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2025-06-23 17:11

#12 声優と推し活。その歴史と最新の推し活事情 前編【推し活未来研究所】

『推し活未来研究所』🎧 毎週月曜あさ7時配信!ビジネスとカルチャーをつなぐ「推し活」の世界を、ほっこりトークでお届けする番組へようこそ!Z世代の推し消費トレンド、社員のエンゲージメントを高める「社内推し活」の可能性、ファンに熱烈に”推される”ブランドやサービスの作り方など、身近でちょっと気になる推し活関連のトピックをピックアップ。難しい専門用語は使わず、「ゆるっと深掘り」していきます。聴いていると元気が出て、明日からのちょっとした活力になるような番組を目指しています☀️▼ パーソナリティ矢澤 綾乃株式会社KAZAORI (https://kazaori.co.jp/) 代表取締役ファンやコミュニティの「好き」や「熱量」を起点に、企業のマーケティング支援、ブランドプロデュース、新規事業開発などを手掛ける。推し活の記念日やイベント等を華やかに彩るバルーン事業なども展開し、「好き」を形にするための多様なサポートを提供している。現役ベーシスト様々なアーティストのライブサポートやレコーディングに参加するミュージシャンとして、現在も活動中。推す側・推される側の視点を持つ「現場あがり」の実践者アーティスト/クリエイター側と、それを応援するファン側の両方のリアルな視点と経験を持つユニークな存在。この経験を活かし、“推し活×ビジネス”の新しい可能性を日々探求し、そのインサイトを番組で分かりやすく発信しています。▼ 応援&メッセージはこちら📣あなたの推し活体験やアイデアが、番組をもっと豊かにします!ぜひお気軽にご参加ください。SNSで参加: 番組へのご感想、あなたの「推し」紹介、熱い推し活エピソード、ビジネス活用アイデアなどを、ハッシュタグ #推し活未来研究所 をつけてぜひ投稿してください!Podcastを応援: SpotifyやApple Podcastで番組をフォローし、レビューや星評価(☆☆☆☆☆)をいただけると、制作の大きな励みになります!専用フォーム: 長文のメッセージや、SNSを使わない方はこちらからどうぞ。 https://forms.gle/zSD7LYrAscxYCoh79▼ 視聴・聴取はこちらから▶️ライフスタイルに合わせて、お好きなプラットフォームでお楽しみください!YouTube: 最新エピソードの視聴やアーカイブはこちら!チャンネル登録もお願いします🔔 https://www.youtube.com/ @oshikatsu_laboSpotify: 通勤・通学中やお休み前など、耳で楽しむならこちら! https://x.gd/9kSbnApple Podcasts: iPhoneユーザーの方はこちらも便利です! https://x.gd/lxYcKそれでは、また月曜あさ7時にお耳にかかりましょう!#野沢那智#神谷明#古谷徹#古川登志夫#林原めぐみ#椎名へきる#國府田マリ子#水樹奈々#田村ゆかり#平野綾#今井麻美#小野賢章#増田俊樹#花江夏樹#杉田智和

サマリー

本エピソードでは、声優の歴史と推し活の進化を探求しています。特に、声優文化の発展とその影響について紹介しています。アニメやゲームの声優の人気が高まり、音楽活動を通じて新しいファンとの関係が形成されていることを詳しく語っています。声優の活動は、ファンとの接点が増え、多様化しています。特にオンラインイベントやVTuber活動などの新たな形態が注目されており、声優は単なる声の役者を超えたマルチタレントとして活躍しています。

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こんにちは、株式会社KAZAORIの矢澤 彩乃です。推し活未来研究所へようこそ。
この番組では、ますます盛り上がりを見せる推し活をビジネスの視点から、 そして時には私自身の経験も交えながら、楽しくそして深く紐解いていきます。
私は普段、推し活をテーマにしたビジネス、例えばファンの皆さんがイベントを一緒に盛り上げられる プクートというサービスなどを提供しています。
それと同時に、ベーシストとしてアーティストさんのバックバンドでベースを弾かせてもらっているので、 押される側の気持ちも色々と感じることがあります。
そんな、押す側と押される側、両方の視点を持つ私だからこそ見えてくる、 推し活の面白さや可能性を皆さんと共有したいなと思い、推し活未来研究所を始めました。
声優の起源とブーム
さて、今日のテーマは、声優と推し活、その歴史と最新の推し活事情全編です。
アニメやゲームのキャラクターに命を吹き込む声優さん。 今やその人気はキャラクターだけに留まらず、声優さんご自身の活動、いわゆる声優推し活もますます熱気を帯びていますよね。
今日は前編として、声優さんの歴史やその奥深い世界を最新トレンドまでお話しできればと思います。
皆さんの、私の推し声優さんはこの人、こんな推し活してます、といったエピソードや、今日のテーマへのご意見など、ぜひハッシュタグ、推し活未来研究所をつけて、SNSで教えてくださいね。
いつもたくさんのコメント、本当にありがとうございます。
それでは早速本編に入っていきましょう。
まずは、声優というお仕事、そして声優の推し活がどのようにして今の形になったのか、その歴史を紐解いていきましょう。
声優という言葉が生まれる前、声だけで演技をする人々はラジオ役者と呼ばれていました。
1925年、NHKの前身である社団法人東京放送局がラジオ放送を開始し、同じ年に一般募集されたラジオドラマ研究生12名が、日本で初めて声だけで演技を行う専門の俳優、つまり日本の声優第一号とされています。
この当時はまだ声優という言葉はなく、新聞ではラジオ役者と呼ばれていました。
声優という言葉が使われ始めたのは1942年頃からで、読売新聞の芸能記者だった小林徳三郎さんやNHKのプロデューサーだった大岡達夫さんが名付けたという説があります。
この頃はまだ推しという概念はありませんでした。声の演技そのものが純粋に注目されていた時代です。
しかし、声だけで物語を表現する専門の職業が生まれたことが、後の豊かな声優文化の最初の大きな一歩でした。
そして、テレビの普及が声優さんたちの新たな活躍の輪を切り開きます。
これが第一次声優ブームと言われる1960年代頃です。
1961年に5つの映画会社が集まって5社協定を結び、テレビ局への日本映画の供給を停止しました。
これによりテレビ番組のソフトが不足し、海外ドラマや洋画の日本語吹き替え版が多く放送されるようになりました。
この流れが声優さんの人気を高める大きな要因になったのです。
この頃の声優さんは吹き替えのタレント、「あてし」とも呼ばれていました。
例えば、1965年放送の海外ドラマ「0011ナポレオンソロ」で吹き替えを担当された野沢那智さんは大変な人気で、ファンが追っかけをする現象も見られたそうです。
メディア環境の変化が新しいエンターテインメントやスターを生むのは、いつの時代も同じかもしれません。
この頃から、「あの素敵な声は誰?」と声優さん個人への関心が高まり、後の推し勝ちの原点ともいえる動きが見られました。
そして、日本のアニメが世界に羽ばたく時代がやってきます。
アニメブームとアイドル化
第2次声優ブームは、1970年代末から1980年代にかけて、まさにアニメブームとともに花開いていきました。
宇宙戦艦ヤマトや機動戦士ガンダムといった名作アニメが次々と生まれ、作品の人気とともに特定のキャラクターを演じる声優さん個人にも人気が集まるようになりました。
例えば、神谷明さんなどは、声優界のプリンスといったキャッチフレーズでアニメ雑誌の表紙を飾り、声優さんのブロマイドが発売されるなど、アイドル的な人気を獲得しました。
さらに、声優さんが歌うレコードが発売されたり、声優さん自身がパーソナリティを務めるラジオ番組、いわゆるアニラジが誕生したり、活動の幅も広がりました。
古谷徹さんや古川俊夫さんたちは結成したバンド、スラップスティックのように声優さんによるバンド活動も登場しました。
このバンドは、第二次声優ブームの象徴的存在、伝説の声優バンドとも呼ばれるようになっていきました。
キャラクターを好きになると、その声優さんのことももっと知りたくなる、このファン心理はよくわかりますよね。
第二次声優ブームでは、アニメキャラクターの人気が声優個人の人気へと直接つながる現象がより明確になりました。
そして、声優さんが歌やラジオといったアニメ以外のメディアでも活動を始めることで、キャラクターと声優双方の魅力を相乗効果で高めていく、初期のメディアミックス戦略のような動きも見え始めたのです。
1990年代に入ると、声優さんの活動はさらに多岐にわたり、アイドル声優という言葉も広く使われるようになります。
これが第三次声優ブームです。
この時代には、声優グランプリやボイスアニメージュ、後のボイスニュータイプですね、こういった声優専門誌が創刊され、声優さん個人に焦点を当てた情報発信が増えました。
ラジオ番組を通じてファンを獲得し、CDをリリースし、大きなホールでコンサートを開催する声優さんも次々と登場します。
林原めぐみさん、椎名ヘキルさん、神田まりこさんなどは、この時代を象徴する存在です。
また、声優プロダクション付属の養成所だけでなく、アニメ系の専門学校にも声優養成コースが設けられ、声優を目指す人が増加したのもこの時期の特徴です。
声優専門誌の登場や養成システムの整備は、声優という職業が専門的で多くの人が目指すキャリアとして確立したことを示しています。
そして、CDリリースやコンサートといった活動は、ファンが声優さんと触れ合う機会を増やし、アイドル的な応援文化を加速させました。
まさにアイドル声優という存在が確固たるものになった時代です。
現代の推し活と音楽活動
そして、2000年代以降、いわゆる第4次・第5次声優ブームと呼ばれる時代に入ると、深夜アニメの急増やインターネットの爆発的な普及が、声優さんの在り方やファンとの関係性をさらに大きく、そして深く変えていきます。
深夜のアニメ作品が増えたことで、特に若手の声優さんたちが活躍するチャンスが増えました。
そして、瑞希奈々さん、田村ゆかりさん、平野綾さんといった方々が声優アーティストとして、声優業だけでなく音楽活動でも大きな成功を収め、その存在感を確固たるものにしました。
瑞希奈々さんは、声優として初めて紅白歌合戦に出場するという快挙も成し遂げています。
また、アイドルマスターシリーズやラブライブシリーズのように、アイドルをテーマにした作品から生まれた声優ユニットが、キャラクターと連動したライブパフォーマンスを積極的に展開し、熱狂的なファンを生み出しました。
そして、この時代の大きな変化といえば、やはりSNSの普及です。
Xやインスタグラムなどを通じて、声優さん自身が日常や仕事の情報を発信し、ファンからのコメントに反応するなど、直接的なコミュニケーションを取ることが一般的になりました。
アイモスやラブライブのような作品は、声優さんがキャラクターとしてステージに立ち、歌い踊ることで、ファンはキャラクターと声優、いわゆる中の人の両方を同時に押すという新しい楽しみ方を見出しました。
そして、SNSの登場は、ファンと声優さんの物理的・心理的な距離を一気に縮めました。
ファンは声優さんのパーソナリティに直接触れ、応援の声をリアルタイムで届け、さらにはファン同士で繋がり、情報を交換し、共感し合う。
推し活のインタラクティブ性が飛躍的に高まったんです。
さて、こうした歴史を経て、現代の声優推し活は本当に多様な広がりを見せています。
具体的にはどんな活動があって、ファンはどんな風に応援しているのか、最新事情を見ていきましょう。
今や声優さんが個人名義やキャラクターとしてCDをリリースしたり、ライブを開催したりするのは当たり前になりました。
その音楽活動も実に多彩です。
個人名義でのCDリリースはもちろん、アリーナクラスやドームといった大規模会場でのライブも珍しくありません。
先ほども触れましたが、瑞希奈々さんは声優として初めてNHK紅白歌合戦に出場し、その歌声を全国に届けました。
アニメ作品から生まれた声優ユニットの活躍も目覚ましいですよね。
ラブライブのミューズやアクア、アイドリッシュセブンやアンサンブルスターズのトリックスターなど、数多くのユニットが音楽チャートを賑わせ、大規模なライブを成功させています。
キャラクターソングも単なる関連商品という位置づけを超えて、作品の世界観を深く掘り下げ、物語を豊かにする重要な要素となっています。
私も音楽に携わる人間として、声優さんの音楽活動のクオリティの高さにはいつも驚かされます。
キャラクターとして歌うときとご自身の名義で歌うときでまた違った魅力があって、それがファンにはたまらないんですよね。
ファンにとって推しに直接会えるイベントは何物にも変え難い特別な時間ですよね。
声優さんのイベントもその形式は本当に様々です。
声優イベントの多様化
ファンミーティング、トークショー、CDや写真集の渡し会、握手会など、ファンと声優さんが近い距離で交流できるイベントが数多く開催されています。
また、アニメ作品の先行上映会や公開初日の舞台挨拶に声優さんが登場するのもファンにとっては大きな楽しみの一つです。
コロナ禍以降はオンラインでのイベントもすっかり定着しました。
オンライン朗読会やオンライントークイベントなどは、地方にお住まいの方や海外のファンも気軽に参加できるという大きなメリットがあります。
例えば、朗読イベントの星声。
これは元々はプラネタリウムでの生ライブだったんですが、最近ではオンライン配信に切り替えて開催されているんです。
その時に、デジタル音声広告というネット上の音声CMをうまく活用したそうで、それが新規顧客の獲得につながったり、チケット販売サイトのアクセス数もすごく伸びたんだそうです。
私たち株式会社カザオリが提供している、ククートというファンがオンラインでバルーンを購入して実際のイベント会場を飾ることができるサービスも、こうしたリアルとデジタルの融合という点では神話性が高いと感じています。
さらに声優さんの活躍の場は、声のお仕事やイベントだけには留まりません。
雑誌の表紙を飾ったり、写真集を出版したり、ご自身のウェブサイトやSNS、YouTubeチャンネルで情報を発信したりと、メディア露出は多岐にわたっています。
声優グランプリやボイスニュータイプといった声優専門誌では、人気声優さんが表紙や関東特集を飾り、グラビアとともにロングインタビューが掲載されることも珍しくありません。
個人の写真集も活発に出版されており、その売上ランキングはファンの注目を集めています。
近年特に目覚ましいのが、個人のYouTubeチャンネルの開設と運営です。
花江夏樹さん、杉田智一さんなど多くの人気声優さんがチャンネルを開設し、ゲーム実況、雑談配信、歌ってみた動画、Vlogなどといった様々なコンテンツを配信しています。
新しい動きとしては、最近はVTuber、バーチャルYouTuberの略ですね。
このVTuberとしてのアバターを持ち、活動する声優さんも登場しています。
例えば、今井あさみさんは、バーチャルミンゴスとしてVTuberデビューを果たし話題になりました。
YouTubeチャンネルやVTuber活動は、声優さんが自身の企画力や個性を生かして、ファンとダイレクトにつながり、独自のコミュニティを形成するための強力な手段となっています。
アニメやゲーム、漫画の世界を現実の舞台で再現する、いわゆる2.5次元作品も、声優さんにとって新たな、そして非常に重要な活躍の場となっています。
特に注目されるのは、アニメでキャラクターの声を担当した声優さんが、そのまま舞台版も同じ役で出演するケースです。
例えば、舞台黒子のバスケでは、主人公黒子哲也役をアニメと同じ尾野賢章さんが演じましたし、
けものフレンズの舞台でも、多くの声優キャストがアニメから続投して舞台に出演しました。
また、逆2.5次元と呼ばれる新しい試みも生まれています。
これは、まずオリジナルストーリーの舞台作品を上映し、そこからアニメ化など、他のメディアへと展開していくもので、
声優のバス田俊樹さんがダブル主演の一人を務めた、サビ色のアーマなどがその代表例です。
アニメでいつも聞いていた、あの声の声優さんが、目の前のステージでキャラクターとして話したり動いたりしているのを見ると、
まるで自分が作品の世界に入り込んだような気持ちになりますよね。
いや、こうして見てくると、現代の声優さんの活動が、いかに滝にわたっているかがよくわかりますね。
音楽アーティストとしてドームに立ち、イベントでファンと交流し、雑誌の表紙を飾り、さらには舞台の上でキャラクターとしていける。
もはや声の役者という枠には到底収まらない、まさにマルチタレントというべき存在です。
声優の新たな試み
さて、ここまで歴史をひも解き、現代の声優さんの活動の最前線を見てきましたが、今回の前編はここまでとさせていただきます。
前編ではラジオドラマの時代から始まり、何度もブーブーを経て、声優さんがいかにして活躍の輪を広げてきたか、その歴史を追いました。
そして今、声優さんが音楽、イベント、メディア、舞台と、本当に様々な顔を見せてくれていることがわかりましたね。
後編では、こうした声優さんの多様な活動を支える、私たちファンの熱い応援スタイルが今どうなっているのか、
その最前線に迫ります。
さらに、この華やかな世界の裏側にある経済的な側面や業界が抱える課題、そしてAI技術との向き合い方といった未来の展望についても、さらに深く掘り下げていきます。
今回の放送を聞いての感想や、私の推し声優のこんな活動が好きといったエピソードなど、ぜひハッシュタグ、推し勝つ未来研究所をつけてSNSでシェアしてくださいね。
それでは、後半もぜひお聴きください。
ここまでのお相手は株式会社カザウルの矢沢彩乃でした。
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