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ボイスドラマ マリアの折り紙教室 粋な伝承 兜の完成編
皆様ごきげんよう。マリアの折り紙教室のお時間がやってまいりました。
今回は、日本の男の子の健やかな成長を願う行事には欠かせない、伝承折り紙の王道、兜をご紹介いたします。
ハサミを一切使わずに、美しく立体的な兜を仕上げる手順をじっくり解説していきましょう。
マリア先生、ナレーターさん。
毎度!兜といえば、子供の頃に新聞紙で大きいやつを折って、頭にかぶってちゃんまらごっこした思い出がありますわ。
懐かしいなぁ。今日はあのかっこいい姿を大人のクオリティーでピシッと完成させたいと思います。
いいですね、トミーさん。今回の折り方は、以前お話しした兜の基本形の作り方をさらに宣伝させた、とても綺麗に仕上がる手順になっていますよ。
さあ、折り紙を一枚用意して、爪でぎゅーっと美しい折り筋をつけながら進めましょう。
まずは、ステップ1。兜の基本形。四分の一の正方形作りです。
よっしゃ、気合十分や。最初はどうするん?
色のついていない白い方を上にして、手前から向こう向きに半分に折って大きな三角を作ります。
次に、それを左から右へもう半分の三角に折ります。
まずは小さな三角にして折り目をつけるわけやね。
はい。折り目がついたら一度戻して、右下の角を十二時の頂点に合わせるように折り上げます。
六時から三時までの辺を、十二時から六時の輪になっている中心線に合わせるように折るということですね。
これができたら、裏返して左側の角も同じように折ります。
ほうほう、裏表で同じように真ん中へ折り上げるわけや。
そうです。そして中心線から指を入れて中をリスのようにパカッと開いてやると、ほら、四分の一の正方形になりましたね。
これを兜折りの基本形と呼びます。
おお、左右から畳んでパッと開いたら一瞬でちっちゃい正方形に大変身や。
相変わらずこの変化は気持ちいいなあ。
ここから一気に兜の形にしていきますよ。
ではステップ2、吹き返し角を折り出すです。
今作った正方形の観音折りされている方を表向きにしてくるっと180度回転させてください。
くるっとな。そうすると観音開きのペラペラした角が下の六次方向に来たで。
はい。その六次方向にあるペラペラの三角を左右ともに上の十二時の頂点に合わせて折り上げます。
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左右の二枚をてっぺんに向かって同時にキュッと持ち上げる。
そうしたら今折り上げた三角の縦の辺を左右とも九時と三時の輪になっている線に合わせて外側に開くように折り下げます。
今折り下げた三角の九時から三時に向かう辺を中心から外側に向かう斜めの輪になっている辺に合わせてジブザグと折り戻します。
ここが兜の角、前立てになりますよ。
真上にあった角を一度下に折り下げてからジブザグと左右に斜め四十五度パカッと広げる。
うわ、一気に強そうな兜のシルエットが見えてきたかな。角度がピシッと決まると最高にかっこいいわ。
素晴らしいセンスです。
では、ステップ3、四頃、おでこの飾り、オールに行きましょう。
今度は六時方向に残っている三角のうち上の一枚だけをめくって十二時方向へ折り上げます。
ただし一番上まで折るのではなく、九時と三時を結ぶ真ん中の水平線の下、一センチくらいのところから折り上げてください。
てっぺんまで行かずに手前一センチくらいで一回止める。
水平線の高さで巻き折り、断折りしてもう一度上に向かって折り上げてください。
おでこのところでクロンと巻くようにふんふんに折り上げるわけやね。
よいしょ。
ここでナレーションによる解説です。
この巻き折りのひと手間によって兜の下側の美しい縁が出来上がり、さらに真ん中には小さな三角形の飾りが現れます。
ここが先ほど折った兜の角がふわふわと浮かないようにしっかりとロックして留めている形になるのです。
なるほどな。この小さな三角の飾りが全体のパーツをぎゅっと抑える留め具の役割をしてるんか。
ハサミも糊も使わんのに折り方だけでパーツを固定するなんて昔の人の知恵はすごすぎるわ。
さあ最後の仕上げ。ステップ4。後ろの跡始末と立体化です。
兜を左右に裏返します。
6時方向に残っているもう一枚の三角を一度12時の頂点に合わせるように折り上げて折り線をつけてから兜の内側に折りたたんで隠してください。
残った後ろの三角を内側のポケットにしまい込むようにパタンと折る。
よしこれで余分なところが全部隠れて綺麗にまとまったで。
仕上げに指を兜の中に下から入れて前後に少しふんわりと開いてあげてください。
さあトミーさんお披露目です。
指を入れて立体的に広げれば見事単語のセクを彩る威風堂々とした伝承の兜の完成でございます。
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できためっちゃ立派な兜や。
どこから見てもズレがなくておでこの小さな三角の留め具もピシッと中央に決まっとる。
新聞紙で言ったら今すぐにでも兜って出陣したいくらいの完成度ですわ。
トミーさん大成功です。
巻折りの部分の幅が正確だったので縁のラインがとても美しく出ています。
素晴らしい仕上がりですよ。
いやー子供の頃は何気なく折ってましたけどこうやってここが角を止める形になってるんやーって構造を理解しながら折ると感動が何倍にもなりますな。
やっぱり伝承の折り紙は奥が深いですわ。
そう言っていただけると私も本当に嬉しいです。
ラジオをお聞きの皆様いかがでしたでしょうか。
一枚の紙を折るだけで飾りも留め具もすべて作り出してしまう伝統の兜。
ぜひご家庭でも大きめの紙で折って楽しんでみてくださいね。
みんなも自分の手でかっこいいマイ兜ピシッと作ってみような。
小さな正方形から立ち上がる力強い造形と伝統の知恵。
マリアの折り紙教室、今回はここまで。
また次回の教室でお会いしましょう。
ごきげんよう、さようなら。