1. PODCAST AMBASSADOR / ポッドキャストアンバサダー
  2. #44 文字と音声を考えるVol.1..

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

今回より「文字と音声を考える」というテーマで、シリーズをお送りします。

「耳から聴く特集」とは何か?今文字媒体がメインとなっている新聞社やオンラインメディアで、今後伸びてくるだろう、と思われる音声コンテンツの作り方について、ポッドキャストアンバサダー的な視点で考えてみたいと思います。

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、受賞オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、今回からオープニングの部分を少し変えてお送りしておりますが、今回より文字と音声を考えるというテーマでシリーズをお届けしたいと思います。
普段、テレビを見たり、ネットで記事を読んだり、映像や文字媒体から情報を見たり読んだりしていると思うんですが、最近では音声から情報を得るという方も増えてきたと思います。
そんな情報源として使っている文字媒体と音声媒体、この2つを取り上げて、今、文字媒体がメインとなっている新聞社やオンラインメディアで今後伸びてくるだろうと思われる音声コンテンツの作り方について、今回はポッドキャスター、アンバサダー的な視点で考えてみたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
今回は、情報を発信する新聞社やオンラインメディアで今後伸びてくるだろうという音声コンテンツの作り方を考えていきたいと思います。
まずオープニングでもお話をしたんですが、普段生活をしている中で、皆さんもいろんなところから情報を取り入れていらっしゃると思います。
例えば、テレビ。朝起きてテレビをつけてニュースを見ながら朝ごはんを食べるという方も多いのではないでしょうか。
通勤途中にはデジタル版の新聞記事を読みながら出社するという方もいらっしゃるかもしれません。これが今までの当たり前。
新聞などの文字メディアやテレビなどの映像メディアから情報を仕入れるという方法でした。
ただ、今では音声メディアで情報を仕入れるという方も増えてきていますよね。国内でも音声番組を持つ新聞社も増えてきています。
日経新聞なんかはその一例、聞く日経という番組だったり、ながら日経というボイシーの番組があったりと様々な音声コンテンツを配信しています。
以前この番組でも取り上げたニュースピックスやシーネットジャパンも今年から音声コンテンツに参入をしてきました。
そんな情報源としても位置を確立していっている音声メディアなんですが、実は現在、特に国内の新聞社やオンラインメディアが配信する音声コンテンツの作り方というのは、現在大きく2つの種類に分類ができます。
まず1つ目、これはニュースの見出しを読み上げるタイプ。その日の主なニュースを5本なり10本なり取り上げてですね、それぞれ簡潔にどんどん読み上げるタイプです。
このタイプはリスナー目線でいうと、新聞の一面を聞くというような体験だと思います。
そしてもう1つのタイプは、ある特定のニュースや出来事を取り上げてそれぞれ深掘りをするタイプ。
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新聞の一面をサクッと網羅するのではなくてですね、そのニュースの背景が分かったり、例えばその記事を担当した記者の取材の裏側だったり注目ポイントというのを取り上げるというのがこのタイプです。
これがですね、結構現在メディアが使っている主な音声コンテンツの作り方。
ただ、これ以外にこれから伸びてくると私が注目している方法があります。
これが耳から聞く特集というタイプ。
これ簡単に言うとですね、新聞やオンラインメディアである特集記事、3週連続とかで配信される特集記事の音声版ということです。
これなぜ伸びていくと思うのかということをここからポッドキャストアンバサダー的な視点でお話をしていこうかと思うんですが、まずはこの耳から聞く特集に力を入れている先行事例をご紹介したいと思います。
それはニューヨークタイムズ。
以前もですね、何度もこの会社の音声事業への本気度というのをこのポッドキャストでも取り上げたことがあるんですが、ここはこの耳から聞く特集というのにも力を入れています。
ニューヨークタイムズというのはですね、ここ5年で一気に音声事業に力を入れてきている大手新聞社なんですが、この背景には紙媒体の新聞講読者の減少というのがあります。
これアメリカに限らず日本でも同じことが起こってますよね。
ここからデジタル版に力を入れ始めて、そこでポッドキャストという音声メディアにも力を入れ始めたという流れです。
今ではですね、ポッドキャストランキング1位常連のザ・デイリーという番組を筆頭に合計20本以上に上る番組を数々配信をしています。
その中には今回取り上げる耳から聞く特集というタイプがあるんです。
具体的な番組を紹介しますと、昨年2020年、Nice White Parentsという5話完結型の番組を配信しています。
これはニューヨーク地区の学校における人種差別問題にフォーカスをした番組です。
昨年の注目すべきポッドキャストとしてタイムズ氏にも掲載をされたり、非常に注目度も大きかった特集番組なんですね。
そして今年に入ってDayXというドイツのネオナチの活動について特集した番組を現在配信しています。
さて、先行事例をご紹介をしたところで、ではなぜこの耳から聞く特集というのがこれから伸びていくだろうと考えているのか。
それはですね、今後続きが聞きたくなる番組というのが増えてくると考えているからなんです。
先ほど冒頭でもお話しした、現在新聞社やオンラインメディアが配信している音声コンテンツというのは1話完結型というのがほとんどなんですね。
毎日配信されているニュース番組でも、実は今日聞き逃しちゃったとなってもですね、特に問題はないんです。
連続ドラマではないので、飛ばして聞いて話がつながらないということはほとんどありません。
今、音声メディアは1つの情報収集としてニュースや新聞に置き換えられるメディアとしては使われつつあるんですが、今後はですね、
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次が聞きたくなる、来週の放送が待ちきれないというようなエンタメ要素的な部分も徐々に強くなってくると思います。
これが実はニュース系の内容であっても、続きが聞きたくなる番組というのを配信すると、その番組を楽しみにしてくれるファン作りにつながると思うんですね。
これ、海外でもこのようなシリーズものの番組というのは、中毒者が出るほど人気だったりします。
こうして、次が聞きたい、この放送が楽しみと思ってくれるコアなファンを増やしていくにはですね、
こういう次が聞きたくなる番組、要は耳から聞く特集というタイプは実は使えるんです。
ここで、ポッドキャストアンバサダー的、私が考える新たに新聞社やオンラインメディアがこの耳から聞く特集を作ることでのメリットを2つ挙げたいと思います。
まず1つは、今あるアーカイブを使えるということです。
まだ音声配信をしていないオンラインメディアの方も、今までに実は多くの特集記事を配出されていると思います。
中でも人気なものも多くある中で、その上質なアーカイブというのがあるんですね。
それを例えば利用して音声に変えるということで、実は新たに取材をしたり企画をするという労力少なくコンテンツを作成することができるというメリットがあると考えます。
ちょっとハードル下がりませんか。
また、今まで人気だった記事を活用することで既存の読者にとっても音声という新たな選択肢を提供することができますし、また音声メディアをよく聞く新たなリスナーにリーチをするきっかけにもなります。
そしてもう一つのメリットは、検索に引っかかりやすいということです。
これですね、もともと文字メディアだからこその強みというところだと思います。
実は先行事例として紹介したニューヨークタイムズも、実は新聞社としての本業である文字メディア、記事と連動してこのような耳から聞く特集というのを配信しているんですね。
これ実は大きなメリットがありまして、文字メディアがあることで検索に引っかかりやすいんです。
ポッドキャストをはじめとする音声メディアというのは、なかなか喋っている本編の一言一言はインターネット上の検索には引っかかりにくくてですね、見つけるのが難しいメディアとも言われます。
そこを文字化されている新聞記事と連動させることで見つけてもらいやすくするというメリットがあるんですね。
このように今までの人気記事を活用しつつ、さらに文字メディアと連動させることで検索にも引っかかりやすいというのは大きなメリットだと思います。
そして特集として配信をすることで次回も聞きたくなる番組、この番組を聞き続けたくなるファン作りということにつながると思うんですね。
これがポッドキャストアンバサダー的、これから伸びてきそうな音声コンテンツの作り方、耳から聞く特集というタイプです。
さて、今回は情報発信する新聞社やオンラインメディアで今後伸びてくるだろう、新たな耳から聞く特集という音声コンテンツについてお話をしていきました。
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一は観客通話型のニュース解説ではなくてですね、特集記事を音声化することで聞き続けてもらえる番組につながること、
そして今までの人気記事を活用することで新たな取材という労力を省きつつ、過去のアーカイブ記事とリンクをすることでネット上でも検索に引っかかりやすいというメリットもありました。
まだですね、このようなタイプのコンテンツを配信しているメディアというのは国内では少ないと思います。
さて、次回のエピソードではこの耳から聞く特集が広まっていくときに必要な文字から音声への編集という新たな仕事について考えていきたいと思います。
単にですね、既に記事となっているものを朗読すれば上質なコンテンツが作れるのかというとそうではありません。
いろんなスキルが必要になります。そこを次回は深掘りをしていきたいと思います。ぜひお楽しみに。
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そして今回の放送が役に立った、面白かったという方は、ぜひApple PodcastやSpotifyからのフォローやレビューも嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーの新井理奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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