福島の魚介とドラマの魅力
こんにちは。こんにちは。さて、今日回は、送ってくれた方が視聴したという福島中央テレビ製作のドラマですね。はいはい。
ウオメシスペシャル2 おいしい新世代。この感想文をもとにその魅力をちょっと深掘りしていこうかなと。
地方局が作ったドラマが、なぜこれほど人の心をつかむのか、その確信に迫ってみたいと思います。
いや、この感想文を読むと本当に単なるグルメドラマとして楽しんだだけじゃないっていうのが伝わってきますよね。そうですね。
そもそもこのドラマってエンタメとして始まったわけじゃないっていう点がすごく重要なんですよ。あ、そうなんですか。
震災以降、科学的には安全でも、まあなんとなく怖いっていう感情。いわゆる風評に物語の力でどう向き合うかっていう、そういう挑戦だったんです。
なるほど。始まりは水産庁の企画だったと。そうなんです。
夜の5分間のショートドラマから始まって、それがスペシャル版になるまで成長したっていう、その骨格にある物語もすごくシンプルで良いんですよね。
そこなんですよ。岩岸出身のサラリーマンのもとにお父さんから魚が届く。うんうん。
で、それを料理してると先輩が現れて一緒に食べると。この普遍的で心温まる設定が福島の魚介の魅力を押しつけがましくなく自然に伝えたんですね。
下山田とか生タメとか、岩岸に多い苗字を登場人物につけるこだわりも地元へのリスペクトを感じますよね。
ただ一方で、あまりにローカルなネタが多すぎると、ちょっと福島県外の視聴者は置いてけぼりになるリスクってなかったんですかね。
ああ、良い指摘ですね。でもそれが逆にリアリティ、つまり本物感を生み、視聴者のその土地のことをもっと知りたいっていう狂気心を刺激したんだと思うんです。
なるほど。
物語も去ることながら、送ってくれた感想を読むと、やっぱり役者さんの力にかなり引き込まれたみたいですよ。
ええ、きましてね。特にこの特撮ファンには胸が熱くなるっていう部分。
主演の伊藤篤さんは仮面のリーダー、上尾裕さんはウルトラマンXと仮面ライダーオーズ、斉藤明さんはメガレンジャー。すごい顔ぶれですよね。
本当ですよね。
でもなぜ地方局のドラマにこれほど主役級の俳優さんが集まったんでしょう。単なる話題作りじゃない、何か特別な理由があったと思いますか。
そこが面白い点ですよね。もちろん、まず作品の趣旨に賛同したっていうのはあるでしょう。
はい。
それに加えて、特撮出身の俳優さんって非日常的な状況での感情表現とか独特の決めポーズみたいな身体表現がすごく上手いじゃないですか。
ああ、確かに。
それが漁師っていうある種ヒーロー的な職業のリアリティとかかっこよさに意図せずつながってるのかもしれないですね。
へー、それは面白い見方ですね。
ええ。
そして今回のスペシャルでは新世代がテーマ。東京生まれの漁師未来を演じた川崎保史さん。なんと実在の人物がモデルになっているとか。
キャストの演技と物語の深さ
そうなんですよ。これも福島を舞台にした作品によく見られる現実とフィクションの融合っていう構造ですね。
ドキュメンタリーみたいな手触りが物語に重みを与えてるんです。
そんな若手が主役のはずなのに、送ってくれた方がこのスペシャルで一番の主役だと感じたのがベテランの中本寛さんだったっていう点が非常に興味深くて。
画面に映るだけでベテランの船乗りが来たとわかる説得力があったと。
まさに。これって心理学でいうアンカー効果に近いのかもしれないです。
アンカー効果ですか?
ええ。中本さんのような絶対的な存在が一人いることで川崎さんを演じる若者の未熟さとか成長がより際立つんです。
なるほど。
視聴者は無意識に中本さんを基準点として物語の感情的な触れ幅を測ってるのかもしれない。見事な配役ですよ。
なるほどな。ただ一つ心残りな点も書かれてましたね。神代裕さんの出番が少なかったこと。
ああ。
もっと美味しそうに食べるシーンが見たかったと。
ファンとしてはその気持ちよくわかります。
ただ演出家の視点で見ると、あえてベテランの出番を絞ることで視聴者のもっと見たいという気持ちを煽って主役である若者世代に焦点を当てさせる意図があったという可能性もありますね。
そうか。そういう戦略だったのかも。つまりこのドラマって社会的な使命と、練られた物語、そして世代を超えた俳優たちの計算された力がぎゅっと詰まったすごく贅沢な作品ってことなんですね。
まさにその通りです。最後に送ってくれた方に一つ考えてみてほしい問いがあります。
お、何でしょう。
この作品のように私たちがまだ知らないだけで全国の地方局がその土地ならではの物語を紡いで素晴らしい作品を生み出しているのかもしれない。
次にあなたが発見する地元の名作はどんな物語でしょうか。
次回の配信もお楽しみに。
さようなら。