労働時間の統計
オカピー人生後半戦、みなさんこんにちは、オカピーです。これからの働き方と生き方を一緒に考えていきましょう。
ということで、今日はSNSXで体験したことについてお話ししてみようと思います。
情報とか数値、データへの向き合い方とか、そういった情報に出会ったときに、どういうふうにそれを扱って捉えていけばいいのか、みたいなことを考えた件があったのでお話ししたいと思います。
きっかけは、SNSXで日本の労働時間が1600時間になったと。めちゃめちゃ他国よりも少ないと。一体どうなっているんだ、みたいな投稿をされた方があったんですね。
その投稿によると、日本の2024年の総労働時間が1617時間ですと。世界30位、ランキングなんですね。1位から順番にランキングが出ていて。
ちなみに、1位がペルー2263時間。アメリカは14位で1796時間なんですね。アメリカよりも少ないのか、いつからこんなふうになっちゃったんだって言われた方がいたと。
その投稿を見て、私がSNSXにつながっている方が、このランキングに中国が入っていないようなんだけど、どうなんだろうと。
中国の開発スピードの速さについて調べていたときに猛烈に働いている印象を受けていたんだけどな、みたいなことをコメントされたんですよね。
確かに私も前職で、中国の同僚とかもいたし、中国のお客さんとも関わっていたので、確かに働く人はがっつり働いているな、みたいな印象は持っていたので、どうなんだろうと思ったんですけども。
よく調べてみると、日本が1600時間しか働いていなくて、世界30位だとアメリカよりも少ないのかという統計はOECDですよね。国際機関のOECDの統計だったんですね。
OECDには実は中国が加盟していないんですね。だから中国の労働時間のデータがOECDのランキングには含まれていなかったということなんですね。
じゃあ中国の労働時間って何時間だって気になりますよね。私ちょっと調べてみたところ、中国の国家統計局のデータによると、2024年の中国の労働時間は平均2527時間だと言うんですね。
労働時間の性別差
これはOECDのトップペルーの2200時間よりもさらに300時間も多いと。ダントツの労働時間だとやっぱり中国の人が働いていると。
これ月勤、週5日間で考えてみると1日に10時間働くっていう換算になるんですよね。
日本8時間労働が普通だと言うと毎日2時間平均残業してますという感じになるわけです。平均がですよね。だからめっちゃ中国の人って働いてるなというのがここから分かると。
じゃあ日本の1600時間というのはどうなんだというのも私気になったのでそこも調べてみました。
日本だと厚生労働省が昨年令和7年版労働経済の分析という統計データを出してるんですね。
それによると確かに平均時間は1600時間ぐらいなんですけどフルタイム雇用の方は1948時間、平均労働時間はね。
パートタイムの方が962時間と。先ほどのOECDの統計は両方が入ってるんでね。全就業者の総労働時間なので1600時間と。
つまりパートタイムの人が1日に4時間ぐらいしか働いてないということになるわけですよね。
ということです。なのでフルタイム、正規雇用で1日7時間8時間フルタイムで働いている方は1948時間だから確かに年間労働日数だいたい240日ぐらいなんですが240数日で割ると1日8時間超えると。
そのOECDの統計も数610何時間を245で割ると1日6時間とかになっちゃうんですよね。
その時点でなんで正規雇用の人8時間働くのに平均が6時間になるぞってちょっと割ってみれば違和感が出てきてなんかおかしいぞみたいに。
どういうことだろうって気づいてちょっと調べてみようみたいになってたのかもしれないなと思ったわけです。
ちなみに私もうちょっと気になって調べてみたところ男女差も日本だとあると。
男性はパートタイムを含めて労働時間が1825時間と。
女性は1446時間らしいんですね。
男女でも労働時間に差があると。
女性の方がパートタイムの人の比率が高いからなのかもしれないなってこの辺から気づいたりしますよね。
ちなみにですね私お母さんは今年2025年あらかんで転職して1年何時間働いたんだろうとざっと計算してみると1650時間でした。
情報への向き合い方
OECDの日本人の平均労働時間ってあまり変わらないですね。
なぜかというと私の働いている会社は1日7時間勤務なんですよね。
あとは有休休暇を今年年11日取って、あとは欠勤、無休休暇も取ってたりするので、
それも差し引くと1650時間になりましたと。
そんな感じです。
ザ日本人の平均ということになるわけですね。
じゃあ昔はどうだったかと振り返ってみると、私前職オムロンで2022年かな。
コロナ禍になって在宅勤務が始まって3年目ぐらいのときですかね。
このときで1756時間でした。
だから先ほどのフルタイムの平均の人よりも200時間ぐらい少ないということになりますね。
有休休暇を20日間とか取ってたりして残業もなかったのでこれぐらい。
ちなみにコロナの前、2019年は2096時間働いてました。
有休休暇もそこそこ取っていたのでコロナ後と300時間ぐらい違うんですよね。
それは明らかに残業時間ですね。
フルで出社していた頃は結構残業しちゃってたけど、
コロナ禍になって在宅ごはんが増えて、私の場合は仕事量とか商品企画の数とかは
コロナ禍の後の方が増えてたんですけど、担当している案件はね。
だけども残業時間が300時間減ったということで、
生産性が、私にとっては在宅枠が生産性に貢献したという形になったということです。
今日の最初に言った、先ほどのXの投稿、日本の総労働時間がめちゃめちゃ少ないけどどういうことやねんという投稿を見てね、
それを見て色々と調べて、私が調べてみたという行動を踏まえてね、
こういった情報とかデータとか数字に出会った時にどう向き合うのがいいんだろうなというポイントが4つぐらいあるなと思ったので、それをお話ししますね。
1つ目が、まずは情報や数字、データの前提条件を確認してみようということですね。
今回の件でいうと、Xの最初の投稿はOECDでまとめた統計でしたと、それに前提条件があったと。
だから中国が含まれていませんでした。
フルタイムとパートタイムを含めた総労働者のデータの平均でしたという前提条件があると。
そういったところをちゃんと確認をして、もう少し場合分けをしたりとかね、追加で調べてみるということができたのかもしれない。
これが1つ目ですね。前提条件を確認すると。
2つ目が原点、もともと出書ですよね。出書原点にたどってみようと。
今言ったように、そのグラフにOECDとか書かれてなかったんですけども、Xの投稿はね、それはおそらくOECDだろうと。
じゃあOECDのデータを見てみるとかね。
OECDには中国が含まれていないから、中国は中国のデータ、国家統計局の原点をたどってみる。
日本もフルタイムの労働者はどうなんだろうと見ると、やっぱり日本の厚生労働省のデータの原点をたどってみると。
それにちゃんと原点をたどってみることで、より数字に対する解像度が上がっていくと、データに対することができるんじゃないかということです。
これが2つ目でした。3つ目が情報や数字やデータに対する違和感を持つ、いかに批判的視点ということかもしれません。
本当に正しいのかとか、もしかして何か背景とか切り口とかが隠れているんじゃないかということです。
今回の件でいうと、フォロワーの方が中国はどうなんだろうという違和感を持ってコメントしてくれたから、私がそれに反応して今のアクションを起こせたと。
ということで、やっぱりこの違和感とか批判的な視点というのは、物事にこれも解像度を上げてしっかり捉えていくという意味では重要な姿勢だなというふうに思いました。
そして最後4つ目が経験や土地観という直感とかがすごい大事だなと。
先ほどの批判的視点とか違和感に関係するかもしれませんけれど、Xコメントでも中国の開発速度について調べていたという経験をもとに気づきがあったと。
私もそうですよね、全職で中国の方々とお付き合いがあったからそこを感じたとか。
あとはね、私も全職で働いていて、毎月自分の総労働時間、年間というのを何年も計算をしていたという経験があったので、自分の数字とも大きくかけ離れている。
私残業もほとんどしなかった時期もあって、有休休暇をまるまるとっていた。
私でも1756時間働いていたと。そこでも100時間以上ギャップがあるよねと。
自分の経験を踏まえて、数字に対してちょっとおやおやという気づきが生まれたと。
やっぱりこの経験と時間というのも大事なんだろうなということを感じました。
まとめて言いますと、情報やデータ、数字に向き合うときの4つの姿勢ということで、前提条件を確認すると、気にしてみる。
2つ目が、原点、趣旨を元の情報をたどってみると。
3つ目が、違和感とか批判的視点を大切にする。
4つ目は、経験と時間とか直感を大切にする。
この4つがとても大事で、これが意識していると、情報データ、数字に対して解像度が上がって、
より深い、より具体的な、よりストレートな、結果としてより正しい理解や判断や行動ができるようになるのかもしれないなというように、
今回のXの投稿の一連の流れを見ていて思いました。
いかがでしたでしょうか。
今日も最後まで聞いていただいて本当にありがとうございました。
それではまた次回のおかっぴ人生後半戦でお会いしましょう。
さようなら。