1. 視覚障害者からの問いかけラジオ
  2. #7 「もし目が見えなくなると..

プロトタイピングチーム PLAYERSのメンバーがゆるく対話を繰り広げる雑談ポッドキャストです。毎回のトピックに関連して投げかけられる問いかけにも耳を傾け、自分なりの考えに思いを巡らせてみてください。


■今週のトピック ・視覚障害者の中川が、目が見えなくなるとわかったときに準備したこと、しなかったこと


■今週の問いかけ 「もし目が見えなくなるとしたら、やっておきたいことはありますか?」


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サマリー

プレイヤーズのメンバーの回答によると、もし目が見えなくなった場合、テレビゲームを楽しむことや家族やパートナーの顔を最後にじっくり見ること、美しい景色や美術を体験することなど、見ておきたいことややっておきたいことがたくさん挙げられています。それと同時に、目が見えなくなる前に家族やテレビゲーム、映画や旅行などを楽しんでおきたいという意見もあります。さらに、目が見えなくなることによる悩みや視覚の使い勝手についても話されています。

00:06
視覚障害者からの問いかけラジオ。
この番組は、プロトタイピングチームPLAYERSが提供する視覚障害者からの問いかけワークショップから派生した音声コンテンツです。
いずれも、PLAYERSのメンバーである視覚障害者の中川と、
晴眼者の本間が、
見えない生活で感じる疑問や、見える世界で感じる違和感などについて、ゆるく対話を繰り広げる雑談ポッドキャストです。
毎回のトピックに関連して長かける問いかけにも耳を傾け、自分なりの考えに思いを巡らせてもらえると嬉しいです。
中川さんの目が見えなくなるとしたらの準備
前半は、今週のトピック、中川さんが目が見えなくなると分かったときに準備したこと、しなかったことについて、
そして後半は、今週の問いかけ、
もし目が見えなくなるとしたらやっておきたいことはありますか、についてお話ししていきたいと思います。
よろしくお願いします。
はい、お願いします。
台本読むのめっちゃ上手でしょ。
めっちゃ上手になりましたね。
上から目線。
そう、上から目線。
そうやって思っていると自分が噛むので。
今日のトピックね、目が見えなくなるとしたらってやつね。
はい。
いや、目が見えなくなるとしたらなんてトピック、普通話さないですよ。
つそこそってはあまりしないですもんね。
しないですよね。だから、僕の話をしますけど、
14歳のときに病気が、診断がついて、
それもその前の4年間くらいかな、夜見えづらいって言ってあまりに言うもんで、
それをおかしいと思った親が眼科に連れて行ったら、病名がついて、
僕も親もいつか失明するかもしれないみたいなことを言われてびっくりするみたいなのが14歳だったんですよね。
治療法もないですよ、みたいな。やることも特にないんだけど、いつかはみたいな感じで言われて、
びっくりする青天霹靂なとこもありつつ、実感がないですよ、実感がなかった。
しかも14歳ですもんね、まだ。
年ですよね。今よりもっとかわいげがあったな。
実感がなかったんですよね。見えづらさは確かに夜感じてたんですけど、
自分がいつか見えなくなるって言われても、あんまりリアルじゃなかった。
でもなんかショックはショックみたいな状態だったのは最初で、
結局そこから30年たって本当に徐々に実際に見えなくなってきましたけども、
当時最初の頃やったのはサングラスを使い始めるみたいな、
10代だけどサングラスで太陽から目を守るみたいなことをやり始めましたね。
それはどういう理由でサングラスをつけるんですか。
なんかもう紫外線が良くないって健常者と同じ考えですよね。
そもそも治療法がないから、何でもいいから目を守る方法としてやってみるみたいな、
そのぐらいのことで、
まだ周りにもそういう目が見えづらいみたいなことをなんとなく学生の中で言い始めても、
いつか目が見えなくなるかもしれないみたいな話は学校の先生にも友達にも言わなかったし、
でも部活のときにサングラスを使うようにしたんですよ、僕。
今考えるとよくやったなと思うんですけど。
結構友達にいじられたりとかしないですか。
ちょっとしたかな。
見えづらくなってくると、そのときやってた部活だとちょっと人にぶつかったり、
ボール見失ったりみたいなこともあって、グランドホッケーってやつをやってたんですけどね。
で、なんかちょっといじられたりもするけど、ごまかしごまかしですよね。
そんなのが10代で。
結局ね、なんか見えなくなってきたらどうするみたいな先々の準備はね、
ほとんどやってこなかったっていうのが僕の答えで。
必要に迫られて人は初めてやる気になりますね。
そういう意味では、
白杖の使い方みたいなのって僕はどこにも習いに行ってないし、
ちょっとまだ見えるうちから使い始めて、自分で使い方を実践で学んで、
時々、だんだん色んな人と知り合う中でちょっと見聞きする感じで覚えていったりしましたけどね。
白杖の使い方っていうのは、
白杖歴は何年ぐらいなんですか?
白杖歴は20年ぐらいかな、もう。
もう20年も使ってればね、今さら。
僕はもう歩行訓練に行く気はないんですけど、必要な人は行ってください。
みんながみんな行かなくていいってことじゃないから。
あとは、スクリーンリーダーの使い方とか、スマホの音声操作の仕方みたいなのとか、
スマホの音声操作の仕方みたいなのも、まだ見えてるときはわざわざするわけはあんまりやらないですよね。
中川さんの場合、ある日突然見えなくなるっていうわけじゃないですもんね。
例えば30日後この日からですよとかではなくて、徐々に徐々にっていう。
そうそう、徐々に徐々にだから、いつそうなるかもわかんないし、
どこかでこのまま悪くならないんじゃないかみたいな薄い大はずっとどっかで持ってた。
し、今もなんとなくこのままでいてくれたらいいな、やっぱりどっか頭の片隅にありますね。
だから、準備、今の状態で頑張る楽しむってこともやっぱり必要だから、
かといって準備ばっかりして、そればっかりして、結局そうならなかったら何かもったいないというかめんどくさいじゃないですか。
そう、だからもしこのまま見えてたら準備したこと無駄になるんじゃないかみたいな、そういう考えも何かありましたね。
でもこの30年ぐらいで、医療の進歩で治る可能性みたいなのもあまり出てきてないんですか。
ちょっとずつ出てきているとは思うんですよ。
で、僕の中では今は40ちょっとで、80歳ぐらいまでもし生きるとしたら、
あと40年で見えるようになるんじゃないかっていうそういう考えをどっかで持ってますね。
なので、見えづらい時期があって、全く見えないみたいな時期があって、最後のほう見える時期があるっていう、
送りたいなーっていう、なんかそんなことを思ってます。
じゃあ今週の問いかけに行きますか。
目が見えなくなったときにやりたいこと
今週の問いかけは、もし目が見えなくなるとしたらやっておきたいことはですね。
はい。
プレイヤーズのメンバーの回答を紹介してもらえますか。
はい、今週は3名の方にお回答いただきました。
まず1人目、もし目が見えなくなるとしても何事も前向きに、むしろ目が見えないからこそ楽しめることも見つけていきたい気持ちではあるので、
何となく目が見えていたほうが楽しめそうなこととして思い浮かぶのがテレビゲームなので、
やりたかったけどやれていないゲームを力尽きるまでやっておきたいかなと思います。
ということです。
他の方も続けていきますか。
はい。2人目がですね、家族やパートナーの顔を最後にじっくり見て、脳裏に焼き付けます。
3人目の方が、目が見えなくなるまで時間があるなら、世界中の行きたいところに行って、たくさんの素晴らしい景色を見たり体験して、
行ける限りの美術館や劇場で美しいものをインプットします。とのことです。
なるほど。テレビゲーム、家族の顔、美しい景色、美術などなど、やっぱり見ておきたい、やっておきたい、やっぱりそういうのですよね。
そうですね。なんか見えなくなることが分かっていたら、やっておきたいこと、見ておきたいこと、なるんですかね。
目が見えなくなった場合の準備
うーん、だって実際でもテレビゲームめっちゃやったとして、で、見えなくなるときに、テレビゲームよりやることあったんちゃうかーとかならない。
思いますよね。
実家の両親に会っとけばよかったーとかならないから。
2人目の回答で、家族とかの顔とかっていう話ありましたけど、本当顔はね、家族の今の顔は本当に分からないし、僕の顔も分からないんですよね。
うーん、自分自身が変わったことですよね。
そうそう、だから将来もし見えるようになったときに自分の顔見るのが怖い。
何歳ぐらいで自分の顔は止まってるんですか?
30年ぐらい前かな。
なるほど。
ちゃんと見えてた。もうちょっと、もうちょっと見えてたかな。5、6年ぐらいまで見えてたかな。
じゃあ、これでもし技術が進んで、6、70歳ぐらいで見えるようになったとしたら。
いやー、怖い。もうそれで怖くて手術しないかもしれない。
はい、で、本間さんはどうなんですか?
私もこのテーマを聞いて考えたんですけども、
まず一つは、絶対に自分の子供の顔を脳裏に焼き付けるかなっていうのは思いました。
ただ、それ以外に何かあるかなって考えたら、正直思いつかなかったんですよ。やっておきたいこととか。
準備したいことって言われても、正直その時になってみないと必要なことってわかんないもんなと思って。
なので、結局いつも通りの日常を過ごして、その日を迎えるかなって。
なんかかっこいいじゃないですか。なんなんですか?
え?かっこよくない。なんか何も考えられないなって思いました。
でもそうかもしれないですね。確かにな。
準備とかやっておいた方が便利なことなんて、正直やっぱり見えなくならないとわかんないですもんね。
そうですよね。あとその人の生活環境とか、年齢によっても違うかもしれないですし。
こういう準備をした方がいいですよみたいなハウツーがもしあったとしても、いいやわからんしと思ってやらない気がしちゃいました。
やっぱり見えなくなってからでもできることは、後でもよくて、見えてるうちに言いたいことなんか絶対優先ですよね。
そうですね。
ね、と思いました。
目が見えなくなることの困りごとと視覚の便利さ
中川さんが今になって、やっておけばよかったなって思うこととかあるんですか?
さっきみんなが言う、やっぱり家族なんかをもうちょっと見とけばとは思うけど、
半々見て脳裏に焼き付けてもやっぱり10年20年経ったらやっぱり薄れていくのは薄れていくからなっていうのと、
テレビゲームとか映画とか旅行とか、そういうのは見えてるうちに行ってやっておけばよかった。やっぱりどっかであるかな。
美術館に行って絵の鑑賞をして一緒にいる人と話しながら説明を聞いても、もちろん今はありますが、
見えるに越したことはないっていうか、見えてたら違う感動で見えてるなーとかはやっぱり思っちゃうわ思っちゃうかな。
一番困りごとなんですか?とか聞かれることあるんですけど、見えてないことが困りごとって答えちゃうときとかがあって。
やっぱり見えるっていうのはね、そもそもやっぱりすごい便利なんですよ。
そうですよね。視覚に頼って生きてますもんね。
すごい便利だと思って生活してほしい。
なるほど。これ当たり前だと思わないで。
うん。当たり前だと思わないでなんだけど、便利だなーって思ってほしい。
見えないと不便。なんか一個一個手間かかるからすごい不便でめんどくさいなって日々思う。
だから見えるって便利だなってすごいよく思います、最近。
今日はそんなところで。
はい。
ありがとうございます。
はい。ここまでお聞きいただきありがとうございました。
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また番組への感想やご質問、今週の問いかけに関するあなたの考えをお聞かせください。
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それでは次回もお楽しみに。
どうでもいい話しますよ。
どうぞ。
ランニングで5本指ソックス履いてるんですけど。
その時点でどうでもいい。
5本指ソックスの指と指の間の股が全部余って浮いてるんですよね。
だから、自分の指が5本指ソックスの規格より長いっていう、そのどうでもいい話です。
2週間後も聞いてね。ではでは。
15:13

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