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紅鶴手帖の栞 ~ あなたの手帳時間のおともに~
2026-09-26 15:00

紅鶴手帖の栞 ~ あなたの手帳時間のおともに~

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本エピソードでは以下の書籍からの引用を含みます。

・『本を読む本』(講談社学術文庫)
J・モーティマー・アドラー 著(講談社 1997/10/9)
https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000150900
引用箇所:14ページ

・『本を読めなくなった人たち-コスパとテキストメディアをめぐる現在形』(中公新書ラクレ)
稲田豊史 著 (中央公論新社 ‎ 2026/2/9)
https://www.chuko.co.jp/laclef/2026/02/150861.html
引用箇所:終章より

・『本を守ろうとする猫の話』(小学館文庫 )
夏川草介 著 (小学館 ‎ 2022/9/6)
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406684
引用箇所:62ページ

▼番組情報
https://creators.spotify.com/pod/profile/benizuru-techo/
(X をしていないのでないです)

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サマリー

手帳用紙の話から転じて、読書をめぐる3冊を紹介する。稲田豊史『本を読めなくなった人たち』では、本屋や本の価格、スマートフォン、動画、AI要約など社会状況の変化によって本が読みにくくなった現代を考える。J・モーティマー・アドラー『本を読む本』からは、点検読書・分析読書・シントピカル読書という読み方を取り上げる。夏川草介『本を守ろうとする猫の話』では、本を好きであることの意味や、本を好きな自分が好きなのではないかという問いを語る。

読書について話す3冊
世界のネジオマグラジオさん、ありがとうございました。
次は、紅鶴手帳の栞をお届けしているみこです。
こちらの番組では、いつもは手帳にまつわること、文房具、ペンであったりとか、ノートであったりとか、そういうことをお話ししています。
今回、ポッドキャスト配信DJの方にお邪魔するにあたって、テーマがポッドキャスト秋、ペラペラだったと思うんですが、
ペラペラの手帳用紙について、トモエリバーとか、そういうことをお話ししようかなーってちょっと迷ったんですが、
でも通じないお話になる可能性もあるので、読書の秋、そしてペラペラということで、紙の本、そこから本についてお話ししようと思います。
今回お話ししようと思った本なんですけども、本を読む本、これにしようと思ったんですね。
なぜかと言いますと、その前に読んでいた本が、本を読めなくなった人たちというタイトルの本だったんです。
それを読んで、本を読むってどういうことかなーってすごく思っていて、
それなら、そういえばツンド君にあった本を読む本、古典っぽいし、これならいいかなーと思ったんですね。
本自体は早くに決めていたんですが、息子の夏休み終わってからじっくり読もうと思っていて、
それで早速読み始めましたら、ちょっとですね、私が思っていたのと違うというか、
まず本を読むってどういうことだっていうことの答えにはなれそうにないというか、
さらにあまり多くの方に読んでいただきたいような本じゃなかったんですね。
でもそれに気づいたのが、この音源提出の締め切り5日前で3分の1読んだところでどうしようかなーと思って、
でももう他に大体案がなかったので、まずは読みました。
『本を読めなくなった人たち』と現代の読書環境
やっぱりこれご紹介無理だと思って、なんとか私の数少ない、キンドルではない紙の本から、
読書についての本、手探しまして、本を守ろうとする猫の話、こちらもご用意しました。
というわけで3冊、ご紹介進めていこうと思います。
まずは、本を読めなくなった人たち、コスパとテキストメディアを巡る現在形。
著者が稲田豊さんと読みするのかな、出版社が中央交論新社さんですね。
2026年2月9日に販売されています。
こちらの本については、同じ著者さんの映画を早送りで見る人たち。
こちらがすごく有名だと思うんですね。
私もそちらの本を読んで印象深かったので、もう読めなくなった人たち読みました。
主にテキストメディアへの向き合い方であるとか、そしてもちろん書籍ですね。
そういったことについて、この著者さんがインタビューする形で、その考察という構成になっています。
それで私もなかなかその10代の方々、20代の方々と話しする機会がなくて、息子はまだ下の年齢ですし、
だからいろいろびっくりするところが多かったんですけれども、
まず彼らにまつわる本の状況ですね。
本屋さん自体が減っているということ、なかなか手にしにくい。
さらにその書籍自体が値上がりしてるじゃないですか。
それもやっぱりお小遣いの範囲でってなると難しくなってきますよね。
そして私が学生時代にはなかったスマートフォンがある。
もういつでもテキスト、インターネットで読めるし、もちろんYouTubeも見れる。
さらにわざわざ本を買わなくてもYouTubeで解説してくれるじゃないですか。
さらにそれに加えてAI、ちょっとGPTであったりジムにであったり、そういったものに要約してもらえるじゃないですか。
そもそもなんで本を読むんだろうっていう感じなんですよね。
まあ確かにと思ったんですよね。びっくりしながらも。
この書籍の名前、タイトルが本を読めなくなった人たちであって、本を読めない人たちでもないし、本を読まない人たちでもないっていうふうに後書きに書いてらっしゃるんです。
その意思とか能力とかそういうことではなくて、社会状況、そこに置かれている状況によって読めなくなったっていうニュアンスを書いてらっしゃるんですね。
私が最後に本当に印象的だったのが、ちょっと引用させていただきますね。少し長いです。
令和の今、長文を読める人が減っている。本は贅沢品になったという書物を取り巻く状況を前にすると、全く異なる外敵要因がもたらしたものながら、読書という行為の立ち位置が過去に回帰しているようにも見える。
さらに言えば、かつての聖職者たちは、人々の識字率が低かった頃、キリスト教の伝道にあたって聖書を直接読ませるのではなく、宗教画や彫刻やステンドグラスといった視覚形術、朗読や説教といった発話音声、賛美歌などの音楽、宗教劇など物語化された演劇を利用することによってイエスの物語を伝えていた。
文章を読めない人に向け、絵や話し言葉や音や物語で伝えたのだ。
情報取得手段が文章から動画に移行しつつある現代と全くもって同じではないか。
いずれ、長くそれなりに複雑な論詞の文章が自力で読めます、という自己アピールは、高い教養と希少な能力の堅持という点において、ラテン語ができます、くらいの意味合いになっていくのではないか。
もう本はワインのような余裕があって贅沢ができて時間もあるような、そういうものになるだろうって書いてあって、わかるけど、いやそこまでかなと思って。
そこで本を読むってなんだろうって思ったんですね。
『本を読む本』の読書法
次、本を読む本に行きます。
こちらの本を読む本、出版は講談社さんですね。
1997年10月9日に発売されていて、著者さんはJ. Mortimer Adlerさんです。
こちらは元々英語でHow to read a bookというタイトルで、1940年に出版されたものが1972年に改訂されていて、それが日本語にも翻訳されましたし、世界で20カ国語以上で翻訳されているロングベストセラーということになります。
こちらのAdler先生は心理学と哲学を収められている大学の教授でもいらっしゃったんですが、バリバリのアカデミックっていうことではなくて、高校時代に中大されて、それで出版社にお勤めになったり、その後に夜間の大学を通われて勉強されていたという、いわゆるエリートガイドマッシュグラーという感じの先生ではないようなんですね。
それでこちらの本、できる範囲でご紹介しますと、そもそも読書、まず知識のための読書、そして理解のための読書があります。
知識のための読書は、新聞とか雑誌であるとか、情報系ですね。
そして理解のための読書とは、いま一度挑戦する必要がある。
一回サザーッと読んで終わりというものではない。
そして理解の深さに差があるということですね。
ここでは娯楽のための読書には触れませんというふうに先生おっしゃっています。
そして読書の方法としては3つ挙げられていまして、
一つが点検読書ですね。
ミルクの表面に浮かんだクリームだけをすくうような、
例えば表題を見たり、序文を読んだり、目次を見たり、構造を知って、作品を引きながら調べるとか、
章の始めや終わりみたいな要約を読んで、拾い読みをして、その全体を図を掴むということ。
次に2番目に行きますと、分析読書。
これがこちらの本で扱うものということです。
この分析読書がどういうものかというのはちょっとここでは省略しますが、
フランシス・ベーコンさんが残された言葉として、
書物には味わうべきものと飲み込むべきものがある。
また、わずかだがよく噛んで消化すべきものもある。
つまりですね、この分析読書、本をよく噛んで消化する必要がある本についてどのように読むかということなんですね。
そして最後、ご紹介されている読み方がシントピカル読書、比較読書法についてですね、
多分この本を読む本が有名というのはここが肝じゃないかなと思うんです。
その一つの主題について何冊もの本を用意して、比較しながらテーマについて深めていくという読み方だと思われます。
そしてこの本、私はそんな多くの方に必要じゃないんじゃないかなと思うんですが、
もし進めるとしたら、受験が終わったばかりの大学1年生にとってもおすすめです。
というのはですね、その入試終わったすぐの皆さんは頭が柔らかい、長文読むのも慣れている、吸収力もすごいと思うんです。
だからちょっとこの分かりにくい本も読みこなせるんじゃないかと。
なんならですね、ちょっと英語版もチラ見したんですが、英語の方が言葉の使い方がシンプルかもしれません。
なので入試終えたばかりの大学生1年生の皆様は英語でも読めるんじゃないかなと思います。
これは大学1年生の教養系で、もしかしたら先生が課題図書として出すんじゃないかなっていうようなそんな本にも思えるんですよね。
メディアと深い理解をめぐる問い
どんどん学年が上がるにつれて専門について深く勉強することになりますよね。
その時に様々な専門書であるとか、論文とか大量に読まれると思うんです。
その前の段階でこの基本的な読み方っていうことを頭に入れておけば大きな意味があるんではないかなと思います。
私個人的にこれを読んでよかったなぁと思うのは、結構昔の人ずっと同じこと言ってるなぁっていうのが面白いなぁと思ったんです。
こちら引用しますと。
ところで読書は最近昔ほど重視されないようだ。
ラジオ特技テレビはかつて活字が果たしていた機能を型変わりしようとしている。
テレビのニュースは目に訴えるし、ラジオは仕事をしながらも聞けて便利である。
しかしこれらの新しいマスメディアは私たちが物事を深く理解するという点で果たして本当に役立っているかといえば大いに疑問である。
これ今も言われてるじゃないですか。
でもこの1940年代も言われていたんですね。
そしてアドラン先生、情報型で情報の洪水の中でかえって物事の正しい姿が見えなくなってしまっているって書いてらっしゃいます。
だから昨年私がお話ししたミハエルエンデのモモ、こちらでも1970年代だったかすぐ出てこないんですけど忙しい忙しいって言ってるじゃないですか。
そして1940年代も情報型であると。
テレビとラジオで深く物事を考えなくなっていると。
今YouTube、ラジオはそんなでもないですけど、ポッドキャストもあともうちょっとという気がしますが、
まあ同じことがずっと言われてるんだなーっていうのを興味深く読みました。
『本を守ろうとする猫の話』と本を好きな意味
そして最後に本を守ろうとする猫の話。
こちらは夏川壮介さんの御著書で、出版は小学館2022年9月6日の発売になっています。
私がこれを手に取ったのはツタヤさんのカバーが欠けてあったので、多分横浜のツタヤさんで手に取ったのかなと思います。
こちらの本は神様のカルテ、そちらで有名な夏川先生かなと思うんですけども、
神様のカルテの方はリアルすぎて、看護師としての仕事を思い浮かべてしまうので、ちょっとなかなか続編を手に取らないまま。
でも本を守ろうとする猫の話って全然医療と関係ないんだと思って手に取って買ってきた記憶があります。
こちらネタバレを避けてお話しますと、高校生の男の子が古本屋を営むおじいさんと一緒に暮らしていて、
でも亡くなられて呆然としていったところに、この人の言葉を話す猫が登場して、この高校生を連れていろんな本に関わる大人たちに会いに行くというストーリーなんですね。
私が印象深かったのは、ちょっと引用しますね、小説なので前後の文脈を無視した形になるんですが、
それでも君は本が好きかね?
それでもという短い一語にたくさんの思いが込められていた。
そのたくさんの思いを少なからず汲み取ったからこそ、林太郎もはっきりと答えた。
好きですよ。
私もだ。
不意に男の声が和らいだように聞こえた。
この本が好きかっていうことがずっと問いとして残っているんですよね。
それは最初の本を読めなくなった人たちのインタビューの中に出てくる大学生、彼女が、
本を好きな人は本を好きな自分が好きなんですよねって、ちょっと正確な言葉は忘れましたけど、そういうコメントをされていたんです。
本を好きではなく、本を好きな自分が好き。
それをこう読んだ時に、確かにYouTubeで本をご紹介している方々とか、
あるいは、私はちょっとTikTokわかりませんけど、TikTokの中で紹介されるブックトックがその英語圏では人気ですよね。
それに伴って、オンラインではなくて、実店舗の本屋さんが復活しつつあるっていうのもありますけども、
本を好きって何だろうってずっと考えています。
皆さんは本を好きでしょうか?
次はヒゲとクッキーさんです。どうぞー。
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