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2025-08-25 04:46

ピエト・モンドリアン「赤、黄、青と黒のコンポジション」

世界の名画ランキング第17位 ピエト・モンドリアン「赤、黄、青と黒のコンポジション」をボイスドラマにしました。

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ボイスドラマ、ピエト・モンドリアン。
赤、黄、青と黒のコンポジション。
ある美術館の一室。
tomyとマリアは、モンドリアンの絵画の前に立っています。
目の前にあるのは、複雑な色彩や形ではなく、
たっと4つの色と直線だけで構成された抽象的な世界です。
tomy、準備はいい?
今から、モンドリアンの絵を言葉で描いていくね。
最初は少し不思議に感じるかもしれないけれど、
この絵には、この絵だけの特別な世界があるから。
うん。モンドリアンって言うと、あの格子の模様の絵だよね。
どんな風になっているんだろう。
そう、この絵のタイトルは、赤、黄、青と黒のコンポジション。
言葉の通り、使われている色は、赤、黄色、青、そして黒だけ。
それから、背景に使われている白。
打面全体は、黒い太い線によって、
いくつかの長方形や正方形に区切られています。
そして、その線は、まるで建物の骨組みのように、
画面の端から端まで、まっすぐに引かれています。
その線が作り出す、大小さまざまな区画の中に、
特定の色のブロックが配置されています。
全体を見渡すと、一番目立つのは、絵の向かって右上にある、
真っ赤な四角いブロックかな。
そして、その下、中央の辺りには、黄色い細長い長方形がある。
絵の向かって左下には、青い四角が見える。
それ以外のほとんどの区画は、真っ白に塗られているわ。
赤と黄色と青と、それから白。
まるで色のブロック遊びみたいだね。
そうなの。
でもね、この絵は、ただ単に色を配置しているだけじゃないの。
それぞれの線や形、そして色が、完璧なバランスで配置されているの。
この絵には、人物も風景も何も描かれていない。
すべては、まっすぐな線と平面の色彩だけで構成された抽象的な世界である。
この絵画では、物の形や風景、人物といった具象的な要素はすべて排除されています。
色彩、形、線がそれ自体で意味を持つ世界。
それは、感情や物語を排し、純粋な密さ、普遍的な調和を追求した結果です。
トミー、想像してみて。
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この画面の中には、私たちの住む世界にある不確かなものや複雑なものは何一つないの。
あるのは、まっすぐな線とはっきりした色。
それから、きっちりくびられた空間だけ。
うん。君の話を聞いていると、なんだかとても落ち着くような気がする。
無駄なものが何もない世界なんだね。
そう。この絵は、混沌とした世界から、最も本質的な美的さだけを取り出して、それを形にしたものなのかもしれない。
私たちの日常にある、ごちゃごちゃした感情や情報から少し離れて、このシンプルで調和の取れた世界を眺めているだけで、心が静まるような気がするわ。
ありがとう、マリア。君のおかげで、モンドリアンの絵が、僕にとってただの格子の模様じゃなくなった。なんだかとても静かで心地よい音楽みたいに感じるよ。
どういたしまして。言葉で一緒に見ることができて、私もすごく嬉しい。また別の絵も一緒に見ようね。
ありがとう。
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