マクロのニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、前回からの続きです。
はい、では4回目ですかね、5回目ですかね。
今回は永久保存版、自民党過半数割れ時代の経済政策や景気対策を総まとめ総復習ということで、
今までやってきた内容が、まず過半数割れではない時代の代表的な事例として、直近の安倍内閣、アベノミクス時代というのを取り扱いましたと。
その次が明確に過半数割れと言える民主党が政権を取った2009年。
そして過半数割れている時に他8党が協力して政権を取っていたという、93年の細川内閣というのを扱わせていただきましたというところですね。
もう1個扱わせてもらうのが、今回で言うと大渕慶三さんの時代という風になっているんですけども、
これは厳密に言うと過半数が割れていないような事を事前の打ち合わせで聞いているんですけど、どういうことでしょうか。
これね、衆議院は過半数割れてないんですね。自民党さんが。
ただ、この時期参議院で自民党大敗しまして、こんなに負けるかってぐらい負けたんですよ。
ねじれ国会っていう、いわゆるねじれ状態。
衆議院と参議院って2つ会議を決めるところがあるんですね。
両方がオッケーって言ったら、法律とか政策っていうものは決まるんですけど、ねじれっていうのはどういうことかっていうと、
どっちかは自民党が取ってて、どっちかは民主党が取ってて。
この状態だと、衆議院はオッケー出したけど、参議院がノーって言うので、NG出すので、っていう状態が起こるんですよね。
何も決まらんくない?
そう、何も決まらん。
憲法上はね、法律上はもう一遍、衆議院で議決するっていうところがあるんだけど、
ちょっと議決のラインが上がりますよみたいなのは当たりなかったりとか、日数がかかりますよとか当たりなかったりっていうのはあるんですけど、
決まりづらいっていうのはおっしゃる通り。
なので、このねじれ状態をどうするかっていうところで、ものすごくシクハックされたっていうのがオブチ内閣なんですよ。
なるほどね。
じゃあ今回は衆議院の中で連立した連立しないとか、自民党が関するとかじゃなくて、
衆議院と参議院に差分があったっていうのを参考情報になるんじゃないかということで、
今回取り上げていただいたってことですね。
小口慶豪さん時代ですね、大体1999年から2000年くらいというふうになっておりますが、
この時期はどんなんだったでしょうという問題も一応やっておこうと思います。
国際的なわかりやすいニュースとしましては、ユーロがスタート。
ユーロスタート。はいはいはい。
今や当たり前ですけどヨーロッパでユーロっていう通貨統合が行われて、っていうのが実はこの時代ですよ。
めっちゃ買ってもらえたんです、当時は。
なるほど。
だって、縁は安全資産だから。
今は、例えば同じような国債の発行仕方しても、そもそもいっぱいすでに発行してるから、それ以上出したらあかんよっていう面もありつつ、
だから、それも要因であんま買ってくれないってこと?
今は、日本銀行さんが買ってくれてるんですよ。
これは安倍政権後の論理で、日本銀行は政府の子会社だから、日本銀行に国債を引き受けてもらって、金利を払うわけでしょ?
日銀に。でも日銀に金利を払って、お金を返済しても、政府の子会社だったら、別に一緒やん?ぐるっと回っただけやん?
そういう魔法の架空のお金作ってるみたいにならへんの?
そういう批判があります。実際あります。
で、いけるっていう説の人と、さすがにそれはダメでしょっていう説の人がいて、
これは、例えばそれこそXとかでこの議論を出すとめちゃくちゃ揉めます。
ちなみに今は日銀が買ってくれるからの話の前に議論として戻りたいんだけど、
これは買ってもらえないから日銀に買ってもらうしかないから買ってもらってんの?
これも議論がある。そうではないっていう人もいるし、実質そうでしょっていう人もいる。
では話戻すんですけど、思ったことが1個あって、さっき衆議院がこうで、参議院がこうで、
それぞれ要は政党が違うわけじゃないですか。ってなった場合に個人的な感覚としてね、
その方がいいんじゃないの?って思ったりもすんねんけど。
何でかっていうと、両方オッケーって言わんと法案通らないんですよね。
ということはパワーバランス的に、どの党だろうがこれやるべきっていうものだけが通っていく状態になるから、
案がめっちゃ揉まれるというか。
目尻国会っていうとすごくネガティブ表現っぽいけど、両方でちゃんと議論をして通せるっていうような、
しっかり議論されるんじゃないかみたいな印象は言葉上はあったりするんですけど。
実際それはある。ある上で。
ただしね、どうしても政局って言って、国民に対するアピールに使われやすいんですよね。
議論よりもこの法案あかんのかっていう。
簡単に言うと、これムカつくよね。みんなムカつくよね。
そうそうそうそう。
で、通さないっていうのを人質にとることができちゃう。
なるほどね。だから政見説じゃないけど、みんなが本気で考えてるというか、そういうことね。
でも中途半端に通したって言われちゃったりもするから、国民側投票する人たちが、
もう倫理観なんか、ちょっとよくわかんないですけど、
なるほどね。ちゃんと話し合って妥協したのね。
っていうのか、これ通らんかったのは、本当は通した方がいいと思ってるのに、
人質として取られて、うまいこといかずに時間ばっかりかかって、
時間が過ぎると、今やらないと意味なかった法律じゃんみたいなのが通らなかったりする。
そうそうそうそう。
カッチいいね。
人はやっぱり言いがちやから、私こういう風に法案通してほしかったのに、
結局あの党と話し合って、玉虫色になったって言いがちやから。
なるほどね。でも政治というもの自体がさ、やっぱり利害調整ではないと思うんだけど、
合意形成をしないといけない。
そう、合意形成をしないといけない。
っていう意味で言うと、今しっかり揉んでると思いつつも、
そんなことやってたら時間がかかるし、みたいな。
私、合意形成をしたらしたで譲ったって言われちゃった。
私が応援してたのは、あなたに入れたのって、私のやって欲しいことのために投票したんだから、譲られたら困るっていう風になっちゃうの。
だから外に見せるものとして、やっぱり私は反対します。
になりがちなのよね。感情というか、戦略としてというか戦術として。
だから前回もそうですけど、経済財政白書の時は、同じ時期に日銀からのレポートも出ます。
だから出どころによって、バシッと言い切れないっていう事情が政府機関にはあるから、
そのへんのニュアンスを汲み取るって話、確か第2回も今回しましたよね。
というのは、汲み取れるかどうかみたいなのは求められるというか。
だし、合意形成っていうところが、今の法治国家だったり、今の日本のルールの決め方のシステムとして、
政治のルールの決め方としては、やっぱり合意形成だから、
妥協しなきゃいけないところは妥協しなきゃいけないんですよ。
みんなで譲り合って、みんなが100%納得するルール決めってやっぱり難しいから、
いろんな価値観があってっていう中で、っていうところが課題というか、
私たちも、ちょっとリテラシーみたいなものなのかな。つけていかないといけないし、っていうのはあるかもしれないですね。
なるほど。他この小淵内閣で話題として取り上げ忘れてるみたいなことって何かありますか?
そうですね。実はね、本当は自由民主党さんがカハンスを割った時期ってもう1個あるんですよ。
ほうほう。
もう1個あって。正確には2個かな。1個か。
1996年に、社民党と新党先駆けっていうところと与党連立組んだっていうのがありまして。