な観光地の裏側に実はマニアックな歴史やサブカルチャーが隠されている場所って他にもあるんじゃないでしょうか。
ぜひ探してみてほしいです。
- そう考えるとあと50年もすれば、今のカオスなアニメのコラボタネルも昭和の特撮ヒーローのロケ地と同じように有象ある歴史的遺産として語り継がれる日が来るのかもしれませんね。
- いやー、明日っぽいギミックと歴史的価値の境界線って結局ただ時間が経つかどうかで決まるのかもしれませんね。
次回の配信もお楽しみに。さようならー。