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2025-09-28 15:00

02-22-フラミンゴ手帳友の会・会報

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本エピソードでは以下の書籍からの引用を含みます。・『モモ』(岩波少年文庫)ミヒャエル・エンデ 著/大島かおり 訳(岩波書店 2005/06/16)引用箇所:218ページ、236ページhttps://www.iwanami.co.jp/book/b269602.html・Audible 版『モモ 』https://www.audible.co.jp/pd/B08J7M61JX …エピソード内でご紹介した書籍(引用なし)・『まだらのひも』名探偵ホームズ(青い鳥文庫)アーサー、コナン・ドイル 著/日暮まさみち 訳(講談社 2011/01/14)https://cocreco.kodansha.co.jp/aoitori/aoitoribooks/0000209266・『少年探偵団』(青い鳥文庫)江戸川乱歩 著(講談社 2016/01/14)https://cocreco.kodansha.co.jp/aoitori/aoitoribooks/0000209622 ・『ビブリア古書堂の事件手帖』~栞子さんと奇妙な客人たち~(メディアワークス文庫)三上延 著(KADOKAWA 2013/2/21)https://mwbunko.com/product/biblia/201101000190.html ・『准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき』(角川文庫)澤村御影 著(KADOKAWA 2018/11/22)https://www.kadokawa.co.jp/product/321807000219/・『三体』(ハヤカワ文庫SF)劉 慈欣 著/大森 望 訳(早川書房 2019/07/04)https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005209870/ ・『ぐりとぐら』中川 李枝子 作/山脇 百合子 絵(福音館書店 1967/01/20)https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=62 ・『ノラネコぐんだん ラーメンやさん』工藤ノリコ 著(白泉社 2021/11/05)https://www.hakusensha.co.jp/booklist/61772/ ・『赤毛のアン』(新潮文庫)L.M.モンゴメリ 著/村岡 花子 訳(新潮社 2008/02/26)https://www.shinchosha.co.jp/book/211341/



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サマリー

今回のエピソードでは、手帳の魅力や未来への希望について話し、ミハエル・エンデの著書『モモ』を考察しています。様々な手帳のフォーマットを通じて、時間の感覚や未来の見方が変わることが示唆されています。また、ミハイル・エンデの作品における時間の概念や、子供と大人の視点の違いについても考えられています。さらに、自動文学における魅力的な描写や読書体験の楽しさについても言及されています。

手帳の魅力
私たちは人間になろうとしているのみーさん、 ありがとうございました。
次は、フラミンゴ手帳友の会・会報です。
改めまして、いらっしゃいませ。 フラミンゴ手帳友の会・会報を発行しているみこです。
こちらの番組では普段は、手帳について つらつらとお話ししているんです。
もともとは、インスタグラムの手帳アカウント向けの方に写真と、さらに概要欄を書いていたんですが、概要欄が長くなりすぎて、そこからノートに移行したんですが、
コロナ禍の間にスタンドFMに入りまして、 そこの音声配信からポッドキャストという風に移行して、こちらの番組を続けているところです。
いつもは手帳について、例えばホウオニシス手帳であるとか、トラベラーズノートとか、
もうだいたいリスナーさん、インスタグラムアカウントでご一緒している方々は、その商品名だけでそのサイズであるとか、質感、紙質などもイメージされる方々ばかりなので、
でもちょっと今回のその配信リレーでは、それはあんまりだなぁと思って、何についてお話ししようかなという風に思っていたんです。
配信リレーでは運営の皆様がテーマを考えてくださるんですが、その中で未来というテーマを見た時に、
手帳は未来そのものだなぁという風に思ったんですね。 日本では本屋さん、文房屋さんで2026年の手帳が並び始めていて、手に取っていらっしゃる方も多いかなと思うんですけれども、
それをイメージした時に、手帳って本当に様々なフォーマットがあるじゃないですか。
例えばレフト式、左側が7分割で、そして右側はメモページであったりとか、クオファディスさんのようなバーチカルタイプ。
1週間が縦に7分割されていて、メモの方を含めると8分割かな? 縦の軸に時間軸が並んでいるものもあれば、もうちょっと緩い感じの左右2ページで1週間。
それが8分割されていて、一枠1日。 本当に簡単なスケジュールだけで良ければ左右で2週間。
7分割7分割で、それぞれ14日分かけるものであるとか、もちろんほぼに手帳さんみたいな1日1ページ。
みどりさんで出てるような1日2ページのものもありますよね。 ちょっとそうなるとシステム手帳のフランクリンプランナーに近いかなと思うんですけれども、
そういうのをイメージした時に、やっぱりワクワクするというか、私がこうして手帳の番組を続けているのも、
その書き込んでいないところに対して良い未来があるんじゃないかとか、そういう希望があると思うんですよね。
そこに書き込んでいる違う自分といったような。 そして私が手帳を定期的に変えたくなるのは、そのフォーマットによって同じ未来なのに、私の時間が違ったものに見えるというか、
『モモ』の紹介
視点を変えるというか、感覚が変わる感じがあるんです。 例えば1日1ページだったら、
ゆったりと時間が流れるような感じがしますし、 それがレフト式であったりバーチカルであると、どんどんどんどん時間を追うような、
その分タスク、ルールがこなせるような感じがしますし、 そういった時間の見方が違うっていうのを考えている時に、夏休み中に読んだ本が思い浮かんだんです。
前置きが長くなりましたが、今回は手帳ではなく、その本の話をしようと思います。
今回ご紹介する本は、タイトルはモモ、著者はミハエル・エンデさんですね。 こちら私の手元にあるのは岩波文子さんのものなんですけれども、
2005年6月16日に発行されています。 役者は大島香里さん、発行所は岩波書店さんですね。
こちら有名な本なので、お読みになった方もいらっしゃるかと思うんですが、 私がこの本を最初に知ったのは、多分中学1年生の数学のテスト。
それがクラス全員に返されて、ちょっとクラスが緩い雰囲気だったんですね。 みんなが何点だったとか、ここどうだったとか、そんな時に数学の先生がこのモモについて話されていたんです。
でもちょっと真面目な雰囲気ではなくて、モモという話があって、大食い大会をするようなお話なんだみたいな、今考えると酷いなと思うんですけれども、
そこでモモって何だろうと思って、自分で調べてみて、それがモモという女の子が時間泥棒から時間を取り戻すという海外の話って知ったんですね。
そこからずっと頭の中にはあったんですけれども、縁がなかったんですね。
でもこの夏休み、日本に一時帰国した時に息子に何か日本の本を買って帰ろうと思って、というのは息子は英語の本はちょっとずつ読めるようになってるんですけれども、
日本語はまだ漢字をやっと書けるかどうかっていうくらいで、もうちょっと日本語のストーリーに興味を持ってくれたら習得してくれるかなっていうような、ちょっと勝手な親心もありまして、横浜のキノクニ屋さんに向かったんですね。
ちょうどその前に、名探偵コナン君の赤眼のフラッシュバックを2人で見に行って、ちょっとコナン君モードが上がっていたので、
そして私はシャーロックホームズとか名探偵のエルキュール・ポアロ、アガサ・クリスティとか、そういう推理小説系が子供の頃から好きだったので、それでもちょっと原作の翻訳版は難しいので、子供向けに翻訳されたものが青い鳥文庫であったと思ったので眺めていたんです。
そこでシャーロックホームズのマダラのヒモ、私が初めて読んで、もう本当にゾッとした話なんですが、それと名探偵コナン君に出てくる少年探偵団、これは江戸川乱歩さんのお話で、
でも江戸川乱歩さんって怖そうと思って、私手に取れないままだったんですね。でも子供向けだったらきっと怖くないはずと思って、少年探偵団の本も一冊手に取って、それでよしお会計と思ったところに、
このモモンが平積みされていたんです。それで、あーキンドルあるけど読んでないと思って、でもこの本は絶対生きてるうちに読んどいた方がいい本だっていうふうに思っていましたし、
紙の本として本棚にあれば、いつか息子が手に取ってくれるかもしれないっていうふうに思って、それも一緒に購入して帰ることにしたんです。
オーディブルの活用
自宅に戻って読み始めたんですけど、これがですね、読み進められないんですね。自動書ということにはなっているんですが、難しいわけではないんですけれども、
こうスーッと入ってくる漢字でもなくって、例えばライトノベル、私が好きで読んでいるのがビブリアコ書道の事件手帳であるとか、
純教授の高月明の推察であるとか、そういうライトノベルを息子の小学校の迎えに行って待ってる間読むことがあるんですが、
こういったライトノベルはちょっと読んで少し休んで、また次の日ちょっと読んでっていうことでも十分にストーリーが終えるというか、読み進められるんですね。
でもモモンはそれがちょっと難しくて困ったと思った時に、私はオーリブルを思い出したんです。
このオーリブル、本当に夏休み中は様々な本を読むのに、特に息子とずっと一緒だったので、息子がレゴとかゲームとか遊んでいる間に家事をしながら本を読み進めるのに本当に助かったんですが、
そういった流れ引きという意味合いではなく、今年に入って読みたくてもどうしても読み進められない本があったんですね。
それがサンタイというSFなんです。これはもう本当に皆さんご存知な本だと思うんですが、これも生きているうちに読んでおいた方がいい本と思ったんですけども、
描写が過酷で、宇宙のSFものとしては本当に壮大で素晴らしいと思うんですが、結構読むのが重いというかしんどくって、平時がめくるのがしんどいんですね。
そういう頼り方ではオーディブルって使ったことなかったんですが、オーディブルだと自動的に読んでくれるじゃないですか。
私がしんどくってもうやめてと思っても読んでくれるから自動的に進むというか、オーディブルのおかげでシリーズ全部読み切れたんですね。
それを思い出し、桃もオーディブルにお願いしようと思ったんです。しかもこの桃の担当者さんは高山みなみさんなんです。
高山みなみさんというと、もちろん名探偵コナン役で有名ですし、あとは魔女の宅急便のキキ、本当に馴染みがある声優さんですよね。
桃の声はキキの声をもっと幼く可愛くしたような声でしたし、さらにもうちょっと年上の青年だとコナン君をもっと大人っぽくしたような声ですし、
さらにおじいさんの声も、そして時間泥棒のちょっと狂ったような、そういった声も、
あの時妹がすごいハマっていた天空のイスカフローネの怖い敵役を思い出したんですが、もちろん他のナレーションのところは普通に落ち着いた大人の女性の声で進みますし、
それが高山みなみさんすごいっていう、その表現力にウキウキするのと、桃というストーリーを追うのが私としては難しかったところをうまく創作してもらえて、最後まで読み切ることができました。
時間の概念と視点の違い
実際は聞いたんですけども、読んでよかったなぁと思うのは様々なところがあるんですが、子供にとって本当にのびのびした幸せな環境ってなんだろうとか、
でもそれを許さない社会システムであるとか、大人が追い求めるものと、そして時間っていうものがないと思い込んでいく過程であるとか、
そういった社会の動きをイメージする中で、この本自体ドイツ語版では1973年の出版のはずなんですね。
今でこそ私たちここ10年20年、時間が足りないであるとか、その前の高度成長時代もそうだったんでしょうけども、そういった世界をイメージできますが、
1973年でそこまで時間がないっていう生活だったんだっていうのにもちょっとびっくりしましたし、それが本当にリアルで、もっとのんびりした時代だと思ってたんですよね。
もう一つはそのミハイル・エンデさんの時間というものに対する表現が本当に素敵で、詩というのはポエムという意味で美しいなというふうに思ったんですね。
その時間というのが音楽であるとか、花の咲く場面であるとか、そういった表現があるんですね。
この中からその時間に対しての描写、ちょっとネタバレは避けるとして、モモンが出会った時間のマイスターの方のセリフを引用させていただこうと思います。
この時計は私が趣味で集めただけなのだ。時計というのはね、人間一人一人の胸の中にあるものを極めて不完全ながらも真似て、かたどったものなのだ。
光を見るためには目があり、音を聞くためには耳があるのと同じに、人間には時間を感じ取るために心というものがある。
そして、もしその心が時間を感じ取らないような時には、その時間はないも同じだ。
ちょうど虹の七色が目の見えない人にはないも同じで、鳥の声が耳の聞こえない人にはないも同じなようにね。
でも悲しいことに、心臓はちゃんと生きて鼓動しているのに、何も感じ取れない心を持った人がいるのだ。
もうどんどんどんどん時間泥棒に時間を取られていく大人たちの中で、生きていても時間を感じ取る心がないって、どんなだろうって思うんですけれども、
これが私も実際にわかったわけではないんですが、でもこちらはですね、大人の方々、そしてぜひお子さんを持つ親御さんに呼んでほしいと思うのは、
どれだけ私たち大人が子供の視点というか時間というか、そういうものから離れているのかというのを、はっと我に変えるというか、
それ自体を私たちはきっと取り戻すことはできないにしても、そのことを時々ちゃんと我に変えるということは大切だなあっていうふうに本当に身に染めて思うような本なんですね。
自動文学の魅力
あともう一つ、私自動文学でいいなと思うのは、美味しいものが出てくるところだと思うんです。
きっと皆さんご存知のグリとグラ、本当に大きいパンケーキ?ホットケーキ?出てきますよね。
あんな大きいの森の動物のみんなでシェアするのは本当にウキウキする場面なんですが、
あとは最近の絵本だとドラネコ軍団?息子も好きで何冊か持ち帰ったんですが、カレーライスとかラーメンとかお寿司とかあれもワクワクしますよね。
男性の方はあまりお読みにならないかなと思うんですけれども、赤毛のアンでアンとダイアナが初めてティーパーティーする場面で、
アンが間違えてマリラ特製のフルーツのワインを出してしまうんですが、
もともとマリラが準備していたのはラズベリーのアルコールなしのドリンクなんですけれども、
ちょっとそれでお母さん同士のことでアンとダイアナがなかなか会えなくなっちゃうっていう場面は有名なんですけれども、
一体どんな味がするんだろうって、日本ではちょっとラズベリードリンクとかカラントのそのフルーツのワインって、
子供は飲めませんけど、そういう味をイメージしてワクワクするっていうのもありますよね。
そこで、この桃からも美味しい場面があるので一つ。
最後に言いを刺してください。
テーブルの上にはずんぐりした形のポットと、二つの小さなコーヒーカップとお皿。
それにスプーンとナイフが並んでいました。
どれもこれもピカピカの金でできています。
小さな籠には金褐色にパリッと焼けたパン。
小さなボウルには金色のバター。
もう一つのボウルには金の液体のように見えるハチミツ。
マイスターホラは、ずんぐりしたポットから両方のカップにチョコレートをついてから、
身振りよろしく食事を進めました。
どうぞ小さなお客さん、たくさん召し上がれ。
もうこれを読むだけで美味しそうじゃないですか。
パリッとしたパンとか、あとはハチミツにバターとか、美味しくないわけないですよね。
ちょっとつまらない大人の私としては、栄養バランスはどうなのかっていうふうに思いますけども、
でもそういったつまらない考えは置いといて、
いつか息子がこの本を読めるようになったら、
この美味しそうなメニューを一緒に楽しめたらいいなというふうに思います。
ぜひぜひこちらの本、まだお読みでない方は読んでみてください。
それでは次の番組は、ゲームボーイのハブアナイスナイトラジオさんです。
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