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2025-09-16 22:44

気候変動適応の世界線 : Episode 3〈夏のパスポート / 徴兵拒否者の庭〉

「ながらで聴く未来ものがたり」約20分

まだ起きていない未来に触れる。近未来ショートショートから未来の可能性を探るプロトキャスティング。日常に未来を。

 

今週は"気候変動適応の世界線"をテーマに6つの考察をお届けします。

#毎日未来創造 

 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています。

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/n19c3c0a28f32

サマリー

このエピソードでは、気候変動によって引き起こされる極限状況における人間の価値観や生き方について考察しています。「夏のパスポート」と「徴兵拒否者の庭」という二つの物語が描かれ、それぞれが個人の選択とシステムの矛盾をテーマにしています。また、極限状況の中での希望や人間らしさの重要性を探求しています。特に、レンが育てた一輪の花がもたらす意味や、現代社会におけるサステナビリティへの視点が鮮明に表現されています。さらに、気候変動に対する適応策を考察し、人間の価値や未来についてのビジョンを模索しています。

00:13
ブク美
こんにちは。毎日未来創造、本日も一緒に、まだ見ぬ未来のプロトタイプ、その可能性を探っていきましょう。
今週通してお送りしているテーマ、気候変動適応の世界線です。
今日は、そのエピソード3〈社会制度〉と題してお送りしますね。
ブク美
今回深く掘り下げていくのは、2つの近未来SFショートショート、それとそれぞれの物語に添えられた後書き的考察という資料です。
1つは、灼熱の世界、もう1つは極寒の世界。
これ単に気候が厳しいという話だけじゃなくて、その極限状態が私たちに人間とは何かという根本的な問いを投げかけてくるような、そんな物語と、あと分析になっているんですね。
ブク美
今回の探求、そのミッションとしてはですね、これらの物語と考察から、未来に生まれるかもしれない新しい価値観とか、あるいは私たち自身の在り方、生き方についてのヒント、これを探っていこうと。
早速その世界に入ってみましょうか。
ノト丸
これは非常に興味深い資料ですね。
人間が作り出した社会システムと、その中で生きる個人の関係性、これが過酷な環境というプレッシャーの中でどう変わっていくのか、そのダイナミクスがすごく鮮やかに描かれているなと。
特に物語自体の力ももちろんなんですけど、付随している〈あとがき的考察〉、これが変化の核心、見過ごしがちな本質を鋭く言語化している、ここが今回の探求の鍵になりそうですね。
資料の構成としては、まず〈夏のパスポート〉というショートショートとその考察。
次に〈徴兵拒否者の庭〉というショートショートとその考察。
最後に2つの物語と考察を横断して見えてくるメッセージと、こういう流れで進めていきましょうか。
夏のパスポートの物語
ブク美
はい。では最初の物語、夏のパスポートからですね。
舞台は西暦2080年。
夏の平均気温が45度を超えるのが、もう普通になっちゃった東京。
いや想像するだけでこう息苦しくなりますけど。
政府は対策として、夏の間だけ涼しい北方都市、旧北海道エリアですね。
そこに移住できる権利、夏のパスポートっていうのを発行してるんです。
ただこれが国民総勢番号を使った完全な抽選性、公平って言えばまあ聞こえはいいですけどね。
主人公は気管死が弱くて、その灼熱の夏を起こすのが難しい息子、リクを抱えるお母さんなんです。
彼女はもう喉から手が出るほどこのパスポートが欲しい、でも無情にも3年連続で落選してしまう。
落選っていうあの感情のない自動音声が彼女の絶望を際立たせるんですね。
住んでる古いアパートの空調もいつ壊れてもおかしくないし、頼りの公営シェルターも人がいっぱいで決して良い環境じゃない。
さらにお医者さんからは、次の夏、もしパスポートが手に入らなかったらリク君の命は、なんてもうすごく非常な宣告を受けてしまう。
ブク美
資料にある統計上の公平さが、個人の切実な祈りを容赦なく踏み潰していくっていう一文、これはなんか本当に胸に迫りますね。
ノト丸
まさに、その公平さと個人の切実さのギャップ、これがこの物語の核心的な対立点として描かれてますよね。
中央集権的で一見合理的に見えるシステム、この場合はパスポートの抽選制度ですけど、
それが現実には最も助けは必要としているはずの弱い立場の人々の、文字通り生に関わるニーズにお答えきれていない。
この構図って現代社会でも形を変えて存在しているんじゃないでしょうかね。
大きな組織とか制度の前で自分の声が届かないとか、個人の事情が全然考慮されないみたいな、そういう無力感ってあなたもどこかで感じた経験ありませんか。
ブク美
あー、ありますね。なんか大きな流れの中で個人の必死さがただの数字に埋もれていっちゃうみたいな感覚というか。
物語の中で母親はもう絶望の淵で、天からの救いを待つのはもうやめだと、システムの外で自分たちの手で生きる道を探すしかないって腹をくくるんですね。
ここからの展開がまたすごく現代的で興味深いんですよ。
彼女、SNSを駆使して同じようにパスポート抽選からこぼれ落ちて困難な状況にいる人たちを探し出すんです。
元看護師さんとか、水耕栽培が得意な夫婦とか、あと物語の鍵になる元地下鉄保守作業員の田中さん。
彼らとの出会いが転機になる。
特に田中さんの地上に居場所がないなら地下に作ればいいじゃないかっていうこの大胆な提案。
ブク美
使われなくなった首都圏の旧地下鉄もその広大な空間を利用しよう。
ブク美
人々はなんか秘密基地を作る子供みたいにでももっと切実に廃棄された駅を避難所として整備し始めるんです。
ポータブル電源とか浄水機、LEDライト、最低限の医療品、水耕栽培の種、あと心を慰める本とか、そういうのを持ち寄ってささやかながらもちゃんと機能する地下共同体を築いていく。
地下空間は地上の灼熱地獄とはもう別世界で、年間通して気温が20℃前後に保たれてるんです。
かつての駅名がそのまま新しい地区の名前、銀座ブロックとか霞ヶ関エリアみたいになっていく描写も面白いですよね。
そこには子供たちの声が響いて水耕栽培のみずみずしいレタスが揃って、元看護師さんが中心になった足跡の診療所もちゃんと機能してる。
そして何より母親にとっての救いは息子のリクが苦しそうな咳をせずにスヤスヤと眠れる夜が戻ってきたこと。
この描写なんか胸が熱くなりましたね。
やがて熱波のピークが過ぎて人々は一時的に地上へと戻るんです。
ブク美
その時来年度のパスポート抽選予約開始を知らせる通知が母親のデバイスに届く。
ブク美
でも彼女はもう迷わない。その通知をためらいなくスッと削除するんです。
ブク美
彼女の心の中にはもう確信があったんですね。もう私たちに国が与えるパスポートは必要ない。私たちは自分たちの手で自分たちのパスポートを作り出したんだからって。
ノト丸
うーん、この結末、そして母親の行動、これは考察資料で非常に重要なポイントとして分析されてますね。
それは価値観の根本的な転換、与えられる救済から作り出す自治へのシフトとして捉えられています。
つまり中央政府とか大きなシステムが提供する画一的な救済をただ待つんじゃなくて、自分たちの状況、自分たちのニーズに合った解決策を自分たちの手で作るんだっていうそういう意思ですね。
考察ではここで分散型コミュニティ、アドホクラシーっていう概念の価値がすごく強調されてるんです。
これは固定的な官僚制、ビオクラシーに対峙する考え方で、特定の課題に対応するために柔軟に人々が集まって身近なリソースを活用して自立的に解決策を見つけ出すっていう流動的な組織とかコミュニティの在り方。
この物語は国家みたいな巨大組織への依存から脱却して顔の見える隣人との信頼関係に基づいた、よりレジリエントな強靭な社会モデルの可能性を示唆してるんじゃないかと、そう考察は指摘してるんですね。
母親がパスポートの通知を削除する行為っていうのは単なる個人的な選択じゃなくて、中央集権的なシステムに対する静かだけど決定的な勝利宣言なんだと、新しい生き方の表明なんだと。
この視点は非常に示唆に富んでますね。
ブク美
なるほど。作り出す自治と分散型コミュニティ。確かにシステムに頼るんじゃなくて、自分たちで道を切り開くっていうその力強さを感じますね。
徴兵拒否者の視点
ブク美
ではちょっと視点を変えてもう一つの物語、徴兵拒否者の庭を見ていきましょうか。
今度は灼熱とは全く逆の氷雪に閉ざされた国間の都市が舞台です。
この都市では市民の絶対的な義務っていうのが対寒部隊に入隊して都市を維持するための生命維持ライン、これを死守すること。
社会全体が奉仕と自己犠牲を最高の美徳として掲げているそういう世界。
その中で主人公の青年レンは、入隊を拒否した良心的徴兵拒否者なんです。
当然周りからは卑怯者、非国民って詰られて激しい非難にさらされてる。
彼がその徴兵を拒否した背景にはトラウマ的な経験があるんです。
以前、食料配給を求める市民と対寒部隊が衝突した時に、部隊が老人たちを暴力で抑えつける光景を目撃しちゃった。
都市を守るための力が最も弱い市民に向けられるっていうその矛盾、その現実に彼はどうしても耐えられなかったんですね。
結果として家族からも勘当されて配給も止められる。
今は廃棄された古い地熱発電所の跡地で罪悪感と孤独を抱えながら、ひっそりと暮らしてるんです。
ノト丸
こちらの物語で描かれる核心的な対立っていうのは、社会全体の価値観が生存のための奉仕、それも物理的な生存維持っていう一点に、かなり極端なまでに集約されちゃってる点ですね。
レンっていう青年の選択は、その絶対的ともいえる価値観に対する根本的な問いかけになってるわけです。
もし社会が物理的な生存を確保すること、効率とか義務を果たすことだけを最優先に追求したとしたら、人間にとって本当に大切な他の何か、
例えば個人の良心であるとか、あるいはもっと別の種類の豊かさみたいなものが根こそぎ失われちゃうんじゃないか。
この物語はそういう危険性を突きつけてくるように思いますね。
ブク美
レンの置かれた状況は、肉体的にも精神的にも本当に厳しい。
でも、ここでも物語は静かに展開していくんです。
彼は暮らしている発電所の地下深くに、まだ地下に熱を帯びた地熱蒸気のパイクと、凍らない水脈が流れているのを発見するんです。
その発見が、彼の心に小さな火を灯す。
無力で都市に奉仕する道は選べなかった。
でも、俺にもできることが一つだけあるかもしれない。この場所で何かを生み出すことだって。
レンの孤独な挑戦
ブク美
そこからレンの孤独な挑戦が始まります。
凍てつく硬い土を掘り起こして、どこからか集めてきた廃材で小さな温室の骨組みを作り上げていく。
ブク美
いやー、厳しい寒さの中での重労働ですよね。
ブク美
周囲の人々はそんな彼を見て、卑怯者のくせに自分だけ楽園でも作ろうっていうのかなんて嘲笑するんです。
でもレンは黙々と作業を続ける。
そして、闇市で偶然手に入れた古びた花の種をその温室の土に植えるんです。
そんな折、都市は観測史上最悪と言われる大寒波に見舞われる。
インフラは麻痺して、配給はさらに削減されて、人々の心は希望を失ってすさんでいく。
まさに都市全体が凍てついて心が死にかけていくようなそんな状況の中で、奇跡が起こるんです。
レンが丹精込めて作った温室の中で、たった一輪、まるで越える世界に反逆するかのように燃えるような赤い花が咲き誇る。
最初はただの噂でした。あの拒否者のところで花が咲いたらしいぞって。
でもその噂は次第に広まって、人々はその花を一目見ようと凍える道を歩いてレンの温室を訪れるようになるんです。
最初は好奇心から来た子供たち、次に疲れ切った顔の母親たち、そして意外なことに非番の隊官部隊の隊員たちまで。
最後には彼を感動したはずの父親が険しい顔をしながらもその温室の前に現れる。
ノト丸
そして絞り出すように言うんです。
ブク美
妻がな、お前の母がこの花の話を聞いて本当に久しぶりに笑ったんだよって。
ノト丸
この花が持つ意味、それをあとがき的考察は非常に深く掘り下げてますね。
ここで提示される価値観の変化っていうのは、生存のための奉仕から精神のための芸術へという大きな転換です。
物理的な生存だけを追求するあまり、人間が人間らしくあるための何かを失ってしまった社会に対する静かなアンチテーゼとしての花。
考察はここで"精神のインフラストラクチャー"っていう非常に重要な概念を提示してるんです。
食料とか暖房、シェルターといった物理的な生存の基盤、つまりインフラ。
それと同じように人間の精神あるいは魂にもそれを支える基盤が必要なんじゃないかと。
それは美しさであったり希望であったり、あるいは一見すると何の役にも立たないような無駄なものを愛でる心であったりする。
レンが咲かせた花は物理的には食料にも暖房にもなりませんよね。
花が咲く奇跡
ノト丸
でも極限状況で崩壊しきった人々の心に忘れかけていた美とか生命の尊厳、そして明日への深な希望をもたらした。
それはまさに物理的生存のみを追求する社会が見失ってしまった人間らしい魂を支える基盤、つまり精神のインフラそのものだったんだと考察は論じているわけです。
レンは社会が定義する英雄ではなかったかもしれないけれど、物理的な防衛ラインとは違う形でこの街の心を守った存在としてその価値を問い直しているということですね。
ブク美
精神のインフラストラクチャー。なるほど、生存だけじゃ満たされない人間の根源的な何かを支えるものということですね。
さてここで一度立ち止まって、この2つの物語、夏のパスポートと徴兵拒否者の庭を並べて見てみましょうか。
ブク美
灼熱と極寒、環境は全然違いますけど、なんか共通して響いてくるメッセージがあるように感じませんか?
ノト丸
ええ、おっしゃる通りですね。そこには非常に力強く、そして重要な共通のメッセージが浮かび上がってくるように思います。
考察が特に強調しているのは、希望は常に周延から生まれるという視点なんです。
考えてみてください。両方の物語の主人公、パスポートに落選した母親も徴兵を拒否した蓮も、
それぞれの社会が定めた正解のルート、つまり夏のパスポートだったら抽選システムという公式な救済策、
徴兵拒否者の庭なら退官部隊への入隊という市民の義務、
そういった中心的な価値観とかシステムからは、いわばこぼれ落ちてしまった存在ですよね。
彼らは社会の周延、マージナルな場所に追いやられている。
考察は硬直化して巨大化したシステムというのは、
もう個々の複雑で積実なニーズに柔軟に対応することが難しくなっているんじゃないかと。
真の生存戦略とか、社会を前に進める新しい価値観というのは、
システムの中心部じゃなくて、むしろそこから阻害されて困難に直面している周延にいる人々の
誠実な思いとか創意工夫から生まれてくるんじゃないかと、そう示唆しているんですね。
具体的な実践のヒント
ノト丸
ここが実に興味深い、そして考えさせられる点ですね。
社会の中心がもし停滞しているとしたら、変化の種というのは意外な場所で芽吹いているのかもしれないと。
ブク美
これは現代を生きる私たちにとっても他人事じゃない感覚かもしれませんね。
未来の物語として描かれていますけど、今の社会を考えてみると、
例えばなかなか解消されない政治の分断であるとか、経済的な先行き不透明感、
あるいはSNSなんかで時に強く感じられる同調圧力みたいな、
そういうある種の大きなシステムや流れに対して、どこか無力感を覚えてしまうことって、
自分一人が何か言っても何かやっても何も変わらないんじゃないかって、
そう感じてしまうような瞬間、あなたにもそんな風に感じることありますか?
ノト丸
ええ、それは非常によくわかります。
そしてまさにその感覚に今回の資料が提供する洞察がこう繋がってくるんですね。
考察資料は単に物語を解説するだけじゃなくて、
現代を生きる私たち自身がそうした無力感とか閉塞感を乗り越えるためのヒントも実は示唆してくれてるんです。
先ほど整理した2つの物語の構造、つまり問題、極限環境という困難があって、
既存のシステムの失敗、抽選漏れ、徴兵という画一的義務があって、
それに対して個人の対応、地下共同体、温室の花という創造が生まれて、
結果として新しい価値観、自治、精神性が見出されるっていうこの一連の流れ、
これって私たちが日々直面するいろいろな課題を捉え直して、
新しい解決策を考える上での一種の思考のマトリクスというか、
発案のフレームワークとして使えるかもしれない、そう考察は示唆してるんですね。
まあ、生成AIとかが注目される時代ですけど、
こういう物語の構造から人間の創造性を刺激するヒントを得ることも、
まだまだできるんじゃないかなと。
具体的に考察の追記の部分では、
現代に生きる私たちへの2つの実践的なヒントが挙げられてます。
1つ目のヒントは、小さな自治を始めてみること。
これは夏のパスポートのお母さんの行動につながりますよね。
******救済とか、誰かが解決してくれることをただ待つんじゃなくて、
自分たちが課題だと感じていることに対して、
身の回りの人々とかリソースを使って、
自分たちの手で具体的な解決策を作り出してみる。
例えば、もしあなたが地域のフードロス問題に関心があるなら、
仲間を集めて小さなフードパントリーを立ち上げてみるとか、
地域での孤立が気になるなら、
誰でも立ち寄れる小さなコミュニティスペースを企画してみるとか、
食の安全に不安を感じるなら、
ベランダで家庭菜園を始めてみて、
その知見とか収穫物をSNSでシェアしてみるとか。
ポイントは、大きなシステムに対する不満とか嘆きを、
自分たちの手で実践できる具体的な小さなアクションへと転換していくこと。
これこそが自分たち自身のパスポートを作り出すということなのかもしれないですね。
そして二つ目のヒントは、
無駄な花を意識的に育ててみること。
こちらは、徴兵拒否者の庭のレンの行動から得られる示唆ですね。
日々の生活の中で、どうしても効率とか生産性、
役に立つかどうかみたいな、
そういう社会的な物差しで物事を判断しがちですけど、
そこからちょっと距離を置いて、
精神のインフラとなるようなものを意図的に育んでみること。
例えば、どんなに忙しくても、
一日の中でほんの少し何のためにもならない詩を読んだり、
絵を眺めたりする時間を持つとか、
SNSで誰かと論争する代わりに、
道端で見つけた美しいと感じた花とか、
心に残った風景の写真をただ共有してみるとか、
近所で開催されている有名じゃないけど、
誰かが心を込めて作った作品の個展に、
ふらっと足を運んでみるとか、
これらは短期的には何の利益も生み出さない
無駄な花に見えるかもしれません。
でも考察が示唆するように、
こうした生存には直接必要ではないかもしれないけど、
人間が人間らしく豊かに生きるためには不可欠なものを
大切にして育む、
その行為そのものが社会全体の効率主義とか、
時に感じる荒廃に対する静かででも非常に力強い
美しい抵抗になり得るんだ。
ブク美
小さな自治と無駄な花、
これは私たち一人一人へのすごく具体的で、
そして深い問いかけですね。
あなたが今個人的にあるいは社会的に、
これは課題だなと感じていることに対して、
どんな小さな自治を始めることができるでしょうか。
そしてあなたの日常やあなたの周りのコミュニティの中で、
未来を創造する力
ブク美
どんなささやかな無駄な花を意識的に育てることができるでしょうか。
もしかしたら社会の中心から見れば取るに足らないような、
そうした周辺から生まれる小さな一歩とか、
非効率に見える営みこそが知らず知らずのうちに、
私たち自身や社会全体をより良く変えていく
一番の力になるのかもしれないですね。
ノト丸
その可能性は十分にあると思いますね。
考察の締めくくりにある言葉がそれを象徴しているように感じます。
未来っていうのは、ただ悲観したり、
あるいは誰かが用意してくれるのを待つものではないんだと。
むしろ私たち一人一人の、
自分たちの手でより良い状況を作り出そうとする自治への意思と、
効率や生産性だけじゃない価値を大切にする美意識の中にこそ、
その***は隠されているんです。
そしてそれこそが、この予測困難で不確実な時代を
私たちが創造的に生き抜き、適応していくための
最も人間らしい戦略なのかもしれないと、そう結んでいます。
探求のまとめ
ノト丸
少し立ち止まって考えてみる価値が大いにありそうですね。
はい。
今日の探究はここまでです。
ブク美
灼熱と極寒、二つの極限世界の物語と、
そこに添えられた深い考察を通して、
未来における人間の価値について、
未来における人間の可能性、
そして現代を生きる私たちへのヒントを探ってみました。
いかがでしたでしょうか。
明日も引き続き、気候変動適応の世界線をテーマに、
まだ見ぬ未来のプロトキャストをお届けします。
ノト丸
もし今回の話の中で何か心に響いたこととか、
ご自身の経験や考えとつながったことがあれば、
ぜひ、#毎日未来創造をつけて、
あなたの気づきや考えをシェアしてみてください。
他のリスナーの方々の視点に触れることも、
また新たな発見につながるかもしれませんしね。
それでは、また次回皆さんと一緒に、
ブク美
新たな探求の旅に出られることを楽しみにしています。
22:44

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