倉木の不安と日常
前回のエピソードでお話しました、友の子としてコロナになって、倉木はあまり緊迫感がなくて、自分らしくないなと思ったんですよ。
わかりました、この原因が。東日本大震災の時も倉木は何とも言わなかったんですよ。
日本人って普段平和ポケしてますよね。それに比べて倉木は異常な緊張感のままで、ほんの小ささなことも不安に感じて生きてるわけですよ。
なんていうのかな、ささいなことを想定してるって不安になるっていうのかな。
だからね、人より不安なことが起こりうる事象の確率が多くなるわけですよね。
だから世間の人はね、東日本大震災の目の当たりにして、自分のとこでも何か災害があるんではないか。
日本ではこんな大きな地震が起きるって改めてわかって、自分のとこも対岸の舵ではないなと。勝手の不安だと思うんですよ。
でも倉木はね、そんなこと普段から、四六時中から何が起きるかわかんないと思ってるから。
逆に何か振り切れてしまったというかね、あまりにも大きすぎて。今回の地震、その出来事が。
今回のとかその時の。今回もそういうことかもしれないんですよね。
あまりにもその、何か大きすぎて。逆に現実味がないっていうのかな。
次の話なんですけど。いやー、驚きましたね。
ウイルスってね、別に布からとかで映るし、あとは隣の家もね、職場での施設の老人の人が感染したってことで、
一時期ホテルにいたり、あと自分が感染した時もずっと部屋の中にいたり、そういう話を聞いてるし。
いやー、ありえないと思ったんだ。昨日夜、なんとね、クラケがトイレに降りて、その時一回目、今にいるようなんですよ、トモの腰が。
二回目もなんですよ。わざわざ寝る部屋に行って、また起きてきて、寝る部屋に行って、また起きてきて。
今朝聞いてみたらね、洋館の一メートル、すぐ一メートル後ろですよ、ソファーで。普通に寝てテレビ見てるんですよ。
いやー、ありえないと思って。まずね、ソファー使ったら感染する可能性あるからね。
でね、洋館は普通にそこら辺のものを触って、箸持ちながらですよ、そこら辺のものを持ったりしてるところからすると、いやー、まずいね。
何考えてるんだ。だから、以前はね、そうやってホテルに監禁されたり、海外行ったら外出一週間禁止だったかな、とかあるじゃないですか。
一メートル後ろでマスクしてるからって普通にテレビ見てるんですよ。いやー、ありえないでしょ。同じ空間に一緒にいるって。しかも一メートル近くで。
何考えてるんだろうと思ったね。
そんなクラキはね、普段からしっかり手洗ってるんだけど、よりしっかりね、ここには手、まずね、戸の触れる場所はね、普段からそうなんだけど、なるべく二人が触れてない場所に触れるようにして。
でもそこをちゃんと手、徹底的に手洗って。トイレの戸もね、触れる場所も徹底的に手洗ってってやってるんですよ。
で、蛇口はしっかり洗って、ティッシュも一枚目は取って。
で、絶対にトイレのね、壁には触れないようにして。普段は触れちゃうんだけど、あとトモロコシの方の机の方に触れたサランラップとかは触れないようにして。
で、トモロコシがトイレに行った後は、しばらく時間が経ってくるようにして。
で、やってますね。緊迫感ないって最初に言ったけども、全然そういうところはしっかりしてるんですよ。
なんかね、でもさっき言ったように現実味がないっていうかね、やっぱり普段からね、いろんなことを不安に思ってるとね、こういう時に逆に、
まあこういうことは誰だって起きるんだろうみたいに、東日本大震災も。自分に限ってそんなことは起きないと思ってるから、世間の人はこういうことが起きたときに騒ぎ立てるんですよ。
だから車を運転しててもね、3秒後に事故に起こるなんて誰も思わないでしょ。
でもクラッキーは運転するとしたら、いやいつね、事故になって即死するかわかんないって、そういう覚悟でやるんですよ。そこが違うところだね。
クラッキーはそういう人としてね、当然持ってる能力がないんですよ。だから不安に思いすぎるんですね。
ではしたっけ。
