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2022-06-02 17:51

TVクリエイターギルド代表・ 谷田彰吾さん(前編)「上原浩治の雑談魂」舞台裏に迫る

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「上原浩治の雑談魂」舞台裏に迫る

巨人や米大リーグで活躍した上原浩治さんが、現役やOBのプロ野球選手たちとの痛快なトークが人気のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」はどのようにして制作されているのか。企画を担当する「TVクリエイターギルド株式会社VVQ」代表の谷田彰吾さんが2回に分けて舞台裏を明かした。

 第1回は番組の特色について。数多くのプロ野球選手がYouTubeチャンネルを開設する現在、谷田さんが他番組と差別化するために心掛けているキーワードは「エンタメ」だと語った。 

 

■この番組は

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【制作】産経新聞東京本社・運動部
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音声で聴く産経Podcastでお届けするスポーツここが知りたい。産経新聞運動部の田中光です。今回はテレビクリエーターギルド株式会社バーベキュー代表で人気YouTube番組
上原浩二の雑談魂の企画を手掛けていらっしゃる谷田翔吾さんにお越しいただきました。谷田さん、本日はよろしくお願いします。
上原さんの雑談魂、私も毎回楽しみに視聴しているんですが、登録者数がいよいよ50万人に迫ってくるような勢いで大変好評ですね。
そうなんですよ。おかげさまでいよいよ50万人という数字が見えてきたというところですね。
YouTube、私もたくさん見てるんですけども、たくさんのプロ野球のOBEの方々がYouTube配信を行っていて、なかなかどれを見るか競争も熾烈なのかなと思うんですが、
この雑談魂を見てもらうために他の番組と差別化していくような上で、何か特色なんかはあったりするんでしょうか。
そうですね。たぶん一番他の方のチャンネルと大きく違うところで言うと、意識しているワードで言えば、やっぱりエンタメを作るんだという意識でやってるっていう感じが大きく違うと思います。
どういうことかというと、例えば高木豊さんとかって一番最初に始められた野球のOBEの方なんですけど、
佐戸崎さんもそうなんですが、基本的には日々のプロ野球のニュースを追いかけて、それを解説していくっていうスタイルのYouTubeなんですよね。大きく言うと。
なので、ひたすら解説者の目線でコアに掘っていくっていう。だから毎日更新ほぼしてますし。
もともと2人とも解説プロでもありますよね。
そういう意味では、タイムリー性を追い求めているのが、大体他のチャンネルっていうところだと思うんですけど。
なるほど。谷原さんの分析ではそういう感じになってると。
じゃあ上原さんの雑談騙しはどうかっていうと、そこには行かなかったという形で。むしろ本数で言うと週に2回しか出していないんですよ。
これはYouTubeで言うと、そこまで多い数字じゃなくて、どちらかというと少ない数字なんですけど、それをする代わりにいろんなゲストさんを呼んだりとかいう形をとって、
非常に見てて楽しい。笑える。どちらかというと野球を見るエンターテイメントなんだと。
っていうことを目指してやっている番組っていうところが大きく違うと思います。
なので基本的にはあんまり日々のレイリーなプロ野球のニュースとかっていうのはそんなに追わないですし。
なるほど。昔の話とかもありますよね。
そうですね。主に言うと思い出話にひたすら花を咲かせるおじさんたちを見てくれっていう。
そういうスタイルをとってて、どちらかというとそれが多分あんまりなかったんですよね。
03:00
高木さん、佐藤崎さん、片岡さんとかその辺りがすごく早くて、僕らが参入した時にはもう10万人とか超えてたようなイメージだったんですけど、
そこに全然違うジャンルになっていったっていうところが、視聴者さんには新しい選択肢を提示できたのかなっていうのは思います。
なるほど。じゃあエンタメっていうのが一つのキーワードになってくるというところですね。
そうですね。
今おっしゃられたように、いろんな名選手が出られてますよね。松井秀樹さんとか、高橋よしのぶさん、工藤紀宮さんが最近出られましたし、宮本真也さんもそうですよね。
毎回これだけのゲストを呼んでくるっていうのが、それだけで大変じゃないかと思うんですけど、どういうネットワークを使われてるんですか?
カラクリもクソもなくて、上原さんの人脈がほぼ全てっていう。
ほぼとか言うと、さらに上原さんに怒られそうなんで、上原さんの人脈が全てと言っても過言ではないですね。
松井さんが出てくださった時なんかは、とんでもない反響も大きかった。
これはNHKさんとかっていう協力もあって実現したことではあったんですけど、
基本的にはやっぱり上原さんの人望と言いますか、人柄というところで関係値のある中で、上原さんが実際にLINEで出演していただけませんかっていう交渉をしていただいて、
僕らのところに誰々OK出たでっていうのが来て、「うおーマジか!」みたいな盛り上がり方をするっていうのが、制作現場のリアルなところではありますね。
一般的なMCっていうのは、誰かゲストも用意してMC来てくださいですけど、上原さんの場合は、自分でゲストも。
かなり協力的なMCですよね。
そこがある意味では、YouTubeとテレビで全然違うところの一つかもしれないんですけど、
やっぱり基本的には上原さんのメディアですから。
なるほど、メディアですよね。
上原さんが自分のメディアを、出演者ではありながら、一番運営者のトップという形でやっているっていうイメージなので、
ご自身が一番喋りたい人と喋るっていうのがすごくいいですし。
だから、すごく面白い番組になっているのかなと思います。
松井さんとか、高橋よしのぶさんとか、工藤さんとか宮本さんとか、他にも松井和夫さんとか、いろんな方がいらっしゃいますけど、
ただ来ていただいて話してもらうというわけにもいかなくて、いろいろネタを提供したりとか、進め方、進行したりとか、
それぞれにあった進行なんかを谷田さんは企画段階で考えるんですか?
もうまさにそれで出演者が決まったら、すぐに制作チーム。
06:00
制作チームとか言いながらですね、僕とディレクターがしかいないというチームで、
ディレクターはもう一人は撮影と編集をし、もう一人はテロップとかサムネイルを作るということなので、
もうめちゃくちゃ少ないチームでやっているので、
基本的にはもうディレクターと一緒に、じゃあこの方、上原さんが喋るんだったらどういう企画が一番面白いとか、
やっぱりその選手ごとに名場面ってあったりするじゃないですか。
やっぱりその裏側は聞きたいよねとか、例えば10.8に出ている方がいれば、
10.8の裏側はやっぱり欠かせないよねとか、
プロへの入り方が他の人とは違うとか、講師への話があるとか、
そういった方についてはやっぱりそこを掘るし、
でもなんか、それってある意味ちょっとウィキペディアのなぞりになってしまうところもあるので、
それだけでは終わらないように、ちゃんと僕らなりのオリジナル企画って言っていいのかわからないですけど、
っていうものはちゃんと用意していて、
例えばプロ野球チップスを開封してチームを作って、
プロスピーで対決しようっていう企画があったりとか、
あとは嫌いだったバッター、嫌いだったピッチャーとか、
そういったものを聞くみたいなのはすごく視聴者さんの反響がすごく良くて、
もう名物コーナーというか、そういう形にはなっていて、
そういうのもすごく考えますね。
高木豊さんとかはベスト9っていう企画をすでに発明されていて、
僕らはその後に入ってきたものですから、
ああいう名物企画っていうのは絶対必要だよねっていう中で、
嫌いシリーズだったり、
苦手シリーズですね。
そういったものとかっていうのをどんどん作っていって、
組み合わせていくっていう感じで毎回作りますね。
なるほど。
実際、MCをされている上原さんというのは、
YouTube向きなんですか?
そうですね。
そういう意味で言うと、
もちろん向いているからこそ、
僕は一緒にやらせてくださいということを言ったっていうのがあって、
いくつか要因はあるかなと思うんですけど、
上原さん、やっぱりファンの層が、
YouTubeに今めちゃくちゃ多いボリューム層のファンが多いですよね。
雑談魂っていうのはどれくらいの年代がターゲットになっているんですか?
一番多いところで言うと、やっぱり30代が一番多いのかな。
35から45が一番多いのかな。
でも、きっこうしていて、
25から35っていうところも強いんです。
じゃあ、松井さんとか吉野部さんとかの現役をギリギリ知ってるぐらいの世代にいるし。
上原さんとか松井さん、吉野部さん、あの頃の巨人ですよね。
09:02
長島政権でやってた頃の2000年代の巨人とかを、
小学生で見てた方々っていうのが、
YouTubeを利用する人の中ですごく多い。
なるほど。
もちろん、それよりも下っていう人たちもいっぱいいるんですよ。
YouTubeって10代だったりとか20代前半っているんだけど、
そこはどっちかというと、もっとエンタメ寄りの動画を見る方のボリューム層なんで。
そのスポーツじゃないエンタメってことですね。
だから、そういう意味で言うと、そこにしっかり刺さりそうな。
なるほど。
ちょうど2019年に上原さんが引退されているので、
その直後に始めれば、まさにその世代っていうのがYouTubeにそもそもいるよって。
もう13年のレッドソックスでのフィリピンもしてるし。
そういうのとかを、ちゃんとリアルタイムで見ててっていう感じ。
なるほど。
それでありながら、上原さんがやっぱりいいのは、
当然その上の、いわゆるずっと巨人を応援していらっしゃる40代以上っていうのかな。
下手したら50代以上ですかね。
とかっていうところにも当然ながら、
なるほど。
マッチしているので、そういう方々も呼んでこられるっていうところで言うと、
やっぱりドンピシャだったのかなというふうには思います。
だから、そこが一つと。
あとはもう、スキル的にシンプルにトークが上手いってことですね。
面白いですよ。
圧倒的に笑いを作る能力っていうのは、プロ野球選手の中ではすごく高い方だったので。
それは僕も放送学科でずっとテレビ番組を作ってきた中で、
そのイメージはすごくあったんですよ。
なるほど。
上原さんってジャンクスポーツ出ると面白いよねとか、
以前たぶんTBSラジオかなんかで、
ラジオ番組をオフの期間とかにやってた記憶があって、
それってすごいことだなと思ってて。
元気でありながらね。
そういうのもあったので、
非常に向いていらっしゃるんじゃないかなということがまずは大きかったですかね。
なるほど。
そういった意味でも非常に向いているし、
これは最後のやつはもう蓋を開けてみたらって感じですけど、
ここまでいろんな選手が、他の選手がリスペクトを上原さんに対してめちゃくちゃしてるっていうことですね。
だから皆さん出てくださる方もいますしっていうところで言うと、
こんなにすごいとはわかっていないつもりですけど、
ここまでやっぱり裏側もというか。
本当に日本代表とかオールスターとか野球団の選手とか人脈もある方ですもんね。
そうですね。
その部分っていうのはやってみてよりわかったっていうところでしたけど、
それも含めて非常に向いていらっしゃるのかなと思います。
そうですか。
上原さんのお人柄っていうのは、
私も現役時代に取材させていただいたことが何度かあるんですけども、
12:01
谷田さん、当初の抱いていたイメージと、実際に一緒にお仕事させていただく中で、
こういう人だったんだなっていう新たな発見とか、そのあたりどうですか?
僕、放送作家であんまり現場に行って選手にインタビューするとかってあんまりないので、
本当に最初はイメージしかなかったんですけど。
巨人のエースですかね。
そうですね。
メジャーリーグに向いて。
僕がちょうど松坂さんと同い年の松坂世代なんですよ。
なるほど。
ってことはイコール、上原浩二のまさに雑草魂でいきなり20勝したっていうのを、
超リアルタイムで見てるっていうか、半分自分ごととして見てる世代なんですよ。
そういう人からすると、ああいう出方をしていらっしゃる方でっていうイメージがまず一つあったのと、
やっぱり面白い人、関西の方で、すごく表現も豊かで、
喋りが上手いっていうイメージがあったんで、明るい方なんだろうなとはすごく思ってはいたんですけど、
実際会ってみたら、当然ながらいきなり仲良くなってるわけでもなかったし、
壁も最初のうちはすごくあったなっていう印象はあったんですけど、
一番思ったところは、やっぱり自分がものすごくある人だなっていうところですかね。
やりたくないことをやりたくないってめちゃくちゃはっきりおっしゃるんですよ。
最初の頃なんかそこが僕らもわからなかったんで、
こういう企画用意したんですけど、だったらもうペッペッペッペッってはねられるっていうことはあったんで。
でもそれはやっぱりはっきり言ってくださるからこそ、
今の視聴者とかって、やっぱりすごく自分を持ってる人に憧れるし、
自分が普段の生活でそういうことがなかなか言えない人っていっぱいいる中で、
やっぱり自分を持ってて、もしもそれが世間と違うような逆風が吹くようなことだったとしても、
上原さんって主張し続けますよね。
もう本当にYouTube以外のところでの発言なんかもそうですけど、
俺はこう思うと。ちゃんと理屈もあって、あとはそこに経験が裏打ちされてて。
ところで言うと、ここまでちゃんと自分をしっかり持ってらっしゃって、
自分のフィールドと違うところじゃないですか。
エンタメというか、メディアでの活動っていうところに来ても決して流されない。
そういうところはすごく芯が通っていらっしゃる方だなと思いました。
それもすごくあるのかもしれません。
最終的に今の47万人とかっていう視聴者がついてきたというところで言うと。
上原さんが自分が好きで納得しているものに対して、上原さんのファンが賛同して見たいというふうになるというか。
そこも確かにYouTubeではすごく大事なところかなと思います。
15:01
別に万人に受ける必要ないってことね。
そうなんですよ。だからやっぱりそこの部分があるのは大きいかなっていうのと、
そういった印象がすごくあるかなですね。
やっぱり上原さんと番組してると楽しいんですか?
いやだから、これはNOって言ったら、その日のうちに殺されるんじゃないかって。
番組なくなりますね。
とんでもないビーンボールがアメリカから飛んでくるんじゃないかなと思うので。
当然ながらでも楽しいです。
僕も野球がやっぱり大好きで、そういう立場。
1位ファンとして収録の時はもうゲラゲラ笑ってて。
視聴者の方からうるせえってよくコメントが来るんですけど。
あえて言うならば、あなたここにいたら絶対笑えますよって言ったり。
なるほど。
生であれを見てて笑わない方がおかしいし。
笑うからこそ、上原さんもね、もっともっと話してくれるってこともあるので。
視聴者の皆さん、ぜひね、多少確かに不快な部分が、私の笑い声大きいのであると思うんですけど。
でもね、笑っちゃう。
でも演出じゃないんですね、そこは。
あれはもう、単純に笑える時に笑ってるだけです。
よくね、書かれるんですよ。
そんたく笑いだ、みたいなね。
全然違う。
スタッフ笑いやな、みたいなこと書かれるんですけど、シンプルに面白いですから。
そうですか。
そういう意味で言うと、もうほぼファンの目線ですよね。
作ってるっちゃ作ってますけど、もう全然ファンの目線で見て楽しみながら作ってるってところも、
雑談魂のひとつの魅力になっててくれたら嬉しいなとは思ってます。
なるほど。
ちょっとそのあたりのですね、雑談魂どのようにして誕生してきたのかとかですね、
今後の展開とか、それからYouTubeの人気番組、私も作ってみたい、僕も作ってみたいという人たちもたくさん聞いてくださっている可能性もあると思うので、
次回ですね、雑談魂の舞台裏というところをもう少し掘り下げて伺いたいなと思うので、
ぜひよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回は谷田さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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