1. Podcast総研
  2. #13 会社員時代に配信したコン..
2022-04-01 16:14

#13 会社員時代に配信したコンテンツは誰のもの?


【出演】

野村高文(音声プロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表) twitter.com/nmrtkfm

設楽悠介(幻冬舎「あたらしい経済」編集長/幻冬舎コンテンツビジネス局局長) twitter.com/ysksdr

【参考URL】

後藤達也さんの新アカウント

https://twitter.com/goto_finance

【関連リンク】

・Voicy「風呂敷畳み人ラジオ」 : https://voicy.jp/channel/607

・Audible「みんなのメンタールーム」公式情報 : https://www.audible.co.jp/pd/B09PWM1R7Z

・Podcast「News Connect」https://open.spotify.com/show/1EiRggj17tBgkoZHpv34Cn

・Podcast「あたらしい経済ニュース」https://open.spotify.com/show/4vN7EuZftQIDGoKIkoWQsX

00:01
ポッドキャスト総研。この番組は、ポッドキャストスタジオクロニクル代表の野村高文と、新しい経済編集長のしだらゆうすけが、面白い音声コンテンツや音声ビジネスの可能性について、あれこれ語っていく番組です。
こんにちは、野村高文です。
しだらゆうすけです。
はい、ポッドキャスト総研第13回始まりました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日テーマですね、一つ語りたいことがありまして、少し音声の話から広げるんですけど、個人と会社のパワーバランスというか、会社の名前で個人が作ったアカウントというのは誰のものなのかっていう話をしたいなと思っています。
なるほど、なるほど。
何を思ってこの話をしたかと思ったかというと、皆さんもご存知の方いらっしゃるかもしれませんけど、日本経済新聞の記者で、後藤達也さんという方がいらっしゃって、ちなみにごめんなさい、私後藤さんとは面識がないので、もしご本人が聞いていたらちょっと大変恐縮なんですけど、勝手に引用してしまって。
その方がすごく良質なツイートを毎日毎日続けられていて、特にアメリカのマーケットに関する情報、それこそFRBがこういう会議を開いたから、金利がこういうふうに動くみたいな。
非常に投資をする人にとってはもう本当に筆読みたいな感じのアカウントになってたんですよ。それがだいたいフォロワーが30万人ぐらい、すごい数ですよね、いらっしゃって。
みんなやっぱり投資をする人は後藤さんのアカウントを見るっていうような感じだったんですけど、その方が発表されたところによると3月末で日経新聞を退職されるということで、4月からフリーランスの記者として独立されるってことなんですけど。
これは週刊誌の報道によるとなので、ちょっと本人事実関係がどうかってのは分からずに話をしますが、週刊誌の報道によると、どうも日経新聞の記者っていう社名を明かしてやったアカウントについて、
ツイッターのね。 はい、ツイッターの。退職後も使えるのか使えないのかっていうところでちょっと揉めたっていうようなことをですね、報道でされていて。会社側としては社名を出しているアカウントだから、このアカウントっていうのは会社のものでしょうということで、もし退職するんだったら返しなさいと。
なるほどなるほど。 ただ一方でご本人からすると、別にこれ業務時間の中でやっていたものじゃなくて、自分が実職にやっていたものだから引き継がせてほしいっていうような、そういう双方の立場が対立してしまって、ということがあったんですよ。
なるほど。 で結局、後藤さんは、これも公開情報によるとフォロワーに対して、もともとのアカウントっていうのは休止しますと。で、新しいアカウントとしてこういうの立ち上げたんで、こっちをぜひフォローしてくださいって呼びかけたら、一気に1日で10万人ぐらいフォロワーが増えたっていう。ということだったんですよね。
03:00
なるほどなるほど。 でこれって結構しさ深い話だなって。ちょっとできるだけ個人批判というか特定のプレイヤー批判はしないように話すつもりなんですけど、どう考えてもやっぱり組織と個人のパワーバランスが変わってるなって感じがするんですよね。
で、たぶん日経さんは日経さんって思うことあったと思うんですが、もうちょっと上手くやる方法はなかったのかなってやっぱり見えちゃうわけなんですよね。 なるほどなるほど。 例えばもう退職後もそのアカウント使っていいからっていう度量を見せた上で、だったらちょっとフリーランスの記者になってもたまにはコラボしようよとか。
なんかちょっとコラムとか書いてみるとかいろいろあったわけじゃないですか。関係性を続ける方法。でもやっぱりその強くなった個人に対して取り上げるような真似をすると、やっぱり基本的には喧嘩ばかりになっちゃうじゃないですか。
だからまあなんとなくその今の野村さんが話していた実証を見てる周りの人たちの感覚としては、なんか後藤さんどっちかといえばかわいそう。なんでその自分で個人でやってたことなのに。もちろんただプロフィールとかに社名は入れてました。で、もしかしたらその社名があって活動できるからそういう情報も入ってきたのかもしれない。
そうですね。それはそうなんです。 ある。そういうこともあるけれども、ただそれって日経新聞さんちょっと心が狭いんじゃないの感がなんとなくあるってことですよね。今なんとなく世論館としては。
世論館としてはそういうふうになってるってことですね。で、まさに今しだやさんが言ってくれた点重要で、おそらくツイートされてる情報は業務上知った情報もいくらか混ざってると思うんですよ。
そうですよね。 はい。もともとニューヨークに赴任されていた方なんで、その結果のことは言ってる。ただおそらく業務命令としてツイッターをやれって言われたわけではないと思うんですね。
確かに。 だからそこって本当にどういう扱いになるんだろうかっていうのは、今後いろんな会社で起きるんじゃないかってことで。
いやー、落ちますよ。 はい。で、ちなみに私の場合は大変ニュースピックスは度量は広くてですね。私ニュースピックス時代にニュースピックス所属って出してたんですけど、全然普通に引き継ぎましたね。
ってかまあそのまま個人のアカウントにされてたし。 ね、ツイッターはそうだし。で、あとまあ別にニュースピックスさんが良い悪いじゃないんですけど、それこそニュースピックスさん時代にアスコープという番組を作っていたわけで、それがこの間ポッドキャストアワードを取りましたけど、普通厳しいところだったらあれニュースピックスの人が行くよね。受賞式。野村さんは行かないよね。
あれは会社の資産だから。野村さんが作ったもんだけど、まさに完全にニュースピックスのリソースを使って作ったじゃないですか。 100%ニュースピックスのリソースを使いましたね。
それを野村さんがちゃんと受賞式でトロフィーもらえるっていうのは、なんか僕はニュースピックスいい会社だなと思っちゃったよね。 はい、それも本当そうです。私も全く同じこと思って。もうニュースピックスの人じゃないから、ニュースピックスが作った作品が受賞したとしたら、筋論では出れないんだけど、ただまあポッドキャストのパーソナリティーではあるので。
06:03
まあそうか、そうね。 だからそこら辺って若干微妙なところなんですよね。だったりあとは、まあこれは一応人形を切ったりしてるんですけど、例えばニュースピックス時代に知り合った著者の方に自分が手掛ける番組に出てもらうとかもやってるんですよね、私。もちろんあれですよ、引き抜くような真似はしてないですけど。
っていうようなことはあったりするので、今後おそらく特にコンテンツ産業については、サラリーマンなんだけど、その個人としてすごい有名になってきたって人っていっぱい出てくると思うんですよ。 出てきますね。
はい。で、このポッドキャストの世界でもやっぱ何人かいるんですよね、そういう人が。 いますいますいます。 はい。で、その人に対して、まず会社がどういうスタンスを取るのか。もうやめろ、まずいろいろグラデーションがあるんですよ。完全にやっていいよ、もう自由にどうぞっていうのから、もうやめろ、今すぐやめろっていう。
SNS禁止でとかね、発信禁止。 そうそうそう。みたいなまたいろいろあって、たぶん厳しい順で言うと、やめろ、全部許可を取れ、やってもいいけど社名は出すな。で、もうちょっと緩くなってくると、やっていいよ、ただ強豪になるようなことはやるな。で、最後は別に会社の看板に傷つけなければ何でもいいよみたいなぐらいのグラデーションがあると思うんですけど。
たぶんほんとその間で、何でしょうかね、たぶん企業の社会からどう見られるかっていうスタンスもたぶん問われますし。 ただ一方でその企業からすると、他の社員の手前、ここで何ていうかこう示しをつけとかなきゃいけないみたいな気持ちもわかるんですよね。
そうね。 はい。だからなんかすごいね、やっぱこう基準が溶けてる時代なんだな。明確な基準っていうのはこれなくて、会社の考え方によって本当にいろんな対応になる。で、おそらくそれがもう嫌な個人っていうのは出ていく。なんかそういう時代に突入したなっていうのはすごい思ったんですよね。
そうですね。まさにそこの基準難しい。で、ちょっと前半の話ではなんとなく世の中的に日経さんが今回ちょっと厳しいんじゃないのとかかわいそうみたいな雰囲気の感じがあるとは言いましたものの、主語として僕も日経新聞の社長だったら気持ちめちゃくちゃわかるし。だってうちのリソースだし、うちの名前使ってそもそもフォロワー増やしたんだろうとか思うし。
で、それを許容してただろうと思うので、なんかその理屈も本当に僕は正義だと思うんですよね。で、なんか今このポッドキャストとかSNS含めこの状況で起きてることのなんか妥協点みたいなところが、もちろん厳しい会社はもうNGにしてるんですよ。今の野村さんのグラデーションの中で。で、妥協点として僕増えてきてると今思ってるのは、やってもいいけど社名は使うな出すななんですよ。会社の人。
なんかね、そこがね、たぶん一応会社と個人の関係上、なんか一番、えーとなんだろうな、心地よい場所としては置かれてるんですよ。で、ただそれのデメリットっていうのがあって、それってすごいビジネス的に両者が損してることもあるんですよね。
09:09
おついちさん そうなんですよね。そうそうそう、わかる、すごい。 結局すごいYouTuberが社員にいるのに、自社商品の一つも紹介されないわけですよね。 おついちさん そうなりますね。 でも、もちろんそこの一線を越えちゃうと、いいことも悪いことも増えるので、共犯関係になるかみたいな話になってくるのね。
で、本当は、だからそこで結構、個人と企業の付き合い方の線引きがされてるのが、乗り越える企業とそうでない企業で、なんか別れていきそうな気がするし。 おついちさん そうですよね。 やっぱりそこがね、すごく、まあ昔からもしかしたらあった問題かもしれないんですよ。あの特に出版社とかでは。
何でかというと雑誌の編集長がテレビに出る問題みたいなのがあるわけですよ。 なんとか編集長がコメンテーターに出たりするじゃないですか。 だからね、結構これ難しくて。で、それってでも会社としても宣伝効果あるわけですよ。その人がテレビでだって謝名言うんだから。CM流したらいくらなの?って話になるわけね。でも、そこでやっぱり辞めていくみたいなことも出てくるから、厳しくすると辞めていく。なんかこのバランスを取るのは難しいし、そういうところが選ばれるようになってくるのかもしれないなって気づきますけどね。
そうですよね。会社として。 だから結構個人からしても、ちゃんとその会社の名前を使ってアカウントを育てられた。で、その結果ありがたいことにそのアカウントを引き継げたっていう話だとしたら、まあそれはなんていうか、会社に対してやっぱり砂をかけちゃいけないなと思って。
そうね。 ちょっと話ずれますけど、退職エントリーってあるじゃないですか。 はいはい、投稿するやつをやめますっていう。 投稿するやつ。私あれね、結構問題だなと思っていて。 いや、俺も思いますよ。卒業しますみたいな文章でしょ? そうそうそう。
ノートみたいなやつ。 そう、ノートみたいなやつ。でね、まあ卒業しますっていうのを書きたい気持ちはわかるんだけど、経緯をつらつらと書いていくと、どう考えても自分が退職に至ったきっかけみたいなのがここに含まれるじゃないですか。 まあ含まれますよ。 はい。で、それってほとんどの場合、やっぱ会社ディスが入るんですよね、それって。 まあ入っちゃうよね。
入っちゃうじゃないですか。だってそもそもそう思ってなかったら辞めないわけじゃないですか。 だからどんだけ客観的に書こうと思っても、やっぱディスリが入っちゃう。で、おそらくそうすると、これもちろんグラデーションがあって、うまく書く人と、本当に会社の触れちゃいけないところに触れちゃう人とかいると思うんですけど、やっぱまだ現職に、前職にいる人からしたら、やっぱいい気持ちはしないわけじゃないですか。
そうですよね。で、しかもそれが本当に会社は素敵なんです、ただ僕のわがままで辞めただけですって書いてても、深読みしちゃうんだよ、なんか。分かる?分かる?むしろそう書かないといけない状況で、本当はこの会社厳しいのかなと思っちゃう。 そうなんですよ。だからあれがエントリーが出てきた時点で、やっぱり負けなんですよね。負けっていうか、良くない方向に行ってるんですよね。
12:03
でもやっぱりそこは制御できないもんね、これからどんどん進むよね、こういうことはね。 そうでしょうね。だからそこですごい私が思ったのは、書く人も、なんかそんなことわざわざしなくていいのになって思うんですよ。つまり、よくこれフリーランスで言うのが、最初の顧客は誰かっていうパターンで一番多いのは、前職だった話があるんですよね。
そうね、うん。 つまりその前職からわりと信頼関係を得ていれば、前職との関係が切れずに、仕事がもらえると。でも退職エントリー帰った瞬間にもうあれじゃないですか、お付き合い切れるじゃないですか。
まあ確かにね。 大体の場合は。だからその辺は、なんだろうね、もっと上手くやればいいのにってすごい思うんですけどね。
確かにね。本当にもったいないよね、そういう意味でも。いろんなところとつながってくるね、本当に。
はい。だからそうですね、今ニュースピックスの人が私のことをどう思ってるか知らないですけど、一応仕事自体はつながってるんで、めちゃめちゃ嫌われてはないのかなっていう気持ちではいるんですけどね。みたいなね。今日ちょっとポッドキャストの話だけじゃないんですけど。
そうね。でもこれからポッドキャストやる方とか今やってる方とかも社名出せなかったりすると思うんですよね。で、僕はこの状況はやむを得ないが、なんかもったいないと思っていて。
はい。 多分僕のいる会社なんかは比較的自由。自由でもないんですけどね。結局僕も会社通してるか通してないんですよ。
そうですよね。 ポッドキャストで言頭者のしだらですっていうことに対して許可取ってません。で、それはある意味、もうそれで怒られたら自分が怒られようと思ってるリスクを取ってるんですよね。
で、今のやっぱりポッドキャスターとかSNSとかインフルエンサーの、ビジネスパーソンSNSのポッドキャスターの都合というと、やっぱりそれはそのリスク取るしかないみたいな環境が多いと思ってます。で、取れる人はいいんだけど、自己責任で。
でもそれってやっぱり揉めるとやっぱりこうごちゃごちゃする事件って別に、後藤さん以外の経験でもたくさんあるので、会社として逆に会社側に何か言いたいのは、OKなのかNGなのかでLINEを名分化してあげたりとか、むしろ使っていいよぐらいのことをやってあげるような会社も出てくるといいなってポッドキャスターとかにとってもいいなっていうような気はしますね。
やっぱり会社の中の人がやってるポッドキャスターって面白いですよね。 面白い面白い。 より具体性が増すんで。 そうですね。 コンテンツ力が高まるんですよね。 そう。でもね、今はまだだからこんなこと言うとあれですけど、ポッドキャスター市場って日本ではそれなりにマーケットが小さいので、なんとなくその問題を顕在化したいんですけど、これから僕が市場が大きくなれば、この問題っていうのはいっぱい出てくると思う。会社員でポッドキャスターっていっぱいいると思うんで。
そう思いますね。 そう。で、いろんなトラブルが起こったりっていうことになると思う。 だからそれこそちょっと前にこの番組で常老眼問題とか言いましたよね。あれも要はコンテンツの流通するものに対してプラットフォームはどんだけ責任を持つべきなのかっていう話じゃないですか。あれも日本ではまだ顕在化してないけど、市場が大きくなったら出てくるだろう問題なんですよね。これもおそらくそうで。
15:20
だからあれですね。ポッドキャスター総研では、そういうふうに今後起きそうなことの目っていうのをいち早くお話ししていくのがいいかもしれないですね。ということで今日はこのところですかね。ありがとうございました。
さようなら。さようなら。
16:14

コメント

スクロール