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こんにちは。今回の深掘りなんですけど、カーナビでおもちゃ屋って検索したはずなのに、なぜか世界的なゴジラ造形師のガチの工房に案内されてしまったという、すごく奇妙で最高な体験記をご紹介します。
なかなかインパクトのある始まりですよね。 そうなんですよ。これ福島県須賀川市でのドタバタな体験なんですけど、資料を送ってくださった方、本当に最高に笑えるエピソードありがとうございます。
ありがとうございます。今回のミッションなんですが、単なる地域のフリーマガジンを手に入れるという目的が、どうしてそんな壮大な寄り道になったのか。そして、その一人の特撮ファンの体験を通して、地方の街がいかにして日常空間をエンタメに変えているか、その裏側を読み取っていきたいと思います。
まずそもそもの本来の目的はですね、月刊スカットっていうフリーマガジンをもらうことだったんですよね。えー、そうでしたね。それに世界的ゴジラ造形師の坂井裕二さんの特集とか、須賀川特撮塾の第5期生募集が載ってるってことで。で、ナビに従ったら、あの一般の店舗じゃない工房についちゃったと。まさかのですね。
いや、これ私がパンを買いたいって思ってるのに、いきなりミシュラン三無星シェフの厨房に通されるみたいな衝撃じゃないですか。 なるほど。パンを買いに行ったら粉からこねる現場だったみたいな、究極のギャップですよね。そうそう、まさにそんな感じです。
ここで面白いのは、シンゴジラの造形ですとか、エンタニア英二監督の原点みたいな、そういう世界的な特撮の歴史が、須賀川ではごく日常の風景として存在しているっていうところなんですよ。 あー確かに日常に溶け込んでますよね。そうなんです。で、あと特撮塾に関しても、あの死の財政難の噂みたいなものがある中で、存続が決まったっていうのは、ファンにとってはすごく大きな安心材料になったようですね。
その財政難みたいなシビアな背景があるからこそ、既存の場所をうまく使ってるんですよね。 えーまさに。市役所とか市民交流センターのあのテッテっていう場所で見つけた怪獣の足跡とか。あれは見事な仕掛けですよね。
ですよね。しかもこれ、なぜか床じゃなくて椅子の上だけにあるんですよ。椅子の上というのがポイントですね。そうなんです。床に足跡がないってことは、これ空からピンポイントでテレポートしてきたのかって思っちゃいますよね。確かにそういう想像が膨らみます。しかもウルトラマンの像の前でわざと足跡を残すなんて、完全にヒーローを煽ってるじゃないですか。
いや本当に。大きなモニュメントを建てる予算がなくて、椅子の上にシールを1枚貼るだけで日常が非日常の特撮舞台にパッと変わるんですよね。
いやー、街全体の遊び心が容赦ないです。その遊び心は観光戦略のスタンプラリーにも発揮されていて。M78星雲スタンプラリーですね。はい、物産館のフラットで見つけたやつです。これ19施設中10個で達成なんですけど、なんと福島空港とか夜しか開かない居酒屋とかが入ってて、これ完全に車必須のガチ仕様なんです。
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なかなかハードルが高い設定ですよね。いや、高すぎますよ。だってスタンプだけもらいまーすって飲食店に入るのすごく気まずいじゃないですか。これ観光戦略としてどうなんですかね。
あー、一見するとそう見えますよね。でも実はこれ、心理学で言うサンクコストを利用したファンの心理の巧妙なハックなんですよ。
サンクコストですか。えっと、あえて苦労をかけさせるってことですか。
その通りです。わざわざ空港まで車を走らせたり、夜の居酒屋に勇気を出して入って注文したりする。
はい。
そういう摩擦とか苦労があるからこそ、達成した時に単なる観光客から強烈な愛着を持つ菅川応援団に変わるっていう仕組みなんです。
あー、なるほど。手間暇かけたものほど価値を感じるっていう、人間の心理をついてるんですね。
ええ、とても緻密で優しい設計だと思います。
見事ですね、本当に。で、その緻密な罠に資料を送ってくださった方もすっかりハマってしまったわけですね。
そういうことになりますね。
だって足跡とかスタンプラリーに夢中になりすぎた結果、最大のオチとして本来の目的だったスカットをもらい忘れて帰宅しちゃったんですよ。
ふふ、本末転倒ですね。
そうなんですよ。それで結局2日連続で菅川へ行く羽目になったっていう結末でめちゃくちゃ笑いました。
本当に素晴らしい体験記でしたね。最後に送ってくださった方、そして聞いている皆さんへ思考の種をお渡ししたいと思います。
はい、お願いします。
タイパーや効率ばかりが重視される現代ですが、菅川氏はあえて迷子になることや無駄な移動をデザインしているんですよね。
なるほど。
ナビ通りに行かない不便さやペマの中にこそ、実は日常を特撮の舞台に変える魔法が隠されているのかもしれません。
私たちが本来の目的を忘れるほどの寄り道こそが、最も豊かな体験を生むのではないでしょうか。
いやー、本当にそうですね。私も無駄な寄り道してみたくなりました。
次回の配信もお楽しみに。さよならー。