そうですね。
聞いたことないよ。
思い通りに行かせていただいて、びっくりしたっていう。
漫画家界でもかなり上位のスタートダッシュのキャラクター。
そうなんですね。
聞いたことない。
すごいんじゃないですか。
一本目で突き抜けるってそんな聞いたことないんで。
ゲーツレーションの努力賞で突き抜けたらちょっとおこがましいですけどね。
でも確かサンデーって、サンデーって努力賞以上取んないと、
そもそも当時新人賞目指しちゃいけないみたいな謎独自ルールあったと思うんで。
そうなんですか。
突き抜けていいと思います。
そうです。
あったんです。謎ルールありました。
そこまでも行ってねえぞと。
そうそうそう。
そんなことやってんじゃねえぞっていうね。
確かにちょっと当時のサンデー改革期と被っててスパルタのあれありましたね。
ちょっといろんなルールありましたね。
たぶん。勝手に新人が感じ取ってるだけかもしれないですけど。
なんかありましたね。
ありましたそういうの。
じゃあそこからその担当の方と一緒に描いた作品で入選を。
そうですね。新人コミック採票で。
その方が結構スパルタだったんで、
ずっと一週間に一回はもう絶対会社来いって言われて書いて持ってってっていう。
才能あるからね。
叩きたくなるんだろうな。
叩くよ。叩きたくなるって。
鋭くしたくなるよ。叩いて。
後から聞いたら、やっぱ19歳の女子大生だったんで、
こいつ遊んでる大学生なんだろうなって思ってたって言ってましたもん。
だからなんかこいつもどうせいなくなるだろうなって思って叩きまくってたら、
なぜかついてきたから、じゃあ鍛えてみるかって思ったんだよねみたいに言われて。
なるほどね。
その時、学校とはもう普通に並行してやってたんですか?
そうですね。
学業と。
すごい厳しいっていうか、忙しい。デザイン科だったのもあって。
そうですよね。デザイン科なんてめっちゃ忙しいイメージ。
だからもうなんか死ぬ気でしたね。5時間とかしか寝てなくて。
軍隊みたいな生活してましたね。
しかも模擬先生ってこれ話せるかどうかわかんないですけど、結構ちゃんとした美大出てらっしゃいますよね。
そうなんですよ。たまびのグラフィックだったんで。
そうですよね。ちゃんと厳しい。たまびちゃんと。ちゃんと厳しいところ。たまび。
しかもたまびいける。たまびいける。え、なんか才能の方って感じになってません?
いやいやいやいやいや。たまびなんてもうあれですよ。一浪したら誰でも入れますよ本当に。
そう言うんですよ。そうやって進学した人は言うんですよ。
いやいやいやいや。
入った。卒業した人は言うんだよな。
そうそうそう。
そうなんですね。
誰でも入れるからとか言っちゃうんだよ。内部知りすぎて。内部すらいけてない一般人からしたらもうすごいのに。
いやいやいやいや。お二人とも美大出てらっしゃる。あ、出てる。
その方からもこの詩小説的なアプローチは少年漫画では受けないみたいなのがすごい言われて。
まあ、確かに青年っぽいですよね、どっちかっつーと。
そうなんですよね、そこを今すごい考えてますね。
結構なんかその言語外の感情を言語外でアプローチするのって、ほんと読み取り手の力が必要というか、
あの比喩とか暗喩とかの重ね掛けになるんで、確かに少年には向かないっての思います僕も。確かに。
読者コメントとかでも、読み切りとかも結構最近はweb載せてくれるんでコメントが読めるんですけど、
分かってくれてるんだなっていう人はすごい熱情的なコメントを書いてくれるんですよ。
勝手に私はこのコマからこういう感情を読み取りましたみたいなのを書いてくれるんですけど。
なんかでもそういう人が増えてる感じはありますけどね。
あ、ほんとですか。
昔よりはでも、昔よりは増えてると思います。なんかコメント欄のせいでというか、おかげでというか。
隠し化されてるって感じですかね。
そうそうそう。言語化する力がどんどん上がってるっていう。
受けないっていう、そういう表現が受けないっていう時代も別に終わりつつあるじゃないですけど。
あ、ほんとなんですね。
いやなんか前ほどというか、僕らが子供の時とかとは、今の学生とかの感受性の豊かさはすげーなって思ったりしますけどね。
その分かりやすさより難解なものとか、その考察の余地があるものにエモみを感じる人は昔より多いという気はします。
しがみたがるというか。
自分のね、自分の意見を発する時代というか。
そうそうそう。
いい意見を発したい、発したい時代という感じがあるんですね。
意見を代弁してくれるやつで語りたいみたいな。
コメント一番上に載せたい、載りたいみたいな。
大言語化時代だ。
なかった、なかったっすよね、俺らの時は。
確かに。なんかこれおもろいよねーって終わってた感じあります、我々は。
なんで面白いかの話なんてしたことない。
ここがこうでこの感情になるから面白いんだよなーみたいなことまで今言うからねみんな。
その感情をどう上手く言い換えるかみたいなさ。
そう。
それしてくれたらやり合いみたいな感じあるよね。
格好としては嬉しいですけどね。
嬉しいですね。
逆になんか苦悩みたいなのあったりします?話せる範囲でいいんですけど。
完全に今のと繋がるんですけど。
まさにそれじゃないの今のバランスというか。
そうっすよね、そこっすよね。
それを分からない作品って言われちゃうともう全部終了しちゃうから。
分かる濃度をちゃんと高めて、自分のこの図にこもってるだけじゃなくて、
自分が思ってることをちゃんとよく伝えられるようになりたいっていうのが僕は思ってます。
背景も結構生きてると思って描いてらっしゃいますよね。