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2021-07-26 11:57

#48 文字と音声を考えるVol.5~音声に特化した文章の書き方

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

今回より「文字と音声を考える」というテーマ、シリーズ第5弾

音声で最適に情報が伝えられるための、音声に特化した文章の書き方、始めるポイントをご紹介します。

ポッドキャストアンバサダー的視点の3つのポイントです。

本編の書き起こしはこちら

https://note.com/rinaarailevia/n/n13758ef7c520

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、受賞オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、今回も引き続き、文字と音声を考えるおテーマにお送りします。
今回は、音声で最適に情報が伝えられるための音声に特化した文章の書き方、これを始めるポイントについてお話をしたいと思います。
私が普段この番組のために毎回書いている原稿作り、どうやってこういう書き方を編み出してきたのか、始めの一歩はどうしたらいいのか、ここをお話ししたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて、今回は文字と音声を考える第5弾ということで、音声に特化した文章の書き方、これを始めるポイントについてお話ししたいと思います。
これまでこのシリーズでは、これから伸びていくだろう耳から聞く特集という音声コンテンツのタイプについて、そしてそこから必要となる新たな編集者という役割、オーディオジャーナリストという職業についてお話をしていきました。
今回は私が辞書、オーディオジャーナリストとして音声に特化した原稿を編み出してきた中で、まず最初に気をつけたいポイントというのを取り上げていきたいと思います。
まずちょっと思い浮かべていただきたいんですが、皆さん普段文章を書くとき、シチュエーションや相手によって書き方が変わりますよね。
取引先さんに対して書く文章と、友達にLINEを送るときの文章は当然違うと思います。
このように文章は文章でも、相手によって書き方が変わるというところがあると思うんですが、実際目で読むために書く文章と耳で聞くために書く文章、これも実は全然違うんですよね。
例えば仕事場でプレゼン資料を作ったとします。パワーポイントに自分が言うセリフを一言一句書いてそれを本番で読むという方いらっしゃいますでしょうか。
そういう方結構少数派だと思います。パワーポイントに書くのは重要なキーワードの箇条書きだったり、目から見てわかりやすいグラフなんかなんですよね。
プレゼン資料の作り方なんかは今ではHowTo本もあって、書き方、デザインの仕方というのがいろいろあるように、目で見て読んでもらうのに最適な表現の仕方というのがあります。
それと一緒で音声メディアでも耳から聞いて最適な表現の方法というのがあるんです。
私は実際昨年の春から様々な配信活動を始めているんですが、この耳から聞いて最適な表現方法というのをいろいろ試してきました。
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今では1年以上にわたって台読してきた内容を使ってこのポッドキャストを配信しているんですね。音声に特化した文章を書く人というのが私です。
ただ、当初からこれが得意だったかというとそうではありませんでした。
以前もお話ししたことがあると思うんですが、私はこの配信活動を始めた当初から原稿を書いてからそれを読むというスタイルで音声配信をしています。
1年前はですね、自分が書いた原稿がそれはそれは読みにくかったんですね。
なぜかというと、私自身経験として目で見て読んでもらう文章しか書いたことがなかったからなんです。
自分の文章やっぱり書き方ダメなのかなと思って、ブログサイド、ノートにですねいらっしゃる多くのもの書きのプロの方々の文体を見習ってもみたんです。
ただこれもですね、実際声に出してみると読みづらかったんですね。
そこで気づいたんです。これ音声に特化した文章を書かないといけないなぁと。
そんな気づきから今回のテーマである音声に特化した原稿を突き詰めるようになったんですが、
ではここからはその原稿作りを始めるときのポイントを3つ取り上げたいと思います。
早速まず1つ目は、ひらがな多めの文章ということです。
これですね、漢字をひらがなに書き直せばいいということではなくて、耳から聞いてリスナーが分かりやすいようにしていったら、ひらがな多めになったという結果論なんですね。
もう少し具体的に言いますと、例えば前回のシリーズでもお話ししたデアル調とデスマス調の話。
新聞のニュース記事を音声版にした場合、まずデアル調からデスマス調に言い換える必要があるんです。
これだけでもですね、結構ひらがなが多くなるんですね。
あとこれもちろん当たり前で、むしろテクニックというほどではないかもしれないんですが、リスナーにとって分かりやすくトゲトゲしく聞こえないという心理的な効果もあるんです。
例えば、音声に最適な原稿作り、一つ目のテクニックはひらがな多めの文章だというのと、音声に最適な原稿作り、一つ目のテクニックはひらがな多めの文章にすることです。
どうですか?最初の方ちょっとトゲトゲしてるでしょ?
編集者や小説家の方が書くプロの文章、これはですね、ブログサイト、ノート上でも結構デアル調で書いていらっしゃる方多いんですね。
ただこれは目で読む場合はすごくかっこいいし、すっきりと見えるんです。
ダラダラ見えないし、字面もコンパクトなんですけど、これを実際に声に出してみた途端、トゲトゲしく聞こえたり冷たく聞こえてしまったんですね。
目で見て読むときに最適な文章がそのまま耳で聞いたときには印象がガラッと変わってしまうんです。
あとはですね、自分が何か長い報告書なんかを読むときを思い出してもらいたいんですが、目で文章を読むとき、漢字の字面を追うことである程度直感的な内容を理解することできませんかね。
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ちょっと飛ばし読みとか斜め読みとかもすること、文字ならできるんです。
一方で音声の場合は耳からでしか情報がインプットできないので、一つ一つを分かりやすく順序座っていって説明していくことが必要になります。
この分かりやすい言い換えというのを突き詰めていった結果、ひらがな多めの文章になっていくんですね。
そして二つ目のポイントは、一文を短くするということです。
これは分かりやすいプレゼンの仕方というようなハウツー本なんかでも出てくるポイントかもしれないです。
一文が長い場合、何が問題かというと、聞いている側としてはどこが主語でどこが述語なのかだんだん分かんなくなってくるんですよね。
この分からなくなってくるっていうのが音声だと致命的なんです。
文章ならあれっと思った瞬間にちょっと何行か前から読み直すこともできるんですが、音声の場合、話についていきなくなった時にそこからわざわざ巻き戻しボタンを押して聞き直さなきゃいけないんですよね。
そんな優しいリスナーさんもいらっしゃる一方で、分かんなくなってしまった時点でもう聞かないと停止ボタンを押してしまう人も当然いるのが音声メディアです。
主語と述語が分かりやすい、端的に物事を話すということは最後までリスナーさんが自分の番組を聞いてくれるといった意味でも重要なポイントになるんです。
具体的に一文何文字ぐらいにしたらいいのかというところなんですが、私の場合はだいたい一文30文字から70文字になりました。
これはですね、それぞれ個人差があります。私の番組構成的にはこの長さが相性よくなっています。
このポッドキャスターアンバサダーという番組は一人喋りの番組です。
それに個人的な日記を配信する音声ブログ的な立ち位置の番組ではなくて、情報発信するニュース的な番組でもあります。
なのでこの番組構成にあったスピードというのも掛け合わせると一文この文字数になったという感じです。
さてここ、この最初2つですね、ひらがな多めにするということと、一文を短くするというポイント。
この2つ挙げてきたんですが、ここまで来てなんだ当たり前じゃんと思った方多いと思います。
そうなんです。結構当たり前のことなんです。ただここで最後のポイント3つ目です。
この2つのポイントをどのタイミングで意識するのかというのがこの3つ目のポイントなんですが、
これ、文章を書き終わった時に意識するのがいいんです。
これ、音声に特化した原稿作りを始めてみようと思った時のポイントとして今回お伝えをしているんですが、
もともとですね、文章を書き出す前からあれも気にしてこれも気にしてとなると結局書き進められないんですよね。
まずは書いてみて、その後にこれ結構漢字多めかなとか、ちょっとなんか句頭点少なくないかというのをパッと見てですね、どうか。
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これを書き終わった時に意識をしてみるんですね。
すると、なんかここ漢字多めだなと引っかかったところをズームアップして読み返してもっとわかりやすい言葉に言い換えたり、
ここちょっと句頭点少ないなといったところ、長い文章を2つや3つの文章に分割し直すというような振り返りが自分一人でできるんですね。
以前のコラボ配信でもお話をしたんですが、音声配信者が増えてきているといえども、その大半が個人配信者なんですね。
誰か仲間がいれば、今回のエピソードちょっとわかりにくかったよとか言ってくれる人もいるんでしょうが、
一人で配信しているとですね、そういう機会ってそんないんですよね。
それこそ自分のコンテンツを聞いて指摘してくれるようなリスナーさんは滅多にいないでしょうし、
そうなった時に自分で自分を改善していけるかどうかというのが大事になってきます。
だからこそ、今回のひらがな多め、一文は短くという2つのポイントをさらに原稿が書き終わった時に意識をすることで客観的に自分のコンテンツを見直せるんです。
そこから、この番組聞いててわかりやすいな、そっと内容が入ってくるなとリスナーさんに思ってもらえる。
そして聞き続けてもらえるファンにつながるきっかけになるというふうに思います。
これが音声に特化した原稿作りを始めるポッドキャスター・アンバサダー的3つのポイントです。
さて、今回は文字と音声を考える第5弾ということで、音声に特化した文章の書き方、これを始めるポイントについてお話をしていきました。
原稿を書き終わった後にひらがな多めかどうか、一文が短いかどうか、ここを意識してみることでリスナーさんが聞きやすいコンテンツ作りにつながるというポイントでした。
他にもですね、編み出してきたいろんなテクニックというのはあるんですが、実際しゃべり手個人個人でも耳から聞いてわかりやすい原稿の最適な形というのは違います。
だからこそ今回はまず原稿作りを始めてみようかなという方が書く前から気にしなきゃいけないポイントではなくて、まず何も気にせずに自分自身書いて始めてみてから使えるポイントという視点で3つご紹介をしてみました。
今回のエピソードの感想は書き起こし配信をしているnotebookのコメント欄やツイッターにてお待ちしております。
そして今回の放送が役に立った面白かったという方はぜひapple podcastやspotifyからのフォローやレビューも嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
podcastアンバサダーのあらいりながお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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