事件記者・阿部雅美は、昭和54年の秋ごろ、「日本海の方で変なことが起きている」という断片的な情報を頼りに、地方新聞を読み漁っていた。

ある日、富山県の地元紙に奇妙な事件が載っているのに気づく。富山県高岡市の海水浴場で、若い男女が何者かに襲われ、寝袋をかぶせられた、というのだ。

 

阿部は取材を進めた―。

 

【原作】 阿部雅美『メディアは死んでいた―検証 北朝鮮拉致報道』
【語り手】柳亭市好
【制作】 産経新聞社

 

大好評配信中の「メディアは死んでいた」(全10話)のプレイバック再配信になります。

 

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00:01
第2話 怪しげな男たち
産経新聞社がお届けする音声ドキュメント
北朝鮮による日本人拉致事件
原作 産経新聞出版 安倍政宗
メディアは死んでいた
検証 北朝鮮拉致報道
2018年5月28日 初版発行
制作 産経新聞社
案内役は私 話科の劉邸一光です。
事件記者 安倍政宗は
日本海の方で変なことが起きているという断片的な情報を頼りに
地方新聞を読み漁っていた。
ある日、富山県の地元市に奇妙な事件が載っているのに気付く。
富山県高岡市の海水浴場で
若い男女が何者かに襲われ、寝袋をかぶせられたというのだ。
安倍は取材を進めた。
しかし男性は袋詰めにされたまま、民家に助けを求めて無事だった。
一方の彼女である英子さんはタオルで猿靴は押され、
後ろ手に紐で湯分かれていた。
袋詰めにされた後、犯人たちはカムフラージュのためか、
松の枯れ枝を袋にかけたという。
しばらくして周囲に犯行グループの気配がしなくなったように感じた英子さんは
脱出し、線路の向こう側の民家へ助けを求めていました。
男性が助けを求めた民家の住人が客当番すると、
すぐにパトカーが5台も来たという。
後から分かったことですが、実は夕方5時半から6時にかけて
うちの家族も事件があった浜で遊んでいて、
犯人たちを見たんです。
浜の海水浴場の中間で土地の者しか来ないんですが、
その時は散歩をする水着姿のアベックと
4、5人の男たちを見かけたそうです。
03:03
男たちは白いシャツにステテコ姿、浜をうろうろしていた。
地元の者はそんな格好はしない。
見かけたこともない。
男性は何をしているのかと言うのです。
周辺取材をすると、事件前、釣りをしていた人が
犯行グループの一人から日本語で話しかけられていたことも確認できた。
日本人じゃない感じの犯行グループには
日本語のできる者がいたことになるが、
そのこと自体はむしろ自然に思えた。
日本語が話せる者がいなければ、こんな場所まで怪しまれずに来て
犯行に及ぶことは難しいのではないか。そう感じた。
ただ、犯行前の現場で犯人が
自分の方から釣り人に声をかけていたことには首をかしげた。
外国の重宝活動などが関係する外事事件であろうと、
通常の刑事事件であろうと、
そんなことはしないだろう。
大胆なのかずさんなのかわけがわからない。
高岡警察署の刑事はそう言った。
先手を打って日本語で話しかけることで怪しまれずに済む。
日本人グループの犯行と見せかけられるという
辛抱遠慮と考えることもできたが、わからない。
犯行現場での犯人たちの服装も行動も普通ではなかった。
犯人たちがどうして日本人じゃない感じと言えるのか。
目撃した家族が言うには
全体の感じからですよ。
わかりますよね。
なんとなく民家の主人はこう言った。
わかる気はした。
一旦東京に戻り、日本ゴム協会を訪ねた。
残された異流品の中で一番気になったゴム製の猿靴輪について
もっと知りたかったからだ。
06:05
筒をくり抜いた不気味な形状で
口に当たる部分に呼吸ができるように穴が開き、両耳もふさげる。
猿靴は
うちで鑑定しましたよ。
天然ゴムの手製です。
使われているゴムは日本にはない粗悪なものです。
輸入?日本はあんなゴム輸入なんかしませんよ。
工業のひどく遅れた国にしかないでしょう。
私はある国を思い描き始めた。
翌日、富山にUターンし
危うく間の手から逃れて助かった被害者の自宅を探した。
犯人たちの人相や風邸、犯行の状況を一番知るのは
襲われた当人たちだからだ。
途中で逃げることはできない。
猿靴羽をはめられ袋詰めにされて襲われた男女2人は
当時婚約中だった。
あの日、海岸に近いホテルで初めての顔合わせをし
和やかに寛断した両家の親族たちが気を利かせて
若いカップルだけを浜に残して散会した。
そこで事件は起こったのだ。
まだ2人から消えておらず
とても取材には応じられないというので
両親が若夫婦から聞いた話をしてくれた。
犯人たちは日本人ではないようでした。
全体の感じだそうです。
日焼けしてたくましそうだった。
強く訓練されているようだった。
犯人たちは袋詰めにした2人を担いで松林へ運び
30メートルも離れたところに別々に転がした。
無言だったそうです。
話した言葉はたった一言だけ
静かにしなさいと言ったそうです。
犯人たちはじっと何かを待っているようだった。
09:29
この作品は元産経新聞社会部記者
安倍政宗による著書
メディアは死んでいたを再構成したものです。
案内役はジョン・ジョン・ジョンです。
ジョン・ジョン・ジョンです。
ジョン・ジョン・ジョン
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