1. PODCAST AMBASSADOR / ポッドキャストアンバサダー
  2. #46 文字と音声を考えるVol.3..

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

今回より「文字と音声を考える」というテーマ、シリーズ第3弾

前回の「耳から聴く特集」コンテンツに必要な新たな編集者、という役割について、ポッドキャストアンバサダー的視点で考えていきます。

本編の書き起こしはこちら

https://note.com/rinaarailevia/n/nfcb216ce53b3

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、受賞オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、先週より引き続き、「文字と音声を考える」をテーマにお送りしております。
前回は、特に情報発信する新聞社やオンラインメディアで、今後伸びてくるだろう音声コンテンツの作り方ということで、耳から聞く特集を取り上げました。
そして今回は、そのコンテンツ作りに必要な新たな編集者という役割について、ポッドキャスト・アンバサダー的視点で考えていきたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて今回は、今後文字と音声を融合させた時に必要になってくる新たな編集者の役割というのを考えていきたいと思います。
前回お話ししたのが、今後特に新聞社やオンラインメディアで、耳から聞く特集という音声コンテンツの作り方が伸びていくと思いますという話でした。
現在、ニュースメディアが配信しているポッドキャストというのは、だいたい1話完結型。
ただ、今後はこのようなニュースメディアが抱える上質な特集記事のアーカイブを利用して、文字から音声に切り替えることで、新たな読者にリーチができたり、特集記事だからこそ続きが聞きたくなる番組に作り上げることで、コアなファン作りにつながるというようなメリットをお話ししていきました。
今回は、では文字から音声にコンテンツを変えていくときに、どんな役割が必要になってくるのか、編集者としての新たな役割といったところをお話ししたいと思います。
まず、そもそも編集者という仕事について定義を見てみると、こんな風に出てくるんですね。
一般的に編集者とは、出版社に勤務して書籍や雑誌を編集する人を指している。
編集の仕事は、企画立案からライター、デザイナー、取材の手配から印刷、製本まで全てを担当する。
要は何でも全部されるんですよね。
実は私も元々編集者イコール記事を書く人と以前は思っていたんですが、
例えばオンライン記事一つ取っても、実は時にはライターでありつつ、一方で記事は他の誰かに書いてもらって、それをイラストや写真とうまく構成してつなげ合わせる役目というのが編集者なんだそうです。
これが今まで文字メディアに必要だった編集者という仕事。
ここにですね、もし文字メディアから音声メディアに媒体が変わったとき、また違うスキルが必要になるんですよね。
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要は今までの文字で存在する特集記事、これを単に朗読すれば音声メディアが出来上がるかといったらそうじゃない。
では何が必要になるのかというと、耳から聞いてわかりやすい原稿に編集し直さなきゃいけないわけなんですね。
一番わかりやすいのはデスマス調とデアル調。日本語って2つありますよね。
例えば新聞記事なんかをとってみてください。すべてデアル調で書いてあります。
これそのまま朗読されたら聞きやすいでしょうか。
実はボイシーの尾形社長も放送でいつしか言われていたんですが、今では大人気のボイシーの各ニュース番組、この原稿ってやっぱりもともとデアル調で書かれているんですよね。
これを文字から音声に変えるとき、まずしなきゃいけなかったのがデアル調からデスマス調に変えることだったというふうにおっしゃっていました。
まず文体を耳用に変えなきゃいけないんですね。
他にも新聞記事では過剰書きでここでのポイントが3つ、その下に点が3つ続いているというようなまとめ的に書いてあったりすることあると思うんです。
これ今ちょっと言ってても伝わりにくいと思うんですが、こういう過剰書きって音声では表現が難しいんですね。
例えば一つ目は二つ目はというようにちゃんと言ってあげないとリスナーには伝わりにくいんです。
この耳から入ってくる情報と目から入ってくる情報では伝え方を変えなければ、たとえ相手が同じ人間であっても伝わり方が変わってきます。
実は今、編集者の方の中でもインタビューを記事にし直すということはあると思うんです。
いわば音声から文字にするという作業です。
ただその逆、文字から音声に編集し直している方というのは案外少ないんじゃないかなと思います。
そもそもこういう文字から音声になっているコンテンツが少ない今ですね、こういうプロというのも珍しいと思うんですね。
いらっしゃるといえばラジオ局の中での脚本家の方とかかなというイメージです。
音声として伝わりやすいコンテンツを知っている人というのは実は限られた業界の中にしかいないと思うんです。
ちなみに以前エピソードでも取り上げたんですが、音声市場が大きいアメリカではオーディオジャーナリストという職種があります。
音声に最適な形で情報を届けるジャーナリスト。
これ今ではですね、大学でもジャーナリズム部門の中にさらに特化したコースとしてオーディオジャーナリズムを学べるところが出てきているんですね。
メディアというのは映像もあれば文字もある。
そして今では音声もある中でそれぞれ最適な形で視聴者に届けるための学問というのが存在するんです。
私も去年ですね、そんなオーディオジャーナリズム論を含んだオンラインの授業を受講しました。
その中では、もちろん先ほど挙げた文字メディアの編集者と同じくですね、企画からインタビュアの手配番組構成まで含まれるんですが、その中でも音声でこそ聞く価値があると感じられるものの作り方というのが詰まっていました。
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今ではそれを実践しながら、私は毎回このポッドキャスト用の原稿、いわゆる台本を書いてですね、これを読んで収録をしているわけなんですが、
この音声用の台本作り、これは勉強したからできるようになったという単純なことではありませんでした。
過去1年ですね、試行錯誤をしながらベータ版の音声配信をし続けて体得してきたものが結構多かったりするんですね。
例えばこのポッドキャストアンバサダーでは、私自身が話しての番組なので、自分が普段喋っている感覚に近い台本を書いています。
一方で他の人のために書く台本というのは、その人の喋りの特徴に合ったものにしなければいけないんですね。
それ以外にも番組構成によっても台本のスタイルは変わってきます。
1人喋りなのか2人喋りなのか、ざっくばらな雑談であれば特に台本もなしでですね、大体の流れだけで十分かと思うんですが、
例えば10本の情報研番組の場合、誰がどんな役割で話を回していくのか、そんなところからも最適な台本作りを買ってきます。
これ先ほど挙げたラジオ局の脚本家の方、あとはテレビなどの脚本家の方ってやっぱりプロですよね。
ポッドキャストもここの新たな編集者、オーディオジャーナリストという役割、今後必要になってくるとポッドキャストアンバサダーでは考えています。
さて今回は、今後文字から音声に最適な形に編集をしていく新たな編集者、オーディオジャーナリストという役割についてお話をしていきました。
この触手の定義というのは実はですね、曖昧だったりするんですよね。
自分自身もどこまでが編集者の役割なのか、オーディオジャーナリストという仕事になるのかっていったところは流動的です。
今後音声で最適に情報が伝えられるスキル、文字から音声に変換できるスキルというのは今後国内でも注目されるものになると思います。
さて今週金曜日も引き続き文字と音声を考えるシリーズお届けしていきたいと思います。
ぜひお楽しみに。
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そして今回の放送が役に立った、面白かったという方は、ぜひApple PodcastやSpotifyからのフォローやレビューも嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーのあらいりながお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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