2024-09-09 06:22

プロ野球ONの時代 ③ 主審が捕手に「分かってるな?」

プロ野球の巨人は昭和40年から48年まで9年連続で日本一になりました。プロ野球の人気は、王貞治と長嶋茂雄のON(オーエヌ)に支えられ、子供たちの夢をはぐくんできました。
「王は努力の人」「長嶋は天才」とよく言われますが、2人とも、すさまじい努力をし、天才でもありました。産経新聞に連載された「戦後史開封」を再構成してお届けします。
案内役は俳優の内田健介さんです。

【原作】「戦後史開封」(「戦後史開封」取材班 /産経新聞社・刊)
【番組制作】産経新聞社

「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。

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サマリー

プロ野球の時代における長島茂雄の引退試合と松橋義樹主審の思いを振り返ります。また、王貞治の756号ホームランの瞬間に焦点を当て、当時のプレッシャーやファンの熱気を描写しています。

長島の引退試合
戦後史開封.
プロ野球Nの時代 ③ 主審が捕手に「分かってるな.」、です。
案内役は私、俳優の内田健介です。
昭和49年10月14日、長島茂雄の現役最後の試合は高楽園球場での中日とのダブルヘッダーだった。
第2試合の8回裏、ついに長島の最後の打席が回ってきた。
主審を務めた松橋義樹は中日のキャッチャーにこうささやいた。
松橋はその意味をこう説明する。
長島に何とかヒットで優秀の美を飾ってもらいたいと思いました。
長島に打たせろということだ。
既に中日の優勝が決まり、完全な消化試合という事情もあった。
キャッチャーは分かってます、と答えた。
だが長島は内閣の難しい球に手を出して、正当頃でダブルプレーとなった。
球場全体が深いため息に包まれ。
松橋は言う。
しばらくしてピッチャーに会った時に、
なんであんな球を投げたんだと聞いたら、緊張していたのでと答えました。
本人も何とか打たせたいと思っていたんですよ。
試合の後、長島は引退セレモニーに臨んだ。
私は今日、引退を致しますが、
我が巨人軍は永久に不滅です。
そうスピーチした長島の後ろのスコアボードに、
出身松橋と写っている写真は、松橋にとって一生の宝だ。
それから3年後の昭和52年、
今度は大定原に全国民の視線が釘付けになった。
アメリカ大リーグのホームラン記録、
ハンク・アーロンの755本に迫ろうとしていたのだ。
8月31日の試合の1回裏、いきなり755号が飛び出した。
出身を務めたのはやはり松橋だった。
松橋は言う。
おめでとうと握手したいくらいの気持ちでした。
次は世界新記録の756号だ。
もう一本打ってくれないかな。
そんな思いが松橋の頭をかすめた。
長島の時と同じく審判の公正さを捨てていた。
審判はみんな思ってたんじゃないですかね。
ジャッジを公正に判断するのは当然ですけど、
そういう気持ちは分かってもらえると思います。
王本人は淡々としていた。
王貞治の756号ホームラン
前の年、700号目前で急に大騒ぎになった時、
プレッシャーに負けて20日間もホームランが出なかった
苦い経験を教訓にしたのだ。
王は振り返る。
あの後はプレッシャーを勢いに乗せてしまうようにしました。
特に756号の時は、ファンの熱気に乗ってしまおうという感じでした。
家の前に新聞記者はいる、カメラマンはいる、子供たちもいるで、
忙しくてプレッシャーを感じている暇がなかったですよ。
756号は9月3日、ヤクルト戦の3回に飛び出した。
ホームランボールは、ライト外野席に座っていた会社員の男性の頭の上を越えていった。
その男性が振り返ると、目の前に跳ね返ったボールが落ちてきた。
まさか拾えるとは思いませんでした。
土曜日だったから通路までぎっしりで、身動きも取れないほどで、
網を持ってきている人もいましたし、
とにかく他の人に取られないよう、胸の前でしっかり抱えていましたよ。
すぐに係員が来て、球場の裏へ案内された。
王がその場でサインしたボールと交換し、握手までしてもらった。
その会社員の男性は、物心ついた頃からOMのいる巨人のファンだった。
いつも王さんがホームランを打った瞬間、
ワーッという歓声が球場全体を包む。
それが魅力でした。
一方の長嶋さんは、
は、派手なプレーが良かったです。
ONのようなスカーッとするスターが、
プロ野球にまた出てきてほしいですね。
お届けしたのは、音声で聞く戦後式開封、プロ野球ONの時代の最終話でした。
案内役は私、俳優の内田健介でした。
産経新聞 注目の記事から
産経新聞に掲載された記事から、独特の視点と切り口の1本をセレクト。
音声でコンパクトに届けます。
2024年は移民元年になるか。
シリーズ、移民と日本人。
ネットで宗教法人を売買できる現実。
シリーズ、宗教法人法を問う。
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シリーズ、歌舞伎町の闇。
など、順次公開。
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