芸術と個性
倉木凪です。 今回は前回のエピソードに通ずる話にもあるんですけど
人間って
まずね、芸術の話からしていきたいんですけど、そんな難しい話じゃないんですけど
この難しい話、倉木が一番嫌いですから。 あの芸術って
倉木が思うにはね、芸術の本質って人と違うことをするんだと思ってるんですよ
いきなりちょっと話ずれるんですけど 日本の、だから特に音楽アーティストって
ある程度商業的なことを考えるのはいいんだけど 本当になんかみんな似たり寄ったりで
個性を出そうとしたり 少しでも人と違うことをするっていうね
芸術家として一番大事なことが抜け落ちてますよね そんなことはどうでもよくてね
それが本質だと思ってるんです、芸術の 芸術家は人と違うことをやろうとするわけで、そうやって芸術は
どんどん進んでいくべきだし たとえそれで
過去の姿に戻ってしまったとしても、そうやってそれを繰り返して変化していくのが芸術だと思ってるし
そうあるべきだと思うんですよね その姿勢自体はね
記憶の統合
それで正しいと思うんだけど、じゃあ実際に 完全な個性的なものが生まれるのがオリジナリティ
でもう100%で 人の真似なんかないっていう、そんなものあり得るのかっていうと
倉木が思うには この作品は
冒頭の話と矛盾してしまうように聞こえるかもしれないけど 今回はね哲学的な話なんで
さっきの話とはちょっと別に考えてほしいんだけど この作品はオリジナリティが
50%で結局人の真似をしているというのは50% そんなふうに言うことはできないと思うんですよ
そんな数値で 数値でというか
これはどっちの品種が多いとか言い合わせるものではないと思うんですね まず結論だけ話しちゃうと
結論を話しちゃうと
個性のあるものなんて
本当の意味で個性のあるものなんて
ないと思ってて 個性なんて定義が曖昧だから
具体的に話してますと 人間の脳の仕組みからして
今まで蓄えた知識を断片的なもの
そのね材料を組み合わせて だからパズルみたいなことですよ
いろんな 断片的なものを
まあもし建築であれば木材とか いろんなものを使って
レゴであればいろんなブロックを使って いろんな色形のものありますよね
を使って音楽であれば リズムコード進行
メロディー
いろんな自分が聞いたもの 記憶を利用してそれを組み合わせるだけなんですね
人間の脳で当てることはそうですから
耳だったり目だったりで触覚あとは 嗅覚 接覚
で認知したものを 記憶します
記憶したものを 統合して
それは人間を考えると言うんだけど 考えて行動している
に過ぎないんですね これは
運動も同じことです 過去に覚えた体の動きを統合して
行動するという行為に表しているわけです
アウトプットですね そういうアウトプットをしているのに過ぎないんですよ
ということは さっき言ったように
比重で表せないんだよ だから
オリジナリティがゼロで 真似をしているのは100とか言う
ことじゃなくて
もっとそもそも論ですね そもそも
個性がどうたらこうたら以前に 人間ってそういうふうに
記憶を混ぜて表すしかない もちろんこっから先はね
それは個性と呼ぶのかどうかという 哲学的な議論はあると思うんだけど
大抵の人が思っているような ゼロから一度生み出すようなことは絶対ありえない
ありえないということですね となると大抵の人にとってはね
全部結局パクリなのかと思うと思うんですけど その通りです
これが結局のところの事実なんですね 今まで見たことのないもの
出会って感動したりできればいいですよ でも芸術って
みんなすごいものだと思っているだけで もちろん人類にはなくてはならないものかもしれないけど
その程度のことなんですね 世間の人はちょっと
幻想を抱きすぎなんですよ あの芸術家はね
天から何か降ってくるような こともないですし 表現ではありますよそうやって
直感で何かあるみたいなも結局
統合しているだけですから記憶を 超能力で作ってるわけじゃないですから
絶対に過去で聞いた曲を統合しているだけなんですよ 単に混ぜているだけですねだからね
新しいものができる 今まで聞いたことのないように感じているだけなんですよ
でこれからAI時代ともなれば 芸術も多分AIの方が圧倒的に優秀だろうし
もっと複雑なね そして理にかなった統合の仕方をするわけですから
人間の行動と価値観
でより人間よりもオリジナリティのあふれるもの を作っているように感じる可能性もありますね
まあ逆にそういったものだと勘違いさせることもできるだろうし
前回話したのはこれと通じるところがあって 人間の生き方もね個性を持って生きることができるかというと価値観が流れてきて
それを統合しているだけってことですね前回言ってたのは 今回の話に当てはまると
自分の常識だったり
生き方を
まあそれは人から学んだこともあるだろうし いろんなものを見て見聞
ができてっていうのもあるかもしれないし それが
いろいろ複雑に 統合されて
人間の脳ってすごくて相当複雑に もう無限にあるぐらいのいろんな自分の記憶を
えー 合わせてるわけですね合わせて
相当それは複雑なわけですよ どんなにイメージしても意味ないと思いますよあの種は記憶を分けれることもないし
数えれるものではないからだから無限という表現したんですけど あくまでもこういう表現ですね
いろんなものが合わさって 生きてるに過ぎないからどんなに
自分で考えて行動してるよでも やっぱりだから価値観に流されてしまうんですよね人間って
どうやったってそれに抗おうとしたって 反抗したって無駄ですねそれは
統合の仕方が変わるだけですから 芸術家もそうですよどんなにね
今まで見たことのないもの
作ろうとしてもそう思い込めるだけで 絶対に過去の記憶を統合してるだけなんですよ
これがわかりやすい例として夢なんかね 絶対に今まで見たことないものだ
今まで行ったことない景色が出てきただからそれでね それを前世と呼ぶ人もいるけど
こんなとこ行ったこともないのになんで見えるんだと勘違いしてる人もいるけど絶対に 統合してるだけなんですよ
それをね初めて見た 初めて
会った人間だと 勘違いしてしまうわけですから音楽も同じですね
これは 他にない唯一のものだと
こんなものは出会ったことがないと認識してしまうんですよ だからどんなにね自分の発言が
個性あふれるものであると思っていても
どうせ人とから聞いた話でしかないんですね ただね個人差はもちろんあります人間の中でもね
ありきたりなことしか言えない人 個性的なことを言う人それはもちろん個人差はあります
結局はみんな どっかで聞いたことを統合して話してるにしすぎないんですね
どんな文化人であろうと政治家であろうと革命家であろうと みんなそういうことですから
まあ冷めた考え方ですねでもこれが事実です どんなにね偉人で
もう今でいない生き方 そして
この後にも この後もそんな人はいないっていう人でも結局は
身につけた価値観に流されて生きてるんですよ どんなにね
他の人物とは違うものを持っているようでも あと歴史上の人物でなくても周りでもね
本当に個性的だなっていう人いると思うけど 全く同じですから他の人と
自分が身につけた価値観に従って生きるしかないんですよ 恐ろしいですよね例えばスーパーでどのアイスにしようかなーって悩んでて
結局 複雑に考えてはいるんですよ人間って
かとかね 単純ですよね
可能って単純ですよ本当に電気信号パーって送れば それで動いてくれるんだから
人間は複雑にできてるだけであって 同じことなんですね
過去の記憶を統合して 記憶を思い出して
アイスどれにしようかなって選んでるだけですから でね本当に
クラゲの経験上異常に記憶力あるような人って 異常って言ってもまあ
エリートと呼ばれるような人ですね 別にサバン将軍まで行かなくても
結構記憶力がある頭が良いと言われるような人って このね統合する能力
まあ自体なのかわかんないけど なんか覚えたことをね
応用する能力がなかったり そのままアウトアウトプットしてしまう人がいたり
その自分がつけた知識を利用してっていうのは 苦手なような気がします それではしたっけ
