1. ピカルディの三度
  2. ピカルディの三度

今回はのテーマは「ピカルディの三度」についてです。
この言葉は何を意味するのか?その理由や起源などについて、お話していきます。
【本日のBGM】
Ukulele Blue Sky
/アルバム「カフェスタイルアコースティックギターミュージック」から。
https://linkco.re/nRpGm8an
【出演】
オビナタナオマサ(https://x.com/blues_boycom
飴(あめ)(https://x.com/ame_3105
【アルバム視聴やチャートイン状況】
https://www.tunecore.co.jp/artists?id=143525
【お便りお問い合わせ】
https://x.com/_picardy3rd

00:01
飴(あめ)
この番組は、作曲家、オビナタナオマサ氏と、私、飴が、音や音楽をテーマにおしゃべりするポッドキャスト番組です。
ナオさん、今日もよろしくお願いします。
オビナタナオマサ
よろしくお願いします。
飴(あめ)
今日のテーマはどうしますか?
オビナタナオマサ
今日は、この番組のタイトルにもなっています、ピカルディの三度についてお話ししたいと思います。
飴(あめ)
きた、ついに来ましたね。
これ、音楽専門用語ですよね?
ちょっと難しそうだけど、頑張ります。
では、今日も本題に入る前に、まず、本日のBGMのご紹介です。
オビナタナオマサ
本日のBGMは、ウクレレブルースカイというファーストアルバムに入っている曲です。
これはですね、実は、ウクレレって、僕、ほとんど経験なかったんですけども、どうしてもウクレレ曲を入れたくて、アルバムの録音の直前に購入して、ちょっとポロンって弾いてみたらメロディーが出てきたので、そのまま録音して収めるような形になりました。
ですけど、割と好評でね、再生数も順調です。ちょっと話が長くなりましたけど、こちらの方も是非、よろしくお願いします。
飴(あめ)
なおさんの音楽もね、回数重ねてくると、いろんな曲がちょっとずつご紹介できてていいなと思ってはいるんですけど、また各配信サービスやYouTubeなどでお楽しみください。
では、いよいよ今日のテーマに入ろうと思います。
今日のテーマは、この番組のタイトルになってます。ピカルディのサンドということですが。
オビナタナオマサ
そうなんですよね。アメさんはこの言葉っていうのは、ピカルディってのはご存知でした?
飴(あめ)
番組のタイトルをどうしようかっていう話まで知りませんでした。
オビナタナオマサ
意外とその、この言葉は知らなくても意外とこの音楽用語で、音楽のその曲の終わり方、その終始方、終わり方を表す音楽の作曲の手法になるんですけども、
意外とそういった曲を皆さんたくさん聴いてると思うんですが、このピカルディ、もしくはピカルディのサンドっていう言葉って初めて聞く方は意外に多いんじゃないかなと思いますので、簡単な説明をしていきたいと思います。
ピカルディっていうのは、これはね、人の名前と思いきやフランスのある地方の名前なんですよね。
03:01
オビナタナオマサ
で、その地方のその教会音楽でよく流されている、もしくは演奏されている曲の流れがすごく特徴的なんですよね。
その情景で表すのであれば雲の切れ間から日が差すような、視界がパーッと明るくなるような、心が晴れやかになっていくようなその雰囲気を持ち合わせていくんですけども、
じゃあピカルディのサンドって言葉が続いていきますけど、じゃあなんでサンドなのっていう、ちょっと音楽の専門的な話になるんですけども、
以前和音、コードっていう話をしました。
一番わかりやすいところで言うと、ドミソのミの音をサンドっていう風に言います。
1度、3度、5度、その3和音で言うと、またその度数の話はね、おいおい、またいつかの回でお話ししたいと思いますけども、
1度、3度、5度っていう風に構成されているわけですけど、このミの音がその全体的な雰囲気を明るいくらいって決定付ける音でもあるんですよね。
このドミソって言うと、ちょっとギターで弾きますけども、
このドミソの音がCのコードで、明るい雰囲気がありますけど、このミの音が半音低くなると、暗い雰囲気になりますよね。
こういった大きな影響力を持つのが、このサンドということで、このピカルディのサンドというのは、
このサンドの使い方が、今までマイナー調で来たんだけど、最後にメジャー、明るい音で終わるっていう意味でピカルディのサンドっていう風な表現をされるようになったと言われています。
この説明の仕方とか起源については、専門家によって諸説あるかもしれませんけど、一般的に知られているのはこの辺です。
ちょっと聞いてて、アメさん、わかりました?
飴(あめ)
やっぱり難しいなと思いながら聞いてたんですけど、実はこの最初は言葉を聞いた時にわからなかったから色々調べたんですよね。
で、バローク音楽って言われるような宗教、教会音楽みたいな感じのもので、よく出てくるとかって聞くと、
単調から長調になって、雲の切れ間からスーッと光が射すとか、チャペルの天窓のところからミサがあってて光が射すような、ちょっと宗教地味な感じがするかもしれないけど、
06:05
飴(あめ)
当時、人々が何かを拠り所にして気持ちを前向きに持って行ったりとか、気が晴れるとか、そういうちょっと今よりも良くなるとか、心が軽くなるとか、
良いことがある曲調なんだなっていうのがわかったので、番組のタイトルにはすごいいいかなって思ったんですよね。
オビナタナオマサ
ありがたいことに。何となく意味合いのある、意味の深い言葉を僕も探したんですけども、そういうふうにお話ししたら、今アメさんのお話から単調・長調っていう説明の仕方がありましたけども、
おそらくクラシック音楽に馴染んでいる方は単調・長調の方がわかりやすいかと思います。それで、心の拠り所としていた教会音楽、だからこそそういった音楽の流れが自然派生的に生まれていったんじゃないかなっていう歴史的な、もしくは人の心理的な部分も反映しているのかなって、ものすごい不思議な手法ですよね。
飴(あめ)
そうですね。でも、私、デザインの仕事とかしてて思うんですけど、色の配色の時にも、黒が一色あると隣にある白がすごく映えるんですよ。
で、その隣に黒を置くだけで右側の白が生きてくるんですよね。で、それって人の目がそれだけいい加減で対比させるものがあるから、こっちのこことここの差異をとって、あ、こんだけ暗いものとこんだけ明るいものがあるからこれを明るく感じ取ろうっていうぐらい、人の目とか脳とか意外と感覚値で成り立ってくるんですよね。
はい。
実はこの、なんか難しい話になったな。この3度動くっていうことで、教会音楽、昔の曲にはよくスタンダードのように使われる時期があったんじゃないかなと思いますけど。
オビナタナオマサ
そうですね。で、今アメさんの話の中で色の話がありましたけど、そういった意味では、絵の全体の印象、色の全体の印象、曲の全体の印象、本当こう、コントラストって言い方が適切かどうかわからないですけども、それを本当に印象付ける。
印象付けるっていう意味では、やっぱりその曲の終わり方って、終わりを受ければ全てよしじゃないですけど、本当に重要な局面にそういうのが使われていくっていうことは、なんか本当に理にかなってるというか。
09:00
オビナタナオマサ
そうですね。
そんな流れのように、そうですよね。感じますよね。
飴(あめ)
一つのスタンダードになっていったんだろうなと思うんですよ。だから、いまだに曲調の中に普通に使われている、言葉は知らないけど、こういう音の動きになっている曲は、現代の普通の曲でもいっぱい多分ありますよね。
オビナタナオマサ
そうですね。聞いててその理論だとちょっとわかりづらいなっていう方もいらっしゃるかと思いますので、コード進行という形でちょっとギターでポロンと弾いてみましょうか。
飴(あめ)
今日は楽しいですね。
オビナタナオマサ
通常ですと、マイナーで始まるこの曲で例えば、これが普通の終わり方ですよね。ですけど、ピカルジのサウンドを入れると、みたいな感じになりますよね。
さっき亜美さんが教会音楽、パイプオルガンとかっていうお話しされましたけど、まさにパイプオルガンでこれを奏でると、すごく本当に神秘的な流れに変わっていくんですよね。
そうやって考えると本当によく考えられたものだなって、人々の感性ってすごいなって思いますよね。
飴(あめ)
なんか言葉でいろいろ伝えて、それを聞いて、日曜日教会に行って、明日から前向きにまた頑張ろうっていう人たちがいっぱいいると思うんですけど、
でも音を聞いただけで、今二つ目の分とか最後、もうすぐ春になるけど、お花畑がふわーって花が咲いたみたいな感じで終わるんですよね。
オビナタナオマサ
そうなんですよね。この手法、実は終始のための、終わりの方のための音楽ではあるんですけども、曲の途中にそういった手法を取り入れる。
僕も時々やるんですけど、よーく音楽聞いてみると、そういう手法を用いられている曲なんかもあるから、そういうことをどっかでちょこっと知っておくと、音楽の聴き方もすごく変わってくるかなっていう風に思いますし、
もっと面白く楽しく音楽に馴染めるんじゃないかなという風に思いますよ。
飴(あめ)
ほんと、ポロポロポロンって弾けたり作れたりするから、なおさんすごいですね。
オビナタナオマサ
いやいや、お仕事ですから。
飴(あめ)
そうですね。もちろんね。そうですよね。
でもなんか、わざとここで終わるのっていう終わり方をして、不安をかきたてるような曲調とかメロディーとかもやっぱり実際、わざと作るっていうのはあると思うんですけど。
12:08
飴(あめ)
あるんです。
ですよね。
オビナタナオマサ
この辺の深掘りの話はね、またいつかの回にもお話ししたいと思いますけど、その予告としてお話ししたいのは、音楽の終わり方。
これ作曲法で、作曲家の方はほとんどご存知かと思うんですけど、大きく分けるとね、3つあるんです。
終始、終わり止めるって書いて終始って読むんですけど。
完全終始、偽終始、要するに偽の終始、変、変わった終始と書いて変終始っていうその3つの代表的な終わり方があるんです。
この変終始っていうのはね、アーメン終始っていうものも含まれてるんですよね。
これもまたね、ちょっと話し出すと今回は長くなってしまうので、またいつかの回のためにこのお楽しみはとっておきたいと思います。
飴(あめ)
アーメン終始気になる。
わかりました。
でもなんだろう、ルーティンとして試合の前に絶対これを聴くっていうアスリートの方とか、本番を迎える直前に聴くってステージバック裏で聴くっていう人いると思うんですけど、
フルに立たせるとか元気になるとか、なんか音楽っていろんなことをしてくれるから、このピカルディのサウンドでもなんか心が穏やかになるとか落ち着くとか、なんかそういう効果がちょっと今日弾いてもらった分をワンフレーズでもなんかそんな体感ができて今日はすごい良かったなと思います。
オビナタナオマサ
はい、そのようにアメさんにもおっしゃっていただいたので、これからアスリートの方のテーマ音楽がなぜこういう音楽が使われているのか、なぜそういう音楽の構成なのかっていうのも含めてね、今後展開していきたいなとも考えてますので、ぜひお楽しみください。
飴(あめ)
はい、ありがとうございます。では、今日はこの辺でお開きとしましょう。あ、今日6回目でしたね。
オビナタナオマサ
そうですね。
飴(あめ)
なんか、あの、YouTubeの4回と5回を聴いてくださっている方がちらほらおられるようで、皆さん、あの、
オビナタナオマサ
ありがとうございます。
飴(あめ)
ホットソースを聴いてくださってありがとうございます。
オビナタナオマサ
ありがとうございます。
飴(あめ)
はい、ではピカルディのサンド、また次回の放送でお会いしましょう。
オビナタナオマサ
はい、今週も皆様の暮らしが素敵な音、音楽に包まれた日々でありますように。
15:02
飴(あめ)
では、また来週。ありがとうございました。
オビナタナオマサ
ありがとうございました。
15:27

コメント

スクロール